庭のコンクリート部分を増やして、便利に使えるようにリフォーム工事を検討中の人もいるかと思います。リフォーム工事をすることで、庭の印象を変えられる以外にも、雑草対策になるなど、さまざまなメリットを得ることが可能です。
この記事では、コンクリートリフォームをする際のメリット・デメリットのほか、費用相場などについて解説します。業者に相談するときに事前に考慮したいポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
庭のコンクリートリフォームのメリット4選
庭の、コンクリートリフォームで得られるメリットについて解説します。コンクリートリフォームによる主なメリットは、次の4つです。
- 雑草が生えなくなる
- 水はけが良くなる
- メンテナンスや掃除が必要ない
- 駐車場として活用できる
雑草が生えなくなる
1つめのメリットとして、庭に雑草が生えなくなることが挙げられます。庭がある場合、夏場に玄関周りや花壇などが雑草だらけで草むしりが大変という家庭もあるかもしれません。そのようなとき、庭を外構工事でコンクリート舗装すれば快適に過ごせるようになります。
雑草対策として、庭を芝生や人工芝に変えたり、砂利敷に変えたりする方法もありますが、それでは雑草対策としては不十分です。そのうち、雑草が生えてきてしまいます。
コンクリート工事で多くとられる手法は、土間コンクリートです。土間コンクリートでは、掘り下げた地面にコンクリートを流し込み表面をフラットにするため、雑草が生えてこなくなります。
一見、殺風景に見えますが、レンガやサイズの異なるタイルを埋め込んだり、ウッドデッキを置いたりすれば、おしゃれな雰囲気を演出することが可能です。施工事例を参考に、自分なりのリフォームを実現してください。
ただし、ガーデニングが趣味という人は、ガーデニングができなくなるため注意が必要です。
水はけが良くなる
2つめのメリットは、水はけが良くなることです。コンクリートは雨水が浸透しにくく、耐久性が高いのが特徴です。基本的には水たまりができずに、雨が降っても次の日には遊べる状態になります
ただし、雨が降ってコンクリートが濡れたままの状態だとコケが生えたり、カビが生えたりする可能性も否定できません。コンクリートリフォームの際は、排水性をしっかり考慮した設計にすることが重要です。
メンテナンスや掃除が必要ない
3つめのメリットとして、メンテナンスや掃除、お手入れの必要がないことが挙げられます。コンクリートは強度が高く、硬度がある資材です。
他の素材と比べても耐久性に優れており、表面のひび割れや定期的な張り替えが必要ありません。また、使用や経年劣化による修繕も不要です。
さらに、日光、雨、風、凍結などの自然要因に対する耐久性も高く、これらの環境にさらされても長寿命を保てます。
駐車場として活用できる
4つめのメリットは、駐車場として活用できることです。コンクリートは大きな重量に耐えられるため、駐車場としても使いやすいことは魅力でしょう。
玄関前を施工場所としてコンクリートでリフォームすれば、自動車や自転車での移動もスムーズに行えるほか、バリアフリーにも配慮できます。
また、自然石の駐車場だと、ホコリや石がはねてキズがつく可能性も否定できません。コンクリートであれば、車をキレイな状態に保てて安心できます。
庭のコンクリートリフォームのデメリット2選
庭のコンクリートリフォームにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。主なデメリットは、2つです。
- 太陽の照り返しがきつい
- 施工も撤去も費用が高い
太陽の照り返しがきつい
1つめのデメリットとして、コンクリートは日差しの照り返しがきついため、夏は熱く感じることが挙げられます。また、全体をコンクリートにしてしまうと、庭が暗い印象になってしまいかねません。
そのようなときは、庭全体をコンクリートにするのではなく一部分だけの施工にしたり、打ち水をしたりすることで、ある程度暑さを緩和できます。
コンクリート部分は高温になっており、夏場に裸足で歩くとやけどする恐れがあるため、小さな子どもやペットがいる場合は注意してください。
施工も撤去も費用が高い
2つめのデメリットは、施工費用のほか更地に戻す撤去費用が発生する点です。コンクリート撤去の際には、コンクリートをはがすための工事費や人件費が必要です。また、はがしたコンクリートを処分するための費用もかかります。
おおまかな施工費用は、以下のとおりです。他の素材に比べて高い傾向にあるため、注意してください。なお、コンクリートの使用量や品質、デザインの内容によっても変動します。
- 砂利敷:1平方メートルあたり3,000〜4,000円
- アスファルト:1平方メートル3,000~8,000円
- コンクリート:1平方メートル10,000円
庭のコンクリートリフォームの費用相場
実際に、庭をコンクリートリフォームする際の費用相場も見ていきましょう。費用は、依頼するリフォーム会社や業者によって異なります。おおよその目安は、1平方メートルあたり10,000円程度です。
このほか、工事費用には人件費や車両費、土地の整形費などが含まれます。実際の値段はコンクリートを設置する場所や庭の形などによっても異なるため、事前に施工業者に見積もりをとって金額の確認をしましょう。
また、施工面積が少ないと安く済みます。そのため、全面コンクリートにするのではなく、必要な部分だけ施工することも検討してみましょう。
駐車場であればタイヤが乗る部分だけ、歩道に四角を作って砂利とコンクリートに分ける、などの工夫が考えられます。
庭リフォーム業者を選ぶときのポイント4選
ここでは、リフォーム業者を選ぶときのポイントをご紹介します。押さえておきたいポイントは、次の4つです。
- 詳細な見積書の提示
- 施工実績があり信頼できる
- 現地調査を行ってくれるか
- メンテナンスを頼めるか
それぞれの注意点を把握して、理想的な専門業者を選べるようになりましょう。
詳細な見積書の提示
最初に押さえておきたいポイントが、詳細な見積書を提示してくれるかどうかです。見積もりで、細かく価格を提示してくれるリフォーム業者は信頼できます。
具体的には、施工期間(工期)や施工手順のほか、材料の単価やどれくらいの金額が必要になるのかなど、丁寧に説明してくれる業者です。見積もり内容が、大雑把だと悩みや不安がつきまといます。
見積もり内容に納得できない場合は、依頼をスムーズに行うためにも他社の相見積もりをとって比較するのがおすすめです。相見積もりを無料で問い合わせできるサービスもあるため、見積もり依頼の利用を検討してみてください。
施工実績があり信頼できる
施工実績があって信頼できる業者を選ぶことも大切です。施工業者は、知識や経験を豊富に持った職人集団のため、顧客の立場に立った振る舞いが求められます。たとえば、顧客満足度を高めるための努力などです。
顧客が素人だからといって、希望を聞かなかったり休業日に連絡が取れなかったり、割高で高額な工事費を提案してくる業者はやめたほうがいいでしょう。
優良業者であれば、まずは顧客から丁寧に要望や問題点をヒアリングし、希望に沿ったプランや料金を提案します。資料やホームページの更新がされていない業者も信頼度は低い可能性が高いです。
あわせて、これまでの施工実績も気にしてください。エクステリア工事業者を選ぶ際には、どうしても名前を聞いたことがある、会社が大きいといった理由で選びがちです。施工実績の豊富さ以外にも、依頼したい工事内容の評判もしっかりとチェックしてください。
外構業者には自社でデザインから施工まで行う業者もいれば、施工は下請けに回す業者など形態はさまざまです。また、業者によっては得意分野が異なるケースもあるため、注意しましょう。
事例は、各社のホームページから確認できます。施工方法や質問などがある場合は、問い合わせフォームから確認することがおすすめです。疑問を解消したうえで各社を比較検討すれば、理想の業者にたどり着ける可能性が高まります。
現地調査を行ってくれるか
見積もり依頼するときは、現地調査を行っている業者から選ぶのも1つの手です。明確な見積もりを出すには、一般的にエクステリア・外構工事では庭や門など施工環境の計測作業が欠かせません。
現地での調査対応を行わずに作成した見積もりだと、イメージ通りのきれいな見た目に完成しなかったり追加費用を請求されたりする可能性もあります。心配ごとを解決できるように、しっかり現場でプロと打ち合わせを行うことが重要です。
メンテナンスを頼めるか
エクステリア・外構工事には、定期的なメンテナンスも必要です。そのため、契約内容に工事後のアフターフォロー(保証制度)が含まれているかも、確認しておきましょう。
保証制度には、無料のものと有料のものがあります。通常は、有料の場合でも割引価格でメンテナンスをしてもらえます。庭を長持ちさせるためにも、どのような保証制度がついているのか契約時に確認することが重要です。
庭のコンクリートリフォームはDIYでできる?
最後に、庭のコンクリートリフォームはDIYでできるかについて解説します。DIYで実現することは、簡単ではありません。
一般的な素人には基礎知識がないため、難しいのが事実です。コンクリートなどの材料を購入する場所がわからないほか、仕上がりの判断がつかないため、失敗する可能性が高まるでしょう。
お気に入りの庭を、デザイン性にこだわってオシャレできれいな庭にしたいというイメージやアイデアだけが先行して、後悔する可能性も否定できません。
また、DIYでコンクリート施工するのが難しいといわれる理由には、次のようなものがあります。庭のコンクリートリフォームでは、現場で直接コンクリートを流し込む方法(インプレース)を採用することがほとんどです。
そのときにしっかりと型をとって隙間なく均等に流し込まないと、次のような失敗を招いてしまう恐れがあります。
- コンクリート強度が低下する
- 表面に一部ひび割れが発生する
- 気泡が目立つデザインになってしまう
コンクリートの施工には、専門知識と経験が欠かせません。誤った施工で行うと耐久性や状態に悪影響を及ぼす可能性があるため、DIYでの施工は難しいといえます。
施工費用を削ってDIYした結果、補修が必要で業者に依頼することになると、追加予算や余計な手間や時間が必要です。
後悔しないためにも、プロの業者やリフォーム会社にすべてお任せすることをおすすめします。
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