日本ではたびたび野菜の価格が高騰します。買うはずだった野菜の値段が高くて買えない、そう言った主婦のみなさんの悲鳴が聞こえてきそうです。仕方ないので代わりの野菜を買おうと思ったのに他の野菜も高くて買えない、ということも。
いったいなぜそんな事が起こるのでしょうか?原因と対処法を紹介します。
野菜が高い!価格が高騰する理由3つ
1.夏野菜が不作
例えば夏野菜は猛暑や冷夏の影響を特に受けます。日照時間が少なくなると野菜が枯れてしまうなどの被害が出ます。大きな被害となるのは、台風や大雨などで畑の土が流され、野菜がダメになってしまうケースです。
近年の日本では台風以外にも天候不順がたびたび発生します。豪雨被害によって出荷直前の野菜が全滅してしまう可能性も多いにあります。
2.野菜の産地で、病気や害虫の流行する
春の長雨や夏の梅雨の時期など、雨が原因で病気が発生する恐れがあります。これはカビなどの菌類が原因とされていて、雨によって野菜が乾きにくく濡れた状態が続き、病気が発生すると言われてます。(参考:東京都産業労働局)
ですが、高温で乾燥していればいいという訳でもありません。害虫が発生する可能性が高まるからです。害虫は高温で乾燥した場所を好み、活動が活発になります。
このように産地で病気や害虫が発生するなどして、野菜が不作になると価格の高騰に繋がります。
3.冬野菜が不作
例えば夏から秋の台風は、直撃を受けると大きな被害が出てしまいますが、台風の直撃を受けない地域でも雨が続く事によって日照時間が少なくなり野菜が不作となってしまうからです。
それと同じで、冬場も「ここの地域は大丈夫だけど、あの地域は大雪で」ということが起こります。大雪はビニールハウスを破壊するケースもありまます。多くの原因が関係しあい、野菜が品薄となり価格が高騰してしまうのです。
野菜が高いけど食べたい!対処法7つ
1.冷凍野菜を活用する
生野菜は少し使いたくても一束や袋で買わなくてはなりませんが、冷凍野菜は使いたい量だけ使いやすく、すでに調理されているというメリットがあります。いつも野菜を余らせてしまうという主婦の方や、一人暮らしの男性の方などにも向いています。
ブロッコリーやミックスベジタブルなどは肉料理の脇にちょっと添えるなどの使い方もできます。
2.缶詰野菜を活用する
トマトやコーンなどは缶詰が便利です。特にトマトは作る料理によってホールとカットを使い分けられ、簡単で楽しく調理できます。缶を開けるのが苦手という場合は紙パックも出ていますので利用してみてはいかがですか。環境にも優しいです。
3.野菜と同じ栄養素を含む別の食材を食べる
例えばビタミンCをとりたくてレモンを買いたいとします。レモンが高くて買えない時はどうしますか?ビタミンCと言えばレモンを思い浮かべるかもしれませんが、ビタミンCは野菜にも多く含まれています。赤ピーマンや黄ピーマン・パセリやブロッコリーなどにも多く含まれるので、緑黄色野菜のサラダなどで代用するといいでしょう。
4.価格が安い野菜を食べる
安く買える野菜を先に調べて、価格の安い野菜を使った料理を考えるようにすると無理に高い野菜を買わなくて済みます。また小松菜とほうれん草など似ている野菜を代用するのもいい方法です。意外と「代用した野菜で作ったメニューの方が美味しい」なんて発見もあるかもしれません。
5.野菜を食べずに、野菜ジュースを飲む
野菜が苦手な方にも飲みやすい野菜ジュースはいかがでしょうか?リンゴなどの果汁入りの野菜ジュースなら飲みやすいですし、トマトジュースが苦手でも野菜ジュースならおいしく飲めるかもしれませんよ。
6.プランターで育てる
ミニトマトやナスなどはプランターでも育てやすいので、挑戦してみてはいかがですか?特にネギや大葉などの薬味野菜は初心者にも育てやすく、ご家庭で栽培していればほとんど買わなくて済むのでとても助かります。
(参考URL:【プランターでも育つ野菜10選!】新鮮な野菜を食べる方法)
7.冷蔵庫にあるのもからメニューを決める
カレーを作るためにジャガイモ・人参・玉ねぎを買うのではなく、ジャガイモがあるからカレーを作るというように、すでにお家にある野菜からメニューを考えてみましょう。
「ジャガイモと人参はあるけど玉ねぎがない」時は、わざわざゴールをカレーに設定して玉ねぎを買うのではなく、ジャガイモと人参で煮物を作れば買い足す必要はありません。
最後に
野菜の高騰はさまざまな理由により避けては通れないものです。ですが家計やお台所をあずかる主婦にとって野菜の高騰はとても深刻な問題です。しかし実は、料理を作る人の腕の見せどころでもあるのです。
「野菜の高騰に困ったわ」などと悲鳴を上げる前に、「私の実力を見てらっしゃい」と先に紹介した対処法などを参考にして、料理を楽しんでみてください。代用野菜を考えているうちに色々な野菜を使えるようになり、料理のレパートリーも増えるかもしれませんよ。
家庭料理レッスン関連の最新記事
夏になると日焼けやシミが気になるという方も多いはず。日焼け止めなど外から日差しを防ぐことももちろん重要ですが、内側からケアすることでより効果を発揮することができるものです。 「体は食べ物で作られる」というように、食事を変 […]
普段、何気なく捨てている野菜の切れ端や皮。実は、それらの中には、栄養がたっぷり詰まっているものがあります。捨ててしまうのはもったいない、そんな野菜の意外な食べ方をご紹介します。 実は食べられる野菜の部分とそのレシピ ニラ […]