英検3級はリーディング、リスニング、英作文、スピーキングの4技能の総合力を試される英語の資格試験です。
2017年度第1回からは新しく英作文のテストが導入されました。2016年度までは英作文といえば語句整序問題でしたので、たとえ単語の綴りに自信がない人でも正解できました。しかし、実際に書いて作文する問題となると、単語のスペルミスは減点対象となります。
この記事ではそんな作文の問題も加わった英検3級を攻略するコツとして、具体的な勉強法を紹介していきます。
英検3級のレベルとは?
中学校卒業程度のレベルです。各技能において6割程度の得点ができれば合格ラインです。筆記試験の採点ではリーディング、英作文、リスニングそれぞれの技能の得点率が英検CSEスコアと呼ばれる統計的手法により計算されるため、各技能で総合的に得点する必要があります。
試験日程は6月、10月、1月の年3回あります。中学3年生になったら勉強の達成度合いを確認するという意味でも挑戦してみてはいかがでしょうか。
英検3級の取得年齢めやす
中学3年生の15歳が取得の目安です。中学校卒業程度のレベルです。
リーディング対策としておすすめの勉強法5つ
1.学校の授業の予習復習
中学校で習う内容が理解できているかどうかを試されますから、まずは中学校の授業の予習復習が基本になります。
基本例文と新出単語を予習復習でしっかりおさえれば、問題1の「短文の語句空所補充」(問題数15問)での得点につながります。
2.辞書を引く
辞書は引けば引くほど、速く引けるようになります。覚える単語量も増えますので、辞書は数多く引いた者勝ちです。
3.問題集の例題を見て独学する
例えば間接疑問文、分詞、関係代名詞は3年生の後半で習いますので、中学生の皆さんはまだ習っていない可能性があります。その場合、市販の問題集で授業の予習をしましょう。分かりやすい例題と解説のついた問題集も多くあります。
4.学校の先生に質問する
独学で分からなかった部分は英語の先生に質問しましょう。
5.過去問を解く
リーディング試験時間は50分、リスニング試験時間は25分です。問題の形式に慣れて時間内に解けるよう練習しましょう。
ライティング対策としておすすめの勉強法3つ
1.基本例文を覚える
学校の教科書や市販の問題集に太字で書かれている基本例文を覚えましょう。基本例文を覚えて組み合わせることで多彩な作文が可能になります。
2.不規則変化動詞を覚える
作文で注意したいのが、動詞の過去形・過去分詞の不規則変化です。go、see、takeなど代表的な動詞の変化を正確に書きましょう。
3.自分で問題を作って解く
実際の英作文の問題はQUESTIONに対してあなたの考えとその理由を2つ書くというものです。字数の目安は25語〜35語です。例題を見てみましょう。
QUESTIONの例題
・What do you like to do on rainy days?
・Which do you like ,mountain or sea?
・What is your favorite food?
問題のパターンは決まっていますので、QUESTIONを自分で作れば、実践的な練習ができます。書いた作文は学校の先生に添削してもらいましょう。
5.リスニング対策としておすすめの勉強法5つ
1.辞書の発音記号にも注目する
辞書を引く時に単語の意味だけでなく発音記号にも注目しましょう。
例えばchocolateは日本語では「チョコレート」と「レー」にアクセントがありますが、英語は”chocolate”と「チョ」にアクセントがあります。字で見ればわかりますが、発音だけ聞くとわかりづらい単語もしばしばあります。
2.音読する
辞書で発音を調べたら、実際に音読して発音してみましょう。自分が正しく発音できないと、ネイティブの正しい発音は聞き取りづらいものです。リスニングというとインプットのイメージが強いですが、実はアウトプットも同様に重要です。
3.ALTの先生と話す
生のネイティブの英語を聞ける最高のチャンスです。初めから流暢に話せる人はいませんから、まずはスポーツや好きな食べ物など話しやすい話題を選びましょう。
ボディランゲージも立派な言葉です。使える手段は全て使いましょう。ALTの先生と会話を楽しみましょう。
4. 基礎英語2
スマホの無料アプリが充実しているこのご時世に、あえてラジオをおすすめします。理由は継続しやすいからです。月〜金の午前6時15分から6時30分までの15分間、中2レベルの英語のストーリーが聞けます。
授業の予習復習で毎日リーディングを勉強する人は多くいますが、リスニングを毎日勉強する人は少数です。たとえ15分でも毎日継続すれば3級対策のための十分なトレーニングになります。そして朝の時間帯なので早起きの習慣にもつながり、一石二鳥です。
問題集を購入したりアプリをインストールしたものの忙しくてやる暇がないという人には、特におすすめです。
5.CD付き問題集や過去問を解く
出題形式に慣れるとともに、聞く力を身につけることができます。何を話しているのかわかるまで繰り返し聞き込めば、重要表現もおのずと頭に入ってきます。
二次試験対策としておすすめの勉強法3つ
1.英検公式サイトを見る
英検の公式サイトに詳しい面接の流れが書いてありますので一度確認してみましょう。英検バーチャル二次試験を見ると実際の受験のイメージが湧いてきます。
2.友達と練習する
一次試験を突破した友達がいれば、チャンスです。面接官と受験者の役割を交代でして、ロールプレイングします。面接カードの例題は市販の問題集に付いているものを利用します。
3.英語の先生と模擬面接する
英語の先生に面接官をしてもらうという手もあります。積極的に英語学習に取り組む皆さんの姿が、英語の成績の内申点につながる可能性もあります。
最後に
英検3級は中学校の授業の内容を理解していれば合格できる試験です。中学生の皆さんは、日々の英語の授業の内容をしっかり理解し覚えることが、合格の最大の近道です。高校生以上の皆さんにとっても文法の基礎の確認ができますので大変意義のある試験です。今回紹介した方法を実践して、皆さんが合格されることを心からお祈りしています。
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