外構工事を検討する際、ブロックの種類をどのように選ぶといいのか迷う方もいるでしょう。種類ごとにさまざまな特徴があるため、目的や家のイメージに合わせて選ぶのがおすすめです。
今回はブロックの種類について、特徴や用途、価格相場などを解説します。
TK-GARDEN
ブロックの種類
ブロックの種類は、主に以下の2つに分けられます。
- コンクリートブロック
- 化粧ブロック
同じ種類であっても、形状によってさらに細かく分類されます。2つのブロックの種類について、特徴や形状、相場などを見ていきましょう。
1.コンクリートブロック
コンクリートブロックは、住宅を囲むブロック塀や、敷地の境界線に用いられることが多いブロックです。以下の3つの構造で構成されています。
- 砕石層:基礎部分を支える役割
- 基礎部分:ブロック塀を支える役割
- ブロック部分:ブロックの本体
コンクリートブロックは安価で手に入りますが、デザイン性が高いとはいえません。無地のため、装飾や化粧仕上げの下地として使われることもあります。
4種類の形状
コンクリートブロックの形状は、以下の4つに分類されます。
- 基本型:両端が凹んでおり、縦の鉄筋を差し込める
- 横型:鉄筋を通す穴が3つあり、横の鉄筋を入れる段に用いる
- 隅型:片方の縦の鉄筋を差し込む凹みがあり、外壁の隅に用いる
- 横隅型:横の鉄筋を入れる段の隅に用いる
規格
工業製品の規格はJIS(日本産業規格)によって定められており、コンクリートブロックも例外ではありません。ブロック塀に利用できるのは、JISの規格番号「JISA5406」に適合する、または同等の品質が求められるもののみです。
JISで認定されている製品を以下にまとめました。
- 長さ:190mm、390mm
- 高さ:190mm
- 厚さ:100mm、120mm、150mm、190mm
- 強度:A種、B種、C種(A種は強度が低く、C種は強度が低い。B種はA種とC種の中間)
参照:島忠・HOME’S「コンクリートブロックのブロック積みの方法を紹介!DIY・ガーデニングで使えるブロック積みとは」
参照:施工の神様「コンクリートブロックには種類がある!特徴や用途を知ろう」
参照:ヌリカエ「コンクリートブロックの種類と値段|設置する際の注意点を知ろう」
コンクリートブロックの価格相場
コンクリートブロックの一般的な価格相場は、1個200〜400円程度です。ホームセンターであれば、さらに安価に購入できることもあります。 ネット通販でも購入できますが、ホームセンターに比べると価格が高めです。
購入費用を抑えたい場合は、ホームセンターで探してみましょう。
参照:ヌリカエ「コンクリートブロックの種類と値段|設置する際の注意点を知ろう」
2.化粧ブロック
化粧ブロックは、色や模様のついたブロックのことです。コンクリートブロックの見栄えを良くするためには、表面の加工が必要です。 その点、化粧ブロックはすでに塗装や着色が施されているため、組み立てるだけで見栄えが良くなるでしょう。
デザインやサイズなどの種類が豊富なため、見た目にこだわりたい方におすすめです。 化粧ブロックは、素材によって以下の3つに分類されます。それぞれの特徴を確認していきましょう。
- リブ系
- 綺麗系
- ブロック+α系
a.リブ系
リブ系とは、さまざまな骨材をコンクリートに混ぜて着色し、圧縮後に割って仕上げたブロックのことです。化粧ブロックの中でもスタンダードな素材のため、多くの建物で用いられています。
表面は石のような仕上がりで、高級感や重厚感を演出できるのが魅力です。ラインがないもの、1本ラインや5本ラインが入ったものなど、さまざまなデザインがあります。
割って製造できることから生産性が高く、費用が比較的抑えられているのもメリットです。コストパフォーマンスとデザイン性を重視するなら、リブ系の化粧ブロックが向いているでしょう。
b.綺麗系
綺麗系とは、表面がつるつるとした化粧ブロックのことです。石のような見た目のリブ系とは異なり、表面が綺麗に加工されています。さまざまな製造方法があるため、豊富なバリエーションから色味やデザインを選べるでしょう。
デザイン性が高い一方で、リブ系に比べて高単価であるのがデメリットです。化粧ブロックを使いたい場合は、玄関やリビングなどの一部分に使うのがいいでしょう。
c.ブロック+α系
ブロック+α系は、普通ブロックに加工を施したブロックのことです。表面に自然石やタイルが貼られており、高級感を演出できます。 ブロック+α系を用いる場合、工事現場でタイルなどを貼り付ける必要がありません。
加工が施された状態で持ち込まれるため、品質が安定しているのがメリットです。 高級品であることから多くの場合、ブロック+α系は門周りなどに用いられます。
部分的に使うだけでも印象を変えられるため、アクセントをつけたい場合はブロック+α系を取り入れてみましょう。
化粧ブロックの価格相場
化粧ブロックの一般的な価格相場は、600〜1,000円程度です。商品によって相場が異なるため、使用する本数と予算のバランスを考慮して選ぶのがおすすめです。
参照:ヌリカエ「化粧ブロックの単価と施工費用は?見積もりの見方もチェック」
【あわせて読みたい!】
化粧ブロックについてもっと知りたい方!おしゃれに仕上がる方法などはこちら>>>
ブロックはもちろん、さまざまな種類で作る「おしゃれな堀」!選び方や特徴はこちら>>>
ブロックの選び方
ブロックにはさまざまな種類があるため、選び方がわからない方もいるでしょう。外構工事に使用するブロックを選ぶ際、基準にすべきポイントとして以下の2つが挙げられます。
- 目的に合わせて厚みを決める
- 家全体のイメージに合わせて色や形状を決める
ブロックの用途や希望する仕上がりを考えておくと、適した種類を選びやすくなります。ここでは、ブロックを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
1.目的に合わせて厚みを決める
ブロックの使い方によって適した厚みが異なるため、目的に合わせて厚みを決めることが大切です。家庭用で用いられる厚みは主に3種類で、それぞれ以下の用途に適しています。
- 100mm:花壇などの土留
- 120mm:塀
- 150mm:高さのある塀
土圧がそれほどかからない部分にブロックを使う際は、100mmのブロックを選びましょう。塀には120mm以上のブロックが適しており、特に高い塀を作る際は150mmがおすすめです。
参照:西原造園「外構のコンクリートブロックの失敗しない選び方」
2.家全体のイメージに合わせて色や形状を決める
ブロックの色や形状を決める際は、家全体のイメージに合わせることが重要です。ブロックのデザインにはさまざまなバリエーションがあるため、家の色や形に合うものを選びましょう。
たとえば、コンクリートブロックと化粧ブロックのどちらを使うかによって、見た目の印象が変わってきます。予算が限られる場合は、一部分だけにデザイン性の高い化粧ブロックを使うのもいいでしょう。
また、外壁と同系色のブロックを選ぶと、統一感が出てなじみやすくなります。理想のテイストを思い描き、イメージに近いデザインのブロックを選んでみてください。
\ 近くでお好みのプロが見つかる! /
業者に頼むのとDIYのどちらがおすすめ?
花壇の仕切り程度であれば、DIYでも作れるでしょう。花壇の仕切りよりも高いブロック塀を作りたい場合は、業者に頼むのがおすすめです。 ブロック塀は基礎を作る必要があり、厳しい基準を満たさなければいけません。
基礎以外にも複雑な手順が多いため、DIYするのは簡単なことではないでしょう。 もしブロック塀が倒れてしまうと、重大な事故につながることも考えられます。業者に頼むと工事費用がかかりますが、安全性が高く、綺麗な仕上がりのブロック塀を作ってもらうことが可能です。
ブロックで塀を作る際は、DIYではなく業者に依頼するのが得策でしょう。
ブロック施工のプロを探す
外構工事に用いられるブロックには、さまざまな種類があります。種類ごとに特徴やデザインが異なるため、用途や家のイメージに合わせてブロックを選びましょう。
- どこに頼んだらいいかわからない
- 信頼できる業者を探したい
- ブロックの種類について相談したい
- まとめて外構工事の見積もりをとりたい
そんな方は、ゼヒトモを利用してみてはいかがでしょう?いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。 ブロックの種類や外構工事でお困りの方は、お気軽にゼヒトモをご利用ください!
\ 無料でピッタリのプロと出会える /
監修したプロのコメント
一昔前のブロック塀にひびができたり、傾きが生じてしまうのはよくある問題で、私たちもよくお問い合わせをいただいています。
鉄筋が入っていないものは要注意。地震の際に倒れてしまったりして通行人にけがを負わせてしまうこともあります。一度診断士に依頼するなど対策をおすすめですよ。
新築をお考えの方へのアドバイスになりますが、ブロックは1種類にこだわると、建物自体の見映えがよくなります。
ブロック塀を設置したいと考えている方は、イメージパースを得意とする会社に見積依頼を出すのがおすすめ!完成時に「自分が思い描いていたイメージと違った、、、」というようなギャップをなくすことができますよ。
TK-GARDEN
外構・エクステリア工事関連の最新記事
ベランダ屋根には、日差しを緩和したり雨から洗濯物を守ったり、外からの目隠しをしたりするといった役割があります。後付けをすれば、より快適な生活を送れるようになるでしょう。 本記事では、ベランダに屋根を後付けする事で得られる […]
美しい庭の景観を保つためには、雑草対策が欠かせません。景観を損なわないまま、おしゃれな方法で雑草の繁殖を防ぐのが理想的だと言えるでしょう。雑草対策はDIYでも可能なので、できるところまで挑戦してみてください。この記事では […]