暖かい季節になると、芝生に繁殖する雑草に困る方も多いのではないでしょうか。毎年いつの間にか雑草が大量発生し「芝生の管理はいつからスタートすればいいの?」と悩んでいる方もいるかもしれません。
そこで今回は、庭屋 千代松の曽我英己氏に芝生の雑草や手入れの仕方などについてインタビューしてきました。芝生のメンテナンスを始める時期や芝生のメンテナンスの方法について紹介するので、芝生に雑草を繁殖させず綺麗に保つための参考にしてください。
芝生に雑草が生える理由
芝生を美しく保つためには、継続的な管理が欠かせません。特に雑草の繁茂は、芝生の美観を損なう大きな要因となります。
雑草は、暖かくなってくる3月頃から徐々に生えるようになります。5〜7月の梅雨の時期は暖かさと雨水によって雑草が一気に成長するため、なるべく早めに雑草を処理することが大切です。
まずは、芝生に雑草が生える2つの理由について紹介します。
種が運ばれてくるから
芝生に雑草が生える最も一般的な理由は「外部から雑草の種子が運ばれてくるから」です。風・鳥・昆虫など自然の力によって、周囲の環境から雑草の種子が芝生に持ち込まれます。
これらの種子は、太陽や水といった条件が整うと発芽し、芝生の中で成長を始めます。芝生の周辺環境を整備したり近隣の雑草を定期的に除去したりすれば、ある程度種子の侵入を防げますが、完全に防ぐことはできません。
芝生に隙間があると雑草が発芽しやすいため、芝生の密度を高め、雑草の種子が地面に到達しにくい環境を作るのがおすすめです。
土の中に根が残っているから
芝生の土中に根が残っている場合、除草しても再び雑草が生えてくることがあります。特に多年生雑草は地下茎や根茎を持つため、地上に生えている部分を除去しても再び芽を出して成長します。
雑草の発生を防ぐためには、雑草を根っこから処理することが大切です。手作業での除草が難しいなら、除草剤や芝刈り機を活用すると良いでしょう。
芝生に生える雑草の種類
芝生に生える雑草は、大きく一年生雑草と多年生雑草に分類されます。自宅の庭に生えている雑草の種類を把握しておけば、効果的にお手入れすることが可能です。それぞれの特徴や代表的な雑草について詳しく解説します。
一年生雑草
一年生雑草は、生活環が1年以内で完結する植物です。春に発芽し、夏から秋にかけて種子を生産して枯れていきます。芝生の密度が低い場所や裸地に生えやすいのが特徴です。
オヒシバ
オヒシバは、春から夏に多く見られる一年生雑草です。地面に這うように広がり、芝生の密度が低い場所で繁茂する傾向にあります。8〜9月頃には放射状に穂を付け、先端が細長く尖っているのが特徴です。
生命力が高いので、オヒシバを見つけたら早期に除去するようにしましょう。日当たりの良い裸地でよく見られるため、定期的に芝刈りをすることが大切です。
メヒシバ
メヒシバも、夏季の芝生でよく見られる一年生雑草です。地面から斜めに立ち上がって成長し、草丈が80cmに及ぶこともあります。稲によく似た植物で、畑や道端で見かけることもあるでしょう。
メヒシバは冬になると枯れていきますが、繁殖力が高いのが特徴です。放置しておくとすぐに増えてしまうので、定期的に除草する必要があります。芝生の適切な施肥と水やりを行い、芝生自体の健康を維持することも、メヒシバの繁茂抑制に効果的です。
エノコグサ
エノコグサは、穂が猫の尻尾に似ていることから、別名「ネコジャラシ」とも呼ばれています。種子の生産量が多く、一度繁殖すると翌年以降も継続して発生する可能性が高いです。
エノコグサを管理するには、穂が形成される前に除去することが重要になります。芝生の密度を高めて裸地をなくせば、エノコグサの発生を抑制できるでしょう。
多年生雑草
多年生雑草は、毎年成長と繁殖を繰り返す植物です。地下茎や根茎を持つものが多く、地上部を除去しても再生してしまうため、根っこから雑草を引き抜く必要があります。ここでは芝生によく見られるハマスゲ、カタバミ、ドクダミについて詳しく解説します。
ハマスゲ
カヤツリグサ科に属するハマスゲは、その強靭な生命力から「雑草の王様」とも呼ばれている多年生雑草です。地下深くに塊茎を形成し、塊茎から複数の芽が出ることで、急速に広がる特性があります。
地上部を除去しても、地下の塊茎が残っていると再び成長を始めるので注意が必要です。定期的な除草作業に加え、除草剤で地下茎や塊茎を除去するようにしましょう。
カタバミ
カタバミはクローバーのようなハート型の葉を付ける多年生雑草です。日陰や湿った場所でもよく生育し、春から秋には黄色や紫の花を咲かせます。
カタバミは種子の飛散距離が短いため、一度発生すると局所的に密集して生育する傾向にあります。地中の奥深くに根を張るので、根付く前に除去しておくのがおすすめです。
ドクダミ
「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれるドクダミは、薬用植物としても知られる多年生雑草です。4月から6月には、十字型の白い花を咲かせます。
ドクダミは地下茎を広範囲に張り巡らせ、庭や畑などいたるところで急速に広がるのが特徴。根が深く、地上部を除去しても再生しやすいため、可能な限り地下茎を掘り起こすことが大切です。
また、芝生の密度を高めて日光の透過を抑えれば、ドクダミの成長を抑制できます。
雑草の手入れの頻度は処理方法によって変えよう
芝生の美観を維持し、雑草の繁茂を防ぐためには、適切な頻度で手入れすることが重要です。手入れの頻度は処理方法によって異なるので、以下で詳しく見ていきましょう。
①芝刈り機
芝刈り機で雑草を刈る頻度は、2週間〜2か月に1回が目安です。芝生を綺麗な状態で保ちたいなら、2週間おきに行うとゴルフ場のフェアウェイのように綺麗な芝生になります。
特に成長が活発な春から秋の時期は、芝刈りの期間が空くと芝生が伸びて、状態が悪くなっていきます。最低でも2か月に1回は雑草を処理するようにしましょう。
芝刈り機は、広い面積を短時間で均一に刈れるのが魅力です。定期的な刈り込みによって芝生の密度が高まり、雑草の生育スペースを減らすことができます。
②手作業
手作業による雑草処理の頻度は雑草の生育状況によって変わりますが、目立つ雑草が出てきたらその都度抜いていきましょう。
手作業であれば、雑草を根っこから抜くことが可能です。特に多年生雑草の処理に有効で、ピンポイントで雑草を除去できるでしょう。
芝生にダメージを与えにくいのもメリットですが、広い面積の芝生を手作業のみで管理するのは現実的ではありません。芝刈り機と併用し、目立つ雑草や芝刈り機では処理しきれない場所を手作業で除去するのがおすすめです。
③除草剤
除草剤を使う場合は、4か月に1回(年に2〜3回)のペースにしましょう。特に雑草が繁殖しやすい春と秋に使用するのがおすすめです。広範囲の雑草を一度に処理でき、地下茎を持つ多年生雑草の駆除にも効果が期待できます。
ただし雑草の種が風にのって、想定よりも早く雑草が繁殖してしまうことも。目安は4か月ですが、状況によってはそれよりも早く除草剤の使用を検討してみてください。
また、除草剤によっては芝生にダメージを与えてしまうこともあるため、適切な量と使用方法を守ることが大切です。
芝生を綺麗に保ちたいなら、芝刈り機がおすすめ
芝生を美しく綺麗に保ちたいなら、芝刈り機を使用するのがおすすめです。定期的な使用によって雑草の繁茂を抑制し、芝生全体の見た目を整えられます。
また芝刈り機による刈り込みは芝生自体の成長を促進し、密度を高める効果があります。芝生の密度を高めれば、雑草の種子が地面に到達するのを防ぎ、雑草の発生を抑制できるでしょう。
ここでは芝刈り機の選び方や使い方、メリット、注意点について順に説明していきます。
芝生の雑草処理に適した芝刈り機の種類
芝刈り機にはさまざまな種類がありますが、ここでは特に雑草処理に適した3つのタイプについて解説します。それぞれの特徴を理解しておけば、芝生のメンテナンスに最適な相棒を選ぶことが可能です。
①車輪がついている芝刈り機
車輪付きの芝刈り機は、芝生場を滑らかに移動できるのが魅力です。四輪構造により、不整地でも安定した操作ができます。
具体的には、写真①の刃が回転して芝を刈るタイプよりも、写真②のように手で押すタイプの芝刈り機の方が芝生を綺麗にできます。
刃が回転するタイプは、自分で芝の長さを調整しながら切らなければいけません。これが上手くいかないと、がたがたに長さの違う芝生になってしまいます。左の手で押すタイプは、芝の長さをあらかじめ設定できます。また手で押すだけなので、操作も簡単です。
車輪付きの芝刈り機は、特に中〜大規模の芝生に適しています。長時間の作業でも疲労が少なく、均一な刈り込みが可能です。
②電動やエンジンといった動力がついている芝刈り機
庭の全面に芝が張っているようなら、電動やエンジンといった動力のついた芝刈り機を選ぶのがおすすめです。手動の芝刈り機の場合、力を入れながら操作しなければなりません。芝の範囲が狭い場合は手動でもいいですが、広範囲だと作業効率が悪くなるでしょう。
その点、動力がついている芝刈り機であれば、芝を刈るための力を必要としないのがメリットです。押すだけで芝を刈り取れるので、腕や腰に負担がかかりません。
また、短時間で綺麗な刈り上がりになるのも大きな魅力です。芝の手入れは何度も行うので、いい道具で芝を可愛がりましょう。
③刃の部分が掃除のしやすい芝刈り機
芝や雑草を刈ると、植物の油分が芝刈り機の刃に付着します。この油分を放置すると刃が錆びる原因となるので、メンテナンスしやすい芝刈り機を選ぶことも大切です。
たとえば、刃を簡単に取り外せる構造のものや水洗い可能なものがおすすめ。定期的に清掃しやすい機種を選べば、切れ味と作業効率を長期間保てるでしょう。
芝刈り機の使い方
ここでは、芝刈り機の基本的な使い方を解説します。芝刈り機は、ただ押せばいいというわけではありません。本当に芝を綺麗にするには、以下で紹介する3つの原則を守るようにしましょう。
①まっすぐ芝刈り機を押す
まっすぐ、ゆがむことなく芝刈り機を押しましょう。蛇行しながら芝刈り機を押すと、芝の切った跡が目立ちます。
また、蛇行してしまうと芝刈り機の刃のあたり方が変わるため、均一な切れ方ができなくなります。必ずまっすぐになるように芝刈り機を押すのがポイントです。
なお芝刈り機を使用する前には、芝生の種類や季節に応じて適切な刈り高さを設定しておいてください。一般的に、芝の長さの1/3以上は一度に刈り取らないようにします。たとえば芝の長さが6cmの場合、4cm程度に刈り込むのがおすすめです。
②庭の端と平行になるように押す
庭の端と平行になるように芝刈り機を押すことで、綺麗に芝を刈れます。まっすぐ刈るための目印にもなるので、庭の端と平行に押しているかどうか確認しながら、芝刈り機を押しましょう。
③芝刈りをした後は、必ず刃のゴミや油分を落とす
芝刈りをした後は、必ず刃に付いたゴミや油分を落としましょう。ゴミや油分を放置していると刃の切れ味が悪くなるので、メンテナンスを習慣づけるようにしてください。
切れ味の悪い芝刈り機で芝刈りをすると、芝や雑草をねじりながら刈っていくようになります。このねじりがあると、芝や雑草の長さが一定にならないので注意が必要です。
芝刈り機を使うメリット
芝刈り機の使用は、芝生の管理において多くのメリットをもたらします。ここでは、特に注目したい3つのメリットについて詳しく解説します。
芝のメンテナンスと雑草の処理を同時にできる
芝刈り機の最大のメリットは、芝生のメンテナンスと雑草の処理を同時に行えることです。芝を綺麗にしながら雑草を一緒に刈り取れるので、芝生管理にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
また芝刈り機の使用は、芝生全体の健康促進にも効果的です。適切な高さに刈りこめば芝生の成長を刺激し、根の発達を促します。雑草の侵入に対する抵抗力が高まるため、雑草の抑制にも役立つでしょう。
芝の密度を高められる
芝刈り機で芝を刈ることで、芝の密度を高められるのもメリットです。下の方の芝は細いことが多いですが、徐々に成長した芝の葉は太くなります。
葉が太いと芝の量が多いように見えますが、実際に長さを整えるために刈ると本数が少なく、スカスカのはげたような芝生になります。
葉の大きさで地面を埋めるのではなく、葉の本数で埋めることを意識しましょう。本数の多い芝生の方がより美しく綺麗に見えます。
芝の長さが均一になる
芝刈り機を使用すれば、芝の長さを均一に整えることができます。均一な長さの芝生は見た目が美しいだけでなく、芝生全体が同じ条件で成長していることを意味します。
芝生は、日当たりがいい・悪いなどによって生育に差が出てしまうのが難点です。生育の差は芝の長さに現れるため、青々とした芝を一面かつ均等に育てるためにも、芝刈り機は欠かせないアイテムです。
また芝生が均一な長さに保たれていると、その中に生えている雑草を早期に発見しやすくなります。雑草が成長する前に処理できるようになるため、雑草管理にも効果を発揮します。
芝刈り機を使う際の注意点
芝生管理に便利な芝刈り機ですが、適切に使用しないと芝生にダメージを与えたり安全上の問題が生じたりする可能性があります。以下で紹介する3つの注意点をしっかり押さえておきましょう。
①狭い場所や隅は芝刈り機では刈れない
芝刈り機は広い面積での使用に向いている一方、狭い場所や隅での使用には限界があります。特に塀や木の周り、花壇の縁などの細かい部分は芝刈り機の刃が届かないので、綺麗に芝を刈れません。
芝刈り機で枯れない場所は、ハサミ(専用のトリマー)を活用し、手作業で芝や雑草を切るようにしましょう。また急な斜面や凸凹した地形も、芝刈り機の使用が難しい場所です。安全性を考慮しつつ、手作業と併用しながら芝を刈るようにしてください。
②芝刈り機の手入れは怠らない
芝刈り機を長く効果的に使用するためには、定期的に手入れすることが重要です。メンテナンスを怠ると、次に芝刈りをする際に刈った跡が均一でなくなり、綺麗な芝になりません。
使用後は必ず刃や本体についた草や土を掃除し、湿気を防ぐために乾燥させましょう。刃を定期的に研げば切れ味の維持につながり、芝生を傷めずに刈ることができます。
③雑草の根は残ってしまう
芝刈り機は芝生の表面を刈るのに効果的ですが、雑草の根を完全に除去することはできません。特にドクダミやカタバミなど深い根を持つ雑草は、地上部を刈っても根が残るため再び成長してしまいます。
雑草を根こそぎ取り除いて生えないようにしたい方は、次に紹介する手作業か除草剤を使って対処しましょう。
根っこから芝生の雑草を取るなら、手作業で雑草を取る
雑草を根本的に取り除きたいなら、手作業で取るのがおすすめです。ここでは手作業の方法やメリット、注意点について解説します。
手作業で雑草を取る方法
手作業で雑草を取る場合は、根っこまで確実に引き抜くことが重要です。力任せに引っ張ると根っこが土の中に残ったままになるため、手で引き抜くのではなくちょっとした器具を使って除草するようにしましょう。
おすすめ商品 | 浅野木工所 抜けるンですミニ |
価格 | 821円~(税込) |
特徴 | ・雑草の上に差し込んで回すだけで簡単に除草可能・タンポポのように根が深い雑草におすすめ |
上記のような商品を使うことで、手作業でも手軽に除草できます。なお土壌が湿っている時(雨上がりや水やり後)に作業を行うと、雑草を根っこから抜きやすくなります。
手作業のメリット
手作業だと根っこから雑草を取れるため、雑草の再生を効果的に防ぐことができます。化学薬品を使用しないので、芝生を傷つけずに除草できるのもメリットです。
広範囲の雑草処理には向きませんが、芝刈り機を一緒に活用すればより効率的に芝生を管理できます。手作業であれば、芝刈り機が入らないような狭いところや隅も除草できるでしょう。芝刈り機を使用する前に、目立つ雑草を手作業で取っておくのもひとつの方法です。
手作業の注意点
手作業による除草は、芝生の健康と美観維持に効果的な方法です。手作業で除草する場合は、以下で紹介する注意点に気を付けましょう。
①根を残さない
力ずくで雑草を引き抜くと、根が残ってしまいます。根の一部が残ると雑草が再生する可能性があるため、雑草の根まで綺麗に引き抜くことを心がけましょう。
特に、チドメグサやスギナなどの根茎が深い雑草は完全な除去が難しい傾向にあります。手による除草が難しい場合は、除草器具を活用するのがおすすめです。
②芝生を間違えて抜かない
雑草と間違えて芝生を引き抜かないようにしましょう。雑草の葉は、芝と違って丸いのが特徴です。尖ってツンツンしている葉が芝、丸い葉が雑草だと覚えておくと良いでしょう。手作業で除草する前には、雑草かどうかを見極めてから抜くようにしてください。
雑草を一網打尽にするなら除草剤がおすすめ
雑草を根こそぎすべて除草したいなら、除草剤を使用してみましょう。手作業や芝刈り機による除草が困難な場合のほか、大規模な芝生管理が必要な場合に有効な手段です。除草剤を使うメリットと注意点、おすすめの除草剤を紹介します。
除草剤のメリット
除草剤は、雑草の根まで一気に除草できるのが最大のメリットです。タンポポやスギナなどの深根性雑草も効果的に駆除でき、雑草の再生を防ぐことができます。
また除草剤は、広範囲の雑草を短時間で処理できるのも魅力です。まくだけで簡単に使え、手作業よりも確実に除草できます。身体的負担が少ないので、大規模な芝生でも効率的に作業できるでしょう。
芝刈りのプロも雑草のトラブルには、除草剤で対応しています。使い方には注意が必要ですが、雑草処理で困ったら一度除草剤の利用を検討してみてください。
除草剤の注意点
広範囲の雑草処理に便利な除草剤ですが、指定量以上の使用は芝生自体にダメージを与える可能性があります。土壌や水系に影響が出るケースもあるので、使用する際は必ず注意書きを守るようにしてください。
なお除草剤を使用する際は、皮膚や目に接触しないように手袋・マスク・長袖の服などを着用することが大切です
①配分ミスは芝生にとって命取り
除草剤によっては、原液を水で割って散布するものがあります。このタイプの除草剤は、適切な使用によって雑草を効果的に除草し、芝生を残せるのが魅力です。
しかし配分に失敗すると芝生も枯らしてしまう可能性があります。芝生が黄色く変色する恐れもあるので、除草剤を使用する際は必ず指定量を守ることが大切です。
水と原液の調合が必要ないタイプの除草剤もあるので、配分ミスが心配な人はこちらのタイプを選びましょう。
②芝が熱を持っているときは使用しない
芝が熱を持ちやすい夏の昼間は、除草剤の散布を避けるようにしましょう。弱った芝に追い打ちをかけるように、さらに弱らせてしまいます。夏に除草剤を使用する場合は夕方以降にするのがおすすめです。
おすすめの除草剤
除草剤には、簡単に散布できるものや自然由来で安全性の高いものなどさまざまな製品があります。ここでは、手軽に除草剤を使用したい方におすすめの除草剤と、多くの種類の雑草を処理したい方におすすめの除草剤を紹介します。
【手軽に除草したい方におすすめの除草剤】
おすすめ商品 | 住友化学園芸 除草剤 シバニードアップ粒剤 1.4kg |
価格 | 1,441円~(税込) |
特徴 | ・粒剤タイプで散布しやすい・大きな雑草には除草剤の効果が効きにくいが、これから生えようしてきている雑草を枯らすことが可能・雑草を予防するために使用するのがおすすめ |
【スギナやクローバーなど多くの種類の雑草に効く除草剤】
おすすめ商品 | 丸和バイオケミカル 芝生除草剤 MCPP液剤 500ml |
価格 | 3,010円~(税込) |
特徴 | ・スギナやクローバーなど多くの雑草に効果が期待できる・抜群の威力で、正しい使い方をすれば、芝生を半分以上覆ったクローバーもすべてきれいさっぱり除去可能 |
適した除草剤を選ぶには、芝生の種類・雑草の種類・環境条件などを考慮する必要があります。また、使用前には必ず製品のラベルをよく読み、適切な使用方法を守ることが重要です。
雑草を予防し綺麗な芝生を保つために、やってはいけない手入れ方法4つ
美しい芝生を維持するためには、雑草の繁殖を防ぐことが大切です。しかし、なかには正しい予防法がわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、雑草予防と芝生の美観維持のために「やってはいけない4つの手入れ方法」を詳しく解説します。
芝生の生えている土をいい土に替えない
いい土でなければいい野菜が育たないように、芝もいい土で育てるために土の入れ替えをしなければなりません。芝を張る前に、土の入れ替えをしましょう。
芝を育てるためには、深さ30㎝ほど根が広がりやすい土に変える必要があります。建築業者によっては深さ5㎝ほどしか土を入れ替えず、10年近く経った段階で芝の根が広がらなくなることも。土を入れ替えていないと芝が弱ってしまうので、芝を長く楽しみたい方は張る前から注意しておいてください。
正しく芝生を張る
正しく芝生を張ることで雑草の侵入を防ぎ、健康で美しい芝生を維持できます。芝をホームセンターやネットなどで購入して自分で張る方もいますが、誤った張り方をしていると雑草が生えやすくなり、綺麗な芝生になりません。
芝のすき間は1cm間隔で、その間に目砂という砂を入れるのが基本です。しかし自前で芝を張った場合、その間隔が10cm以上と開きすぎている方がいます。空いたすき間に雑草の種が落ちると繁殖する可能性が高まるため注意が必要です。
また芝と芝の間が空いていると、全面芝になるまでに長い時間を要します。失敗を防ぐためにも芝生は自分で張らず、プロの業者に依頼するようにしましょう。
芝刈りをしない
芝生の密度を高めて雑草の侵入を防ぐには、定期的な芝刈りが欠かせません。芝刈りを怠ると芝生の密度が低下し、雑草の侵入と繁茂を招いてしまいます。はげたような薄い芝になることもあるので十分注意してください。
また刈り込まれていない芝生は、病気や害虫の温床となってしまいます。芝生が弱りやすくなるため、美観・健康維持のためにも2か月に1回は芝刈りをするようにしましょう。
防草シートを使う
雑草を繁殖させないために、芝を植える前に防草シートを張る人がいます。防草シートは水を通す効果があるので、芝が枯れる心配はありません。しかし芝の根の成長を妨げるため、結果として芝が弱ってしまいます。
またシートが土壌と芝生の間に存在することで、水分や栄養の適切な循環が妨げられる可能性も。芝の生育上の観点からも良い方法とは言えないので、防草シートは使用せず手作業や芝刈りで雑草を予防するのがおすすめです。
芝生の雑草処理が大変なら、人工芝に変える方法も
芝生のメンテナンスが大変なら、人工芝に変えるのもひとつの方法です。人工芝と聞くと、ガサガサで濃い緑色のイメージが強いですが、今の人工芝はより本物に進化しています。
写真①が天然の芝生で、写真②が人工芝です。近くで見ても本物そっくりで、手入れが行き届いていない芝生よりも断然きれいです。手触りもなめらかで、人工芝と思えないクオリティに進化していることがわかります。
ここでは人工芝のメリットと注意点を解説するので、人工芝への入れ替えを検討している方はぜひチェックしてみてください。
人工芝のメリット
人工芝は防草シートが敷かれているので雑草が生えず、芝刈りや水やりが不要です。放置していても問題ないので、芝生管理にかかる時間と労力を大幅に削減できます。
また芝の場合は冬になると枯れてしまいますが、人工芝なら1年中青い状態をキープできるのもメリットです。真夏の日照りや冬の寒さでも色褪せないので、いつでも美しい庭を楽しめます。
人工芝の注意点
人工芝の設置には、高い初期投資が必要です。1平方メートルあたり3,000円〜8,000円前後が相場で、品質の高いものだと1万円〜2万円程度かかる場合もあります。100平方メートルの庭全体を人工芝にする場合、100万円前後の費用が必要になるため注意してください。
また、人工芝は天然芝に比べて熱を蓄積しやすく、夏場は表面温度が高くなる傾向にあります。真夏の日中には、天然芝よりも10〜20度ほど高くなるので、定期的に水を撒いて温度を下げることが大切です。
さらに人工芝はビニール素材で作られているため、雨や風によって劣化していきます。高品質なものでも、10年前後で張り替えが必要になるでしょう。
ゼヒトモから芝生の手入れをプロに依頼しよう
本記事では、雑草を繁殖させず、芝生を綺麗に保つ方法を解説しました。初期段階の雑草であれば自分で処理することも可能ですが、広範囲に雑草がある場合はプロに除草を依頼するのがおすすめです。
- 芝生が荒れていて自分でできる範囲を超えている
- 雑草を処理して綺麗な芝生にしたい
- 芝生から人工芝に変えたい
このような悩みを抱えている方は、ゼヒトモで芝生手入れのプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたにピッタリのプロが見つかります。ぜひ、ゼヒトモから自分に合う芝生の手入れのプロを見つけてみてくださいね。
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