冷蔵庫からの突然水漏れ。いきなり起こると焦ってしまうものですが、原因と対処法を知っておけば冷静に対処することが可能です。今回は、冷蔵庫の水漏れ対策で知っておくべき4つのポイントをお伝えします。
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1:水漏れが起こってしまう原因は何か?
2:場所別、水漏れ確認
3:原因別の対処法
4:自ら対処できない場合は?
1:水漏れが起こってしまう原因は何か?
まずは、水漏れが起こってしまう原因を一通り見ていきます。
(1)霜取りのドレンホースの詰まり
霜取りで発生した水を排水する「ドレンホース」にゴミが詰まることで、水がドレンパン(排水が溜まる受け皿)に流れずに冷蔵庫内に逆流することがあります。また、逆流した水は、冷蔵庫のドアの隙間などを伝って床に漏れていきます。
冷蔵庫の設置場所やドレンホースの掃除頻度の少なさが原因となり、ドレンホースつまり水漏れが起きることが多いです。
なお、冷蔵庫内のドレンホースの位置は機種によって異なります。大半は一番下の野菜室の引き出しの裏側に設置されています。取扱説明書等を確認して位置を把握しておきましょう。
(2)ドレンパンから排水のあふれ
ドレンホースから排出された水は、通常冷蔵庫下のドレンパン(排水が溜まる受け皿)という受け皿に溜まります。このドレンパンに溜まった水は、冷蔵庫の熱によって蒸発するようになっています。
しかし、霜が大量に発生した場合やドレンホースから排出される水の量が多くなり、ドレンパンから排水が溢れて水が漏れてしまいます。
料理を熱いまま冷蔵庫に入れるとその熱で冷蔵庫内の温度が一時的に上がり、それが霜を溶かして大量の水を発生させてしまいますので注意が必要です。
(3)コンプレッサーの故障
冷蔵庫の中を冷やしている部品が、「コンプレッサー」です。
このコンプレッサーが故障していると、冷蔵庫の中が冷えなくなって水漏れが起こります。コンプレッサーが故障して冷蔵庫内が冷えなくなっている場合は、修理もしくは買い替えが必要となります。
(4)冷蔵庫ドアのパッキン劣化、閉め忘れ
ドアの閉め忘れや、ドアパッキンに亀裂などの不良が起きると、冷蔵庫内の温度が上昇し霜が溶け水漏れの原因になります。
冷蔵庫のドアにはゴムパッキンが取り付けられています。これは、冷蔵庫内の冷気が外に漏れないためにです。このゴムが劣化すると水蒸気を含んだ外の空気が冷蔵庫内に入り、霜を増やす原因となります。パッキンを触ってみて、破れがあったり固くなっているような場合は新しいパッキンに取り替えるようにしましょう。
(5)一時的な停電
一時的な停電によって冷蔵庫が動かなくなると、冷蔵庫内の霜が一気に溶けてドレンパンに大量の水が溢れ出ます。
通常停電が発生した場合、すぐに対応する方がほとんどですが留守中の場合は何時間も停電のままになってしまうこともあり注意が必要です。
2:場所別、水漏れ確認
続いては視点を変えて、水漏れの場所から考えられる水漏れの原因について説明していきます。
(1)冷蔵庫内で水漏れが発生した
冷蔵庫の中に水漏れしていた時は、ドレンホースの詰まりが考えられます。ホースの詰まりが原因で水漏れするケースでは、床だけでなく冷蔵庫内の奥の方に水が流れた形跡が見られます。通常、ドレンホースには逆流しないように弁が付いていますが、ゴミなどで詰まってしまうと行き場のない排水が冷蔵庫内に漏れてしまいます。
(2)冷蔵庫外で水漏れが発生した
冷蔵庫の外に水漏れが見られた時は、ドレンパンからの水漏れの可能性が高いです。何らかの原因で、ドレンパンの容量を超える水が出てしまい、ドレンパンから冷蔵庫外へ水が溢れていると考えられます。
(3)冷蔵庫の背面で水漏れが発生した
冷蔵庫の背面に水漏れが見られた時は、排水キャップの劣化や、キャップがきちんと閉められていないことが多いです。冷蔵庫背面にはドレンホースに繋がる、排水キャップがある機種が多く、このキャップがきちんと役割を果たしていない状態になると、ここから水漏れしてしまいます。
(4)冷凍庫内で水漏れが発生した
冷凍庫の中の食材に大量の霜や氷の塊が付いている時には、製氷機からの水漏れしている可能性があります。製氷機自体の故障も考えられますが、水受けに許容量異常の水を入れてしまっていることも考えられます。
(5)製氷機で水漏れが発生した
(4)の原因でもありますが、その製氷機の故障の原因の多くは、水を送るホースの中に汚れが溜まって詰まってしまっていることが多いです。分解可能な所まで分解をし、洗浄を行うようにしましょう。取扱説明書等を読んでも難しいと感じた場合は無理はせず、プロの修理業者に頼るようにしましょう。
3:原因別の対処法・対策法
1と2で記してきた様々な故障。ここではそれらの対処法を紹介していきます。
(1)ドレンホースのつまり
冷蔵庫からの水漏れ原因で一番多い「ドレンホースのつまり」は、自分でドレンホースを掃除することで直すことができます。
ドレンホースの場所を見つけたら、後は取り外して掃除するだけです。
ドレンホース本体は水を使って中の埃などを取り除きます。冷蔵庫の繋ぎ目部分は綿棒や歯ブラシなどを使って埃をかき出しましょう。
故障を避けるために、できれば年1回自ら取り外して掃除をしておくと良いでしょう。
(2)ドレンパンの掃除
ドレンパンにもホコリなどが溜まることがあり、そうすると本来よりもドレンパンに入る水が少なくなり溢れる原因となります。
それを防ぐためにドレンパンも定期的に掃除しておくようにしましょう。
また、夏場の一時期に水漏れが起きるという場合は、朝と夜にドレンパンの水を手動で捨てておくといった対策をしておくと良いでしょう。
ドレンパンの取り外し方は、前面に引くタイプ、背面から引くタイプ、冷蔵庫の中に内蔵されているタイプがあるので、取扱説明書を読んでどうやって取り外すか確認しておきましょう。
(3)コンプレッサーの故障
冷蔵庫を冷やす装置であるコンプレッサーが故障してしまった場合、自ら修理することは極めて難しいです。
なお、専門業者であれば修理をすることはできますが、修理代金だけでも2~4万円ほどかかる場合があります。
そのため、冷蔵庫の使用年数が10年以上経っている場合は、修理よりも買い替えのタイミングと考えたほうが良いでしょう。
(4)ドアの開閉が多い場合
ドアを開閉が多く、それが原因で水漏れが発生している場合、当然開閉を減らすことが対処法となります。
しかし、店舗等でそれを行うことは難しいため、その場合は冷蔵庫に取り付けるカーテンなどで冷気が逃げるのを防ぎましょう。
4:自ら対処できない場合は?
水漏れに関しては原因がわかればすんなりと自ら対処することは比較的容易です。しかし、その原因が不明の場合は当然対処法を見出すことが出来ません。
そのような場合はメーカーサポートや修理専門業者へ依頼を出すようにしましょう。
ただし、前述のように買い替えのタイミングと捉えられる場合は、修理依頼と合わせて買い替えも検討し、すぐ先ではなく1年後・3年後・5年後にまた故障しないためのリスク対策を取るようにしましょう。
冷蔵庫の修理は、メーカーサポートの保証期間内であれば無料または優遇の料金で修理ができますので、メーカーや購入したお店に問い合わせをするようにしてください。そうでない場合、どうしたら良いかわからない場合は修理専門業者を探すようにしましょう。
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