和室を洋室にリフォームしたいと考えた時、気になる点として挙げられるのは予算とコストの兼ね合いではないでしょうか。かかる費用が予算を大幅に上回らないように、本当に必要な施工のみを行うべきです。
この記事では、どのような部分をリフォームするのが適しているのかについて詳しく解説していきます。畳や壁、天井や襖、押入れなどを洋風に変える時の費用や方法をご紹介した上で、室内全体をリフォームするケースについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
室内全体を丸ごとリフォームする時の費用相場についてもお伝えします。その上で、和室を洋室にリフォームするメリットとデメリット、コストを抑える方法についてもご紹介していきます。
- 和室を洋室にリフォームする施工内容と費用相場
- 畳からフローリングにリフォームする施工内容と費用相場
- 壁・天井を洋風にリフォームする施工内容と費用相場
- 和襖をドアにリフォームする施工内容と費用相場
- 押入れをクローゼットにリフォームする施工内容と費用相場
- 和室全体を洋室にリフォームする施工内容と費用相場
- 間仕切りを撤去する施工内容と費用相場
- 天井の高さを合わせるリフォームの施工内容と費用相場
- 和室を洋室にリフォームするメリット
- 和室を洋室にリフォームするデメリット
- 和室から洋室にリフォームする時に使える補助金
- 和室を洋室にリフォームする時は優良業者に依頼しよう
- ゼヒトモから和室リフォームのプロを探す
- 監修したプロのコメント
株式会社平島工務店
和室を洋室にリフォームする施工内容と費用相場
和室を洋室にリフォームする際は、一部だけリフォームする方法と部屋そのものを全てリフォームする方法があります。目的に応じて必要なリフォームをするようにしましょう。また、費用相場の確認も必要です。
施工内容 | 費用相場 |
畳をフローリングにする | 約9万円~35万円(6畳~8畳) |
壁・天井を洋風にする | 約10万円~20万円(6畳~8畳) |
襖をドアにする | 約3万円~22万円(1箇所あたり) |
押入れをクローゼットにする | 約8万円~25万円(ウォークインクローゼットの場合は~50万円) |
畳からフローリングにリフォームする施工内容と費用相場
【畳からフローリングにリフォームする費用相場:約9万円~35万円】
畳からフローリングにリフォームすると、部分的ながらも部屋の雰囲気を洋風に変えられます。また、畳よりも簡単に掃除ができて、ダニが発生しづらく床を清潔な状態にできるのがメリットです。
畳からフローリングにリフォームする施工内容
畳の厚さは約40m~60mmですが、フローリング材は厚みが12mmしかなく、非常に薄い床材です。そのため、畳を剥がした上にフローリングを張り付けると、他の部屋や廊下と床の高さが異なってしまいます。
厚さを均等にするために、畳を剥がした後に下地を設置する工事が必要です。
床の下には根太(ねだ)という木材が通っており、床板を支えています。根太は畳の場合は455mm間隔で組んでありますが、フローリングは強度が弱いためベニヤ板を1枚張ってからフローリングを貼り付けることや、間隔を303mmとして組み直すことなどが必要となります。
また、畳の下に断熱材が入っていない場合は床下に断熱材を追加する工事も必要です。加えて、防音性が認められていないものも多く、遮音性がある下地材が必要になる事もあります。
畳からフローリングにリフォームした事例
畳を外してフローリングを敷いた工事の一例です。一般的に、畳だけを変更する事例は少なく、壁や天井も同時に張り替えを行った工事となっています。
フローリングに使われる床材とは
フローリングは大きく「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類に分けられます。
無垢フローリングは、切り出した木材をそのまま使用する床材です。他の素材を木材に重ねないため、「単層フローリング」とも呼ばれます。
触り心地がよいものが多く、見た目も美しいというのがメリットです。他にも、適度に水分を吸い取ったり放出したりするといった働きを持っています。ヒノキや杉などの木材の香りを楽しめるのもよいところです。経年変化による味わい深さも魅力的なポイントでしょう。
一方で、水分を吸収する性質が原因となり、反りや割れが起きたり、隙間が生じたりするリスクもあります。水分を含んだものをこぼした時には放置しないように注意しなければなりません。また、施工の難易度や木材そのものの価格が高いため、比較的施工費が高くなる傾向にあります。
合板フローリングは、下地となる「合板」または「集成材」と呼ばれる素材の上に他の木材や床材などを重ねて使用する床材です。
合板フローリングは「挽き板(ひきいた)フローリング」と「突き板(つきいた)フローリング」、「シートフローリング」の3種類に分けられます。
挽き板フローリングは、合板に薄い天然木を貼った床材です。天然木は2mmと比較的厚く、無垢フローリングのような質感を得ながらも反りや割れなどに強いという特徴を持っています。
突き板フローリングは、合板に約0.3mm~0.6mmの天然木を貼った床材です。表面に塗装が施されているため手入れしやすく、比較的安価だというメリットを持っています。しかし、天然木が薄いため傷がつきやすいのがデメリットです。
シートフローリングは、合板にシートを貼った床材です。水拭きで汚れを落とせるため、安心して使いやすいというメリットがあります。シートにはさまざまな柄が印刷されているため、バリエーションが豊富なのが特徴のひとつです。
床のリフォームはこんな時におすすめ
畳で過ごしにくいと感じたら、フローリングへのリフォームを検討するのがよいでしょう。家族が車椅子を使用するようになった場合には、畳よりもフローリングの方が移動しやすい環境になると言えます。また、子供部屋にリフォームしたい時もフローリングがおすすめです。成長とともに机や椅子の大きさを変える際に動かしやすく、子どもが布団からベッドに変えたいと望んだ場合にも応えられます。
床のリフォームの注意点
畳に慣れている人は、フローリングの感触に戸惑うかもしれません。特に冬場は足元がひんやりとするので、今まで裸足で歩いていた人はスリッパの使用を検討する事になるでしょう。
また、フローリングは基本的に畳よりも硬い床材です。そのため、転んでしまった時に怪我をするリスクがあります。高齢者や小さい子どもがいる家庭では、カーペットを敷いたり床材そのものをクッション性がある「クッションフロア」にしたりするといった工夫をするべきでしょう。
壁・天井を洋風にリフォームする施工内容と費用相場
【畳からフローリングにリフォームする費用相場:約10万円~20万円】
和室の壁と天井を洋風にリフォームすることで、空間の印象は大きく変わります。畳からフローリングにリフォームするより工事費用を抑えられるので、手軽に雰囲気を変えたい場合にも最適です。
壁・天井を洋風にリフォームする施工内容
和室には主に「砂壁」「土壁」と呼ばれる「塗り壁」が使われています。塗り壁とは、職人が左官工事で作った壁で、下地や土などを重ね塗りして仕上げたものです。
土で上塗りしたものは「土壁」、砂で仕上げたものは「漆喰壁」と呼ばれます。
壁を洋風にリフォームするためには、クロスと呼ばれる下地素材が必要です。クロスの糊は砂壁・土壁の上に直接貼れないため、塗り壁の上に下地を作る必要があります。下地材として使われるのはベニヤ板や石膏ボードなどを塗り壁に貼りつけたものです。
天井を洋風にリフォームする際におすすめなのが、「クロス仕上げ」です。クロス仕上げはビニールクロスや布クロスなど、クロスと呼ばれる壁紙を使って天井を張り替える方法で、さまざまな色や柄から選べるというメリットがあります。デザインを重視したい人にぴったりでしょう。
壁・天井を洋風にリフォームした事例
壁と天井を洋風に変更した工事の一例です。畳の張り替えも同時に行っており、広さなどによって費用や期間は大きく異なります。
「真壁」と「大壁」とは
和室には、一般的に「真壁(しんかべ)」という壁から柱を露出させる工法が使われています。
一方、洋室の場合はクロスや石膏ボードなどで柱が見えないように施工するので、壁の厚みを調整したり耐火ボードを張ったりする作業が必要になります。
真壁を残したまま洋室に仕上げる事もできるため、洋風にしたいけれど和モダンな雰囲気も取り入れたいという人におすすめです。
大壁は、柱を壁で隠す工法です。新築住宅でよく見られるもので、石膏ボードやクロスなどを使って隠しています。
内装がスマートに見えるだけでなく、断熱性や耐震性の向上も期待できるため、機能性にも優れている工法です。
壁・天井に使われる素材とは
洋室の壁に使われる素材のひとつとして、「羽目板(はめいた)」と呼ばれる木の板を張り合わせたものが挙げられます。木材が持つナチュラルな雰囲気を感じられ、保温効果に優れたものもあります。羽目板は壁だけではなく天井にも使われる素材です。
また、「パネル材」は不燃化粧板でアイカ工業株式会社という企業が提供しています。メラミン樹脂含浸化粧層と特殊不燃コアがプレスされており、他の素材と比較して高価ですが、デザイン性が高く高級感や清潔感を求める人に適している素材です。
比較的安価で施工しやすいのは「クロス」と呼ばれる壁紙です。張るだけであれば高い施工技術が求められるものではなく、一般的に使われる事が多く見られます。
しかし、クロスは簡単に張ることができる一方、張る人の技術によりクオリティーの差が大きく生じる、高い施工技術を求められる素材でもあります。
壁・天井のリフォームはこんな時におすすめ
塗り壁は経年劣化で剥がれ落ちてくるというデメリットがあります。家に長く住み続けていると、和室の壁がぼろぼろ崩れてくるのは避けられない状態になってしまうため、上から塗り直すよりも、細かなメンテナンスの必要がない洋風の壁にリフォームするとよいでしょう。
また、天井は木のぬくもりを感じられるリフォームをしたい時や、スタイリッシュな空間にリノベーションしたい時におすすめです。また、バリエーション豊富なクロスを使えば簡単に洋風にイメージチェンジできるので、和風の部屋が古びてきた場合にはクロス張りも検討してみましょう。
壁・天井のリフォームの注意点
壁にはさまざまな素材を使えますが、クロスは耐久性の低さに注意しなければならないという事や、定期的な貼り替えといったメンテナンスが必要になるなどのデメリットがあります。
また、天然の木材は日に焼けやすかったり、変形したりするといった恐れもあるため、天然素材特有の注意点も意識しておかなければなりません。
天井の場合、羽目板のような天然材を使うとクロスよりも費用が高くなる傾向があります。板張りの天井は長期間メンテナンスをせずに使えますが、リフォーム時には高コストがかかる事と認識しておきましょう。
和襖をドアにリフォームする施工内容と費用相場
【襖をドアにリフォームする費用相場:約3万円~22万円】
多少の和の雰囲気を残しつつ、洋風にリフォームしたい場合は襖をドアに変えるのもおすすめです。
襖をドアにリフォームする施工内容
襖をドアにリフォームする際には、引き戸に交換するのが多く見られるケースです。引き戸の枠が劣化しておらず、サイズも合うのであれば引き戸を用意するだけでよいため基本的に工事は必要ありません。大掛かりな工事をせずに、襖をリフォームできます。
サイズが合わない場合は、既存の鴨居と敷居を取り外してから新しい枠を取り付けます。
もちろん引き戸だけではなく、開口部が広ければ引き戸や引き違い戸、引き分け戸など、開き戸に交換できる場合もあるので、希望があればリフォーム会社に相談してみましょう。
襖をドアにリフォームするのはこんな時がおすすめ
襖の汚れや、シミが目立ったり枠に歪みが生じていたりなど不具合を感じている場合には、ぜひリフォームを検討してください。
襖の耐用年数はおよそ10年です。耐用年数を過ぎると経年劣化で破れる事もあります。また、小さい子どもが穴を開けてしまう事もあるでしょう。ペットが爪をたてて裂いてしまう可能性も否めません。
襖は定期的に張り替えるものですが、もしタイミングが合った時にはメンテナンスの手間や負荷などを軽減するためにもドアにリフォームするのがおすすめです。
襖をドアにリフォームする時の注意点
建具の質は商品によって変わります。ストッパー機能の有無や開閉のスムーズさなど、使いやすさを考慮したうえで選びましょう。
また、襖から開き戸へ交換する場合は隣室に面している部分との段差を埋めなければなりません。そのため大掛かりな工事になる傾向があります。引き戸ではなく開き戸へ交換したいと考えている人は、和室と洋室の間には段差があるという事も考慮しておきましょう。
また、襖から引き戸にする場合は気密性が減少するというメリットがあります。挽きからは空気が流れ出やすくなるため、襖ほどの気密性が期待できません。そのため、寒さや暑さを感じやすくなる可能性があります。
押入れをクローゼットにリフォームする施工内容と費用相場
【押入れをクローゼットにリフォームする費用相場:約8万円~25万円(ウォークインクローゼットの場合は50万円程度)】
押入れをクローゼットにリフォームすると、収納物を取り出しやすくなります。押入れは奥深くまで手を入れなければなりませんし、中を見通しにくいですが、クローゼットは開口部が広く中を見渡しやすいのが使いやすいポイントです。
押入れをクローゼットにリフォームする施工内容
押入れを「簡易クローゼット」にする場合は、簡単な工事だけで済みます。押入れには中を上下に区切るための中棚という板が設置されていますが、簡易クローゼットにする場合はこれを取り外してハンガーパイプを設置すればリフォーム完了です。
中棚を取り外すだけでなく、床の補強をしたり、扉の交換をしたりといった本格的な工事を伴えば通常のクローゼットへのリフォームも可能です。
簡易クローゼットよりも費用が高くなりますが、使い勝手のよさを重視するなら通常のクローゼットは非常に使いやすいと言えるでしょう。さらに予算を追加すれば、クローゼットの上部に棚を追加して更に収納力を高める事も可能です。
また、最もスペースが大きなクローゼットとして、ウォークインクローゼットが挙げられます。衣服だけでなく鞄や箱に入れている靴なども収納できますし、衣替えの際に出し入れをしなくて済むのがメリットです。
押入れを拡張してウォークインクローゼットにする場合は、押入れの解体・スペースの増設のための工事を伴います。工期が長くかかり、かかる費用は相場で50万円程度と見ておく必要があるため事前に業者と打ち合わせる事が必須です。
押入れのリフォームはこんな時におすすめ
押入れに物を詰め込みすぎて何が入っているかわからない状態になっていたり、押入れの中がよく見えないため物を出しにくくなっていたりする場合にはクローゼットへのリフォームがおすすめです。
いちいち手前の物を取り出してから奥の荷物を取り出さなければいけないといった手間が煩わしいと感じる時も、すぐに荷物を取り出せるクローゼットの方が使いやすさを感じられるでしょう。
また、重い物を上段に入れていると経年劣化で中棚が重みに耐えられなくなる事もあります。下に凹んでいる状態が続くと、割れてしまう可能性もあるでしょう。
押入れが古くなっていると感じた時は、クローゼットへのリフォームを検討してください。
押入れのリフォームの注意点
クローゼットの中は湿気がこもりやすく、結露が原因でカビが生える事があります。湿気や結露などの対策として、壁の内側に断熱材を入れたり調湿建材を使用したりといった工夫をするとよいでしょう。調湿建材の例としては、吸放湿性壁紙や珪藻土壁などが挙げられます。
また、クローゼットの内部だけでなく扉を通気性に優れているルーパータイプにしたり、換気が行えるようにしたりするのも効果的です。
和室全体を洋室にリフォームする施工内容と費用相場
部分的なリフォームではなく、和室そのものを洋室にリフォームする場合は施工費用が大きく異なります。
和室から洋室への全面リフォームは単に雰囲気が変わるだけでなく、インテリアコーディネートがしやすかったりクローゼット収納で片付けが楽になったりなど、さまざまなメリットがあります。
施工内容 | 費用相場 |
間仕切りの撤去 | 約5万円~10万円 |
床の高さを合わせる | 約15万円~24万円 |
天井の高さを合わせる | 約5万円~35万円 |
間仕切りを撤去する施工内容と費用相場
【間仕切りを撤去する費用相場:約5万円~10万円】
間仕切りとは「壁」と同義で、間仕切り壁と呼ばれます。その名の通り、部屋と部屋を区切るための壁であり、これを撤去すると部屋をひとつにして空間を広げられるのがメリットです。
間仕切りを撤去する施工内容
間仕切り壁は「内装壁」と呼ばれるもので、取り壊しても家の構造に支障がないものが多いです。家は柱や梁で支えられており、間仕切り壁が支えるための役割を持っているわけではありません。
しかし、内装壁の中には太い木材を入れているものもあり、これは住まいの耐震性や耐久性などを高める役割を持つ場合があります。間仕切り壁だからと言って必ずしも撤去できるわけではないので、必ず業者に確認を取りましょう。
また、間仕切り壁として「構造壁」が使われている場合も同様に撤去はできません。構造壁は住まい全体の強度を向上させるためのものなので、取り壊してしまうとお家全体の耐震性や耐久性などが大きく低下してしまいます。
間仕切りを撤去するのはこんな時がおすすめ
もっと広々とした空間でゆったり過ごしたいと考えるなら、和室と隣接する部屋の間仕切りを撤去するのがおすすめです。 たとえば、子どもが独立したので子ども部屋と和室の間仕切りを撤去するといったケースが考えられます。
リビングとの間仕切りを撤去してより広いスペースで過ごせるようにするというのもおすすめのリフォームです。従来通りリビングスペースを使いながら、和室スペースでは小さい子どもと遊ぶ時間を作るといったように、空間の使い方の幅が広がるのもよいところでしょう。
間仕切りを撤去する時の注意点
間仕切りを撤去して家具や家電などの配置を変えた場合、移動しにくくなる事があります。生活動線を考慮せずに間取りを変えてしまうと、これまで使っていた家電のケーブルが電源まで届かなくなったり、すぐに貴重品を取り出せる場所に置いていた棚が遠くなってしまったりするかもしれません。
また、歩きにくさや生活の中での違和感など、些細な事がストレスの原因になる可能性もあるため、間仕切りを撤去する前に必ず生活動線の確認をしておきましょう。
天井の高さを合わせるリフォームの施工内容と費用相場
【天井の高さを合わせる費用相場:約5万円~35万円】
和室を解体する場合、天井の高さが隣接する部屋と合わない事があります。和室と洋室との間に違和感が生じないようにするためには、天井の高さを合わせるリフォームが必要です。
天井の高さを合わせるリフォームの施工で気を付ける事
天井の高さを合わせる時に、ダウンライトを採用したい場合は天井に下地を入れなければいけません。ダウンライトは天井の内側に設置する照明なので、取り付ける部分だけ天井を下げる必要があるかもしれないため、一部分だけ高さが変わる事も考えられます。
天井の高さを揃えるための工事を行う時は、照明のセッティングについても十分に考慮しておきましょう。単に高さを合わせるだけでは機能性に欠けてしまうリスクがあります。
天井の高さを合わせるのはこんな時がおすすめ
リフォームで天井の高さを合わせることで圧迫感が少なくなり、快適に過ごせます。天井の高さがちぐはぐなままリフォームを進めると部屋ごとに空間が分断されてしまうので、空間に統一感が生まれません。
必ずしも天井の高さを合わせる必要はありませんが、空間に連続性を持たせたい場合は天井部分のリフォームを検討しましょう。
天井の高さを合わせる時の注意点
スケルトンリノベーションという工法を使い、天井を「あらわし天井」にする場合、最上階の部屋では結露が起きたり、夏場の暑さや冬場の寒さを防げなくなるかもしれません。また、躯体となる部材がそのまま使える状態でないとあらわし天井にはできないので注意が必要です。
あわせて読みたい(内部リンク)
和室を洋室にリフォームするメリット
和室を洋室にリフォームすると、日常生活の中で感じていた不便な点を解消できる事があります。洋室ならではのメリットをリフォーム前に知っておきましょう。
- 掃除がしやすくなる
- 手入れの手間が省ける
- 床がへこまない
- 吸音性がある
掃除がしやすくなる
畳からフローリングにリフォームした時に最も大きなメリットは、掃除がしやすくなるという点です。畳に飲み物をこぼすと、拭き取っても染みになってしまう事がほとんどでしょう。また、食べ物のカスや埃、ゴミも目地に入り込みがちです。
しかし、フローリングならその心配はありません。ジュースや水などをこぼしても、サッと布で拭き取れば染みが残らないので綺麗な状態を保てます。
また、ゴミが細かい場所に入り込みにくいため、掃除機で吸い取りやすいのもメリットだと言えるでしょう。ウェットタイプのシートで床掃除ができるため、磨きやすいところも便利な点です。
手入れの手間が省ける
畳は定期的に持ち上げて、天日干しをしなければなりません。畳をドライバーで外して持ち上げ、屋外に干す必要があります。ある程度のスペースと、干すための時間を確保しなければならないため、手間がかかると感じる人も多いでしょう。
その点、フローリングには大掛かりなメンテナンスは必要ありません。日常的に掃除機でゴミを吸い取ったり、空拭きや水拭きなどを行っておけば、床材が激しく傷むような状態にはならないからです。
特に高齢になると、重い畳を持ち上げて移動するのは非常に大変な作業となります。畳のメンテナンスが負担になっている場合は、フローリングへのリフォームを検討するべきでしょう。
床がへこまない
畳の上に重い物を置き続けていると、だんだんへこんでしまうというデメリットがあります。机や化粧台など、重量のある家具を置いておく場合は畳のへこみは避けられないと言えるでしょう。
しかし、フローリングの中でも特に合板フローリングは基本的にへこみにくい性質を持っています。クッションフロアは柔らかいためへこむ事がありますが、弾力性に優れているため回復する事も少なくありません。
畳がへこんでしまって傷みが気になる、穴が空きそうで心配だという人にはフローリングの方が向いているでしょう。
吸音性がある
上階の床で生じる音が下の階に聞こえるレベルを表す基準として、「L値」または「L等級」という単位が使われています。どちらも数字が小さいほど遮音性能に優れている事を表しており、最近では遮音性が高いフローリング材が多く取り扱われる傾向にあります。
遮音フローリング(防音フローリング)にはフローリングの下にクッションがある遮音材が組み込まれているのが特徴です。これにより床に物を落とした時や、子どもが走り回ったりした時などの衝撃音を下の階に響きにくくさせられます。
和室を洋室にリフォームするデメリット
和室を洋室にリフォームした時には、必ずしもよい事だけがあるわけではありません。デメリットについても把握しておき、予防できるように対策を立てておきましょう。
- 雰囲気が他の部屋とマッチしない可能性がある
- 足元が冷えやすい
雰囲気が他の部屋とマッチしない可能性がある
洋室にリフォームする事で、その空間だけが浮いてしまう可能性があります。これまでは和室だったため調和が取れていた家全体の雰囲気が、洋室に変える事によって不自然になってしまうかもしれないのです。
リフォームする際には、ドアや床、天井などの色や素材を、隣接する部屋とマッチするように選ぶようにしましょう。他の部屋が落ち着いたテイストであるにも関わらず、ポップな色柄のクロスの壁紙を選ぶと空間が浮きがちになってしまいます。
足元が冷えやすい
フローリングは畳よりも足元が冷えやすくなる傾向にあります。特に冬場はひんやりとした感覚に悩まされるかもしれません。暖房が送り出す暖気が足元まで届かず、部屋の中で寒さを感じる可能性も考えられます。
もし足元の冷えが気になるようなら、断熱材を追加するだけでなく、床暖房を取り入れたり、カーペットを敷いたりして寒気対策をしましょう。
和室から洋室にリフォームする時に使える補助金
和室を洋室にリフォームする際は、補助金を活用してコストを抑える事をおすすめします。工事内容にもよりますが条件に当てはまれば、以下の3つの補助金を使用できるので、確認してから施工を依頼しましょう。
- 介護保険
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 子育てエコホーム支援事業
介護保険
介護保険の補助金を受けられる対象者は、要支援1か2、もしくは要介護1~5のいずれかの認定を受けている被保険者です。
改修する住宅が利用者の被保険者証の住所と同じで、実際に利用者が居住している事や、利用者が入院・福祉施設に入居していないという条件も加わります。
リフォームにおいて介護保険が適用される場合、最大で20万円の補助金を受け取る事ができます。
まずはケアマネージャーに相談しましょう。施工業者を交えてケアマネージャーと打ち合わせを行い、見積もりをとって契約します。必要書類を揃えたら審査結果が出るので、審査に通ったら着工・完成後に再度申請をしてから住宅改修費が支給されるという流れです。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
バリアフリー工事や構造躯体などの劣化対策、耐震性向上などのためにリフォームを行う場合に適用される可能性がある補助金制度です。
補助対象になるリフォーム工事の合計につき、1/3が補助されます。申請は全て加入しているリフォーム会社(業者)が行うため、施主が手続きをする必要はありません。施工前に、補助金を活用したいと考えている旨を伝えましょう。
子育てエコホーム支援事業
断熱改修やバリアフリー改修を行う場合に適用される可能性がある補助金制度です。
申請時に、2023年時点で18歳未満の子どもを有している「子育て世帯」もしくは2023年4月1日時点でいずれかが39歳以下の夫婦である「若者夫婦世帯」が対象となります。
この2つの世帯は45万円を上限として補助金を受け取る事ができます。この申請も、リフォーム会社(業者)が行うため、施主の手続き義務はありません。
和室を洋室にリフォームする時は優良業者に依頼しよう
和室を洋室にする時は、DIYよりも業者依頼をおすすめします。しかし、悪質業者も存在するため、業者選びには慎重になるべきでしょう。
優良業者を選ぶ際に有効な手段の一つとして、相見積もりをとるという方法があります。相見積もりとは、複数の業者から一度に見積もりをとる方法です。一社ずつ見積もりを取り寄せるのは手間も時間もかかりますが、相見積もりならどちらも最小限に抑えられます。
コスト面だけではなく、アフターフォローについて一度に比較できるところも大きなメリットです。施工後にどのような保証があるのかも大事なポイントなので、しっかりと確認しておきましょう。
また、業者の対応も重要な判断基準です。リフォームの際に、外装についても気になっている場合は同時に相談してみるとよいでしょう。親身になって相談にのってくれる業者は、安心して依頼できると見て間違いありません。
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バリアフリーやお手入れの観点から、和室を洋室にリフォームする人が増えています。見た目の雰囲気を変えられるだけでなく、インテリアコーディネートやクローゼット収納で得られるメリットも多いでしょう。
- 和室から洋室へのリフォームについて相談したい
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そんな方は、ゼヒトモから和室リフォームのプロを探してみませんか? いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。 和室のリフォームでお困りの方は、ゼヒトモお気軽にご利用ください!
監修したプロのコメント
全てのリフォーム工事において施工店とお客様の信頼関係で工事の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。
その為わからないことや。相談したいことが気軽に聞ける施工店の選定を重視されると工事内容などにも満足いただけるとおもいます。
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