ブルーベリーの育て方は？育てる5つのポイントも

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹の総称です。栽培品種の成木の樹高は1.5m～3mです。

春に白色の釣鐘状の花を咲かせ、花後に0.5～1.5cmほどの青紫色の小果実がなります。北米大陸でのみ栽培される野生種に近い品種は数十cm程度の低木です。

果実は北アメリカでは古くから食用とされてきましたが、20世紀に入り果樹としての品種改良が進み、ハイブッシュ系、ラビットアイ系、ハーフハイブッシュ系、ローブッシュ系の交配により多くの品種が作出されました。

ブルーベリーは6系統（種、タイプ）がありますが、食用として重要なのは3系統（種、タイプ）です。細かい品種は数百種類にも及びます。

ブルーベリーの年間スケジュールは？

ブルーベリーの栽培は居住地域によって大きく異なります。関東地方より東なら3月に苗を植え、関東地方より西の地域なら10～11月頃です。1～2月は避け、芽や根の生長が止まり始めた休眠期の初期または、終わりに植えてください。北海道などの積雪が多い場所でも積雪による枝折れなどを気をつけておけば栽培も可能です。収穫は品種によって変わります。サザンハイブッシュ系は5月の後半から7月中旬まで、ハイブッシュ系は6月中旬から8月初旬まで、ラビットアイ系は7月中旬から9月初旬となっています。

1.苗の購入場所と選び方

ブルーベリーはホームセンターなどでも販売されています。苗木屋などにも販売されており、店員のアドバイスを受けながら買えるとわかりやすいですね。

自分で見分けるには、根が濃い褐色のものは避ける

ブルーベリーの新根や生育中の根は半透明もしくは淡い褐色です。生長が阻害されている根は、濃い褐色となりいかにも生気のない色をしています。こういった苗はあまり見かけませんが、ビニール鉢をはずして根の張り具合を見てみるといいでしょう。

挿し穂が極端に細いものは避ける

挿し穂が極端に細いもの（4mm以下）は、発根性いいのですが、初期生長が遅れます。挿し穂の太さが5～7mmほどのものがいいでしょう。

枝がたたずに水平になっているものは避ける

品種によってはどうしても枝が水平に伸び株が開いてしまう品種がありますが、極端に枝が水平に伸びたものは避けましょう。いずれその枝から垂直に新梢が伸びてきますが、そのあと仕立てにくいです。

葉の葉脈間が黄化したもの赤褐色の斑点等があるものはできるだけ避けましょう

土壌phが適切でないか、微量要素の欠乏、斑点落葉病等の危険性があります。

挿し穂の各節から枝が伸び、新梢発生が旺盛なものを選ぶ

最後は自分の目を信じて判断するのが一番です。いかにも生育が良さそうなものを選んでください。挿し穂の各節から枝がまんべんなく発生し互いの枝が重ならずに受光態勢のよいものを選ぶといいでしょう。新梢成長期であれば、淡い緑の新梢が旺盛に生育しているものがよいでしょう。

2.育苗

ブルーベリーの育苗は関東地方より東なら3月、関東地方より西の地域なら10～11月頃です。

3.開花

4月頃から開花し始めます。5月までには開花→受粉→受精→結実→幼果（果実の完熟する前の段階）という過程で少しずつ幼果が大きくなってきます。

4.収穫

Photographer:elke-karin-lugert

7月頃に始まる収穫は気温が高くならない午前中に収穫し、収穫後は品質の劣化を抑えるため、できるだけ早く低温状況下におきます。

ブルーベリーの栽培における5ポイント

1. 日当たりや場所

ブルーベリーは日当たりがよく、強風が吹かない屋外に起きます。

2. 水やり

ブルーベリーは乾燥に弱く、たくさん吸水する植物です。鉢植えの場合表面の土が乾いてからしっかりと吸水してあげます。夏などは毎日水やりをするといいでしょうが、寒い季節は数日に1回行います。

地植えの場合は2週に1回くらいで、暑く天気の日が続くと水やりの間隔を短くします。雨の続く日は間隔をあけていきます。

3. 肥料

ブルーベリーの生育にはカリ、リン酸、窒素が必要です。それぞれの養分を多く含む土を用土に混ぜるか、土の上においてください。

4. 用土

ブルーベリーは水持ちが良い酸性の土を好みます。鉢植え、地植え共にピート5〜10:鹿沼土0〜5ほどの割合で混ぜるのがオススメです。またブルーベリー生育専用の土を使うのもいいです。

5. 病気や害虫

尺取虫、イラガ、ようとう虫などはまだ見える大きさなので手で取り除きます。葉っぱや枝などを食いちぎられますので気をつけましょう。

サビ病などは風通しの悪い場所などに置いておくと発生します。気がついたらなるべく早く切り取り焼却処分しないとどんどん広がっていきます。

ブルーベリーの栽培ステップ5つ

1. 苗を購入する

元気な苗を購入します。

2. 植える

自宅に庭があるなら庭に、ベランダで育てるのであれば鉢植えに用土を作り苗を植えます。

3. 水やりと追肥

季節や土の乾燥具合に合わせて水やりを行います。目安は土がパサパサに乾燥したらあげるといいです。追肥は、カリを2月ごろ、リン酸を3〜4月ごろ、窒素8月ごろに1回ずつ与えます。

4. 支柱で誘引

木が倒れないように支柱で誘引してあげます。まっすぐ育つほうがいいのでできるだけやってあげましょう。

5. 剪定

木が大きくなったら剪定しましょう。1〜2月が適期です。木が大きくするため、実をたくさんつけるためと2つの理由があります。初めの2年は発芽が付いている先を切り落とし、3年目以降は内向き、伸びすぎた枝、根元から出た枝などを切り落としていきます。

ブルーベリーの実の活用方法3つ

1.ブルーベリー豆乳

Photographer:sebastian-lp

ブルーベリーのチアシード入り豆乳が作れます。
●チアシードは水とチアシード1:1でチアシードジェルにしておきます。
●ブルーベリーの実5粒程度、バナナ1本、豆乳150mlとチアシードジェルをブレンダーカップに入れて10〜20秒間隔で混ぜます。

綺麗に混ざると出来上がりです。

2.ブルーベリーモヒート

Photographer:wesual-click

●ミントを数枚入れて押しつぶす。
●氷とクレームドミルティーユ10ml、ラム40mlブルーベリーの実お好み量入れてステアした後炭酸水を入れます。
完成です。

3.ブルーベリーの寒天よせ

●ブルーベリーを40粒ほど、砂糖大さじ4杯をミキサーにいれ、かくはんする。
●寒天1本を水で戻し、戻ったら水を絞り鍋にちぎり入れ、500mlの水で煮溶かす。
●寒天が綺麗に溶けたら最初に攪拌したブルーベリーを混ぜ、砂糖大さじ2杯を入れよく混ぜ合わせながら煮る。
●ざるで裏ごしをし、鍋ごと冷水にさらしながら粗熱を取る。
●製氷皿やゼリーの容器などにブルーベリーの実を適量入れて粗熱の取れた寒天を流し込み、冷蔵庫で冷やして出来上がりです。

ブルーベリーを活用！ジャムの作り方と活用法

●ブルーベリーの実500gを洗って鍋に入れ、砂糖100g、レモン汁10ccを入れます。
●煮汁が出たら焦げ付かないように木べらで優しくかき混ぜます。
●とろみが出たら火を止めて粗熱を取り、容器に移して出来上がり。

1.ブルーベリーカステラ

市販のカステラにクリームチーズ、ブルーベリージャムを乗せるだけで簡単におしゃれなおやつに変身させることができます。急な来客の際におすすめです。

2.ブルーベリージャム入りチーズクリーム

●クリームチーズ60gをレンジで少し加熱し、ジャム30g、砂糖10gを混ぜあわせる。
●生クリーム50ccを少しずつ入れて混ぜあわせ、泡立てる。間にラム酒やバニラエッセンスを混ぜます。

ホットケーキの上に乗せたりロールケーキに入れたりするのに便利なチーズクリームの出来上がり！

3.春巻きの皮アレンジ

●春巻きの皮に食べやすい大きさに切ったバナナを乗せる。
●シナモンパウダーを適量かけてブルーベリージャムを大さじ1杯乗せる。
●春巻きを巻くようにしてバナナを巻いていく。
●トーストで約5分ほど焼いて、蜂蜜とヨーグルトを混ぜて春巻きの上にかけたら出来上がり！

最後に

Photographer:erol-ahmed

ブルーベリーは案外簡単に、庭でも室内でも育てることが可能なフルーツです。体にもよく、おやつにしてもヘルシーです。朝の忙しい時間にヨーグルトやフルグラなどにブルーベリージャムを混ぜるだけで今よりずっと生活が豊かになりますよ。是非自宅で育ててみてはいかがでしょうか？