冷蔵庫を掃除するとき、方法を知りたいけれど、どこを重点的に掃除すれば良いのか迷っている方はいるのではないでしょうか? この記事では、掃除する頻度に応じた冷蔵庫の掃除ポイントを詳しく解説しています。また、ウタマロクリーナーなどの中性洗剤を使用した掃除方法についても紹介しています。他にも、クエン酸、アルコール、セスキ炭酸ソーダを使用する際の安全性についても解説しているので、冷蔵庫の掃除に関する疑問を解消するためにぜひ活用してください。
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冷蔵庫掃除の必要性
冷蔵庫は日常生活に欠かせない家電で使用頻度も高いため、冷蔵庫内は汚れが溜まりやすい場所でもあります。調味料がこぼれたり、野菜から水分が染み出したり、肉や魚の汁が飛び散ることが多く、これを放置すると雑菌やカビが繁殖し、悪臭の原因になります。
また、冷蔵庫の中が汚れていると、保存している食品の鮮度も落ちやすくなります。健康と食品の質を守るためには、定期的に冷蔵庫を掃除することが大切です。
週に1回から1か月に1回の簡単な掃除、3か月に1回の念入り掃除がおすすめ
冷蔵庫掃除のおすすめの頻度は、週に1回から1ヶ月に1回程度の簡単な掃除を行うことです。例えば、棚やドアポケットの汚れを拭き取ったり、期限切れの食品をチェックするだけでも、冷蔵庫内の衛生を保つことができます。
そして、3ヶ月に1回のペースで、冷蔵庫全体をしっかりと掃除するのが理想です。全ての棚や製氷機を取り外して洗浄したり、庫内の隅々まで拭き掃除をすることで、見落としがちな汚れやカビを取り除くことができます。
冷蔵庫の掃除方法
冷蔵庫を清潔に保つためには、日常的なケアと定期的な掃除を組み合わせることで、効率的に衛生を維持できます。
ここでは、冷蔵庫を清潔に保つための掃除方法を、日常的なケアから定期的なメンテナンスまで、頻度に応じた具体的な手順で紹介します。冷蔵庫を快適に使い続けるためのポイントを押さえて、日々の掃除の参考にしてください。
【週に1回〜月に1回】簡単掃除
時間に余裕がない場合や冷蔵庫内があまり汚れていない場合は、月に1回の掃除でも問題ありません。
ただし、こまめに掃除をすることで衛生状態を保ちやすくなるため、可能であれば週に1回の掃除をおすすめします。
【必要な道具】
- マイクロファイバークロスやふきん
- 中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)
冷蔵庫の掃除には中性洗剤を使用するのがおすすめです。中性洗剤は低刺激で冷蔵庫のドアやプラスチックを傷つける恐れがないため、安心して使えます。
【掃除の手順】
- 掃除をしやすくするために、冷蔵庫内に野菜クズや食材の包装紙などのゴミが残っていれば捨てます。
- マイクロファイバークロスやふきんを水や中性洗剤で湿らせ、庫内の液だれや汚れを拭き取ります。
【掃除のポイント】
- 週に1回から月に1回の掃除は、特に汚れやすい野菜庫やドアのポケット部分を中心におこなうと効果的です。
- 冷蔵庫のドアを長時間開けていると食材が痛む可能性があるため、5分程度で掃除を完了することをおすすめします。
【3か月に1回】念入りに掃除
冷蔵庫内の掃除
【必要な道具】
- スポンジやマイクロファーバークロスまたはふきん
- 中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)
- 洗い桶
- 化学モップ(もしくは掃除機)
- ゴム手袋
- クーラーボックス
- 脚立
【掃除の手順】
- 冷蔵庫の中身を取り出し、冷蔵庫のコンセントを抜きます。窓を開け、換気扇を回して空気を流しながら作業を行いましょう。
- ゴム手袋を着用し、中性洗剤に浸して軽く絞ったふきんで庫内を拭きます。
- 水に浸して固く絞ったふきんで汚れや漂白剤を拭き取りましょう。
- パッキン部分にカビがある場合は、中性洗剤を綿棒で塗り、5~10分ほど放置します。
- 時間が経ったら水拭きして完了です。
【掃除のポイント】
- ドアのサビ防止のため、できるだけ新品のやわらかい布ふきんを使うようにしましょう。
製氷機など取り外し可能な部品の掃除
【必要な道具】
- スポンジ
- 中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)
- マイクロファイバークロスやふきん
- 洗い桶
- ゴム手袋
【掃除の手順】
- 冷蔵庫の中身を取り出し、冷蔵庫のコンセントを抜きます。窓を開け、換気扇を回して空気を流しながら作業を行いましょう。
- 40〜50度のお湯を洗い桶に溜め、中性洗剤にスポンジを浸し軽く絞ります。
- 冷蔵庫から取り外した部品(野菜室のケース、製氷機など)をスポンジで軽くこすります。
- 水をかけて、汚れをしっかりと洗い流します。
- 乾いたふきんで水気を拭き取り、部品をよく乾燥させます。
【掃除のポイント】
- スポンジの硬い面を使うと、部品に細かいキズが付くことがあります。やわらかい面を使用して、優しくこすりましょう。
- 部品が完全に乾燥するまで、冷蔵庫内に戻さないようにしましょう。
- 製氷機の部品別の掃除目安は、給水タンク、浄水フィルターが週1回。貯氷ケースは3ヶ月に1回。製氷皿は年1〜2回になります。
冷蔵庫の外側、周囲の掃除
【必要な道具】
- 化学モップ(または掃除機)
- マイクロファイバークロスやふきん
- 中性洗剤(ウタマロクリーナーなど)
- スプレーボトル
【掃除の手順】
- 冷蔵庫の中身を取り出し、冷蔵庫のコンセントを抜きます。窓を開け、換気扇を回して空気を流しながら作業を行いましょう。
- 化学モップや掃除機を使って、冷蔵庫の外側、上部、背面、及び冷蔵庫と床の隙間に溜まったホコリを取り除きます。
- 水に浸して固く絞ったふきんで冷蔵庫の外側を丁寧に拭きます。
- 取れない汚れがある場合は、ふきんに中性洗剤をスプレーし、汚れを拭き取ります。
- もう一度水に浸し固く絞ったふきんで洗剤分や残った汚れを拭き取ります。
- 乾いたふきんで水気を拭き取って完了です。
【掃除のポイント】
- 冷蔵庫の上部や背面、冷蔵庫と床の隙間はホコリがたまりやすいので、しっかりと掃除してホコリを取り除きましょう。
- ふきんで拭く際は、液だれを防ぐために下から上に向かって拭くようにしましょう。上から下に拭くと、液だれが残りやすくなります。
アルコールやセスキ炭酸ソーダなどの中性以外の洗剤はメーカー非推奨のため要注意
冷蔵庫の掃除においては、適切な洗剤や道具を選ぶことが重要です。実は、パナソニックなどの主要家電メーカーは、一部の洗剤や道具の使用を推奨していません。これらの洗剤や道具は、冷蔵庫の部品や表面を傷める可能性があるため、注意が必要です。
参照:【冷蔵庫の掃除】効率よく掃除する方法と、キレイに保つポイントを解説
非推奨の洗剤
- アルカリ性の台所用洗剤:アルカリ性の洗剤は、冷蔵庫のプラスチックや塗装面を劣化させる恐れがあります。アルカリ性の洗剤は重曹、セスキ炭酸ソーダなども該当します。
- 食用油:油分が残ると、冷蔵庫内の衛生状態を悪化させることがあります。
- アルコール:アルコールは、冷蔵庫の表面を変色させたり、傷めたりすることがあるため避けた方が良いでしょう。
- 塩素系漂白剤:塩素系の洗剤は強い酸化作用を持ち、塗装やプラスチックにダメージを与える恐れがあります。
- ガラス用洗剤:ガラス用洗剤も冷蔵庫の表面には適さず、塗装面に影響を与える可能性があります。
- 研磨作用のあるクレンザー:研磨剤が含まれる洗剤は、冷蔵庫の表面に傷をつけることがあります。
- クエン酸:酸性のクエン酸も、冷蔵庫の塗装面を剥がす原因となることがあります。
- ベンジン・シンナー:これらの溶剤は冷蔵庫の表面を溶かす恐れがあります。
非推奨の道具
- 熱湯:熱湯は、冷蔵庫のプラスチック部品やゴムパッキンを破損させる可能性が高いので使用を避けるべきです。
- たわし、メラミンスポンジ:これらの硬い素材は、冷蔵庫の部品に細かい傷をつけることがあります。傷ができると雑菌が繁殖しやすくなります。
- 使用済みの台所用ふきん:使用済みのふきんは雑菌が溜まっている可能性があるため、冷蔵庫の掃除には適していません。
これらの洗剤や道具は、冷蔵庫の機能や見た目に影響を与える可能性があるため、使用を避けることが推奨されています。冷蔵庫を長持ちさせるためにも、メーカーが推奨する方法で掃除を行うことが大切です。
冷蔵庫掃除におすすめの洗剤3選
ウタマロクリーナー
ウタマロクリーナーは、ガンコな油汚れや水アカをスッキリと落とす中性のマルチクリーナーです。手肌にやさしい成分を使用しているため、素手でも安心して使えます。さわやかなグリーンハーブ系の香りが特徴で、掃除後も気持ちよく過ごせます。
冷蔵庫の掃除にも最適で低刺激なので、食材を保管する場所でも安心して使用できます。また、家中の様々な場所のお掃除に使えるので、これ1本で経済的にお掃除が可能です。
キュキュット CLEAR泡スプレー
キュキュット CLEAR泡スプレーは、手軽に素早く清掃を済ませたい方におすすめのアイテムです。スプレーして流すだけで冷蔵庫の奥まった部分やミゾ、スキマなど、スポンジでは届きにくい場所の汚れも簡単に除去できます。また、ウイルス除去効果もあり、衛生面も安心です。
CHARMY Magica 一発洗浄スプレー
冷蔵庫のしつこい油汚れには「LION CHARMY Magica 一発洗浄スプレー」が役立ちます。このスプレーはクレンジング成分が高濃度に配合された濃縮ミストで、頑固な油汚れを一気に分解し、簡単に拭き取ることができます。
オレンジの香りが爽やかに広がり、冷蔵庫内の清潔さを保ちながらも、キッチン全体に使える多機能なアイテムです。また、プラスチック製のまな板やスポンジの除菌も可能なので、1本でマルチに使用することができます。
冷蔵庫をキレイに使い続けるポイント
冷蔵庫を清潔に保つためには、日々のちょっとした工夫が大切です。以下のポイントを実践することで、冷蔵庫の状態を良好に保ち続けることができます。
冷蔵庫に汚れが付いたらすぐに拭く
冷蔵庫内に汚れや液だれを発見したら、すぐに拭き取ることが重要です。汚れが放置されると、冷蔵庫の冷気で汚れが固まり掃除がしにくくなります。
こまめに拭き掃除をすることで、清潔な状態を維持し、冷蔵庫内の衛生環境を保つことができます。簡単な拭き掃除は、ウェットティッシュややわらかいふきんを使うと効果的です。
冷蔵庫内の温度を適切に保つ
冷蔵庫内の温度は、適切に設定することが重要です。冷蔵室は約3度から6度、冷凍室は約-20度から-18度が推奨されており、この温度を保つことで食品の劣化を防ぎ、細菌の増殖を抑えます。
冷蔵庫に入れる食品の量が多すぎると冷気の循環が悪くなり、温度が不安定になることがあります。庫内の温度設定が適切であるか、定期的に確認することも大切です。
肉や魚は密封して保存
肉や魚は、冷蔵庫で保存する際には密封することが重要です。保存袋や真空パックを使用し、ドリップ(※赤い組織液)がほかの食品に触れないようにすることで、冷蔵庫内の衛生状態を保つことができます。
ドリップが冷蔵庫内に漏れると、悪臭や細菌の繁殖の原因となるため、密封して保存することで清潔を維持できます。また、冷凍した食品を解凍する際も、保存袋に入れてから冷蔵庫に移すと効果的です。
自分で汚れを取るのが難しい場合は業者に相談がおすすめ
冷蔵庫の掃除や汚れ取りが自分では難しいと感じた場合、専門の業者に依頼するのも一つの方法です。特に、冷蔵庫の奥深くにこびりついた汚れや、頻繁に発生する頑固なカビなどは、専門的な知識や道具を持った業者に任せることで、より効果的に清掃できます。
業者は、冷蔵庫の内部を徹底的に清掃し、見えない部分の汚れも取り除いてくれるため、衛生面での安心感が得られます。また、業者の清掃では、冷蔵庫の機能を損なうことなく、適切な方法で掃除が行われるため、冷蔵庫の寿命を延ばす助けにもなります。
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今回は、冷蔵庫の掃除方法について、頻度別の具体的な手順やポイントを解説しました。冷蔵庫を清潔に保つためには、日常的なケアと定期的な掃除が欠かせません。時間がある方や、冷蔵庫内が頻繁に汚れるご家庭では、週に1回の掃除をおすすめします。
一方で、予算に余裕のある方や、冷蔵庫内の衛生を気にするという方は、掃除業者に依頼しましょう。冷蔵庫掃除の際は、信頼できる業者を見極め、依頼することが大切です。
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プロのコメント
冷蔵庫は食品が日々出入りするため汚れやすく、低温を維持するため汚れが固まりやすい場所です。
毎日のように使う冷蔵庫は、食品の汚れが溜まりやすい場所です。温度が低いため、一度ついてしまった汚れは、固まってしまう場合もあります。
簡単なお手入れでも、頻度を多くすることで、清潔を保つことができます。冷蔵庫内の掃除には、洗浄力を抑えた身体に害のない洗剤を使うと良いでしょう。
「わかっていても、なかなかできない….」という方は、一度プロの手を借りて、徹底的に掃除するのも方法の一つです。食品を保管する冷蔵庫、一度汚れという観点からご覧になってみてください。
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