社交ダンスは大人になってからでも楽しめるスポーツの1つとして、今現在でも多くの人に親しまれています。性別・年齢を問わずはじめられます。体を思いっきり動かすことに興味があるのなら社交ダンスに挑戦してみましょう。
パートナーといっしょに踊るルンバは、社交ダンスのなかでも比較的ポピュラーで、初心者でも始めやすいステップの一つです。手始めにルンバを学んで、社交ダンスの雰囲気をつかんでみましょう。
社交ダンスとは?社交ダンスの由来
社交ダンスには、大きく分けて2種類、スタンダードとラテンアメリカンのジャンルがあります。
男性は燕尾服、女性はロングドレスを着て、男女が向かい合い舞踏会のように優雅な曲調で踊るのがスタンダード。比較的露出度が高めの衣装で、男女が離れて軽快に踊るのがラテンアメリカンです。
スタンダードにはさらに5つ、ワルツ・タンゴ・スローフォックストロット・クイックステップ・べニーズワルツのダンスがあります。
ラテンアメリカンにはさらに5つ、チャチャチャ・サンバ・ルンバ・パソドブレ・ジャイブの5種目のダンスがあります。
ルンバとは?
ルンバは、別名愛の踊りと呼ばれます。男女の愛の駆け引きを表現したダンスで、4拍子のリズムの中で、ゆったりとドラマチックに踊ります。ラテンの種目の中では比較的覚えやすく、初めに習うことが多いです。
ルンバの基本ステップを解説!
1.ニューヨーク
男女が片方の手をつないだ状態で同じ方向に向かって前進し、ポーズをとります。周りにアピールすることができるため、競技会や発表会などでもよく用いられています。
2.アレマーナ
片手をつないで正面を向き、それから女性を引き寄せて男性の腕の下で1回転させます。女性は3歩前に進みながら右に回転します。ホッケースティックやアンダーアームターンがありますが、こちらはアレマーナとちがって左回転となるので混同しないように注意しましょう。女性の回転をサポートするために、男性は早めに女性をリードしてください。
3.キューバンロック
パートナーと向かい合い、移動せずにその場で重心を3回左右にゆらすステップです。ヒップをふるように動かすのがポイントです。3回目のステップをゆっくりと長めに行って、タイミングを合わせましょう。ダンスのメリハリに使えるので、習得することでより演技の幅が広がることでしょう。
4.プログレッシブウォークバック
向かい合って男性が後退、女性が前進するステップです。一般的に男性は右足から3歩後退し、女性はそれに合わせて左足から3歩前進します。直線移動がきれいに決まれば、ダンス全体の完成度が高く見えることでしょう。
5.ファン
前進・後進・後進の順でステップを踏み、最後にファンポジションと呼ばれる状態をキープします。体を広げるように正面を向き、パートナーとの位置を90度に固定しましょう。社交ダンスに精通していない人でもよく見るステップなので、マスターできればとても見栄えのよい演技となるでしょう。
社交ダンスのルンバで使う音楽・曲5選
1.コーヒールンバ
日本でも多くのミュージシャンにカバーされたことで有名な曲。別名、Moliendo Cafeです。軽快なテンポと印象的なリフが特徴的で、社交ダンスでも人気の音楽です。とてもポピュラーな曲なので、ダンス初心者はまずコーヒールンバを聞いてリズム感を養うといいでしょう。
2.Entre dos aguas
1975年に世界で流行した名曲で、ラテンミュージックらしさにあふれたリズムが多くの人の心を打ちました。ギターのサウンドも印象的で、フラメンコの持つ独特の魅力も取り入れられています。スペイン風の音楽に乗って踊りたいといった人に最適です。
3.マイアミ・ビーチ・ルンバ
ルンバの王様と呼ばれる作曲家、ザビア・クガートが、大胆なアレンジを取り入れたことで有名になった世界的な楽曲。現在でも社交ダンスの音楽に使われ、特に夏になると人気を博します。疾走感のあるメロディに乗って体を動かせば、気分も盛り上がるでしょう。
4.キサス・キサス・キサス
1947年キューバのオスバルド・ファレスが発表した音楽。意味は「たぶん、たぶん、たぶん」。男性のアプローチに対して、歯切れの悪い女性の反応を歌っています。
日本でも「キサス・キサス」として知られています。ムーディーなサウンドに酔いしれれば、気持ちのいいダンスができるでしょう。
5.マイ・ショール
ルンバの王様ザビア・クガートが手掛けた楽曲です。イントロから軽やかで優しげなサウンドが続き、徐々に盛り上がっていく曲調が新鮮味を与えます。サビの音楽は日本でもおなじみのものとなっているので、とっつきやすいのが魅力です。
ゆったりとした曲なので、社交ダンスの初心者でも無理のない選曲となるでしょう。
最後に
ルンバは、社交ダンスのなかでも比較的初心者向きです。練習を重ねて、発表会などで披露する機会を作っても楽しいですね。まずは基本的な知識やステップを習得して、頭で理解することからはじめましょう。目で見て字で覚えた知識があれば、スムーズに体に落とし込むことができます。
まず社交ダンスの魅力を知識として身につけ、スムーズな練習が行える下地をつくっておきましょう。
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