子どもから大人まで、多くの人に愛されているゴルフ。とはいっても、ゴルフをやったことがなかったりルールを知らない方も多いはず。そこでここでは、ゴルフをプレイしたことのない方や、初心者の方が読んで簡単に理解できるようゴルフのルールをお伝えしていきます。
ゴルフの基本ルール
ゴルフの基本的な目標は、なるべく少ない打数でホールにボールを入れることです。打数が10回でホールにボールを入れた人と、打数が5回でホールにボールを入れた人がいたなら、打数が5回だった人が勝ち、となります。以下により詳しくお伝えします。
スコアの考え方
先ほど”なるべく少ない打数”とお伝えしましたが、これはより正確には”より少ないスコア”と言った方が正しいと言えます。スコアとは、打数 + ペナルティで加算された数 の合計のことを言います。つまり、
スコア = ゴルフの打数(空振りを含む) + ペナルティによって加算された数(2打罰、1打罰などというように○打罰、と表現されます)
となります。このスコアが少なければ少ないほど良いので、なるべく少ない打数、かつ少ないペナルティ(少ない打罰数)でホールにボールを入れることができれば勝利となります。
道具の使い方
ゴルフといえば、道具に関する点も欠かせません。ボールやクラブをどう扱うのかという点についても注意するべき点があります。
ボール
原則として、ボールは動かしてはいけません。他のプレーヤーの順番で自分のボールが邪魔になってしまう場合は、マークをつけた上でボールを拾うことができます。ただし、マークをつけないままボールを拾ったり動かしたりしてしまうと1打数分のペナルティを受けてしまいます。
またボールが壊れてしまったり形がおかしくなったりしているのに気づいた場合は、近くの人に声をかけてボールを変える旨を伝えましょう。
クラブ
クラブは14本までしか持ち歩いてはいけません。15本以上のクラブを持ち歩くと、1ホールにつき2打数のペナルティがつきます。14本は最初のゲーム開始の時点で決める必要があり、途中で変更はできません。また他のプレーヤーのクラブを借りることもできません。
クラブが折れてしまうなどといったアクシデントが起きてもゲームが続行できるように、最低でも2本以上は持ち歩くようにしましょう。また15本以上は持ち歩かないように注意しましょう。
初心者によくあるミス
ゴルフの基本ルールは以上の通りです。なるべく少ない打数と、少ないペナルティでホールにボールを入れていきますが、ここでは初心者の方がペナルティを受けることの多いよくあるミスをご紹介します。
アウトオブバウンズ(OB)
よくあるミスの1つが、ゴルフコース外にボールが飛んでいってしまうケースです。ついゴルフボールを遠くに飛ばしてしまい、コース外に出てしまうことをアウトオブバウンズと言います。
ゲームが始まって最初に打ったとき(ティショット)にアウトオブバウンズになった場合、1打罰のペナルティを受け、次のターンでまた最初の地点でショットを打ちます。この場合、1打目が終わっていてペナルティで2打目が終わっているので、次のターンは3打目となります。ティショットでない場合は、1打としてみなされ(1打罰)、次のターンでショットを打った場合の近くでボールを落とし(ドロップ)打ち直しになります。
池ポチャ
ウォーターハザードと呼ばれるもので、この場合は1打罰としてカウントされショットを打った地点で次のターンに打ち直しになります。ただし、もし池であるべきところにたまたま水がなく池に入ってしまった地点からボールを打てたり、池の上に浮いているボールを打てる場合は無罰(ペナルティ無し)になります。
空振り
初心者に特に多いミスが空振りです。空振りをした場合、ペナルティはありませんが、1打数としてカウントされます。なるべく空振りしないように気をつけるようにしましょう。
バンカーの砂にクラブが当たる
バンカーとは、上記の画像のようにゴルフコースに準備してある砂のある地点のことを言います。ショットを打つ前にクラブがバンカーの砂に素振りなどして触れると2打罰のペナルティを受けてしまいます。バンカーの砂には気をつけるようにしましょう。
ボールを見失う
ボールが遠くに行ってしまい見失ってしまった…こんなときには、すぐにボールを見つけましょう。5分以内にボールを見つけることができれば、ペナルティを受けることはありません。ただしもし5分以上経ってもボールが見つけられない場合はボールを失った(ロストボール)とみなされ、1打罰のペナルティを受けます。
マークをしないでボールを拾う
他のプレーヤーが自分のボールの近くでショットを打つ場合、邪魔をしないようにマーク(コイン上の目印となるもの)をつけて拾いますが、マークをしないままボールを拾ってしまうと1打罰のペナルティを受けます。
ちなみに、たとえ他のプレーヤーが自分のボールの近くではないところでショットを打つ場合もマークをつけてボールを拾うのがゴルフプレーヤーとしてのマナーです。必ずマークをつけてボールを拾う、と覚えておきましょう。
ボールを蹴る・触る
ボールは原則として動かしてはいけませんから、ボールを蹴ったり触ったりするとペナルティが発生します。相手のボールに触れてしまった場合は2打罰、自分のボールの場合は1打罰が課されます。
障害物の上に乗る
この場合、障害物のタイプによってペナルティが変わります。
意図的に配置されている障害物の上
池や木の上など、コースの設計上意図的に配置されている障害物の上にボールが乗った場合は、1打罰のペナルティが課されます。ニアレストポイント(障害物から最も近くホールに近くないところ)にボールを肩の高さから落とした(ドロップした)地点から再開されます。
意図的ではない障害物の上
雨が降ったせいでできた水たまりなど本来意図的に準備されたわけではない障害物の場合は無罰で打ち直しをすることができます。またカートで移動するために作られた道などはゴルフのためのものではなく移動のためのものですから、これも無罰で打ち直しが可能です。
覚えておきたい4つのゴルフマナー
以上、初心者向けのゴルフルールをお伝えしました。ここでは、他にも覚えておきたいゴルフゲームにおけるマナーをお伝えします。
1.最初のショットの場所では静かに
最初にゲームを開始する場所はティーグランドと呼ばれますが、ここはゴルフを開始する大切な場所なので静かにするのがマナーだと言われています。
2.進行が遅れている場合は急ぐ
マナーがないと思われるもっとも多いケースがこのケースです。ゴルフ場を使える時間は限られていますから、もしゴルフゲーム全体の進行が遅れている場合は、焦ることはありませんが、急ぐようにしましょう。
3.タバコを吸わない
ゴルフ場は基本的に禁煙です。タバコを吸う方は、ゴルフ場のどこに喫煙場所があるのかを確認するようにしましょう。
4.他の人の邪魔をしない
他のプレーヤーが打ちやすいように、毎回ボールが着地した点にマークをつけた上でボールを拾うようにしましょう。また他のプレーヤーの気が散ってしまうので、大声で話したりしないようにしましょう。
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