カビは、特に梅雨時や高温多湿の続く夏に悩まされる存在です。
カビの種類は非常に多く、少なく見積もっても3万種は下らないと言われています。
そのことから、「掃除してもいつの間にか現れるのはなぜなの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、カビが発生する理由やカビの掃除方法などを解説します。
気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
カビとは?種類別に解説
そもそもカビには以下のような種類があります。
- 黒カビ
- 青カビ
- コウジカビ・すすカビ
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
黒カビ
正式名称はクラドスポリウムで、結露の多いところに生えるカビの代表的な菌種です。
低温・乾燥に強く、喘息やアレルギーの原因にもなるため、増やさないための対策は必須です。
アルコールといった消毒剤や熱に弱いので、比較的除菌しやすいといえるでしょう。
青カビ
正式名称はペニシリウムで、ミカンやリンゴといった果物や餅、パンなどによく発生します。
自然環境の中に広く見られるカビであり、寒さや乾燥に強く、アレルギーの原因にもなります。
ただ、青カビは必ずしも悪いカビと言い切ることはできません。
例えばブルーチーズは青カビを活用したものであり、抗生物質のペニシリンは青カビがもととなっています。
コウジカビ・すすカビ
コウジカビは多くの酵素を生産し澱粉やたんぱく質を分解するため、古くから味噌や醤油、清酒や焼酎を作るのに使われてきました。
また、自然界にも多数存在するものですが、ハウスダストの中にまぎれこんで私たちに肺のトラブルを引き起こす可能性もあります。
すすカビは果実や穀類、壁、古本、古紙など、自然環境から家の中まで普通にいるカビです。
高湿度を好み、浴室・トイレ・キッチン・エアコン・結露が多い壁などは要注意です。
胞子が軽いため、空気中に漂っていることもあります。
カビはなぜ発生するの?
カビが発生する理由は、4つの条件がそろってしまったためです。
その4つの条件とは、以下の通りです。
- 温度が25℃前後
- 湿度が75%以上
- 髪の毛やホコリなどカビの餌がそろっている
- 酸素がある
そのことから、これらの条件がそろいやすいお風呂場や押入れはカビが生えやすいのです。
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発生場所別!カビの掃除方法9選
カビの掃除方法は、発生場所によって異なります。
もしカビが生えている場所を見つけたのであれば、以下の内容を踏まえた上で取り組むようにしましょう。
水回りのカビ取り方法
お風呂や洗面所の黒ずみの正体は黒カビです。
水回りのカビは酢が効果的で、酢と水を4:1で混ぜた液体をスプレーしてラップを行い、放置した後に歯ブラシやスポンジでこすって落とします。
カビキラーなど専用のカビ落としを使う場合は、マスクやゴム手袋をして換気に注意しつつ掃除してください。
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窓周りのカビ取り方法
窓の場合、結露の水分が原因で、窓枠だけでなく窓の近くのカーテンやブラインドにカビが生えてしまうこともあります。
この場合は、スプレー式中性洗剤を吹き付けて、少し置いたのち水拭きするだけで窓のカビを取ることが可能です。
乾燥した状態で消毒用エタノールを吹き付けておくと、カビの発生を抑えられると言われています。
頑固なカビがあれば、湿らせて絞ったキッチンペーパーを貼った状態の上からカビキラーを吹きかけてしばらく放置し、濡れ雑巾でふき取りましょう。
押入れのカビ取り方法
押入れのカビは、まず中身を取り出すことから始めます。
次にドライタイプのフローリングシートといったものを使い、押入れを拭いていきます。
この際、カビを吸い込んでしまわないようにするために、マスクを着用しましょう。
最後に扇風機やサーキュレーターなどを使い、湿気を取り除けばOKです。
フローリングのカビ取り方法
フローリングに関しては、窓を開けて換気した状態で中性洗剤を吹きかけて、カビ部分を水拭きします。
溝のカビを爪楊枝で取ったら、無水エタノールと水を8:2の割合で混ぜた吹きかけ、フローリングを乾拭きすれば終了です。
なお、フローリングのカビに関しては、塩素系漂白剤を使ってしまう床にシミができたり、白く変色したりする恐れがあるため、使わないようにしましょう。
エアコンのカビ取り方法
エアコンは、まずカバーを外してプレフィルターを外します。
次にフィンの部分に掃除機を当ててホコリを吸い取り、取れない部分は歯ブラシや綿棒などを使ってこすって取り除きましょう。
その後、フィンクリーナースプレーを吹きかけ、乾いたらフィルターとカバーを取り付けて完了です。
なお、エアコンは繊細な部品が数多くあるため、掃除は手の届く範囲に済ませておき、それ以上はプロに任せるのがおすすめです。
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除湿機のカビ取り方
除湿機の場合は、パーツによって掃除方法が異なります。
排水タンクの場合は、貯まった水を捨てて汚れやぬめりを取り除きます。
もしカビが生えていたり汚れがひどかったりするのであれば、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗いましょう。
その後、布で水分を拭き取って乾燥させたら、タンクのフタを取り付けて完了です。
フィルターは、除湿機のカバーを外してフィルターを取り外し、汚れを拭きます。
フィルターに関しては掃除機で汚れを吸い取りますが、汚れがひどい場合は水やぬるま湯で洗いましょう。
除湿機本体の掃除は、水かぬるま湯に浸した布を固く絞り、汚れを拭きます。
特にタンクが収納されている部分は特に汚れがたまりやすく、カビが生えてしまう可能性もあるため、しっかりと拭きましょう。
加湿器のカビ取り方
加湿器のカビ取りは、クエン酸が役立ちます。
まず、洗面台やバケツにパーツが全部浸るくらいの水を入れます。
次に大さじ1杯のクエン酸を加えて混ぜ、あらかじめ外しておいたパーツを浸け置きしましょう。
汚れが浮き出てきたら、水で洗い流して完了です。
加湿器本体のカビ取りも上記で紹介したクエン酸水が活用でき、タンクに入れて1時間ほど作動させましょう。
最後にタンク内をしっかりと洗い乾燥させれば、OKです。
なお、濡れたまま放置してしまうと逆にカビが繁殖しやすくなるため、きちんと乾燥させましょう。
畳のカビ取り方法
畳の場合は、部屋を乾燥させた状態でエタノールもしくはお酢をカビ部分にスプレーし、20分ほど放置します。
その後、雑巾で拭き取り、再度スプレーを振りかけて仕上げに拭きましょう。
最後に乾かせばOKです。
なお、エタノールに関しては濃度70~80%のものもしくは無水エタノールと精製水を8:2で混ぜたものを用意しましょう。
畳のカビ掃除に関しては、以下の記事で詳しく紹介しているため、ぜひそちらもチェックしてみてください。
【プロ監修】畳のカビ取りや掃除のやり方。使う道具は家にあるものだけ!
洗濯機のカビ取り方法
洗濯機にもカビが生えるため、注意が必要です。
洗濯機のカビに関しては、専用のクリーナーを投入して槽洗浄コースを使って洗うのが一般的です。
掃除自体も簡単にできるため、覚えておけば洗濯機をきれいにできます。
ただし、重曹に関しては複数のメーカーで使用を禁止もしくを控えるようにしているところが多いため、やめておいたほうが良いでしよう。
なお、洗濯機に関しても別の記事でまとめているため、気になる方は以下の記事を読んでみてください。
洗濯機のカビ取り方法とは?おすすめの掃除道具別に方法を紹介!
カビ掃除での注意点
カビ掃除をする際には、以下のような注意点があります。
- いきなりカビ掃除で掃除機を使わない
- 強くこすりすぎない
- 換気を十分に行う
注意点を把握しておかないと反対に汚してしまう恐れがあるため、これから掃除しようと考えているのであれば、そのことも踏まえて取り組むようにしましょう。
いきなりカビ掃除で掃除機を使わない
カビ掃除の際、いきなり掃除機を使いたくなるかもしれませんが、それはおすすめできません。
理由として、いきなり使ってしまうとカビが舞ってしまう恐れがあるためです。
そのため、掃除機を使う際はカビを拭き取って最後に掃除機を使うようにしましょう。
強くこすりすぎない
カビに対して強くこするのはおすすめできません。
強くこすりすぎてしまうと、素材を傷めてしまう恐れがあります。
そのため、カビを取る際は素材を傷つけない程度の強さで掃除しましょう。
それでもカビ掃除で取れないのであれば、業者に相談するのがおすすめです。
換気を十分に行う
カビ掃除をする際は、きちんと換気を十分に行って掃除することが大切です。
特に塩素系の洗剤を使う場合、臭気で体調を悪くなってしまう恐れがあります。
もし薬剤を吸い込んでしまうと、喉や目が痛くなってしまうかもしれません。
そのことから、換気を十分に行うことだけではなく、マスクやメガネなどカビが入らないような格好で掃除することも重要になります。
掃除業者の料金はいくらぐらい?
もし掃除業者に依頼した場合、1㎡あたりの費用相場は2,000円~3,000円です。
ただ、あくまで相場であることから、業者によっては1㎡以内であっても最低料金として2,000円〜3,000円が必要になる可能性もあります。
具体的な費用に関しては、実際に掃除業者に見積もってもらうのがおすすめです。
この際、複数の業者に見積もってもらって比較することで、どこが安いのか把握しやすくなるでしょう。
ゼヒトモでカビ掃除のプロに依頼
カビ対策は湿度の高い環境に住んでいる私たちにとってどうしても避けては通れない問題です。
普段から換気に注意したり、押入れにはすのこを敷いたり、除湿器を使ったりして対処するのも大切です。
また、カビがひどくてもう自分では手に負えない状態であれば、ゼヒトモからお掃除のプロに依頼してみましょう。
ゼヒトモには、たくさんの水回りクリーニングのプロがいます。
いくつかの質問に答えることで、あなたにピッタリのプロを紹介します。
ぜひ、ゼヒトモから自分に合う水回りクリーニングのプロを見つけてみましょう。
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依頼した方の声
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お風呂のクリーニングを依頼しました。リーズナブルな料金で、時間よりも早く終わらせ、かつ入居した時のように細かなところまでピカピカにして頂けました!普段日常的に汚さないようにするためのプチアドバイスまで頂き、本当に感謝ですし、今後もリピートでお願いしたいと思っています。ありがとうございました!
キッチンとお風呂場のお掃除をして頂きました。丁寧に対応して頂き、キッチンの油汚れもお風呂場もカビもピカピカになり大満足です。
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