タオルにピンク色や黒色などの、染みや斑点を見たことはありませんか?実はこの斑点の正体はカビです。肌に直接触れるタオルは、清潔に使いたいもの。カビが生えるような事態は避けなくてはなりません。
この記事では、タオルにカビが発生する原因や、発生してしまった際の対処法などについて解説します。
タオルに黒カビがつく原因
カビが発生する絶好の条件として、「高い湿度」「程よい気温」「汚れやホコリなどの栄養があること」の3つが挙げられます。
タオル生地は、吸水性が良い反面乾きにくいので、カビが発生しやすい素材です。健康を害する恐れもあるので、お手入れには気をつけましょう。
タオル自体にカビが繁殖する以外に、洗濯槽そのものにカビが発生している場合もあります。
湿気によりカビが繁殖した
吸水性が高く乾きにくい素材で、汚れを拭ったあと放置されることもあるなど、タオルはカビが発生しやすい条件を揃えています。
例えば、バスタオルなどは使ったあと、室内のどこかにかけたまま放置して乾かすのも原因の一つ。カビが繁殖しやすくなるのは、湿度70%以上の状況とされています。湿気の多い日は特に注意が必要です。
洗濯機にカビが発生している
使ったあとのタオルをすぐに洗濯しても、カビが生えてしまうことも。そんな場合は、洗濯機の方が原因かもしれません。洗濯機もまた、高い湿度、程よい気温、汚れやホコリといったカビが繁殖する条件を満たしてしまっているのです。
見えないところにカビが潜んでいる洗濯機を使うと、カビが拡散され、洗濯物に付着します。 タオルを洗う洗濯機も、清潔に保ちましょう。
タオルに生えたカビを落とす方法
では、タオルにカビが発生してしまった場合、どうすればいいのでしょうか。
「カビだって汚れのようなものなのだから、洗濯機で洗えば大丈夫」という考えは、実は大きな間違いです。カビ菌の付着したタオルを洗濯機で洗っても、カビ菌の菌糸は繊維に絡みついて簡単には取れません。さらには、洗濯槽の内部や一緒に洗っているものにまで付着してしまいます。
タオルについたカビを落とすなら、「漬け置き洗い」と「煮洗い」がおすすめです。
必要な道具
- 漂白剤
- 鍋
- ゴム手袋
タオルからカビを落とすのに重要な道具は「漂白剤」です。色物や柄物のタオルは酸素系漂白剤を、白色が基調のタオルは塩素系漂白剤を使うと良いでしょう。
塩素系漂白剤は強力であり、生地を痛めてしまう恐れもあります。そのため、カビの程度が軽い場合や生地が心配な場合は、白基調のタオルもまずは酸素系漂白剤を使ってみるといいかもしれません。 その他に必要な道具は、つけ置き洗いをする場合はバケツや洗面器、煮洗いをする場合はタオルが入るくらいの大きさの鍋です。
また漂白剤の刺激が心配な方は、作業中につけるためのゴム手袋などを用意しておくといいでしょう。
手順
つけ置き洗い
漂白剤を使うので、洗う前に洗濯表示を確認しましょう。
- まず用意したバケツや洗面器などの容器の中に、漂白剤とお湯を入れて混ぜます。お湯の温度は40~60度がベスト。お風呂より少し熱めの温度と考えると良いでしょう。
- 漂白剤の適正量は商品によって変わりますが、お湯1リットルにつき5グラム程が目安です。
- タオルのカビ部分が完全に浸るようにつけておき、30分ほど待ちます。その後、カビがまだ落ちていないようであればさらに30分追加します。これを繰り返していき、カビが落ちきったら完了です。
煮洗い
カビによっては、「つけ置き洗い」でも落ちないこともあります。そんなしつこいカビを落とすためには「煮洗い」が良いでしょう。
- まず鍋にタオルが浸かる程度の量の水を入れ、適量の漂白剤を入れます。
- そのまま鍋を火にかけ、沸騰したらカビ付きタオルを入れて時おり箸などで混ぜながら3~5分程煮込みます。煮込み終わったら、火を止めて、そのまま冷めるまで待ち、冷めきったら水ですすいで終了です。
- 煮洗いの際には、変色しないようアルミ製以外の鍋を使うようにしましょう。
洗濯機のカビを洗浄する方法
タオルにカビを発生させないためには、洗濯機のカビもきちんと落としておく必要があります。
洗濯機のカビを洗浄するなら、プロの業者に依頼して、分解洗浄がおすすめです。洗濯槽や内部のパーツまで取り出してメンテナンスをするので、カビの原因を根本から断つことができます。洗濯機を長持ちさせるためにも、定期的に取り入れると良いでしょう。
なお、洗濯機の分解には、専門的な知識が必要です。故障や怪我のリスクもあるため、素人判断で行うのはやめておきましょう。
カビ対策なら!プロのハウスクリーニング業者に依頼する
タオルは使ったあとに放置せず、きちんと洗濯することが大切です。また、洗濯機そのものにカビが生えていることもあるため、洗濯機のメンテナンスにも注意する必要があります。
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