暑い夏が終わり、いよいよゴルフシーズンがやってきました。初心者ゴルファーも、本格的にゴルフに取り組むチャンスではないでしょうか。
しっかり練習してこの秋で一気に上達しましょう!
ゴルフのアプローチとは?アプローチって何?
ゴルフの練習といえば、ショット練習が花形と言えますね。
しかし、ゴルフが上手い人ほど、花形を支える“裏方”の練習に力を入れています。
その裏方とは、アプローチショットです。
狙う距離も短く、動きも小さい地味なショットですが、スコアメイクには大きな影響力を発揮します。
今回は、裏方だけど花形を支えるアプローチショットがテーマです。
初心者必読!基本のアプローチの方法ポイント6つ
アプローチは、ポイッと手で投げて届く短い距離から、長い距離では50ヤード位までの範囲を狙います。
基本のアプローチの種類
これら3種類の打ち方を覚えれば、アプローチはかなり上手になります。アプローチショットが上手くいくかどうかは、ほぼ構えで決まります。逆に言えば、アプローチが苦手な方は、構え方が悪いはずです。
チップショット
一番多用するのは、チップショットと呼ばれる打ち方です。ピッチ&ランとも言います。アプローチの基本となる打ち方で、球から旗までの距離の半分位の地点に球を落下させ、残り半分の距離を転がすイメージです。
ランニングショット
ランニングアプローチとも言います。パッティングの延長のようなイメージで、ほんの少し球を上げて、ほとんどを転がしていきます。
ピッチショット
これは、全体の距離の8割程度球を上げて、2割くらいを転がしていくイメージです。
1.グリップ
通常のグリップより、少し短く持つようにします。チップショットとピッチショットでは、グリップを持つ長さが少し違いますが、後ほど述べます。
2.スタンス
遠くへ飛ばすフルショットより狭くしましょう。肩幅よりは狭くします。初心者ゴルファーは、両足を閉じて構えるくらいでいいでしょう。
3.重心
基本形は、左右半分半分でいいでしょう。ランニングの場合は、左足に6割、右足に4割の配分にします。(右利きの場合)
4.向き
初心者は、現段階では目標に平行に構えましょう。上達してくると、オープンスタンスと呼ばれる、やや斜めに構える方法があります。
5.スイング
手首を使い過ぎないことです。打ちたい距離によって、振り幅やスイングスピードを変えていきましょう。
6.球の位置
球の位置を覚えましょう。左右の位置は、スタンスの中央か、やや右足寄りに置きます。(左利きは左足寄り)
球と身体との間隔は、つま先から靴のサイズ一足分で良いでしょう。かなり近い感じがしますが、慣れていきましょう。
飛距離を出すためのアプローチの方法ポイント6つ
ピッチショットと呼ばれるアプローチです。30~50ヤードくらいの距離を狙う打ち方と考えればいいでしょう。主に、バンカー越えの状況や、打ち上げの場面でこの打ち方をします。
1.グリップ
握る形はフルショットのグリップと変わりませんが、グリップエンドは3センチ程余らせるようにしましょう。できるだけソフトに握ることです。
2.スタンス
肩幅よりも狭くします。広げ過ぎると、ダフりやすくなります。
3.重心
左右均等でいいでしょう。球を上げる打ち方なので、右足(左利きは左足)に体重をかけたくなりますが、ダフるミスになりやすいので、注意してください。球は、クラブヘッドのロフト角が上げてくれます。
4.向き
スクエアと言われる目標に平行か、ほんの少し左足(左利きは右足)を引きます。初心者ゴルファーは、平行に構えるのが無難です。
5.スイング
- コックと呼ばれる、手首を使ってクラブを立てる動き
- 身体の回転
のミックスでスイングします。
バックスイングで手元が右腰付近に来たらクラブを立て、ダウンスイングでは、身体を回転させながら立てたクラブを構えた位置に戻すと同時に左腰付近でクラブを立てていきます。
身体の回転のスピードを変えていくことで、距離を打ち分けていきます。(左利きは左右逆になる)
6.どんなクラブを使うか
使用クラブは、アプローチウェッジかサンドウェッジがいいでしょう。サンドウェッジはアプローチウェッジよりは少し飛距離が落ちますが、より球が高く上がるので、落下してから球の転がりを少なくしたいときに選択するクラブです。
距離を出したくない時のアプローチの方法ポイント6つ
チップショット、ランニングショットを使います。球からグリーンまでの距離がそんなに遠くない状況でこれらの打ち方をします。しっかり転がしたいときは、ランニングショットを選択しましょう。
1.グリップ
グリップの先端部ギリギリ付近を持ちましょう。短く持つことにより、打ちミスを減らせます。
2.スタンス
ピッチショットよりもさらに狭くしましょう。初心者ゴルファーは、両足を閉じていてもいいくらいです。
3.重心
左右五分五分か、やや左足体重<(左利きは右足体重)でいいでしょう。
4.向き
初心者ゴルファーは、スクエアと言われる目標に平行に構えればいいでしょう。
5.スイング
手首は全く使わないことが望ましいです。肘と肩でパターのように動かすイメージです。
6.球の位置
スタンスの中央か、やや右足寄り(左利きは左足寄り)に置きます。
スピンアプローチの方法ポイント6つ
初心者ゴルファーには、かなり難しい打ち方ですが、練習を積めばできるようになります。ここでは、チップショットの打ち方を応用したスピンアプローチの打ち方を説明します。
1.グリップ
チップショットと同じようにグリップの先端部ギリギリ付近を持ちましょう。左手はやや強く持ち、右手はフワッと持ちます。ハンドファーストと呼ばれる、両腕とクラブで作る形が小文字のyになるように構えます。(左利きは左右逆になる)
2.スタンス
肩幅より狭くしておきます。広過ぎるとダフりやすくなり、しっかりスピンがかけられません。
3.重心
左足に7、右足に3の割合にします。(左利きは左右逆になる)
4.向き
オープンスタンスと呼ばれる、左足を半足ほど引いて目標に斜めに向きます。(左利きは左右逆になる)
5.スイング
振り方は、バックスイングの大きさが2に対してフォロースル―の大きさが1のイメージです。
インパクトでギュっと止めるくらいで良いでしょう。ハンドファーストの形は崩さないようにします。
下半身の動きを多くし、腕の動きは少なくします。特に手首は動かないようにしておくことがポイントです。
6.球の選択
球の選択も重要です。スピン系やソフトフィーリングと記載されてある種類にしましょう。反対のデイスタンス系ボールでは、スピンがかかりにくくなりますので、使用は避けてください。
クラブ選択は、サンドウェッジかアプローチウェッジまでです。ピッチングウェッジや9番アイアンになると、スピンはかかりにくくなります。
アプローチの練習方法!ポイント3つ
1.場所
ゴルフ場にある、芝から打てるアプローチ専用練習場がベストですが、練習場の打席マットやご自宅でも練習できます。ご自宅の鏡の前で、以下の構え方の要点をチェックしてみましょう。
室内練習用のアプローチのカゴが市販されていますので、小さめの打席マットとセットでミニ練習場を作ってみたらいかがでしょうか。壁から毛布などを垂らして防護すると安全です。
または、室内練習用のプラスチックボールを使用してもいいでしょう。
【正面】
- スタンス幅は肩幅以内か
- 腕とクラブシャフトでできる形(ハンドファースト)
- 球の位置は真中か少し右寄りになっているか
【右横】
- 身体と球の距離は広過ぎないか
- 腕は突っ張らず、適度に脱力できているか
- 両ヒジはワキに軽くついているか
実際に球を打っているフォームのチェックは、動画を撮ってもらえれば最高です。
アプローチショットの正面と右横からを撮ってもらい、以下のフォームのチェックをします。
【正面】
- イメージした振り幅の大きさになっているか
- 手首を使い過ぎていないか
- 適度にフットワークと身体の回転が入っているか
【右横】
- 前傾姿勢が保たれているか
- クラブヘッドが極端にインサイドやアウトサイドに上がっていないか
等がポイントです。
2.クラブ
ご自宅等室内では、ピッチングウェッジかアプローチウェッジを中心に小さな振り幅で練習しましょう。屋外練習場ではサンドウェッジで30~50ヤードのピッチショットも練習してください。
3.気をつけること
練習する際に行いたい2つのポイントとして、1つ目は室内で鏡を見ながら構えをチェックすること、2つ目は動画でご自分のフォームを撮って、構え方と打ち方を分析する(練習場等で)ことです。
アプローチショットが上手くいくかどうかは、構え方で決まります。良い構え方から良い打ち方が生まれ、良い打ち方ができるようになれば、距離感も自然に良くなってきます。
ご自宅では、振り幅が大きくなって球を飛ばし過ぎてしまい、周りを破損しないように注意してください。
最後に
「グリーンを狙ったショットが残念にもオンしなかった(涙)」
このようなシチュエーションでも、アプローチが上手だと、ピンチを救ってくれます。
また、ナイスショットを続けてグリーンの近くまで球を運んできたときでも、アプローチが上手だと、旗にピッタリ寄せてチャンスをゲットしてくれます。
「寄せワン」という言葉があります。アプローチで旗に寄せて、ワンパットでカップインさせることです。
この秋に、しっかりと寄せワンの練習をして、スコアアップを目指しましょう!
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