住宅を建てる際、どの外壁材を選ぶといいのか悩むところではないでしょうか。なかなか決められないときは、人気の外壁材から選ぶのがおすすめです。
今回は、人気の外壁材をランキング形式でまとめました。機能性やデザインなどの特徴も解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
人気の外壁材をランキング形式で紹介
理想の外壁を実現させるためには、外壁材の特徴を知っておく必要があります。とはいえ、外壁材にはさまざまな種類があるため、どれを選ぶといいのか迷ってしまうでしょう。
外壁材選びに悩んだときは、人気の外壁材の中から選ぶのもひとつの手です。ここでは、人気の外壁材をランキング形式で見ていきます。
1位 窯業系サイディング
ランキング1位の窯業(ようぎょう)系サイディングは、外壁材の中でもポピュラーな素材です。工場で大量生産できるため、比較的コストが抑えられます。
無機物や木質成分などを混ぜたセメントをボード状にしたもので、さまざまな形を作れるのが特徴です。デザインの自由度が高いほか、耐久性が優れているのもメリットです。
ただし、表面の塗装が経年劣化すると、雨水がしみ込みやすくなります。雨水の侵入を防ぐためには、定期的に外壁塗装をしてメンテナンスしなければいけません。
耐用年数 | 40年 |
メンテナンス周期 | 7〜10年 |
費用相場(1平方メートルあたり) | 3,000〜5,000円 |
2位 金属系サイディング
ランキング2位の金属系サイディングは、アルミや鉄などの金属と断熱材で作られる素材です。重厚感のあるデザインとなっており、とくに新築の外壁で選ばれる傾向があります。
窯業系サイディングよりもコストがかかりますが、軽量で建物への負担を抑えられるのがメリットです。一方で、塩害や傷によって錆びやすいため、定期的な点検が必要となるでしょう。
耐用年数 | 40年 |
メンテナンス周期 | 10〜15年 |
費用相場(1平方メートルあたり) | 5,000円〜 |
3位 モルタル
ランキング3位のモルタルは、水・砂・セメントを混ぜ合わせた素材です。防火性に優れており、かつては多くの日本家屋で採用されました。昨今では意匠性に優れる外壁材として知られており、外壁のデザインにこだわる人から根強い人気を誇ります。
モルタルを採用する際は、機能面でいくつか注意すべき点があります。たとえば、モルタルはひび割れが目立ちやすい素材のため、外壁塗装を定期的に塗り替えなければいけません。
また、モルタルを扱える職人が少ないことから、トラブルが起きてもすぐに修理できない可能性があります。
耐用年数 | 30年 |
メンテナンス周期 | 5〜7年 |
費用相場(1平方メートルあたり) | 5,000円〜 |
4位 ALC
ランキング4位のALCは、軽量気泡コンクリートで作られる外壁材です。耐震性・耐久性に優れているほか、軽量で建物への負担がかかりにくいのが特徴です。工場で生産されたパネルを取り付ける施工方法のため、モルタルのような塗り壁に比べて工期がかかりません。
断熱効果や遮音性も高く、大型ビルなどの外壁材としても人気があります。このように、ALCには多くのメリットがありますが、水に弱い点には注意が必要です。水が浸透しやすい構造のため、シーリング材による補強や、定期的なメンテナンスが求められることを理解しておきましょう。
耐用年数 | 60年 |
メンテナンス周期 | 10年前後 |
費用相場(1平方メートルあたり) | 7,000円〜 |
5位 タイル
ランキング5位のタイルは、板状に焼き固めた粘土のことです。専用金物に引っかけるように施工する乾式工法と、モルタルの上に貼り付ける湿式工法の2パターンがあります。
タイルは「メンテナンスフリー」といわれるほど耐久性が高く、汚れや傷がつきにくい素材です。水や火にも強いため、機能性が気になる人も満足できるでしょう。高級感のある見た目も人気の理由で、外壁のデザインにこだわる人からも選ばれています。
耐用年数 | 40年 |
メンテナンス周期 | 10年 |
費用相場(1平方メートルあたり) | 9,000円〜 |
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外壁材の選び方
外壁材は一度選ぶとなかなか変えるものではないため、慎重に検討することが大切です。よりよい選択ができるように、外壁材の選び方のポイントを押さえておきましょう。
- 目的に合ったものを選ぶ
- 実用性や機能性を比較する
- 保証の詳細について確認する
- メーカーの販売実績を確認する
目的に合ったものを選ぶ
外壁材を選ぶ際は、重視するポイントを明確にするのが先決です。費用やデザイン、機能性など、自分が重要視するものを洗い出したうえで、目的に合う外壁材を選びましょう。
それぞれの目的に適した外壁材は、以下を参考にしてみてください。
目的 | おすすめの外壁材 |
費用を抑えたい | ・ベーシックシリーズ(アイジー工業)・金属Danサイディングシリーズ(旭トステム外装)・モエンエクセラード16シリーズ(ニチハ) |
デザインにこだわりたい | ・COOLシリーズ(ニチハ)・ベルパーチシリーズ(旭トステム外装)・ラップサイディングシリーズ(東レ建材) |
耐震性を重視したい | ・レジェールシリーズ(ケイミュー)・金属Danサイディングシリーズ(旭トステム外装) |
耐久性にこだわりたい | ・窯業系サイディング(ニチハ) |
実用性や機能性を比較する
外壁材を選ぶ際は、それぞれの実用性や機能性を比較することが大切です。デザインにこだわることも大切ですが、まずは「耐震性・耐久性が優れているか」といった実用的な部分をチェックしましょう。
実用性や機能性とあわせて、メンテナンス性の高さも重視すべきポイントです。メンテナンスの頻度が多いと、その分の費用や手間がかかります。メンテナンスにかかる負担を抑えたいのであれば、メンテナンス周期が比較的長いものを選ぶのが得策です。
また、同じ種類の外壁材であっても、メーカーによって性能が異なることがあります。それぞれの性能を比較したうえで、条件に合う外壁材を選定しましょう。
保証の詳細について確認する
外壁材を検討する際は、メーカー保証の詳細をきちんと確認することが大切です。保証される劣化の範囲や保証期間は、メーカーによって異なります。または、そもそもメーカー保証がついていない可能性もゼロではありません。
トラブル発生時に保証が受けられるように、メーカー保証の有無や保証の充実度を事前にチェックしておきましょう。
メーカーの販売実績を確認する
外壁材を決める際は、メーカーの販売実績にも注目してみてください。多数の販売実績があることは、外壁材を選ぶうえでの安心材料といえます。
比較的新しいメーカーを選ぶのであれば、販売実績が多いメーカーと比較したうえで、遜色がないかを確認することが大切です。
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外壁材の選び方に迷ったときは、人気がある素材から選ぶのもひとつの方法です。価格や実用性などを比較しながら、目的に合う外壁材を選びましょう。または、希望に合う外壁材について、外壁塗装のプロに相談してみるのもおすすめです。
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