リノベーション
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  6. リノベーションで失敗しないためのコツと注意点、費用相場を解説
2022/08/10 2022/09/20

家のリノベーションに興味があっても、失敗しないか不安に感じている方や、いくらかかるか相場を知りたいという方は多いでしょう。手順や注意点のポイントを押さえ、入念に業者を選ぶことで、満足いくリノベーションを実現できます。

この記事では、リノベーションとは何かについて、失敗しないためのコツや費用相場、手順・注意点と併せてご紹介します。また、近くのリノベーション業者を気軽に探せる便利なサービスについても紹介しています。

リノベーションとは

一般家庭のリビング リノベーションのイメージ

リノベーションとは、中古住宅や既存の建物を改修して新たな機能・価値を与えることで、快適に暮らしやすい住まいに変えることです。 最先端の機能がついたキッチンに交換したり、リビングの間仕切りを撤去して開放的な空間にしたりといった工事が該当します。

よく似た言葉にリフォームがありますが、定義に明確な違いがあるわけではありません。しかし、一般的には不具合が生じている箇所を改修し、原状回復を行う工事をリフォーム、住宅に新たな機能や価値を加えるために行う工事をリノベーションと呼ぶことが多いです。

リノベーションのメリット

  • 快適で理想的な住空間を実現できる
  • 新築を購入するよりも安くなることが多い

リノベーションでは、物件を大幅に改修します。間取りやインテリアを全面的に変えられるため、自分好みの理想の空間にすることが可能です。 また、中古物件を購入してリノベーションする場合、新築を建てるよりも20〜30%ほど安くなるため、コスト面でもメリットがあります。

リノベーションのデメリット

  • 工期が長く仮住まいが必要なこともあ
  • 耐震工事が必要になる場合がある

リノベーションは、改修が大がかりなため工期が3〜6ヵ月ほどかかる場合があります。長期間のリノベーションの場合、リノベーションの間は仮住まいの用意が必要になるでしょう。

また、中古物件を工事する場合、築年数によっては耐震工事が追加で必要になります。耐震工事を行うとその分のコストや工期がかかるため、負担が大きくなる点はデメリットです。

物件の種類別!リノベーション前に確認しておきたいこと

入居前の何も物が置かれていないリビング

リノベーションで失敗しないためには準備が大切です。ここでは、物件の種類別にリノベーション前に確認しておきたいことをご紹介します。

マンションの場合

マンションのリノベーションの場合、リノベーションしていい場所と個人が勝手にリノベーションしてはいけない場所があります。 部屋の中や自室の壁などの専有部分はリノベーションできる一方、エレベーターやエントランスのように他の住民と共同で使う共用部分は、勝手にリノベーションしてはいけません。

これらは「区分所有法」に基づいて決められた管理規約と使用細則に記載されており、リノベーションの際は必ず遵守する必要があります。

戸建ての場合

戸建て物件を購入してリノベーションする場合、費用が高額になる場合があります。そのため、予算内で希望のリノベーションが行えないことや、新築を建てる方が安かったとなる可能性もあるため、リノベーション前に見積もりをよく検討することが大切です。

フルリノベーションの費用相場

リノベーション費用を計算している 電卓 書類

リノベーションは部分的に改修する場合と、物件全体をフルリノベーションする場合があり、工事の規模によって費用は大きく異なります。フルリノベーションでは解体を伴うため、間取り変更や二世帯住宅化などが可能です。

間取り変更/間仕切りした場合

間取り変更のリノベーションは、既存の間取りに間仕切りを設置することでプライベートな空間を作ったり、空調を調節したりする改修です。間仕切りにはさまざまな種類があり、部屋の広さや間仕切りのグレードによって価格は異なります。費用相場は以下の通りです。

ドア・ガラス戸15〜20万円
パーテーション・パネル15〜20万円
格子戸15〜20万円
障子1枚あたり3〜5万円
ふすま1枚あたり4〜5万円

水回り工事した場合

キッチンやトイレ・お風呂・洗面所などの水回りは、年数が経つにつれ腐食や劣化が始まります。リノベーションで新しいものに交換することで、より長く快適に使えるのでしょう。 また、節電や節水性能に優れたハイグレードなものへの交換や、バリアフリー対応もできます。

マンション175〜300万円
戸建て150〜250万円

台所/キッチン

台所・キッチンのリノベーションは、システムキッチンの交換や対面式への変更、キッチン・台所の位置移動といった作業が代表的です。

システムキッチン交換50〜150万円
対面式キッチンへ変更55〜200万円
キッチンの交換&位置移動100〜250万円

トイレ

トイレのリノベーションは、洋式便器の交換や和式から洋式への変更、トイレの位置移動といった作業が代表的です。

洋式便器交換15〜50万円
和式から洋式に交換15〜60万円
トイレの交換&位置移動20〜60万円

お風呂

お風呂のリノベーションは、ユニットバスの交換や在来工法の浴室をユニットバスに交換、お風呂の位置移動といった作業が代表的です。

ユニットバスの交換50〜150万円
在来工法の浴室からユニットバスに交換65〜150万円
浴室の交換&位置移動100〜200万円

洗面所

洗面所のリノベーションは、洗面台の交換や洗面所全体の交換、位置移動といった作業が代表的です。

洗面台の交換10〜50万円
洗面所全体の交換20〜50万円
洗面所の交換&位置移動20〜50万円

各部屋の場合

リビングや洋室・和室のリノベーション、さらに和室から洋室に変更する場合のリノベーションについてご紹介します。

リビング

リビングのリノベーションには、間仕切りの設置や撤去による間取り変更やクロス・フローリングの張り替え、床暖房の設置などがあります。

間仕切りの設置8〜25万円
間仕切りの撤去40〜90万円
クロスの張り替え5〜11万円(10畳目安)
フローリングの張り替え11〜20万円(10畳目安)
床暖房の設置65〜110万円

洋室/和室

洋室のリフォームでは、リビングと同様に間取り変更やクロス・フローリングの張り替え、床暖房の設置が代表的な作業内容です。 また、和室のリフォームでは、畳の交換やクロスの張り替え、掘りごたつの設置などがあります。さらに、リビングの横に小さな畳スペースの設置や、和室から洋室への変更リノベーションも可能です。

畳の交換9,000円〜4万円(1畳あたり)
クロスの張り替え1,000~1,400円(1㎡あたり)
掘りごたつの設置20~60万円
畳スペースの設置30〜60万円

和室から洋室に変更

使わなくなった和室を洋室に変更するリフォームでは、畳をフローリングに張り替える作業やふすまを洋室建具にする作業、和室全体を洋室に変更する作業などがあります。

畳のフローリングへの張り替え9〜35万円
壁・天井の変更10~20万円
ふすまを洋室建具に変更3~22万円
押し入れをクローゼットに変更8~25万円
和室全体を洋室に変更25〜100万円

収納の設置

リノベーションでは、クローゼットを新たに設置することで収納能力を上げることができます。クローゼットには、壁付けタイプと人が中を歩けるようなウォークインタイプがあり、それぞれ費用相場が異なります。

そのほかにも、ハンガーパイプの棚を追加設置やエコカラットというタイルを利用した湿気対策、クローゼットの拡充など、既存のクローゼットの利便性を高めることも可能です。

ハンガーパイプ・棚の設置1万5千~5万円
湿気対策3〜10万円
クローゼットの拡充20万円前後

壁付けクローゼット設置

壁付けタイプのクローゼットの設置には、10〜48万円ほどかかります。ウォークインクローゼットに比べて床面積は少ないですが、狭い空間にも新設しやすいのがポイントです。

ウォークインクローゼット設置

ウォークインクローゼットの設置には、18〜80万円ほどかかります。ウォークインクローゼットは、スーツケースのようなかさばるものも収納可能で、中に入って服を出し入れしやすいのがポイントです。 一方、収納に使えないデッドスペースが発生する点には注意が必要です。

後悔しないリノベーションをするための手順と注意点

リノベーション業者と顧客が握手をしている

リノベーションを検討している場合、どのように進めるのか手順を把握することが大切です。ここでは、リノベーションの手順と注意点を解説します。

1.希望や将来の暮らしを具体的にイメージして大まかな予算を決める

まずは、リノベーションしたい内容と予算を決めます。ご家族で現在の住まいに対する要望や困りごとなどを話し合い、紙に書き出して整理します。

すべてのリノベーションを行うことが難しい場合もあるので、絶対に譲れないものからできたら良いものまで、優先順位をつけて整理することが大切です。

次に、リノベーションにかけられる予算を決めましょう。リフォームローンや補助金を利用するか、現金で支払うのかなど、金額と支払い方式を細かく検討することが重要です。

2.信頼できる業者を選ぶ

リノベーションしたい内容と予算が決まったら、業者を選びましょう。業者ごとに、得意な工事やデザインなどが異なります。

施工例を見ながら、比較検討できるように2〜3社選びましょう。業者選びのポイントについては後述しているので、ぜひ参考にしてください。

3.現地調査、相談

業者がリノベーションの要望をヒアリングし、2〜3時間ほどかけて現地調査を行います。構造調査や耐震診断などを行い、希望のリノベーションが可能か、追加の問題点はないかなどを調査します。

相談しながらリフォームプランを練り、難しい部分は代替案を提示してもらいながらファーストプランを作成・見積もりを出してもらいましょう。

3.プランの確認

ファーストプランをもとに、イメージスケッチやコンセプトなどを参考にしながら、最終的なプランを作成します。プランはご家族で確認し、納得がいくまで何度も話し合うことが大切です。

また、思わぬ追加費用が請求されてトラブルにならないよう、追加費用の発生有無はこの時点で確認しておきましょう。 金融機関からリノベーション費用の融資を受ける場合は、リノベーションの概算見積もりをもとに進めるため、プランが決まってきた段階で手続きを行います。

4.契約

プランが決まり、見積もりに納得したらいよいよ契約です。契約の際は、施工内容や工期、費用や支払い方式などを細かく確認しましょう。契約時に費用の3分の1〜半分を着手金として支払うことが一般的です。

また、リノベーション費用を借り入れる際は、同時に本申し込みを行いましょう。マンションのリフォームの場合は、管理組合に工事許可申請を出すことも必要です。

5.施工〜引き渡し

工事の日程が確定したら、施工前に近隣住民や管理組合に連絡し、挨拶します。特に、工事音が響きやすい近隣住民には前もってその旨を伝えることが大切です。

施工期間が長い場合や大規模な工事を行う場合、仮住まいの準備が必要になることもあります。荷物を預ける貸し倉庫や仮住まいの手配も、早めに行いましょう。

トラブルを未然に防ぐため、施行中は進捗をこまめに業者に確認し、不明な点は適宜質問して解消します。 施工が完了したら、確認作業を行い正式に引き渡しとなります。引き渡し完了後に、残りの工事費用を支払います。

業者選びのポイント

リノベーション業者と顧客が話し合いをしている

業者選びは、リノベーションの成功を左右する大切なポイントです。リノベーション業者を選ぶ際は、コンセプトやプラン、サービス内容や施工事例など、細かく確認して検討するようにしましょう。

  • 施工事例や実績が豊富か
  • 業者が得意とする工事・デザインが希望に合っているか
  • 親身になって相談に乗ってくれ、適切な提案をしてくれるか
  • アフターサービスが充実しているか

施工事例や実績が豊富な業者なら、安心して依頼することができます。業者ごとに得意な工事・デザインが異なるため、希望にマッチしているところを選べば満足のいくリノベーションが可能です。

また、リノベーション後にトラブルが起きる可能性もあるため、保証期間や保証内容など、アフターサービスについても重視しましょう。

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