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  6. パーソナルトレーナーにおすすめの資格。難易度・取得方法を一挙解説
2023/06/23 2023/08/09

ダイエット目的で始めたジム通いから、パーソナルトレーナーとして働きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。パーソナルトレーナーは、理想のボディメイキングをサポートしたり、より健康に過ごすためのアドバイスをしたりと、人の役に立てる魅力ある仕事です。

本記事では、パーソナルトレーナーの仕事内容や資格について詳しく解説します。パーソナルトレーナーの仕事や資格に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

パーソナルトレーナーの仕事内容と資格の必要性

パーソナルトレーナーとは、ジムなどでトレーニングするお客様について、マンツーマンでトレーニング指導したり栄養指導したりする人を指します。

ジムに来る目的は、人それぞれです。ダイエット目的の人もいれば、体力増進のためという人もいるでしょう。パーソナルトレーナーはお客様の悩みや希望を聞き、適切なプログラムを作り、トレーニングや栄養指導を通して、目標の実現をお手伝いします。

さまざまな知識を必要とするパーソナルトレーナーですが、実は、パーソナルトレーナーになるのに資格は必要ありません。しかし、パーソナルトレーナーとして活躍するには、資格がある方が有利です。

資格を取得することで得られるメリット

ここでは、パーソナルトレーナーの資格があることで得られるメリットを3つご紹介します。日々の仕事で忙しいなか、新たな資格を取得するのは大変ですが、メリットが大きいのも事実です。どのようなメリットがあるのか、参考にしてください。

パーソナルトレーナーとしての知識と技術の向上

パーソナルトレーナーは、運動生理学や機能解剖学、トレーニング学などの幅広い知識を必要とします。資格を取得することで、パーソナルトレーナーとしての知識や技術を向上させられます。このような知識がないと、正しいトレーニングを提供できないばかりか、お客様に不利益な情報を与えかねません。

資格を有していることで、お客様に「きちんとした技術を持っているパーソナルトレーナー」ということを証明でき、安心してトレーニングに励んでもらえます。マンツーマンでの指導だからこそ、お客様の信用や信頼は欠かせません。

他のトレーナーとの差別化・セルフブランディング

パーソナルトレーナーの資格のなかには、費用がそれなりに高かったり時間がかかったりするものもあります。費用や時間をかけ、難しい資格を取得することにより、他のトレーナーとの差別化が図れるでしょう。

また、難しい資格を得ることは、セルフブランディングにも繋がります。資格を持ち、実績を積めばフリーランスとして働くことも可能です。その際に努力して得た資格は、強い味方となってくれます。

就職や転職に有利

資格を持っていることは、就職や転職に有利です。実際にパーソナルジムでは、資格取得を必須としているところも少なくありません。資格を持っていれば、即戦力で働ける証明になり得ます。

また、他のトレーナーが持っていないような資格であれば、報酬アップも交渉できるでしょう。いずれにせよ、資格取得が就職や転職に有利であることは間違いありません。

取得すべきおすすめの資格一覧と取得方法!

パーソナルトレーナーとして得られる資格はいくつかありますが、ここでは、おすすめの資格をお伝えします。自分のキャリアアップや仕事のために、どの資格を取得すればいいのか迷っている人は、参考にしてください。

NESTA-PET(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定パーソナルフィットネストレーナー)

NESTA-PETは、アメリカに本拠地がある全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が認可している資格で、パーソナルトレーナーとしての代表的な資格のひとつです。パーソナルトレーナーとして、基本的な知識や技術を有する証明になります。

NESTA-PETは、パーソナルトレーナーとしての技術や知識だけでなく、自分を売り込むためのビジネス知識まで得られる点が特徴です。将来的にジムを経営したい人や、フリーランスとして働きたい人にとって役立ちます。

試験当日は事前講習を受講し、認定試験を受けます。事前講習は、オンライン動画で受講することも可能です。筆記のみの試験は2時間で、125問中100問正解すれば合格となります。

身に付く知識・技術

NESTA-PETでは、次のような知識や技術が身に付きます。

  • 人体に関する幅広い知識
  • お客様への高い指導技術
  • お客様への接客技術
  • 集客や経営などのビジネス知識

試験要件

NESTAーPETを受験するためには、さまざまな要件を満たす必要があります。まずは、必須条件です。

  • NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)よりPFTのテキストを購入済み
  • CPR・AEDの技能を習得・保持(定期的なトレーニングを実施)
  • 日本国籍もしくは日本での就労可能な在留資格保持者
  • 満18歳以上
  • 高等学校の卒業者または高等学校卒業程度認定試験の合格者またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者

次に、該当要件です。次の4つの項目のうち、ひとつ以上の項目に該当しなければなりません。

  • 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験
  • 1年以上の運動部指導・フィットネス企業勤務経験
  • 体育系または医療系の大学・専門学校卒業者
  • NESTA認定の養成講座・養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済み

該当要件の上3つの項目に該当しない場合、4つ目のNESTA認定の養成講座・養成コースの受講が必要です。

受験費用

受験費用は、次のとおりです。

項目費用(税込)備考
教材費(事務手数料・送料)14,960円送料込み(1回分)
事前講習受講料16,599円8時間
認定試験受験料8,250円送料込み(1回分)
受験登録合格後資格登録手数料40,040円再受験有効期間:1年合格登録期間:4年
合計79,750円送料込み(1回分)

参照:NESTA JAPAN:PET認定について

NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)

NSCA-CPTは、NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)認定のパーソナルトレーナー向けの資格で、業界のなかでも知名度の高い資格のひとつです。

NSCA-CPTは、実務経験がなくても受験できます。未経験からでも取得しやすいため、これからパーソナルトレーナーになりたい人におすすめです。パーソナルトレーナーだけでなく、フィットネスインストラクターやスポーツ指導者、柔道整復士などにも適しています。

NSCA-CPTは、日本各地にあるピアソンVUEテストセンターで受験できます。試験会場と日程を自分の都合に合わせて選べるため、働きながらでも取得しやすいでしょう。

試験は、スコアード問題140問とノンスコアード問題15問の計155問です。ノンスコアード問題とは、今後の試験問題の参考にされる「採点されない問題」のことです。どれがノンスコアード問題かは、もちろんわかりません。試験時間は180分で、マークシート方式です。

身に付く知識・技術

NSCA-CPTでは、次のような知識や技術が身に付きます。

  • 評価・動機付け・教育・トレーニング・コンディショニング全般の指導
  • 年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対するトレーニング指導技術
  • 医学的・運動生理学的専門知識

試験要件

NSCA-CPTの試験要件は、次のとおりです。

  • NSCAジャパン会員
  • 満18歳以上
  • 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験の合格者

受験費用

NSCA-CPTの受験費用は、次のとおりです。

項目費用(税込)
NSCA-CPT認定試験46,000円

事前講習やテキスト購入などが必要ないため、受験費用は比較的安く抑えられます。

参照:NSCAジャパン:NSCA-CPTについて

CSCS(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

CSCSは、上述のNSCA-CPTと同様にNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)認定の資格です。NSCA-CPTと異なり、指導できる対象にはアスリートやスポーツチームなどが含まれます。NSCA-CPTよりも高度な資格のため、他のパーソナルトレーナーと差別化できるでしょう。

ストレングスコーチやアスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、医師、フィットネスインストラクター、研究者などに適した資格です。

試験は、基礎科学セクションと実践・応用セクションの2つのセクションに分かれています。試験時間は、基礎科学セクションが90分、実践・応用セクションが150分で計240分です。2つのセクションの間に、15分の休憩が設けられています。3つの選択肢から回答を選ぶマークシート方式です。

身に付く知識・技術

身に付く知識や技術は、次のとおりです。

  • 傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした安全で効果的なトレーニングプログラムの計画・実行
  • 筋力トレーニングや体力要素の指導
  • 施設の運営・管理
  • 栄養・ドーピング・生活習慣に関する指導

試験要件

試験要件は、次のとおりです。

  • NSCAジャパン会員
  • 学位(学士・修士・博士)取得者または高度専門士の称号の保持者
  • 有効なCPR/AEDの認定者
  • CSCS認定試験 基礎科学セクションの合格者
  • CSCS認定試験 実践/応用セクションの合格者

受験費用

受験費用は、次のとおりです。NSCA-CPTと同様に、他の資格と比べて安く抑えられます。

項目費用(税込)
NSCA-CPT認定試験52,000円
1セクション34,000円

基礎科学セクションまたは実践・応用セクションのどちらかだけが合格した場合、合格日から1年以内であれば、不合格だったセクションのみの受験で大丈夫です。

参照:NSCAジャパン:CSCSについて

JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者資格)

JATI-ATIは、JATI(日本トレーニング指導者協会)が認定するパーソナルトレーナー向けの資格です。日本の認定試験ですが、認定者や会員は海外にもいます。JATI-ATI取得後は、上級トレーニング指導者や特別上級トレーニング指導者も取得可能です。

JATI-ATIは、日本の民間資格でありながら認知度が高く、日本の現状にあった内容が学べます。ほかのパーソナルトレーナーの資格は、海外のトレーニング理論を元にしているため、どちらかというと日本人向けとはいえません。日本で就職するのであれば、JATI-ATIは役に立つ資格でしょう。

受験するには、4日間の養成講習会の受講と、自己学習課題の提出が必要です。養成講習会は、オンラインでの受講も可能です。認定試験は、一般項目と専門項目に分かれており、両方に合格しなければなりません。しかし、2科目のうちどちらかが不合格になった場合、次の試験では、不合格になった科目だけ再受験すれば良いとされています。

試験時間は、一般科目と専門科目の両方とも90分で、計180分です。4つの選択肢のなかから解答を選ぶマークシート方式です。

身に付く知識・技術

JATI-ATIの資格で身に付く知識や技術は、次のとおりです。

  • 科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成・指導
  • 機能解剖や運動生理学など
  • 各種トレーニング方法の理論

試験要件

上述したように、受験するためには、養成講習会の受講が必要です。また、JATIの正会員以外に、次のいずれかの要件を満たさなければなりません。

  • 4年制大学卒業者(卒業見込みを含む)
  • 短期大学、高等専門学校、専門学校(専修学校専門課程 2年制以上)卒業者(卒業見込みを含む)
  • 国もしくは都道府県が設置した職業能力開発短期大学校、職業能力開発大学校の専門課程、又は職業能力開発総合大学校の特定専門課程を修了した者(修了見込みを含む)
  • 防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校など各省大学校を修了した者(修了見込みを含む)
  • 高等学校を卒業し、3年以上の運動指導に従事した経験のある者
  • 高等学校を卒業し、3年以上のプロフェッショナル競技歴もしくは社会人・アマチュアでの全日本レベルでの競技歴がある者

受験費用

受験費用は、次のとおりです。

項目費用(税込)
JATI入会(年会費)11,000円
養成講習会(一般科目)ライブ配信:55,000円
オンデマンド:60,500円
養成講習会(専門科目)ライブ配信:60,500円
オンデマンド:66,000円
認定試験受験料33,000円

参照:日本トレーニング指導者協会:JATI-ATIについて

JHCA-FC(日本ホリスティックコンディショニング協会認定フィジカルコンディショナー)

JHCA-FCは、JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会)が認定する資格です。こちらも日本の民間資格であり、認定試験に合格すると、提携している日本国内大手のフィットネスクラブの仕事を紹介してもらえます。

セミナーを受講する必要があり、1ヵ月に2日間ずつ行われる講習会を5ヵ月かけて受けなければなりません。修了後、試験要件を満たせば受験できます。JHCA-FCの認定試験は、60分の筆記試験と実技試験からなっています。

身に付く知識・技術

JHCA-FCで身に付く知識や技術は、次のとおりです。

  • ストレッチ方法(ペアストレッチ・セルフストレッチ)
  • チェック方法(姿勢チェック・動作チェック)
  • 筋機能向上エクササイズ(バランスツール・徒手抵抗手技)
  • コンディショニングプログラミング方法(個別プログラム作成能力)

試験要件

受験するためには、次の要件を満たす必要があります。

  • JHCA会員
  • JHCA主催のセミナーの修了者及び指導経験
  • 体育大学・専門学校在校生は、鍛錬度チェックにおいて本協会が設定する基準重量をクリアすること

受験費用

受験費用は、次のとおりです。ライセンス登録料は、受験に合格した場合に必要な費用です。

項目費用(税込)
受験料16,000円
ライセンス登録料5,000円

参照:日本ホリスティックコンディショニング協会:FCについて

JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)

JSPO-ATは、JSPO(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)が認定するアスレティックトレーナー向けの資格です。公認指導者資格として、JSPOはほかにもさまざまな種類の資格を設けています。

認定試験前に、JSPOが定めるカリキュラムの受講が必要です。カリキュラムは、共通科目と専門科目に分かれており、講習会か自宅学習で学べます。

認定試験は、共通科目と専門科目の両方です。共通科目では、カリキュラムの受講後に、課題提出が課せられています。一方、専門科目では、知識確認テストと実技能力確認テストを受けなければなりません。資格認定には、両科目の合格が必要です。

身に付く知識・技術

JSPO-ATで身に付く知識や技術は、次のとおりです。「スポーツドクターをはじめコーチなどの緊密な協力のもと」という前提条件での知識や技術、と示されています。

  • スポーツ活動中の外傷・障害予防
  • コンディショニングやリコンディショニング
  • 安全と健康管理
  • 医療資格者へ引き継ぐまでの救急対応

JSPO-ATは、スポーツする人の安全と安心を確保しながら、パフォーマンスの回復や向上をサポートする資格です。

試験要件

試験要件は、次のとおりです。

  • カリキュラム受講時に満20歳以上
  • JSPO、JSPO加盟団体、JSPOが認める国内統轄競技団体から推薦されており、かつ受講者選考基準をクリア
  • インターネットサービス「指導者マイページ」から申し込みが可能
  • 受講有効期間内にカリキュラム全日程の参加

受験費用

JSPO-ATの受験費用は、次のとおりです。

項目費用(税込)
共通科目22,000円
専門科目55,000円

他にも、リファレンスブック代とテキスト代がかかります。

共通科目リファレンスブック代電子版:2,640円紙版:3,300円
専門科目テキスト代電子版:8,910円紙版:11,000円

参照:JSPO:アスレティックトレーナーについて

独学で資格は取れる?

パーソナルトレーナーは、独学で取れる資格もあります。独学であれば、養成学校などの授業料はかからないため安く済むでしょう。すき間時間にも勉強でき、自分のペースでの資格取得が可能です。

ただし、実践経験は得られません。そのため、パーソナルトレーナーとして働きながら実務経験を積む必要があります。ひとりで勉強に向き合わなければならないため、モチベーションの維持も難しいのが現実です。

一方、養成学校に通ってパーソナルトレーナーになる場合、高額な授業料がかかります。さらに、決まった日程で授業を受けなければなりません。しかし、費用はかかるものの、資格取得後は就職サポートが得られます。同じ目標を持った仲間といっしょに勉強することで、資格取得までモチベーションも高く維持できます。

パーソナルトレーナーは独学で資格が取れますが、どのような方法が自分に適しているのかをよく考える必要があります。

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今回は、パーソナルトレーナーにおすすめの資格について紹介しました。独学で取得できる資格が多いものの、自身の知識だけでは不安だと感じる人もいるでしょう。そんな方は、ゼヒトモからパーソナルトレーニングのプロを探し、資格取得に関する知識を吸収してみませんか?

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