はじめまして。
どんな人物なのか少しでも分かっていただけるように、私がこの悠々膳を開いたきっかけや私自身についてお話いたします。
私の家庭背景と料理とのつながり
私は台湾人の両親のもと、日本で生まれ、日本で育ちました。
ごく普通に育ち学校を卒業してOLになり、社会に揉まれながら毎日を過ごしました。
台湾では、 人生は食がベースとなっているという考え方があり、両親から、身体を大事にすることはイコール食事を大事にすることだと教わりました。
どれだけ忙しくしんどくても食をおろそかにしてはいけない。だから毎日母は一生懸命家族の身体のことを考えてご飯を作ってくれていました。
そんな両親の方針は、自然と私の今の価値観に影響を与えました。
料理や薬膳を学びたいと思ったきっかけ
一人暮らしするようになって自分ひとりのために作っていた料理が、家族を持ったことで、家族の長く続く健康を守りたいという強い想いが、料理への意識をガラリと変えました。
安心安全で、かつ美味しい食卓を目指して、使う調味料、いただく食材のことに興味を持ったきっかけです。
当時の冷えや肌荒れなどの小さな不調を少しでも良くしてハッピーに過ごしたい。家族にもいつまでも元気でいてもらいたい、そのためには身体の内側から変わる必要があると気づいたのです。
まずは独学で調味料や食材について勉強し、発酵食・薬膳の智慧を取り入れる食生活に変えることで、私自身や家族の体調や心理までも変化するのを実感し、食生活の大事さを感じました。
すると、料理もとても楽しくなりました。
その後大きな人生の転機、そして同時に起こった身体の不調が起こり、それに立ち向かうため、集中して専門的に知識を得たいと思い、学校に通うことを決意しました。
『悠々膳』を開いた想いと目的
私ははじめにも申した通り、料理好きで健康志向の母と、厳格で漢方が好きな父のもとで育ち、料理が出来ないといいお嫁さんになれないからと言われ、母がお料理の先生として、怒られながらも少しずつ学んでいきました。その頃は実はお料理が好きという感覚はあまりなかったのです。
その後専門的に、発酵食と和食とその和食に欠かせない調味料を発酵醸造料理人伏木暢顕氏の元で、
中医学と薬膳を本草薬膳学院、国際薬膳学院にて学びました。
同時に、大阪の自然食レストラン『めだか』、薬膳レストラン『五季』双方で、メニュー開発提案、調理を担当しておりました。
沢山学び経験する中で、
『身体のサインに気づくこと。』
がいかに大事で、おろそかにしている人が多いことにも気づきました。
私自身がそうだったように。
だから、それを気づいてもらえる場所があったらいいなと思うようになったのです。
そして2017年10月、『悠々膳』として第1回目の発酵教室を開きました。
心が安らぎ笑顔が溢れる空間がいつもの御膳から生まれ、そして長く悠久と続きますように。そんな想いから名付けました。
2019年4月から、自身のルーツである台湾へ留学。まず中国語を一から学び、その後台湾家庭料理、台湾小吃、薬膳、台湾発酵食を各学校にて学び、2020年7月に帰国しました。