英語検定、略して英検の最高峰が英検1級です。難しくて取得できないのでは、と考える人もいるかもしれません。ですが、ライティングを攻略すれば英検1級の合格にグンと近付くことができます。英語検定、略して英検の最高峰が英検1級です。難しくて取得できないのでは、と考える人もいるかもしれません。ですが、ライティングを攻略すれば英検1級の合格にグンと近付くことができます。
英検1級は、2016年からライティングの一部が変更になりました。そのライティングで点数を確実に取るために、今回は5つのコツを解説します。
英検1級とは?
取得年齢のめやす
受験生全体に占める学生の割合は約29.1%となっています。社会人と比べた時の学生の比率が、英検の中で唯一低い級です。学生の中でも、高校生と大学生の占める割合が高くなっています。また、大学生の占める割合が最も高いことが特徴です。
社会人になってから受験する人が多い理由は、やはり英検1級の難易度が高いことにあるでしょう。英語を長年勉強してから受験する人が多い傾向にあります。
難易度
志願者のうち学生の合格率は約13.8%となっており、全体の合格率よりも高い傾向になっています。最も合格率が高いのは高校生で約16.6%、次は中学生で約16.4%です。1級を受ける中学生や高校生は、小さな頃から英語に慣れ親しんでいたと考えられます。
小学生の合格率は低くなっており、英語を得意とする小学生にとっても、英検1級は高いハードルだということがわかります。
英検1級のライティング問題とは?
2015年までは提示されたPOINTSに基づき書くというルールでしたが、2016年からはPOINTSが無くなり、自分自身で考えをまとめる必要が出てきました。
常日頃から、ニュースなどを見ている時などに自分自身の考えを持つようにしておくとよいでしょう。また、解答として求められる語数が200語前後から200〜240語と増え、語彙力もさらに問われるようになったと言えます。
英検1級のライティング問題を解くコツ5つ
1.意見をきちんと述べるようにする
POINTSが無くなってしまったので、TOPICに対する自分自身の意見をきちんと述べる必要があります。ですが、英語でいきなり意見を述べられないという人もいると思います。ですので、日常的にニュースで耳にした話題について自分の意見を英語で書き留めておくという練習をするとよいでしょう。
特に賛成と反対の両方を書く練習をすると、世界情勢や社会問題についての見解を深めることができるのでおすすめです。英語で書くことに抵抗を感じる人は、まず日本語からでいいので「自分はどう考えるのか」、意見を書き留める練習をしましょう。新聞には事実と新聞記者の意見が明確に分けて書かれていることが多く、読むと参考になりますよ。
このコツのポイントは、正しい意見を述べることではなく、「自分はこう考える。なぜならばこうだからです。もしくは、理由はこうです。」と、自己の主張を書けるようになることです。良し悪しではなく、どういった論拠でそう考えるのか、そしてそれをどう英語で表現するのか、まずは自分の意見を持つことから始めましょう。
2.構成を考えておく
英作文全体の構成を考えておくとよいでしょう。問題提起、根拠となる説明、結論、などといった英作文全体の流れを事前に体に染み込ませるのです。そうすることによって、本番で慌てずにライティングすることができるでしょう。
その際にポイントとなるのが、高い得点を取れる書き方に沿った構成にするということです。過去問の模範解答を見本として採点基準を押さえており、一般的な英作文の書き方として適切なものを用意しましょう。
例として、導入部として自分の主張を書いて、次に主張に対する根拠を2つか3つ挙げ、最後に結論を一文書くという構成などがわかりやすいです。
3.定型文を用意しておく
どのテーマにも適用できる英語の定型文を用意します。まず必要なのが、構成の各パートに対応する定型文です。具体的には3つに分けるとわかりやすいでしょう。
- 最初の導入部分「In my opinion I think 〜」で意見を述べます。
- 意見に対する根拠部分「There are two reasons.Firstly 〜 .Secondly 〜 .」で根拠を書きます。
- 結論部分「In conclusion 〜」で結論を述べて締めくくります。
この書き方だけではなく、汎用的に使えそうなフレーズがあればどんどんメモをとって、自分の中にストックしていきましょう。おすすめの方法は、過去問の模範解答からフレーズを探すというものです。模範解答はやはり書き方が上手なので、使いやすい表現がたくさん見つかるはずです。是非、参考にしてみてください。
4.ワード数の感覚をつかんでおく
ワード数は200〜240語になったので、目安として220語を目標に書くことがコツとなります。220語を目標に書き進めると、少し減らしたくなっても増やしたくなっても対応できるので安心です。普段から書く練習をする際には、220語の感覚をつかんでおきましょう。
いつも短かくなり過ぎる、またはいつも長くなり過ぎるという人は類義語で調整をするとよいです。単語の形態を変えることにより、単語を短くしたり長くしたりできます。自然と調整できるようになると、丁度良い長さの文章が書けるようになるでしょう。
ワード数の把握はMicrosoft WordやMacのpagesなどでカウントできます。ただしパソコンで書く練習をしすぎると、予測変換機能やスペルミスを教えてくれる機能を使ってしまい、自分自身でペンを握って書く力に影響します。自分の手でスペルを誤ることなくかけなくてはいけませんので、パソコンの導入は計画的に、適切にしましょう。
5.説得力ある根拠を書ける意見を選ぶ
ライティングで意見を展開していく際には、説得力のある根拠が書けそうな意見を選ぶべきです。自分が心の中では全く思っていないことでも、明確な根拠をいくつか書くことができるのであれば、その意見を主張しましょう。
ライティングにおいて、賛成か反対かによって点数が下がったり不正解となることはありません。問われていることに対する主張があり、それに対してわかりやすい根拠が書かれているのであれば、賛成でも反対でも正解となります。
最後に
英検1級のライティングは難しいと思われがちですが、今回紹介した5つのコツを押さえて何度も書くトレーニングをすれば、決して乗り越えられない壁ではありません。書き慣れていくうちに、自分なりの方法なども見つかるはずです。是非、何度も書いて本番に備えてくださいね。
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