水泳競技などで目にする飛び込み。水しぶきをあげず、水に吸い込まれるように着水する姿は水泳選手なら当たり前の光景ですが、素人が見様見真似で出来る技でもありません。でも、綺麗に飛び込みが出来たら素敵ですよね。
そんな飛び込みの練習方法を初心者でも分かりやすく、ポイントを抑えながらご紹介していきます。
水泳の飛び込みにおける注意点
1.飛び込み禁止かどうかを必ず確認
飛び込みの練習をするにあたって、まずはそのプールが飛び込み禁止かどうかを必ず確認するようにしましょう。市営プールや、トレーニングジムのプールなどでは禁止されている場合が多いので、競泳プールがオススメです。
慣れないうちは水深が浅いと怪我をする可能性があるので、なるべく水深が深い場所で行う方が良いでしょう。施設によっては、飛び込みのトレーニングコースを行っている場所もあるので、事前に確認しておくのも良いでしょう。
2.角度を意識する
飛び込みをする上で大事なのが角度です。着水時の角度が悪いとスピードに乗れないのは勿論、角度が浅いと派手に水しぶきを上げてお腹を打ち付けてしまったり、角度が深すぎるとプールの底にぶつかって思わぬ怪我をしてしまう事があります。
綺麗な飛び込みをするためには、しっかりと角度を意識しましょう。
水泳の飛び込み練習ステップ
1.まずプール内でイメージトレーニング
飛び込みは僅か一秒にも満たない瞬間の動作です。そのため、まずは頭の中でしっかりとイメージを固める事が重要となります。初めは、いきなり飛び込むのではなく、プールの中で練習しましょう。
自分の目の前に棒がある事をイメージして、その棒に触れずに飛び込んでいくイメージです。ドルフィンジャンプと呼ばれ、非常にメジャーな練習方法になります。ドルフィンジャンプを何度も行う事によって、飛び込みへの恐怖心を払拭しましょう。
場所によってはプールの中に沈めて使う踏み台が用意されていますので、それを使って練習するのも良いでしょう。イメージトレーニングを重ねて、スタイルのイメージを十分に掴んでおきましょう。
2.飛び込むポーズを練習する
飛び込みの出来るプールでは飛び込み板が設置されているケースが多いですが、飛び込み台の分水面から高くなりますので、慣れないうちは使わずに練習したほうがいいでしょう。
まずはプールサイドに立って、飛び込む前の姿勢を確かめます。プールサイドから足の指を少し出して、縁にかけるように指を曲げます。足の位置が決まったら一度しゃがみ、腕を真っ直ぐ、耳を挟むように伸ばします。指先は三角形を包み込むような形で足先に触れ、腰を上げます。まずはその状態をキープしてみましょう。
キープできずに身体がブレてしまう場合は、膝の曲げ具合や足の幅を調整するなどして、キープ出来る体勢を探しましょう。
3.入水の練習をする
姿勢が決まったら入水の練習をします。最初はジャンプせずに、そのまま落ちるように入水するのがいいと思います。飛び込みの基本は『一点入水』です。指先から頭、お腹、足と順番に入水する事を意識しましょう。
入水したら腰をそって、身体が水面と水平になるように調整します。この動作が遅れるとプールの床にぶつかってしまうケースもあるので、何度も練習してタイミングを掴みましょう。
大きく水しぶきが上がったり、お腹や腿などが赤くなったり痛みを感じる場合には一点入水が出来ていないので、着水地点を変えてみたり、飛び込み時の姿勢を再確認しましょう。
4.実際に飛び込みをする
プールサイドからの飛び込みに慣れ、タイミングが掴めて来たら飛び込み板に乗って飛び込みの練習をしましょう。
プールサイドと同じように、飛び込み板の角を足の指で挟み、飛び込みの姿勢をとります。入水位置を決めたら視線を動かさず、勢いよく飛び込みます。一般的に理想の入水角度は45度と言われています。
飛び込み、と言いますが『飛ぶ』イメージではなく、板を『押す』事をイメージして下さい。飛び込み板の角を指で挟むのは、踏み込んだ時にしっかりと力が加わるようにするためです。
5. 繰り返し練習する
失敗する主な原因としては、腕と足がきちんと伸びていない、足が開いているケースがあげられます。特に足が開きがちなので、しっかりと両足を締めて、自分の身体が一本の線になるイメージしながら行うといいでしょう。
最後に
水泳選手が当たり前のようにやっているので一見簡単に見える飛込みですが、綺麗なフォームを習得するのにはそれなりの練習が必要になります。飛び込みの練習をつんで、水しぶきをあげずにスマートな着水ができれば、もっと水泳が楽しくなるでしょう。
一人で練習するのは難しいと思われる方は、トレーナーに依頼するのも良いかと思います。さらに快適なスイミングライフを送るためにも、是非飛び込みをマスターしてみましょう。
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