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  6. エアコンが冷えないのは冷媒ガスが原因!?チェックしたいポイントを解説
2022/07/26 2022/09/30

久しぶりにエアコンをつけてみたら、なかなか部屋が涼しくならない、効きが悪いと感じることはありませんか?エアコンの買い替えを考える前に、冷媒ガスをチェックしてみましょう。

この記事では、冷媒ガスの説明と充填する手順をご紹介。ガス漏れのチェック方法も解説しています。

冷媒ガスって?

エアコンは、室内を冷やすために「冷媒ガス」を使用しています。冷媒ガスは一定の量を保つ必要があり、漏れや不足が起こると、室内を冷やす機能が衰えてしまいます。

ガスが不足する原因は、取り付け時の施工ミスや配管の劣化などが考えられます。エアコン本体と室外機をつなぐ配管の劣化で亀裂が入ると、そこからガスが漏れてしまう可能性があるのです。

経年劣化によるガス漏れはとても多く見られるため、長く使用しているエアコンは注意が必要です。

冷媒ガスが不足の場合!充填する手順5ステップ

エアコンの冷媒ガスを充填している

冷媒ガスを充填する場合の手順は、以下の5つのステップとなります。

  1. 器具と室外機を接続する
  2. 真空引き
  3. 気密試験
  4. ガス補充・ガスチャージ
  5. バルブを閉める

冷媒ガスは2種類の充填方法があり、「ガス補充」と「ガスチャージ」に分けられます。「ガス補充」は、規定量に達していない冷媒ガスを追加でつぎ足すもので、「ガスチャージ」は一旦すべてのガスを抜き取ってから、改めて適正量のガスをチャージする方法です。

ただし、この作業は専門的な技術や知識が必要なので、細心の注意が必要です。扱い方を間違えると、エアコンの故障の原因となるだけでなく、爆発や引火などの事故を起こす可能性があります。

1.器具と室外機を接続する

ガスの充填には、いくつかの器具が必要になります。これらの器具をレンタルでそろえた場合、3,000〜5,000円程度の費用がかかります。

必要な器具をすべて購入すると、30,000〜50,000円前後の費用がかかるため、業者に依頼するほうが安くなるでしょう。

チャージングホースエアコンと器具を接続するホース
チャージングスケール(はかり)冷媒ガスの充填量を計測するはかり
真空ポンプ真空状態を作るボンベ
フルオロカーボンガス冷媒ガスのボンベ
ゲージマニホールド真空度を測定する器具

はじめに「チャージングホース」を使って、エアコンの室外機と「ゲージマニホールド」「真空ポンプ」を接続します。この接続を間違えると大変危険なので、慎重に行ってください。

マニホールドの高圧バルブ側を真空ポンプと接続し、中央のバルブにはガスボンベを接続します。低圧バルブ側は、エアコン室外機のサービスポートと接続しましょう。このとき、かならず室外機の低圧側(太い配管)のバルブにつなぐことがポイントです。

※マニホールドを接続した時に圧力計が動いて、ガスが残っているようであれば無理せずにプロにお任せしましょう。

2.真空引き

この作業で、冷媒配管内の空気を抜きます。その時、配管内に入り込んでいる空気やごみが、一緒に排出されます。配管内の不要なものを取り除くことで、冷媒ガスのみが充満している理想の状態になるのです。

※真空引きはガスを抜く作業ではありません。冷媒配管内の空気を抜く作業になります。配管内に冷媒ガスのみが充満している理想の状態を作る事には間違いありません。

エアコン室外機にある低圧側バルブがしっかり開いているかを確認したうえで、ポンプの電源を入れます。

10分~15分ほど、そのまま運転させておきましょう。しばらくたってからゲージ圧をチェックして、-0.1MPa以下になったのを確認してから、低圧側バルブを閉めます。

3.気密試験

バルブを閉めたら真空ポンプの電源を切りましょう。 そのまま5分ほど放置し、低圧側のゲージが止まっていることが確認できれば、簡易気密試験は完了です。ゲージが動いているときは、ガス漏れがどこかで起きていることを示しています。

エアコンの配管から冷媒ガスが漏れてしまうと、エアコンの故障の原因となるほか、フロンガスが大気中に放出されるのは地球温暖化の原因ともなるため、好ましくありません。この試験によって、ガス漏れが起きていないかをしっかり確認してください。

なお、新規設置じゃない場合は、真空状態を5分程度保持しただけでは判断出来ません。しっかりとした気密試験をするのであれば、窒素ガスを用いた試験が必要なのでプロに依頼しましょう。

4.ガス補充・ガスチャージ

エアコンの機種により、冷媒ガスの充填量が細かく規定されています。 エアコンの寿命を伸ばし、電気料金を適正範囲に収めるには、規定された量をしっかり守ることが大切です。

ガスの量を計測するときは、「チャージングスケール」というはかりを使います。 最初に冷媒ガスボンベをスケールに乗せて、重量をゼロに設定しましょう。充填したガスの分が軽くなり、マイナスで表示されます。ボンベの重量をチャージングスケールではかりながら、規定量までゆっくりと充填していきましょう。

そのまま「ゲージマニホールド」とボンベをつなぎ、室外機の低圧側バルブに接続します。スケールの目盛を確認しつつ、規定量を守ってチャージするようにしましょう。

5.バルブを閉める

冷媒ガスを規定量入れたら、ポンプダウンの要領で配管内のガスを室外機へ封入します。マニホールドのバルブを先に閉めてからボンベのバルブを閉め、最後にチャージングホースを室外機から外し、次にボンベを外します。これでガスの充填作業は完了です。

作業を終える前に、サービスポートとバルブ、両方のキャップがしっかり閉まっているか確認しましょう。この作業を怠ると、再びガス漏れが発生するおそれがあります。

充填作業が終わったら試運転をしてみましょう。吹き出し口から冷たい風が出ることが確認できれば、ガス充填は大成功です。

冷媒ガスが漏れている場合も!チェックする方法は

エアコンの冷媒ガスが漏れていないかを確認している

今までのようにエアコンを使用していても、以前より効きが悪いと感じる場合は、ガスが漏れている可能性があります。ガスが漏れていないかチェックをするようにしましょう。

室外機の配管に霜が付いているか確認する

エアコンを約15分、冷房で稼働させましょう。このとき、室外機の配管パイプ(細い配管)に霜が付いていれば、ガス漏れが発生している可能性があります。

また、配管パイプに水分も霜も付着していないときには、ガス欠の可能性及び電気回路での故障(膨張弁等)がありますのでプロに点検依頼しましょう。

検知液でチェックする

冷媒ガスの漏れをチェックするには、市販の検知液を使うと便利です。 配管パイプの接続部に検知液を吹きかけると、ガス漏れの部分から泡が出るので、ガスの漏れている場所を特定できます。

ただし、検知液だけでは漏れているガスの量は確認できません。ガス漏れの量を確認する場合は、ガス漏れ検知器を使うとよいでしょう。

※ガス洩れ検知器でもガス洩れ量はわかりませんので、プロに点検依頼をしましょう。

エアコンのガス漏れの原因

業者の人がエアコンの点検をしている

エアコンのガス漏れにはいくつかの原因がありますが、エアコンの取り付け時に接続不備があると、使用し始めて1年ほどで症状が出るケースがあります。

また長年の使用で内部配管の劣化や腐食が生じ、亀裂が入ってガス漏れにつながるケースも多く、バルブについているパッキンの劣化やコンプレッサー内の金属摩耗など、さまざまな可能性があります。

ごく稀に、製造段階で何らかの不具合が生じている可能性もありますが、その場合は使用してすぐに症状が出るため、他の不具合とは区別しやすいでしょう。 それまでは普通に使用できていたのが、急に冷えなくなったという場合はメーカーへ問い合わせることをおすすめします。

ガス漏れ修理はプロに頼もう

ガス漏れの修理を、個人で行うことは可能ですが、エアコンのガスの適正量をはかり、補充するにはそれなりの技術が必要です。 使用する器具も多く、専門的な知識や経験が必要となるため、業者に依頼するほうが安く済む場合が多いでしょう。

必要な工程を正確に行えない場合、エアコン自体が使えなくなる危険性もあるため、初めからプロに頼むほうが賢明といえます。

プロに頼む料金の相場

冷媒ガスの補充をプロに依頼すると、料金の相場は15,000円~25,000円くらいです。

ガスの種類は、機器によって決まっフロンガスの種類がある為、違う種類のフロンガスを入れると故障します。

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修理業者がエアコンの点検をしている

エアコンの効きが悪い、エアコンのガス漏れについて相談したい、そんなときはゼヒトモでエアコンの不調を解消できるプロを見つけられます。

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依頼した方の声

<口コミ>
エアコンが冷えなくなったので、ご相談しました。電話の段階でだいたいの故障個所を特定してもらい、その日のうちに修理にきていただきました。祖母の寝室で熱中症が心配だったので、助かりました。説明がわかりやすく納得でした。また、お願いします。

<口コミ>
迅速な対応をして頂き、水漏れもその場で無事に修理してもらう事が出来ました。 大変助かりました。ありがとうございました。

<口コミ>
エアコンの修理をお願いしました。 故障部位もすぐ見つけて下さり対応も迅速かつ丁寧で安心してお願いできました。 お値段もリーズナブルで大変満足できました。ありがとうございました!

監修したプロのコメント

ガス補充については、ガス洩れしている機器が現状何グラム不足しているのか判断が出来ない場合がほとんどだと思います。知見者じゃない人がガス補充をするとオーバーチャージとなり修繕費が大幅にかかってしまったりする事があるので、プロにお任せしましょう。

ガスチャージについては、明確なガス洩れ箇所(フレアナット割れ等)が判明している場合に限りお勧め致します。ただ、フロンガスは凍傷を負ってしまう可能性が高い為、革の手袋を使用する等して対策をしましょう。

この記事を監修したプロ
富士通ゼネラルの社員として2006年〜現場対応8年。空調設備会社に入社して2014年〜現場対応7年。2022年に完全独立し現在に至る。第二種電気工事士、第二種冷媒フロン類取扱技術者、職長・安全衛生責任者、高所作業車/10m未満、ガス溶接/技能講習の資格を保持。

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この記事を書いた人

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