快適なキッチンにするためにも、床材にこだわることは重要です。しかし、どのような素材が良いのか、費用はどの程度かかるのかと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キッチンのリフォームを検討している方に向けて、必要な情報を詳しく紹介しています。素材ごとの特徴やこだわるポイント別の選び方、費用相場も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
キッチンの床材選びの3つのポイント
キッチンで作業をするときは長時間立つことになります。また、調理中には水や油がはねる点にも注意が必要です。次の3つのポイントに留意して、床材を選びましょう。
- 掃除のしやすさや使いやすさ
- 快適に過ごせる床暖房
- ダイニングやリビングとのバランスや統一感
それぞれのポイントで何が大切なのか、わかりやすく解説します。
掃除のしやすさや使いやすさ
キッチンは水や油を使用する場所です。床にも水滴が落ちたり油汚れがついたりする可能性があるため、快適な空間を保つためにもこまめに手入れできるように掃除しやすい素材が好ましいといえます。
また、調理中や収納するときはキッチン内を何度も行ったり来たりするため、水滴が落ちても滑りにくい特徴を持つ床材であることも大切です。
快適に過ごせる床暖房
掃除のしやすさを考えると、キッチンはフローリングやタイルなどの水拭きができる床材が好ましいです。しかし、フローリングやタイルを選ぶと冬場は足元が増えるので、床暖房を入れるほうが快適な暮らしを実現できるでしょう。
また、長時間立つことを考えると、クッション性のある素材のほうが身体に負担がかかりにくいです。快適に家族が過ごせる住まいを作るためにも、床暖房やクッションフロアなども検討してみましょう。
ダイニングやリビングとのバランスや統一感
LDK型のキッチンであれば、ダイニングやリビングとの統一感も大切です。見た目のバランスを良くするためにも、床材や壁紙は同じものを使用したり、食器棚などの家具はダイニング・リビングにある家具とコーディネートされたものを選んだりできます。
また、キッチンが独立した空間にある場合も、床は廊下やリビング、ダイニング、他のお部屋とつながっているため、調和の取れた質感やカラーのものを選ぶようにしましょう。キッチンだけが浮くことがないよう、全体のインテリアやデザインとのバランスを取り、相性が良い床材や壁紙、家具を選ぶようにしましょう。
キッチンにおすすめの床材別の特徴
掃除などのお手入れがしやすく、なおかつリビングやダイニングとのバランスが取りやすい素材としては、次の4つが挙げられます。
- フローリング
- タイル
- フロアタイル
- クッションフロア
それぞれの素材の特徴やメリットなど、おすすめの理由を解説します。
フローリング
リビングやダイニングの床がフローリングのときは、キッチンの床もフローリングを選ぶことでバランスが取れ、LDKの空間に統一感が生まれます。また、フローリングは暖かみがあり、ナチュラルな質感が特徴です。キッチンを安らぎを感じられる空間にしたいときも、フローリングを検討できるでしょう。
ただし、フローリングは水や油でシミがつきやすいため、耐水性や耐久性の加工されたものを厳選することが大切です。また、水拭きなどにより効果が徐々に薄れるため、定期的に防水・防汚加工をし直してもらうなどのお手入れも必要になります。
なお、フローリングには、無垢フローリングと複合フローリングなどの種類があります。無垢フローリングとは、自然の木材を切り出してあまり加工せずに仕上げたものです。無垢材には木そのものの質感が楽しめるだけでなく、保温性が高いというメリットがあります。また、天然ならではの表情の違いも人気のポイントです。
一方、複合フローリングとは合板に木目調の薄い木材を張って仕上げた素材です。木目が揃い、大量生産が可能なため、木フローリングよりも価格が安い傾向にあります。また、メンテナンスが簡単なように耐水加工が施されたものなどもあるので、機能に注目するときも複合フローリングがおすすめです。
冬場の冷え対策としては、床暖房を組み合わせることができます。木材は熱に強い自然素材のため、床暖房を導入したいときにもおすすめです。
タイル
耐久性や耐水性にこだわるときは、タイルもおすすめです。タイルは水や油でシミが生じないため、お手入れがしやすく、キッチンに適しています。ただし、目地には汚れがつきやすいので、こまめに水拭きをして、清潔に保つようにしましょう。
また、デザインの種類が豊富なため、インテリア性にこだわりたい方にもおすすめです。色やデザインなどを選ぶことで、モダンにもカントリー調にも仕上げることができます。
夏は涼しく快適ですが、冬場は冷えやすい点に注意が必要です。床暖房を入れたり、足元にファンヒーターを置いたりすることで、冬場も快適に過ごせるように工夫しましょう。
フロアタイル
フロアタイルとは、タイル状に張ることができるビニール系の素材です。既存の床の上から施工できるので、費用を抑えてリフォーム工事をしたいときにも適しています。
スタンダードな正方形タイプ以外にも、長方形や六角形などのさまざまな形状があり、デザインも豊富です。高級感のあるデザインもあるので、価格を抑えてキッチンをグレードアップできます。
また、本物のタイルとは異なり、目地がない(目地状の部分はありますが、タイルの目地とは異なりセメントなどではできていません)ため、掃除が簡単です。ただし、タイルと比べると耐久性が低いので、比較的短期間で劣化が目立つようになります。
クッションフロア
クッションフロアもフロアタイルと同じく、床に直接張って敷くビニール系の素材です。水をはじくので、シミができにくくお手入れしやすいというメリットがあります。
また、素材そのものが汚れがつきにくく掃除しやすいため、ワックスで表面加工しなくても高い耐久性・防水性を維持することが可能です。
クッションフロアはその名のとおり、素材にクッション性があり、長時間立っていても足腰に負担が少なく、キッチン向きといえます。また、クッションフロア自体は温かな素材ではありませんが、ふんわりとした感触から温かみを感じることができ、キッチンだけでなくトイレの床材としても採用されることが多いです。
クッションフロアは施工が簡単で、素材そのものも比較的安価のため、リフォーム費用を抑えやすいというメリットもあります。フローリングと比べるとDIYもしやすいので、コストを抑えてリフォームしたいときにも検討してみましょう。
キッチンリフォームの費用相場
素材別のリフォーム費用相場は以下のとおりです。
素材 | 費用相場(約4畳あたり) |
フローリング | 無垢:16万円~、複合:10万円~ |
タイル | 18万円~ |
フロアタイル | 10万円~ |
クッションフロア | 8万円~ |
素材の種類やグレードによってもリフォーム費用の相場は変わりますが、依頼するリフォーム会社によっても大きく変わります。納得できる料金かつ高いクオリティでキッチンの床をリフォームするためにも、複数のリフォーム会社から見積もりを取り、比較してから選ぶようにしましょう。
また、見積もりを比較するときは、明細の詳細も確認することが必要です。素材ごとの単価や人件費を明確に記載しているかチェックしてみましょう。
どの業者を選べば良いかわからないときは、信頼できる知人に紹介してもらうこともできます。紹介してもらうときも判断を人任せにするのではなく、担当者との相性や好みに合うかどうかをしっかりと見極めるようにしましょう。
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床にこだわることで、快適で掃除しやすいキッチンに仕上げることが可能です。ダイニングやリビングとの統一感も意識すれば、より満足度を高めることができるでしょう。
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