豪雪地帯に住んでいると、悩みのタネとなるのが冬の雪かき。道路などの公共の場所であれば、行政が対策・処理をしてくれている場合も多いでしょう。しかし家に関しては自分で対処しなければなりません。そこで今回は、雪かきの基本ポイントまとめてみました。
目次
・雪かき前の準備は万全に!!
・雪かきは長期戦、体を傷めないためのコツとは?
・雪かきで使える便利な道具たち
・雪かきをするときに気をつけてほしい注意点
・雪かきをプロに依頼する
・雪かきをしないと大変なことに、3大お悩みポイント
雪かき前の準備を万全に!!
雪かきを行う前にチェックしておきたいポイントです。準備によって雪かきが楽に、安全にできるかどうかが決まります。
手袋・ニット帽で、服装は防寒仕様に
雪かきは想像以上に長い時間かかります。そのため防寒対策をしっかりしないと風邪をひくだけでなく、凍傷などの怪我をする危険があります。手袋やニット帽などをして全身を温められる服装にしましょう。
気象情報で、天気と気温をチェック
気象情報で気をつけなければならないのは、天気と気温です。まず天気が悪いなかで作業をするのは大変危険です。長時間作業することを見越して、6時間後までの天気予報は確認しましょう。
また気温も重要です。特に気温が上がるようであれば、落雪の危険性が高まります。気温の推移をチェックしてあらかじめ危険を察知するようにします。
可能であれば、人を集める
雪かきは1人でも行うことは可能です。しかし落雪に巻き込まれたなど、何かあったときにすぐに助けてもらえるよう、複数人で行うのが良いでしょう。
雪かきは長期戦。疲れず、体を傷めないためのコツとは?
雪かきは1日だけで終わりません。例年12月から3月まで続く長期戦です。体を痛めないよう、しっかりと1シーズン作業できるような雪かきの方法を習得しましょう。
雪をすくうときは、重心を下げる
雪かきで一番傷める部位は腰です。腰を傷めないために、重心を下げ、体全体を使って雪かきをしましょう。
よくある傷め方は膝を曲げずに、腰を折って雪を救う方法です。こうすると雪の重みがすべて腰にいきます。しっかりと膝をまげて、腰に負担をかけずに雪かきを行いましょう。
雪を移動させるときは、腰をひねらない
雪は1㎥で100kgほどの重さになります。そのため量によっては、10㎏を超えるような雪を運ぶこともあります。そんな重さを持って腰をひねれば、当然傷めてしまいます。
腰をひねらず、足を使ってよい姿勢のまま雪を運びましょう。
小さく回数を分けて、雪かきをする
雪の重さは先述のように、想像よりも重いです。体に負荷がかからないように、小さく回数を分けて雪かきをしましょう。
目安はスコップに雪の山を作らない程度にすくうとよいでしょう。
雪は投げるのではなく、滑らせる
すくった雪を集めるのは一苦労です。雪を1つの場所に集めるときに投げるようにスコップを振る人がいますが、怪我の危険があるのでお勧めしません。体への負荷をかけないよう、慣性を使って雪を滑らせながら飛ばします。
スコップを勢い良く動かしたら、途中で急に止めます。そうすると慣性で雪がスコップから滑りながら、雪が飛んでいきます。あまり体力を使うことなく、雪を集めることができる方法です。
雪かきで使える便利な道具たち
雪かきに使用する道具は雪質や積雪量によって使い分けましょう。おすすめの雪かきグッズを紹介していきます。
雪かきの大定番「スコップ」
雪かきといえば、まず用意したいのがスコップです。雪が固くなってしまっても、金属製のものを選べば大丈夫。特にスコップの先がとがっている方が固い雪にも対応することができます。
プラスチック製は軽いですが、固い雪には向いていなかったり耐久性も低いので、本格的な雪かきには不十分です。アルミ製であれば金属でも軽いので、女性でも扱いやすいです。
固い雪をスコップですくう時のコツ
固い雪を手の力だけですくうのはかなり大変です。スコップに足をかけて、体重をかけて雪を切り出すと、楽に作業ができます。手の力だけで救うよりも格段に楽なので試してみましょう。
雪がやわらかいなら断然これ「プッシャー・ラッセル」
やわらかい雪に対応するなら、プッシャー・ラッセルです。この道具はブルドーザーのように雪をかき集めることができます。体への負荷がかかりにくく、簡単に雪かきを行うことができます。
ただし、固い雪では破損してしまう危険性があります。スコップとプッシャー・ラッセルで使い分けることをおすすめします。
プッシャー・ラッセルを疲れ知らずに扱おう
プッシャー・ラッセルは簡単に雪を集められる便利な道具です。しかし、使い方によっては、体を痛めてしまうことも!?
スコップと同様に、手ではなく体重を使いながら押すことが、効率よく使うポイントです。プッシャー・ラッセルを持った手を胸にあて、体重を柄の先にかけながら押します。多くの雪が集まった状態でプッシャー・ラッセルを押しても、疲れにくくなります。
車の雪を下ろすなら、傷つけにくい「スノーブラシ」
車に傷をつけずに素早く雪を下ろしたい。そんな時にはスノーブラシを使いましょう。
特に屋根に積もった雪をおろすのは、手が届きにくく大変です。伸縮タイプでヘッドが回転するようなブラシを選ぶと便利です。こちらがおすすめのスノーブラシです。
雪が固くなる前に作業をするのがポイント。大切な愛車を守るためにも、効率よく雪かきしましょう。
雪かきをするときに気をつけたい注意点
雪かきをしているときの落とし穴としてあげられるのは2点。けがをすることと雪かきで集めた雪の置き場所の2つです。
雪かきでけがをしないために大切なこと
雪かきをするときに気をつけなければならないことを表にしてまとめてみました。場所によって多種多様な危険が潜んでいるので、注意しましょう。
違法行為につながる可能性もある、雪かきの雪を集める場所
雪かきの雪を置いてはいけない場所は法律で決まっています。それは公共の場所です。雪だからといって、道路や下水道、川などに流してはいけません。ではどこに置いておけばよいのか。それは家の敷地の中で日当たりのよい場所です。お湯などで溶かそうとしないで、自然に雪が解けるような場所を選びましょう。
どうしようもなくなったら最終手段、除雪機
スコップでもプッシャー・ラッセルでも量が多すぎて大変という場合には、除雪機を使用を検討しましょう。雪の硬さにも、量にも対応能力は◎。これ1台で雪かきの問題は解決します。
雪かきをプロに依頼する
自分でするには危険だし、時間もない。こんな方におすすめするのがプロに雪かきを依頼することです。zehitomoには雪かきを得意とするプロがたくさんいます。zehitomoならではのAIマッチングであなたにピッタリのプロが選べます。
【最後に】やっぱり雪かきをしないとダメ?3大お悩みポイント
そもそもなぜ雪かきが必要なのか。雪国で生活をはじめたばかりの方など、疑問に思うこともあるかもしれません。ここでは特に家で雪かきをしないと起きる3つの問題についてご紹介します。
豪雪地帯なら特に危ない、屋根の雪は必ず雪かき!
雪はふわふわで軽いというイメージがありますが、固まるとかなりの重さになります。ためしに雪だるまを作って持ち上げようとすると、その重みがよくわかります。
この重さのせいで、家が大変なことになってしまいます。1つ目が落雪の危険性です。家のものが壊れてしまう可能性もありますし、最悪人にあたって大けがをすることもあります。2つ目にドアが雪の重みで開かなくなることです。特に木造の家は重さが伝わりやすいので十分注意しましょう。
家を雪が囲む前に、早めに雪かきを
寝て起きたら、大量の雪が積もることがあります。すぐに雪かきをしないと、雪が家を囲み、外に出られなくなってしまいます。豪雪地域では、朝ドアを開けたら雪の壁が出現するなんてことも。こうなったら家から出ることができず、対処のしようがありません。
また2階に届くほど雪が積もると、泥棒が窓から入ってくる、という危険も考えられます。セキュリティの甘い2階の窓は犯罪者から狙われやすいので、防犯の面から見ても必ず雪かきをしましょう。
車の周りは思わぬ落とし穴、発進できなくなる前に雪かき
家よりも車の周りの方が雪かきをする必要性は増えるはずです。タイヤが雪で埋まってしまったら車が動かなくなってしま うからです。
雪がまだふかふかなら雪かきも簡単ですが、雪は積もるとその重さで下の方の雪から固くなっていきます。早めに対処しないと通勤などに支障が出るので注意しましょう。
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