英語検定、略して英検は誰しも1度は聞いたことのある資格だと思います。そんな英検ですが、だいたい2級を保持していると受験や就職活動などで有利になると言われています。そして、2016年から英検2級にライティングが追加されました。今回はそんな英検2級を取得するための対策を、ライティングのコツなども踏まえて紹介していきたいと思います。
英検2級とは?
取得年齢のめやす
英検2級は学生が多く受験をしています。受験生全体のうち学生が占める割合が85.4%です。その中でも最も合格率の高い学生が、なんと小学生です。これは、小さな頃から英語に慣れ親しんでいた小学生が合格していると考えられます。社会人の受験者は学生に比べると少ないですが、合格率は29.5%と全体の合格率よりも高くなっています。要するに取得年齢は、小学生から社会人まで幅広いということが言えます。
難易度
英検2級はTOEICに換算すると550〜775点と言われています。ここ数年で一般的になりつつあるGTECだと、400〜599点です。英語を使って、日常会話が問題なくできるレベルと言えるでしょう。英検2級合格者は平均3冊の問題集を解いているというデータもあります。英検2級は、2016年からライティングも加わったので以前と比べれば難易度は上がったと言えますが、しっかり対策すれば越えられない壁ではありません。
英検2級のライティング問題とは?
ライティングの点数は16点満点です。内容、構成、語彙、文法で各4点ずつです。採点のポイントをそれぞれ説明します。内容については、TOPICの質問に対応している内容になっているかです。構成については、構成が正しいかです。語彙については、適切な単語が使われているかです。文法については、適切な文法が使われているかです。自分で問題集などを解いた後に、以上の点を踏まえて添削してみましょう。
英検2級のライティング問題を解くコツ5つ
1.ライティング問題に20分は使う
英検2級は1次試験でリスニングとリーディング、ライティング問題が出題されます。そして2次試験では面接でスピーキング問題が出題されます。1次試験は85分間ありますが、そのうちライティング問題にかける時間の目安は20分間です。試験が始まったらすぐに、何よりも先にライティング問題に取り掛かることをお勧めします。後回しにしてしまうと、時間が足りなくなって論理的に考えることができなくなってしまうためです。
2.POINTSの単語をそのまま使う
ライティングの問題にはPOINTSという単語が書かれています。文章を書くにあたってポイントとなる単語です。ですので、POINTSの単語はそのまま使いましょう。すると採点者に、要点を押さえて書けているという印象を与えることができます。単語をそのまま使わずに、単語を言い換えてみたり説明したりすると話がややこしくなる可能性があるので控えましょう。
3.テンプレートに沿って英文を構成する
英作文を作る時に最も重要なのはテンプレートです。テンプレートの順を守って書かれた文章には、相手が理解しやすいコミュニケーションの原則が詰まっています。テンプレートの順番は、まず結論を書きます。次にPOINTSの中から1つ選んで1つ目の理由を書きます。そしてPOINTSの中からもう1つ選んで2つ目の理由を書きます。最後になるべく言い換えて結論を再度書きます。このテンプレートはどんな問題にも対応できるものなので、覚えておくと良いでしょう。ライティングのみならず、ビジネス英会話などでも使用可能です。
4.TOPICの文章をなるべく使用する
英会話では「I think so too.」などのように端的に答えるケースが多々ありますが、ライティングにおいては文章内で論理が完結するような書き方になるよう心掛けてください。なるべく代名詞は使わずにTOPICに書かれている固有名詞などをそのまま回答に書いて、丁寧かつ論理的に説明するようにしましょう。代名詞を使わないことで文字数を稼ぐこともできるので一石二鳥です。
5.回答用紙の10行目まで書く
回答の必要語数の目安は80〜100語となっています。ですが、何度も振り返っていちいち語数を数えていたら大切な試験時間を無駄に消費してしまいます。回答用紙は最大17行書けますが、10行目まで英文を書けば、80語は余裕で超えることになります。ですので、語数を数えたりはせずに回答用紙の10行目までは書くことを意識してみてください。10行を超えた後は、必要語数について気にせず精神的に楽にライティングをすることができるでしょう。
最後に
2016年からライティングも加わり、とっつきにくく感じてしまうかもしれない英検2級ですが、逆に考えればライティングを制する者は英検2級を制するとも言えます。今回紹介したライティングのコツ5つを踏まえて、是非英検2級にチャレンジしてみてください。
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