お風呂・浴室リフォーム
  1. ゼヒトモ
  2. 住宅
  3. リフォーム
  4. 浴室・洗面所
  5. お風呂・浴室のリフォーム業者
  6. 浴室ドアの交換方法や費用相場は?カバー工法の魅力や自分でDIYする方法も解説
2023/10/26 2024/09/30

浴室ドアの劣化が目立ち始めたら、ドアの交換工事を依頼しましょう。特にパッキン部分が故障している場合は浴室ドアを開閉しにくくなり、水漏れが発生する恐れもあります。

浴室ドアの交換方法は、ドアのみを交換したり外枠ごと交換したりとさまざまですが、費用をできるだけ安くしたい方は、カバー工法でリフォームするのがおすすめです。

本記事では、浴室ドアを交換するタイミングや交換方法、費用相場などを解説します。カバー工法の魅力や自分でDIYする方法も説明するので、浴室ドアのリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

浴室ドアを交換するタイミング

浴室ドアの寿命は、一般的に15年から25年と言われています。使用頻度や普段のお手入れ方法によっても異なりますが、10年を超えた段階から劣化が目立ち始めることが多いようです。

劣化を放置しておくと、脱衣所への水漏れやカビの繁殖など、さまざまな問題が生じる可能性もあります。以下のような劣化のサインが見えたら、積極的に浴室ドアの交換を検討しましょう。

  • パッキン部分が故障している
  • 結露が発生しやすくなった
  • パネル部分が破損・変色している
  • ドアの開閉がスムーズにできない・ガタつきがある
  • ドアから水漏れが発生している
  • ドアの表面に水垢・カビの汚れが目立つ

特に、パッキン部分に縮れやひび割れなどの症状がある場合は、浴室ドアを開け閉めしにくくなるため、早急に交換するのがおすすめです。

また、普段のお手入れだけで落とせない水垢やカビ汚れがある場合も、浴室ドアを交換するタイミングと言えるでしょう。浴室ドアは湿気やカビの影響を受けやすいので、お風呂リフォームを行う場合はドアの劣化状況を確認しておくことが大切です。

浴室ドアの交換方法

浴室ドアの交換

浴室ドアの交換方法には主に3パターンあり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

浴室ドアの交換方法メリットデメリット
ドアのみを交換する・大掛かりな工事が必要ない・交換費用が安い・DIYでの作業も簡単・外枠や下地が劣化しているとドアだけの交換はできない・劣化の判断が素人では難しい
浴室ドアと外枠を交換する・浴室ドアを一新できるため、長く使用できる・異なるドアの種類や幅に交換できる・気密性や防水性の向上が期待できる・大掛かりな工事になり、金額も高い・工期が長引く可能性がある
カバー工法でリフォーム・工期が短く金額も安い・既存のドアや枠を撤去する必要がない・浴室と脱衣所に段差ができる・下地や外枠が劣化している場合は施工できない

費用相場や工期なども異なるため、長い年数で見て交換方法を選ぶようにしましょう。本章では、浴室ドアのみ交換する方法と外枠も一緒に交換する方法について詳しく解説します。リフォーム業者へ見積りを依頼する前に確認してみてください。

ドアのみを交換する

パネル部分の割れやパッキンの劣化が原因で交換する場合は、基本的にドアのみを交換すれば問題ありません。ドア本体だけであれば、比較的安価かつ短時間で交換できるのがメリットです。部品だけの交換や修理も可能ですが、ドア本体の寿命も考えられるため、ドアを丸ごと交換するほうが安心でしょう。

しかしドアの開閉がしにくい場合は、ドア本体でなく外枠や下地に劣化の原因がある可能性もあります。素人判断でDIYするとすぐに故障してしまい、かえって費用が高くなることも考えられるので注意が必要です。

またドアのみを交換する場合、新しく取り付けるドアの寸法や形状が既存のドア枠に合っているかを確認しなければいけません。DIYで交換すると、ドア枠とドアの隙間から水漏れが発生するリスクがあるため、慎重な施工が求められます。

浴室ドアと外枠を交換する

ドアの下枠が歪んでいたり、ドア周辺の壁が劣化していたりする場合は、浴室ドアと外枠を一緒にリフォームする必要があります。壁を撤去して下地を補修するため、大掛かりな工事になりやすいのが難点です。

工期が長く費用も高いですが、一新することで耐用年数が上がり、長期的に使用できるのは大きなメリットでしょう。ドアと枠の一体性が高まるため、気密性や防水性の向上も期待できます。

またこちらの方法であれば、異なる種類のドアに変更したり、開口部の幅を維持したりと見た目を綺麗にすることも可能です。バリアフリーリフォームを検討している方やお風呂の雰囲気を変えたいという方に向いています。

浴室ドアの交換リフォームにはカバー工法がおすすめ

浴室ドアの交換リフォームを行うなら、カバー工法で施工するのがおすすめです。カバー工法とは、既設のドア枠に新しいドア枠を重ねて設置する方法のことを指します。

壁を壊すなど大がかりな工事が必要ないため、騒音や粉塵の発生を最小限に抑えられるほか、交換費用を安くおさえられるのが特徴です。「開き戸から引き戸に安く交換したい」「浴室の外枠・壁には問題がない」といった場合に適した施工方法と言えます。

しかし、カバー工法は新しいドア枠(サッシ)を上から設置するため、開口部がひと狭くなり、脱衣所と浴室に段差が出てしまう点には注意が必要です。なお、外枠やドア周辺の下地が劣化している場合はカバー工法で施工できません。

【方法別】浴室ドア交換にかかる費用相場

浴室ドアの交換にかかる費用相場は、折れ戸・開き戸・引き戸といったドアの種類や施工方法によって異なります。工期に関しては基本的に半日から1日前後で完了するため、毎日お風呂に入れないといった心配はありません。

ここでは以下4つの施工内容別に、浴室ドアの交換費用と必要工数を紹介します。

  • 浴室ドアをカバー工法で交換する場合
  • 浴室ドアだけを交換する場合
  • 浴室ドアと外枠をまとめて交換する場合
  • ゴムパッキンを交換する場合

また、以下の費用記事では、お風呂・浴室リフォームの工事内訳や施工事例を紹介しています。実際にかかった費用も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:お風呂・浴室リフォームの費用相場

浴室ドアをカバー工法で交換する場合の費用相場

浴室の外枠・壁・下地に問題がないなら、カバー工法での施工を検討してみましょう。カバー工法でドアを交換する場合の費用相場と必要日数は下記の通りです。

折れ戸開き戸引き戸
費用
相場
約6~7万円(本体価格+作業費)約4~6万円(本体価格+作業費)約8~10万円(本体価格+作業費)
工期半日~1日程度半日~1日程度半日~1日程度

浴室ドアをカバー工法で交換する場合、費用を抑えつつ短時間で浴室のイメージを変えられるのがメリットです。解体費用や廃棄費用がかからないほか工事の規模が小さいので、生活への影響も小さいでしょう。

しかし下地の状態が悪い場合や異なるドアタイプに交換する場合は、リフォーム費用が高くなります。工事前には、既存のドアの状況を業者に確認してもらうことが大切です。

浴室ドアだけを交換する場合の費用相場

ドア面の汚れや破損が見られる場合は、浴室ドアだけを交換しましょう。既存のドアの撤去費用がかかるため、カバー工法に比べると若干費用が高くなります。とはいえ、壁の撤去など大がかりな工事は必要ないので、平均10万円前後で収まるでしょう。

また既存枠は残したまま、アタッチメントという専用部材を取付けて交換する方法もあります。こちらも壁の撤去は不要なため、簡単に施工できるのがメリットです。

浴室ドアのみを交換する際の費用相場と工期については、下記をご覧ください。

折れ戸開き戸引き戸
費用相場約6~11万円(本体価格+作業費)約6~11万円(本体価格+作業費)約8~11万円(本体価格+作業費)
期間半日~1日程度半日~1日程度半日~1日程度

ドアの寸法や形状が既存のドア枠に合わない場合は加工が必要となり、費用が増大する可能性があります。ドア枠とドアの隙間から水漏れが発生するリスクもあるため、見積もりを依頼する際は防水処理の費用についても尋ねておくと良いでしょう。

ドアのみの交換ならDIYでも比較的簡単ですが、素人が下地や周囲の壁部分の劣化状況を判断するのは難しいと言えます。自分で交換するにしても、まずは業者に現地調査を依頼することが大切です。

浴室ドアと外枠をまとめて交換する場合の費用相場

「浴室ドアを一新して耐用年数を高めたい」という方は、浴室ドアを外枠ごとまとめて交換するのがおすすめです。ドア自体の種類も変更できるほか、他の交換方法に比べて全体的な仕上がりがキレイになります。

折れ戸開き戸引き戸
費用相場約10~15万円(本体価格+作業費)約10~15万円(本体価格+作業費)約13~16万円(本体価格+作業費)
期間1日程度1日程度1日程度

下地が傷んでいたり壁紙の貼り直しが必要になったりした場合は、さらにリフォーム費用が高額になります。施工内容によっては工事期間が長くなる場合もあるので、業者に要望を伝えたうえで工期を確認しておきましょう。

ゴムパッキンを交換する場合の費用相場

浴室ドアの隙間から水漏れが発生している場合、ゴムパッキンの劣化が原因と考えられます。ゴムパッキンを交換すれば水漏れを改善できるので、余計な水道代を抑えるためにも早めに交換しましょう。

ゴムパッキンの交換にかかる費用相場と内訳は以下の通りです。

ゴムパッキンの価格1,000円~3,000円
交換費用(業者依頼)3,000円~5,000円
合計4,000円~10,000円

費用を安くおさえたいなら、自分でゴムパッキンを交換するのもひとつの方法です。専用の工具を使って古いゴムパッキンを取り外し、新しいゴムパッキンを取り付けるだけで完了します。ゴムパッキン自体はホームセンターや通販で手に入るため、自分でも交換しやすいでしょう。

自分で交換するのが不安な方や浴室ドアの劣化状況を詳しく調べてもらいたい方は、専門の業者に交換を依頼してください。

浴室のドアの交換は自分でできる?DIYの方法を紹介

浴室ドアの交換は、ある程度の知識と技術があれば、自分で対応することも可能です。特に以下のような施工なら、DIYでも取り組みやすいでしょう。

  • 既存のドア枠を活かしてドアを交換する
  • パッキンやドアノブのパーツを交換する

DIYで浴室ドアを交換する場合は、事前に手順を確認し、必要な工具や材料を準備することが大切です。自分で交換すれば、業者に依頼する場合と比べて費用を大幅におさえられます。

ここでは、浴室ドアを自分で交換する方法を詳しく紹介します。

既存のドア枠を使えるなら自分で交換可能

既存のドア枠に問題がなければ、自分で浴室ドアの扉部分を交換できます。既存のドア枠に合う形状や寸法のドアを選ぶ必要はありますが、ドア枠の加工が不要なので、比較的DIYしやすいでしょう。

既存のドア枠を使った浴室ドアの交換は、簡単に説明すると以下の流れで行います。

  1. ドア枠を残し、古いドアを取り外す
  2. ドア枠周りの清掃をする
  3. 新しいドアを取り付ける
  4. 防水加工を施す

自分でドアを交換すれば、ドアの本体価格・工具代・材料費のみで交換費用が済みます。しかし、ドアの扉の開き方やサイズによって多くの製品があるため、既存のドア枠に合う品番を見つけるのが難しい点はデメリットです。

既存のドア枠と新しいドアの型が合わない場合は、水漏れが発生したり再度交換し直したりする必要があるので注意してください。

パッキンやドアノブのパーツ(部品)交換は比較的簡単

パッキンやドアノブなどパーツの交換だけであれば、自分で交換するのがおすすめです。特に浴室ドアの隙間から水漏れが発生している場合は、ゴムパッキンの劣化が考えられます。

またドアノブの動作不良や破損も、浴室ドアの使い勝手を悪くする原因となるでしょう。部品交換は比較的簡単にDIYできるので、以下の手順で挑戦してみてください。

【ゴムパッキンの交換方法】

  1. 古いゴムパッキンを引っ張って外す
  2. ゴムパッキンを取り付けていた溝の汚れを掃除する
  3. 新しいゴムパッキンを付ける前に乾燥させる
  4. 新しいゴムパッキンを取り付ける

【ドアノブの交換方法(ピン穴があるタイプ)】

  1. ピン穴に千枚通しやキリなどを差し込む
  2. ドアノブを引き抜いて外す
  3. 浴室ドアに固定されている丸座のビスを外す
  4. 浴室ドアの横からラッチケースを取り外す(既存のドアノブの取り外しが完了)
  5. ラッチケースをドアの横から取り付け、ビスで固定する
  6. 室外側のドアノブをはめる
  7. 室内側の丸座をビスで固定する
  8. 室内側のドアノブを取り付ける

ゴムパッキンやドアノブの価格は、一般的には1,000円から3,000円程度が相場です。サイズや材質によっても異なりますが、ホームセンターに行けば安価に購入できるでしょう。

浴室ドアの交換に不安がある場合は専門業者へ依頼しよう

ドアのみの交換や部品交換の場合はDIYする方も多いですが、不安がある場合は専門業者へ依頼するのがおすすめです。ドアの劣化状態を素人が判断するのは難しいので、交換してもすぐにトラブルが発生する恐れもあります。

浴室ドアの交換がうまくできていないと、周囲に水漏れが発生し、天井や壁へ悪影響が出る可能性も。特にマンションやアパートの場合は、階下住民とのトラブルや余計な修理費用がかかってしまうこともあるため注意が必要です。

また、ドア本体や外枠のサイズ・高さ(mm)を測ったり、同じドア材を見つけたりすることも素人には困難です。交換に必要な道具も自分で揃えなければいけないので、予想以上に手間や労力がかかるでしょう。

安心して施工するためにも、浴室ドアの交換は実績経験が豊富なリフォーム会社に相談してみましょう。

浴室ドアの種類と選ぶときのポイント

浴室ドアは、開閉方式によって「折れ戸」「開き戸」「引き戸」の3種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、自分の生活スタイルや浴室の間取りに合ったタイプを選ぶことが重要です。

ドアの種類特徴メリットデメリット
折れ戸・扉を折りたたむようにして開ける・開閉スペースが少ない・浴室ドアの標準仕様にしているメーカーが多い・浴室の入り口を広く確保できる・豊富な種類から選べる・扉の折れる部分が故障しやすい・折れ戸のレール部分にホコリが溜まりやすい
開き戸・ドアが枠に対して垂直に開閉する・一般的な部屋での使用機会が多い・小さな子どもや高齢者でも簡単に開閉できる・ラインナップが豊富・ドアの開閉スペースがある程度必要
引き戸・レールに沿ってドアを左右にスライドさせる・開閉スペースが少ない・1枚引き戸や2枚引き戸などの種類がある・浴室や脱衣所が狭くても設置しやすい・段差が生まれず、バリアフリーに向いている・レールの滑りが悪くなると開閉しにくい・レールに汚れが溜まりやすい

各ドアの特徴を詳しく解説するので、住まいにあった浴室ドアを選ぶ参考にしてください。

折れ戸:開閉スペースがコンパクト

折れ戸とは、扉を折りたたむようにして開けるタイプのドアのことです。折れ戸の中でも、扉が2枚に折れて開閉するタイプを中折れ戸と呼びます。

ドアが折りたたまれる構造になっているため、開閉スペースが少ないのが特徴です。浴室の入り口を広く確保できるので、狭い浴室やドアの前にスペースがない場合に適しています。

折れ戸は浴室ドアに最も多いタイプとされており、折れ戸を標準仕様にしているメーカーも多いです。外部からも開閉しやすく、小さな子どもがいる家庭ならチャイルドロック機能を付けることもできます。

ただし扉の折れる部分が故障しやすく、長く使用していると開閉しにくくなる点には注意が必要です。また、折れ戸のレール部分にホコリが溜まりやすく、カビが発生しやすいのも難点と言えます。

開き戸:力を入れずに開閉しやすい

開き戸は、自宅のトイレやリビングなど一般的なドアで多く使用されるタイプです。ドアが枠に対して垂直に開閉する構造になっています。

ドアノブを押したり引いたりするだけで簡単に開け閉めできるので、高齢者や小さな子どもがいる家庭におすすめです。ドアと枠の密着性が高いため、防水性にも優れています。

また、開き戸はデザインのラインナップが豊富なのも魅力のひとつです。一般的なアクリル製だけでなくおしゃれなガラス製も多く販売されているので、風呂場のデザイン性にこだわりたい方にもぴったりでしょう。

一方、引き戸に比べてドアの開閉スペースを多くとるのはデメリットです。狭い浴室ではドアが十分に開かない場合もあるので、可能な限り脱衣所側にドアが開くタイプを選びましょう。出入りするスペースを確保できるかどうかも、併せて確認しておくのがおすすめです。

引き戸:バリアフリーリフォームにおすすめ

引き戸は、ドアをレールに沿って左右にスライドする構造になっています。開閉スペースを多く必要とせず、出入り口を邪魔しないため、浴室や脱衣所が狭い場合でも設置しやすいのが魅力です。

引き戸は段差が生まれないため、バリアフリーリフォームにもよく用いられています。1枚引き戸や2枚引き戸などの種類があるので、使い勝手を考慮して選びましょう。

ただし折れ戸と同様、レール部分に汚れが溜まりやすく、掃除しにくいのはデメリットです。レールの滑りが悪くなると開閉しにくくなる可能性もあります。また、開き戸や折れ戸からリフォームする際は、大掛かりな工事となる点にも注意が必要です。

浴室ドアの交換費用を安く抑える3つの方法

浴室ドアの交換には決して安くないコストがかかるため、できるだけ費用をおさえたい方も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、浴室ドアの交換費用を安くおさえる3つのコツをお伝えします。検討できる方法はないか、ぜひチェックしてみてください。

同タイプのドアに変更する

浴室ドアを交換する際、同じタイプのドアに変更すると費用を安くおさえられます。現在のドアが引き戸であれば引き戸に、折れ戸であれば折れ戸に変更しましょう。

同じタイプのドアへ変更すれば外枠をそのまま使えるため、必然的に工程が少なくなり、安い値段で交換できます。また同じ品番の取替用ドアに交換すれば、サイズ・高さが合わないといったトラブルもなく、スムーズにリフォーム可能です。

ただし同タイプのドアに交換する場合は、デザインの選択肢が限られてしまう可能性があります。また既存のドア枠の状態によっては、交換が難しい場合もあるので注意が必要です。

小規模の工事に抑える

基本的なことですが、工事を小規模におさえればおさえるほど、費用は安くなります。業者から浴室の丸ごとリフォームを提案されることもありますが、カバー工法やアタッチメント工法を検討できないか確認し、できるだけ手間の少ない方法で交換するのがおすすめです。

劣化の原因によっては、パッキンなどのパーツ交換のみで済む場合もあるので、業者に調査をお願いしてみましょう。

また浴室ドアだけでなく、脱衣所や洗面所、浴槽などにも気になる箇所がある場合は、まとめてお風呂リフォームを依頼するのもひとつの方法です。業者によっては、同時にリフォームすることで割引価格になることもあります。

介護保険や補助金を利用する

以下の条件に当てはまる家族がいる場合は、浴室ドアの交換リフォームに介護保険を利用できます。

  • 要介護・要支援状態にある65歳以上の方(第1号被保険者)
  • 要介護・要支援状態が、特定疾病に起因している40〜64歳の方(第2号被保険者)

たとえば、浴室と脱衣所の段差をなくすために、開きドアから引きドアへ交換するリフォームには介護保険を適用できます。申請にはいくつかの書類が必要になるため、事前にケアマネージャーに相談するのがおすすめです。

また、介護保険以外にも国や地方自治体の補助金制度を利用できる可能性もあります。国の補助金としては「子育てエコホーム支援事業」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業」が挙げられ、浴室リフォームに対して補助金を受けることが可能です。

浴室ドアの交換単体で補助金を受けられる可能性は低いですが、バリアフリー目的のリフォームをする際は補助金制度も確認してみてください。


参照:厚生労働省 介護保険利用について

浴室ドアの選び方とおすすめ商品3選

浴室ドアを選ぶときは、まず家族構成に着目することが大切です。小さな子どもやお年寄りでも使いやすいよう、安全に開け閉めできるドアを選ぶ必要があります。

たとえば、脱衣室側からドアを開けられるタイプであれば、入浴中に事故が発生した際の救出がスムーズになるでしょう。ほかにも介護が必要な家族がいる場合は、浴室内の出入り口スペースを広く確保できる折れ戸や引き戸がおすすめです。

また風呂場は湿気が多く、カビが繁殖しやすい場所でもあります。快適に入浴するためにも、清潔な状態を維持したいという方も多いのではないでしょうか。

カビ汚れを防ぐには、こまめな掃除が必要不可欠です。お手入れの手間を軽減したい方は、掃除のしやすさを確認しておきましょう。「パーツが少なく隙間掃除がしやすい」「カビを抑制する素材が使われている」といったドアを選べば、楽に衛生的な状態を保つことが可能です。

浴室ドアは、各水回りメーカー・ショップから多彩な製品が販売されています。ここからは、LIXIL・三協アルミ・YKKAPから販売されているおすすめの浴室ドアを紹介するので、気になる方はチェックしてみてください。なおユニットバスには浴室ドアも備わっているケースがほとんどなので、浴槽が古い場合はユニットバスの交換を検討しても良いでしょう。

LIXIL(リクシル)・トステム:リシェント浴室ドア

LIXILは、水回りの設備を含め多様な製品を展開する建材・設備機器メーカーです。在来浴室・ユニットバスを問わず、約1日で交換が完了するリシェント浴室ドアを展開しています。

メーカー名おすすめ商品特長料金目安
LIXIL(リクシル)・トステムリフォーム浴室ドア・バリエーションは中折ドアと開きドアの2種類・壁工事不要でスピーディーに取り付け可能・段差が小さく、つまずきにくい・湿気やカビに強いパッキンを採用・折れ戸は3種類、開き戸は1種類の取り付け方から選べる約64,000円~(税込)

2024年7月に販売開始した新しい製品で、交換方法はカバー工法とアタッチメント工法(折戸のみ)が用意されています。大がかりな工事が必要ないので、比較的気軽に交換を依頼しやすいでしょう。

三協アルミ:浴室ドア 引き戸タイプ

メーカー名おすすめ商品特長料金目安
三協アルミ浴室ドア 引手タイプ・タオル掛け一体型引手でスリムな設計・ワンタッチでドア開閉が可能・アームストッパーの標準装備・樹脂板(パネル)の選択も可能]・引手タイプ以外に、2枚折ドアや3枚引ドなども展開約67,600円~(外付の場合・税込)

カラー展開はシルバー・ブロンズ・ホワイトの3色で、浴室の雰囲気に合わせて選べます。詳細なスペックを知りたい場合は、WEBカタログをチェックしてみましょう。

YKK AP:ドアリモ 浴室ドア

窓やサッシを中心に展開するYKK APでは、ドアりもと呼ばれる浴室ドアシリーズを展開しています。

メーカー名おすすめ商品特長料金目安
YKK APドアりも 浴室ドア・カビの発生や汚れを抑える接着固定・半日でのスピーディな施工・ガスケットレス仕様の折戸、半外付枠 ガラスタイプ、3枚片引き戸など14のラインナップから選択可能製品によって異なる(WEBカタログはこちら

ドアの種類はもちろん、素材やカラーも豊富なラインナップから選べるのが魅力です。半日で交換が完了するので、お風呂を使えないといった心配もありません。
料金は製品によってことなるので、WEBカタログで確認してみてください。

浴室ドアの交換はどこの業者に依頼する?

浴室ドアの交換は、ホームセンターや専門のリフォーム業者に依頼できます。浴室用ドアを取り扱っているメーカーにも依頼できますが、最終的に下請け業者が施工することが多いので注意が必要です。仲介手数料によっては、相場よりも費用が高くなる可能性があります。

カインズ・コメリ・コーナンなどのオームセンター

浴室ドアをできるだけ安く交換したいという方は、ホームセンターにお願いしてみましょう。ホームセンターと言えば、多様な資材や部品を販売しているイメージですが、なかにはリフォーム工事を請け負っている会社もあります。

浴室用ドアの本体も比較的安く手に入りやすいため、全体的な交換費用をおさえられるのが大きなメリットです。浴室ドアの交換リフォームを依頼できるホームセンターとしては、主に下記が挙げられます。

各ホームセンターのリフォームサイトでは、費用相場や施工事例も確認できます。複数の業者を見比べたうえで、自宅にぴったりな業者を選ぶと良いでしょう。

ただしホームセンターの場合は、担当者によって専門性にバラつきがあるため注意が必要です。まずはホームセンターへ電話で連絡し、依頼前に不安点を聞いておくのがおすすめです。

専門のお風呂・浴室リフォーム業者

浴室ドアの交換を検討している場合は、可能な限り専門のリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。経験豊富な業者であれば、スピーディーかつ丁寧に浴室ドアを交換してくれます。対応できる交換方法も豊富なので、自宅の浴室に最適な方法でリフォームできるでしょう。

専門業者を選ぶ際は、以下のポイントに着目することが大切です。

  • 施工実績や口コミ
  • 保証内容(アフターサービス)
  • 要望に合った提案をしてくれるか
  • コミュニケーションが丁寧か

各社のホームページには、施工事例が写真付きで掲載されているケースが多いので、見積り依頼前に確認しておくのがおすすめです。同時に保証期間やアフターサービス内容なども確認しておくと、万が一施工不良があっても安心と言えます。

快適な暮らしを実現したい方は、お風呂・浴室リフォームを得意とする専門業者に相談しましょう。

ゼヒトモでお風呂・浴室リフォームのプロを探す

浴室ドアを交換するタイミングやリフォームにかかる費用相場を解説しました。なるべく安くリフォームしたいという場合は、複数業者に相見積もりを依頼するのがおすすめです。

  • 浴室ドアの交換を希望している
  • お風呂・浴室リフォームの見積もりを取りたい

そんな方は、ゼヒトモでお風呂・浴室リフォームのプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたにピッタリのプロが無料で見つかります。浴室ドアの交換に困っている方は、ゼヒトモへお気軽にご相談ください。

お風呂・浴室リフォーム関連の最新記事

2024/11/11
浴室乾燥機は後付けできる?設置方法や費用相場・注意点を解説

室内で快適に洗濯物を乾かせたり、快適なバスタイムを送れたりするなどの理由で人気を集めている浴室乾燥機。自宅に後付けしたいと考えると、「浴室乾燥機は果たして後付けできるのか」「後付け可能な条件は何か」など気になりますよね。 […]

2024/11/10
10万円~30万円でできるお風呂リフォームの内容と費用を安く抑えるコツを解説・施工事例もご紹介

お風呂を10万円でリフォームするなら、部分的に改修したい箇所を決めましょう。浴槽の塗装や床タイルの上貼りなど、一部分であればグレードの高いリフォームが可能です。 また、予算を増やし20万円に引き上げると浴室全体の塗装が可 […]

もっと見る

あなたのお困りごとをプロに相談してみよう

STEP 1:簡単無料依頼

2分でスマホやPCで簡単に依頼内容を入力します。

STEP 2:提案を受ける

最大5人のプロから提案を受けられます。あなたの条件に合うプロを採用してください。

STEP 3:交渉成立

プロと相談した場所・日時・値段で依頼したサービスを受ける。

この記事を書いた人

ゼヒトモ 編集部

ゼヒトモ 編集部

ゼヒトモ 編集部アカウントです。

お役立ち情報をLINEで受け取る

友だち追加

関連サービスからプロを探す