カリグラフィーって知ってる?
独特で美しい雰囲気を持つ文字「カリグラフィー」をご存じですか?様々なアイテムに活用されたり、DIYを楽しむ方も増えてきています。今回は、そんなカリグラフィの基本情報や、実際に筆者が作ったことがある活用例をご紹介します。
目次
カリグラフィーとは
カリグラフィーとは、ギリシャ語で「美しい書き物」を意味し、西洋や中東などにおいて文字を美しく見せるための手法のことを言います。字を美しく見せる書法という面では、日本でいう「書道」に近いもの。実際に書道は英語で表すと「Japanese Calligraphy(ジャパニーズカリグラフィー)」に。カリグラフィーにはゴシック体やイタリック体、カッパープレート体といった文字の種類がありますが、その点においても、行書、草書、隷書がある書道に似ていますよね。ただ、カリグラフィーの場合は筆ではなく筆記やペン、またそれに類する道具を使って表現することで、筆とは違った線の美しい文字を描くことができます!
カリグラフィーの起源と歴史
カリグラフィーは非常に古い歴史があり、一般的に起源とされているのは、1世紀後半から2世紀にかけての古代ローマ時代に碑文に使われいた「ローマンキャピタル」という文字。2000年以上経った今でも、大文字活字の基本として使われるほど、美しいプロモーションをもつこの文字は、カリグラフィーの中でもかなり重要な書体になります。ちなみに当時のアルファベットには小文字はなく、文章は全て大文字で綴られていたそうです。
↑こちらが「ローマンキャピタル」
現在のカリグラフィー
歴史や文化の移り変わりによって新しい書体が生まれては消え、さらに印刷技術の発展により、一時は手書き文字の必要性も低下し、カリグラフィーそのものが衰退した時期も。その後イギリスで復活したカリグラフィーですが、現代では特にデザイン性の高いモダンカリグラフィーが人気となり、世界各地にファンがたくさんいる状況になっています。
今大人気の「モダンカリグラフィー」
カリグラフィーの多くの書体には、決まりが定められているものもあるのですが、モダンカリグラフィーは、そういう決まりも大切にしながらも、書く人ならではの個性を自由に表現できるものになっています。自由度も高く、アート的な側面も持ち合わせた文字となります。
自分で書けるようになるの?
カリグラフィーを描いてみたい!と思った時に考える選択肢としては教室やワークショップ、通信教育などで教えてもらったり、書籍や動画配信(YouTubeなど)など独学で学ぶ方法があります。最近だと様々な方法で情報収集もできますし、初心者のためのスタートセットなどもありますので気になる方は調べてくださいね。
基本的な道具
カリグラフィーに使われるのは、カリグラフィー専用のペンやインク。
ペン先が金属製で平らな形に加工されているため、家庭用のペンで代用するのは難しいかも。カリグラフィーには様々な書体があるので、書体によってはペン先を変えることが必要になってきます。ちなみに最近では、ペン先にインクを含ませる必要がないマーカーなども多数販売されているので、手軽に楽しめるようになっていますよ。
100均で見つけた!カリグラフィーマーカー
カリグラフィーペンは価格幅が広いため、本格的にこだわった道具を用意したい時はそれなりの値段になりますが、ちょっとお試しで楽しんでみたい、という人には格安のマーカーペンがおすすめ。特に100円ショップダイソーで販売している「カリグラフィーマーカー」は2本入りで110円ととってもお得です。
お店によってはなかなか手に入らない、という人気商品のため、見つけたらぜひゲットしてください。とても描き心地もよく、優秀!との口コミも。コスパ最強アイテムです。
書き方
カリグラフィーの基本が線のコントラストです。ペン幅を考えながら、線の細い部分と太い部分を使い分けることにより美しい文字を描いていきます。用途によっては墨や絵の具、カラフルなインクを用いたり、グラデーションなどを楽しんだりもします。
自分で描いたカリグラフィーで作るアイテムアイデア
実際に自分でカリグラフィーが描けるようになったらどんなアイテムを作ったりできるのか、アイデアをまとめましたのでぜひ参考にしてください。
①基本のペーパーアイテム
定番だけど外せない、季節イベントのポストカードやメッセージカードのデザインに。用意するのはポストカード用紙だけ。こんなに可愛いカードなら、額に入れて飾ったりそのまま壁にペタペタ貼あるだけでも、素敵なインテリアになりそうです。
季節の訪れをしおりにして。立体感のあるお花との組み合わせがとてもおしゃれです。
お正月やお祝い事など、ちょっと特別な時に使う「寿お箸」にアレンジを加えたアイデア。カリグラフィーが入ることで、洗練された印象になりおしゃれ度もアップ。お祝い事に関連したメッセージなどが入っているとさらに印象も上がりますね。
②小技を効かせたインテリアに
自分が思いついた好きな言葉をポエムにしたり、誰かの名言をカリグラフィーで描いて額縁ボックスに。壁に飾るだけでセンスのいい、おしゃれなインテリアになります。
韓国インテリアとして人気のビーンズミラーにカリグラフィーを描いたアイデア。
こちらはビッグサイズですが、3コインズなどの格安ショップにも程よいサイズ感のビーンズミラーがあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
スワッグの包装紙にカリグラフィーで文字入れを。ナチュラルでシンプルなのに、一気におしゃれ感が増します。こちらのように、色もちょっとくすみ感を出して馴染ませるのもいいですね。
③ライフイベントの盛り上げ役として
一番人気はウェルカムボードへの活用。結婚式はもちろん、さまざまなライフイベントでもボードデザインにはカリグラフィがよく合います。
コットンペーパーにタッセルをつけたとてもおしゃれなメニュー表。コットンペーパーの質感とカリグラフィーのデザインがマッチして、とても素敵です。おうちでのホームパーティーの際にこんなメニュー表でおもてなししてみたいですね。
クリア素材に金箔をのせ、カリグラフィーでデザインしたオリジナル席札。光が透る透明感と金箔やカリグラフィーデザインによる高級感も加わって、和婚にも違和感なくマッチしそうなアイテムに。結婚式じゃなくても、ネームボードとしての使用もできますし、夏のドリンクをのせるコースターとしても◎
お祝いごとの際のおしゃれな演出アイテムとして定番になってきているタペストリーも簡単に手作りできるので、ぜひ自分で描いてオリジナルデザインを作ってみてください。
タペストリーの他、風船にペンで描いたり、子供の一升餅袋もカリグラフィーでアレンジすることも可能。全体的な世界観の統一にもなって、とてもおしゃれな印象に。
子供の写真撮影の際の月齢カードのアイデア。デザイン性が高いので、このカードだけで写真を撮っても素敵な写真になりそうです。
④普段使いのアイテムに
プラバンもカリグラフィーを描いたらこんなに素敵に!キーホルダーやチャームなどいろいろ使えそうです。
SNSの写真投稿などに自分で描いた文字をのせるのも素敵です。これぞ映え写真だと思う写真ならばなおさら。引き伸ばしてプリントして、おうちのインテリアとして飾っても◎
⑤誰かのためのギフト用に
送りたいプレゼントのメッセージカードに。カリグラフィーが入るだけで、プレゼントが一気に高品質なイメージに変わります。
定番のメッセージカードの他、包装紙そのものにカリグラフィーを描いたアイデア。そのまま販売したくなるほどに、とてもおしゃれな包装紙になっています。
⑥こんなアイデアも!
自分で描いた「カリグラフィー」を彫刻にして!
格安ショップのアイテムも「カリグラフィー」で名入れするだけでこんなに素敵に!
プロに習ってみたい方は
いかがでしたか。今回ご紹介したのは自分で描いたカリグラフィーを使ったアイテムアイデア。カリグラフィーを自分で描けるようになることで、いろんなものをオリジナルで作れるってとても夢が広がって楽しいですよね。すでに教室に通っている、通信教育で習っているという人もいるかもしれませんが、もし独学で苦戦しているとか、まだやったことないけどやってみたいと思った方がいたらゼヒトモにお任せしてみては? プロに習うことで考え方や基礎などもしっかり習得できますし、早く上達しますよ。気になる方はぜひチェックして下さい。