日本では、就職の際にTOEICのスコアで英語力の基準が提示されていることもありますし、履歴書に書くことで英語力のアピールに繋がることもあります。
ここではTOEICの有効期限の有無、就職や転職での履歴書に書くTOEICスコアについて、スコアレポートや公式認定証の活用方法などをご説明します。
1.TOEICに有効期限はあるの?
TOEICスコアには有効期限はありません。いつまでも取得したスコアはあなたのスコアとして提示することが可能です。公式認定証やスコアレポートの再発行の期限は試験日から2年となっていることには注意しておきましょう。
2.じゃあ、大学1年や2年の時のTOEICスコアを大学4年の就活の履歴書に書いてもいいの?
TOEICスコアには有効期限はないので、大学4年での就活の履歴書に大学1年や2年のときに取得したスコアを書くことは問題ありません。ただし、TOEICの開発機関であるETSでは、2年ほどで良くも悪くも英語力は変化するものという分析結果を出しているようです。
2年以上経過したTOEICスコアは、現在の実力の反映とは見てもらえないことがあることを覚えておきましょう。定期的に受験して、アップデートできるのが理想ということになりますね。
3.TOEICのスコアレポートとは?何に使うの?
スコアレポートとは、IPテスト(Institutional Program)にてTOEIC受験した際の結果が記載されたものです。個人成績表として、リスニングスコア、リーディングスコア、トータルスコアが記載されます。企業・英会話スクールなどの団体・学校などそのテストの主催者名も明記されています。
また、リスニングとリーディングの中でもどのスキルがあるのかが、文章説明されています。現在の自分の英語力を知ることができます。つまり、学校や企業も受験者の能力をより緻密に知ることができるのです。今後の学習目標設定の参考にしたり、企業の人事配置の判断材料としても活用されているようです。
IPテストとは、企業・英会話スクールなどの団体・学校などが主催者となり任意に日時・場所を設定して行われるテストのことです。学校経由での受験なら、このスコアレポートを受け取ることになるでしょう。
4.TOEICの公式認定証とは?何に使うの?
公式認定証とは、公開テスト=公式テストを受験したときの結果が記載されているものです。上記のIPテスト受験では受け取ることができません。内容はスコアレポートに似ていますが、リスニングスコア、リーディングスコア、トータルスコアの他に、顔写真、その回のテストの受験者数と平均スコアも記載されています。
スコアレポートや公式認定証に書かれている成績の結果は、いずれも自分の英語力の長所と短所を把握することができるので、弱点を強化するための対策を練るのにも活用することができます。
5.TOEICのスコア提示を求められる場所
公務員試験や大学受験、新卒の就職活動や転職時に一部の企業では、公式認定証の提示が求められることがあるようです。
この場合、IPテストのスコアシートでは認められないこともあるようなので、公開テストを受験した経験がない場合は、きちんと確認をするようにしましょう。
6.履歴書に書くべきTOEICスコアとは?
取得時期について
履歴書の資格欄には、取得年と月の記載する欄がありますよね。TOEICスコアに有効期限はないものの、企業の採用担当者も2年以上経過しているスコアを現在の力として信用することはないでしょう。
○年以内のスコアと条件を出している企業もあるようです。できれば前回受験から2年以内には再受験をして、現在の自分の英語力に限りなく近いスコアが書けるように勉強を続けましょう。
スコアについて
スコアの何点から書けるものなの?と疑問に思っている人は多いと思いますが、この基準は応募する企業の英語のニーズによって異なります。例えば、850点以上を求めている企業や、その程度の英語力を必要とする職種に応募する際に、自分のスコアが400点なら記載することがマイナスになることも考えられます。
たとえ英語力が必要とされない企業でも、記載する場合は、600点くらいでないとスキルとしての影響力は伝わらないかもしれません。TOEICでは、業界、職種、職業レベル(学生、新卒)などさまざまなカテゴリでTOEIC受験者のスコア平均点数が出されているので、参考にしてみるといいでしょう。
最後に
有効期限がないことは分かりましたが、2年以上経過したスコアの影響力は低くなるようですね。
勉強を続けていれば、もしかするとグッとスコアが上がることも期待できるはずです。さらに自信の持てるスコアを提示するためにも、定期的に受験されることをおすすめします。
もし前回の受験が2016年より前なら、問題形式も変化しているので、チェックも忘れないでくださいね!
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