インスタグラムに代表されるように、今写真投稿サイトが大賑いです。インスタグラム登録ユーザーは、日本だけでも810万人、世界で見ると4億人を突破したと言われています。そして、そこにはフォトジェニックな写真がいっぱい!見ていると自分も同じように撮影してみたくなりますね。しかしどうしたら、素敵な写真が撮れるのでしょう?そこで覚えておきたいのが、写真の基本構図です。
明日から誰でも簡単に使える、写真の基本構図を5つ紹介します。
風景写真を撮る時のポイント
基本中の基本、写真は真正面から撮る
写真を撮る基本は、被写体を真正面から撮ることです。これが意外とできていません。動くのが面倒で、ついついカメラだけをその方向に向けたり、拡大したりしてしまいがちです。でも拡大すると画像が荒くなるし、カメラが正面に来ていないと迫力ある写真が撮れません。ここは動くのを惜しまずに、被写体の位置に合わせてかがんだり、移動してください。それだけでもぐっと写真が安定します。その上で構図を考えることが、フォトジェニックな写真に繋がります。
風景写真の基本構図5つ
1.インパクトの強い日の丸構図
メインの被写体をどーんとド真ん中に置く構図です。白地に赤丸が中央に配置された日本の国旗を日の丸と呼びますね。
一番使いやすく誰にでも簡単にできますが、それだけに平凡になりがちです。しかし日の丸構図を使うと、インパクトを与える写真が撮れることも確かです。強調したいものにフォーカスして、背景とのバランスをうまくすれば、かなり強い印象を与えられます。
2.ベーシックな三分割構図
写真の構図で基本中の基本とも言えるのが「3分割構図」、縦横3×3に分割されたイメージです。1:2の割合でメイン被写体を配置すると安定した写真になります。この写真であれば、海が1、その上が2です。最近のデジカメやスマホにはグリッドラインを表示する機能がついたものが多くあります。その機能を使って3分割を意識して撮るようにしてみてください。ぐっとバランスが良くなります。
3.奥行きのでる三角構図
高い建物の撮影や、奥行きを感じさせたい時に使いたい構図が三角構図です。この並木道のように、道で底辺の広い三角形を作る構図。この構図は、誰でも簡単に奥行・立体感ある写真が撮れます。
三角形は風景の中にあるもの何でも使って構成できます。上の写真のように、人の行列を使って三角構図にしても奥行が出ますね。
4.シンメトリーな2分割構図
日本のお寺や神社など、ただ正面から撮ってもなんだかパッとしません。そんな時、意識したいのが2分割構図。ちょっと日の丸構図に似ていますが、左右や上下対称のものを撮る時に、水平・垂直ラインをキッチリ合わせると、実にインパクトの強い写真が撮れます。
5.ダイナミックな印象の放射構図
ダイナミックさを出したいときによく使われる放射構図。奥に向かって小さくなる収束点を意識した構図で、ちょっと格好の良い写真が撮れます。この時は写真四隅からの対角線を意識して撮るとうまく撮れますよ。他にも額縁構図やトンネル構図などありますが、まずは基本構図をしっかりマスターしてください。
関東のフォトジェニックな風景10選
1.静岡県・富士山
日本人ならやっぱり富士山!富士山はいつでも絵になります。これは南アルプスから望む富士山。雲海と朝日、そして青い山脈が美しい写真です。富士山は日本一の山。ダイヤモンド富士や赤富士、そして忍野富士など、富士山を題材にした写真は数多くあります。
2.山梨県・忍野八海
忍野八海は、富士山の雪解け水が地下溶岩でろ過された湧泉群です。忍野八海には、出口池・お釜池・底抜池・銚子池・涌池・濁池・鏡池・菖蒲池の8つの湧水池があります。その昔冨士修験の霊場として、富士山詣での前には、この八海で身を清めてから登ったと言われています。水の美しさが際立った写真が撮れます。
3.茨城県・ひたち海浜公園
「空と繋がる丘」として、広大な敷地に広がるネモフィラの丘が有名な「ひたち海浜公園」。もとは水戸陸軍飛行場だったところで、戦後はアメリカ軍水戸射爆撃場となっていました。1973年に日本への返還とともに国営公園として整備された350ヘクタールという広大な公園。見事は5月、まさに「青の絶景」です。
また秋には真っ赤がコキアが「みはらしの丘」一面に広がり、こちらも「赤の絶景」です。
4.尾瀬ヶ原
誰もが一度は聞いたことのある童謡「夏の思い出」に登場する尾瀬は、ミズバショウで有名な標高1,410mに広がる大湿原です。春にはミズバショウ、夏にはニッコウキスゲ、秋には草紅葉と四季を通して美しい景色が楽しめます。尾瀬ヶ原は周囲を至仏山、燧ケ岳、アヤメ平などの山に囲まれた盆地になっており、ハイキングはもとより、キャンプ、登山、星空撮影など様々な楽しみ方ができます。
5.栃木県・足利フラワーパーク
1968年に早川農園として開園した「足利フラワーパーク」は「250畳の大藤」で有名な花のテーマパークです。毎年4月下旬から5月上旬にかけて開催される「大藤まつり」ではライトアップもされ、幻想的な美しさに出会えます。2014年にはCNNの「世界の夢の旅行先9カ所」にも日本で唯一選ばれました。
6.千葉県・鹿野山九十九谷展望公園
千葉県で2番目に高い山ながら標高379mという鹿野山。その直下にある九十九谷展望公園は霧が作り出す雲海が見られるミラクル撮影スポットです。時期は秋から冬にかけて、雨上がりの早朝を要チェック。低山ながら、まるで高山に登ったかのような雲海と山脈。車で行けるので、誰でも手軽に撮影できます。
7.千葉県・濃溝の滝
SNSで火がついた絶景が濃溝の滝。こちらは蛇行する川の水を、田畑に利用する目的で流れを変えるために作られた川廻しの滝です。岩盤を手作業でくりぬいた手彫り感が、なんとも言えない味わいを出しており、まるでジブリの世界と評判です。この滝は、朝の光が差し込むとハートの形が現れると言われています。早朝、条件さえそろえば朝靄に包まれた幻想的な写真が撮れます。
8.東京都・羽田空港
羽田空港は飛行機の撮影スポットですが、展望デッキには柵があり、思うような写真が撮れないこともあります。そんな時は、羽田空港の対岸にある浮島町公園がおすすめ。朝焼けの離陸機や滑走路から飛び立つ迫力ある飛行機が撮影できます。空に飛び立つ飛行機は旅愁を掻き立てますね。
9.埼玉県・巾着田
雑木林の中に広がる500万本の曼珠沙華群生が見事な巾着田(きんちゃくだ)。春には黄色い菜の花と桜のコラボ、夏にはハスの群生も楽しめます。巾着田という名前は、日和田山から見た開墾田が、巾着のように見えることから付けられました。ここは野鳥の宝庫でもあり、カワセミやジョウビタキ、運が良ければセキキレイなども見ることができます。
10.神奈川県・工場夜景
精油・製鉄など多くの工場が集まる京浜工業地帯。10年ほど前より、この近未来的な工場夜景が人気沸騰。今では工場夜景ツアーなども組まれるほどになっています。工場夜景クルーズなどもあり、船の上から撮影もできます。ただし船は揺れるので、撮影をするのであれば停船時間があるクルーズを選んでください。
最後に
いかがでしょう?構図を意識して写真を見ると、改めて綺麗な写真は基本構図に沿ったものだということが、わかりますね。基本構図の撮り方をマスターして、フォトジェニックな写真撮影にチャレンジしてください。
写真撮影関連の最新記事
光は写真の出来栄えを左右する大切な要素のひとつ。被写体に当たる光の方向や柔らかさなどで、写真の雰囲気は大きく変わります。 最近はネットのフリマあどで商品の掲載をする人が増えていますね。商品が売れるかどうかは写真写りが決め […]
12月に入り、本格的に年賀状の準備を始めている方も多いはず。 令和時代の今、ハガキレスの電子年賀状サービスが登場しており、住所を知らない友人や会社の同僚にも送りたい!と考えている人も増えているようです。 でも、毎年どんなデザインにしようか、写真を入れようか、簡単にオリジナルの年賀状が作れないか