英会話を習う時よく聞くのが「間違えてもいい!」という言葉。もちろん間違えることに臆病になってばかりでは話せるようにはなりません。
しかし、間違えて当然というスタンスで間違えにも気づかない学習者と、間違えを理解して訂正しながら勉強する学習者には雲泥の差が生まれます。今回は初心者によくみられる間違いと、勉強方法の特徴を状況別に説明します。
英会話の初心者によくある間違い
1.“Don’t mind”と“ドンマイ”
相手が失敗したとき、日本人同士で声をかける場合に「ドンマイ」といいますが、これは和製英語です。英語で「(過去に起きたことを)気にするな」という時はNever mindが正解。Don’t worryも同じ意味で使われますが、これはこれから起こる未来のことに対して心配はいらないという意味が近いので、使い方に注意しましょう。
2.“Wish”と“Hope”
どちらも~を望むという意味ですが、叶えられそうにもない事象を表すときにはwishを使います。例えば、I wish to be a disney princess.(ディズニープリンセスになりたい)とは言えますが、I wish to be a mother.(お母さんになりたい)とは、根本的に母親になることが不可能な理由がない限り不自然です。この場合はI hope to be a mother.もしくはI want to be a mother.が妥当でしょう。
3.“Maybe”の乱用
謙虚に「おそらくそうです」という場合にMaybeを使いがちですが、そもそもMaybeは〇か✕か曖昧なときに使う単語で「はっきり分からない」という意味が強いです。8割以上の確率で大丈夫な場合は、Probablyの方が適切で、100%の場合はCertainlyやFor sureを使いましょう。
4.“I think I want to ~ ”
「~をしたいと思います」を英語でいうとき、I think I want toと表現する方が多いようです。悪くはないのですが意見があまり定まっていないとみなされるため、I think I want to buy this. (私はこれを買いたいのかもしれない)と話者の意思が曖昧になってしまいます。「これを買いたいと思います」と言う場合はI want to buy this.と率直に表現をするのが自然です。
5.“Will”
Willには、未来を示すという助動詞の役割がありますが、もともとは話者の意思を示す単語です。Will you hang out with me?(一緒に出掛けない?)と聞かれて、No, I won’t(そのつもりがなので、行きません)/No, I can’t.(何か予定があって、行きません)では聞き手へ与える印象が全く異なるように、状況によっては失礼に当たらないように使い分けましょう。
英会話の初心者向けのおすすめ学習方法
1.英会話教室に通う
時間の余裕と家の近くに教室がある場合は、英会話教室に通うことをお勧めします。他の学習者と比べながら自分の弱点を知り、効率よく勉強する方法を見つけるには、教材と教師が揃っている英会話教室が最適だからです。初心者の場合は「何がわからないのかわからない」状態を何とかしなければなりませんので、短期でもいいので教室へ行くことをおすすめします。
2.パーソナルレッスンを依頼する
教室が開講している時間に都合が合わない場合、金銭的に余裕があればプライベートレッスンも一つの手です。扱う教材やレッスン内容は講師よってさまざまなので教室よりも勉強範囲の自由度が高く、相性の良い先生が見つかれば上達も早くなります。そのため申し込みをする前に、自分の弱点や課題などを把握しておいた方が、適切な講師が見つかりやすく、スムーズにレッスンが進められます。
3.オンラインレッスンを利用する
時間的にも金額的にも厳しい場合は、オンラインレッスンを利用するのはいかがでしょうか。顔合わせのレッスンよりジェスチャーが少なくなりますが、少しの会話なら話せるレベルであれば問題ないでしょう。逆に端末同士で会話することが、電話で英語のやり取りをする練習になります。最近では国内だけでなくフィリピンなど東南アジア系の英会話サービスも比較的安価で多数展開しているので興味のある方は是非一度調べてみてください。
4.本や動画、WEBサービスなどで独学する
現在は洋画や洋書が簡単に手に入り、オンライン学習サイトも優秀なものがかなりあるので、初心者でも独学で英語学習を進めることはそれほど難しくないでしょう。ただし、自分のレベルよりも低すぎず高すぎない、調度よいレベルの教材やWEBサービスを選ぶのが重要です。そのためにもTOEICや英検を受けて、自分のレベルを把握しておくことをおすすめします。
また、独学になると勉強の成果がわかりづらいので、スカイプレッスンなどを時々併用して進めていくと効果が出やすいでしょう。
最後に
英語を学ぶ際、失敗はつきものですが、失敗の分だけ修正しながら理解していけば必ずものになります。よく間違える言い回しや苦手な発音など、自分の癖を理解して学習を進めるのが効率よく英会話をマスターしていくコツです。
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