英語レベルを測るテストにTOEFL(Test Of English as a Foreign Language)がありますが、TOEFLをオンライン上で調べるといろいろな名前が見つかりますよね。IBT、ITP、PBTやCBT。いったいどう違うの?自分はどれを受ければいいの?と混乱しがちな点を、4技能の問題の特徴と共にお伝えしていきます。
1.TOEFLの満点って何点ですか?
- TOEFLの満点は、テストの種類によって異なります。
IBTテスト…120点
ITPテスト…677点
PBTテスト…677点
CBTテスト…2006年に廃止
2.TOEFLのIBTとはなんですか?
IBTは(Internet Based Testの略)でインターネットサイト上で行われるTOEFLテストです。
現在、日本で受験する場合は、このIBTの受験だけが可能です。テストは「聞く・読む・話す・書く」の4技能すべてが行われ、テストの満点スコアは120点です。
3.TOEFLのPBTとCBTとはなんですか?
PBTは(Paper Based Testの略)で文字通りペーパーテストになります。日本では実施されていません。世界的にも段階的に廃止されてきています。このテストの満点スコアは677点です。
CBTは(Computer Based Testの略)でIBTの導入と引き換えに廃止されています。このテストの満点スコアは300点でした。IBTで配点や採点基準が改訂されています。
4.TOEFLのITPとはなんですか?
ITPは(Institutional Testing Programの略)で大学や学習塾、企業など団体で行うTOEFLテストで、個人での受験はできません。PBTの過去問を活用して作成されたTOEFLレベルとPre-TOEFLレベルの2種類があります。満点は677点です。 IBTテスト対策や受験準備として活用されているようです。
5.TOEFLテストはどんな問題が出るんですか?
リーディング
配点は30点、60~80分間に渡ります。内容がかなり専門的になるのが特徴です。例えば、地学、生物学、心理学など社会人でも論文読解に慣れないと難しく感じる内容です。テスト対策なしでの高スコア獲得は難しいかもしれません。長文(700単語ほど)が3、4つ出題され、全体で12〜14問に解答します。
リスニング
配点は30点、60~90分間に渡ります。大学が舞台で教授の講義(800単語ほど)についての質問、学生のディスカッションについての質問があります。完全にネイティブのナチュラルな会話内容とスピードです。
スピーキング
配点は30点、20分間ほどです。自分の考えや意見を録音し提出する形式です。
6種類の質問があり、個人的な経験、二者択一、会話、講義などに対しての意見を述べます。
ライティング
配点は30点、50分間ほどです。講義や会話に対する自分の意見やその理由(200単語以上)を書く問題、トピックに対する二者択一などの返答(300単語以上)を書く問題が出題されます。
6.どんな人がTOEFLを受けるべきですか?
TOEFLは、ノンネイティブの英語コミュニケーション能力を測るテストとして、アメリカのEducational Testing Service(ETS)という機関が運営しています。
世界での認知度も高く、アメリカ、カナダ、一部のアジアやヨーロッパの大学や大学院に留学する際には、英語力を証明するためにTOEFLスコアが求められることが多いです。
7.TOEICとTOEFLのどちらを受験したほうがいいですか?
TOEICとTOEFLの違いは、TOEICは比較的、日常的で基礎的なビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力が測られます。TOEFLは、さらに実践的かつアカデミックな英語能力が測られ難易度も高くなります。
どちらを受けるかを考えるなら、その目的から見極めるのが得策です。日本ではTOEICの認知度のほうが高く、日本国内での就職の場合は、TOEICのスコアのほうが採用側の目安になりやすいこともあります。また、TOEICの難易度が低めなので、英語力の証明が必要な場合のスコアが取りやすいという点も事実です。
ただ、仕事のステージが海外になると企業側の認識も異なります。世界の認知度は圧倒的にTOEFLのほうが上です。また、TOEFLの難易度は高いですが、英語の総合力、実践力の判断がより精密になります。TOEICを受験してきた人のステップアップテストとしても有効でしょう。
8.どうして日本ではTOEICの方が有名なんですか?
TOEICのニーズの発祥は実は日本です。世界で認知度の高いTOEFLやIELTSなどは「日本人にとって」難易度が高すぎることもあり、他に英語でのビジネスコミュニケーションを測れるテストがなかったことがTOEICのニーズとも考えられます。
英語力を判断する基準にTOEICを採用する国内企業が増えるとともに、その企業評価にフックするために受験者が増加し、日本のTOEIC認知度に反映されているのではないでしょうか。
最後に
英語力ニーズもどんどん拡大してきて、日本でのTOEFLの認知度も上がっています。難易度高めのTOEFLですが、独学でも本、アプリ、教材、オンラインなどを活用したTOEFL学習で英語の総合力をグッと引き上げることができると言われています。皆さんも挑戦してみてはいかがでしょう。
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2.仕事など外せないスケジュールの都合に合わせる
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