近年、確かな健康法として人気を維持しているピラティス。日頃行なっているわけではないけれど、スポーツクラブなどでピラティスの体験をしたことがあるという方も多いかもしれません。ヨガとも並んで男女、年齢問わず根強い人気があり、日本でピラティスを行なっている人はなんと約5万人にものぼります。
ピラティスを行うとき、ウェア選びについてはどうしていますか?動きやすい服装なら何でも良いという考え方もありますが、機能性に加えて自分のお気に入りのデザインのものだと気分も上がってピラティスの効果が更に得られそうですよね。今回はピラティスウェアの選び方やポイントをご説明&おすすめブランドをご紹介します!
ピラティスウェアの選び方やポイント
1.程よいフィット感&シンプルなデザインのウェアを選ぶ
ピラティスを行う際は、自分の身体の動きに敏感になることが重要ポイント。それを可能にするには、程よくフィット感(伸縮性)のある、装飾の少ないシンプルなデザインのピラティスウェアが最適です。
ピラティスのレッスン中は、自分で正しい姿勢が取れているか確認し、インストラクターからもそれが確認できることが重要になってきます。ゆとりのあるTシャツなどを身につけているとそれが難しいほか、動くたびに裾がめくれたりして気が散る可能性があります。同じように、装飾の多いデザインのウェアを身につけていると、マットの上で練習をする際それらが身体に触れ気が取られてしまうかもしれません。
そこで程よく体にフィットするシンプルなウェアを選べば、様々な姿勢を取っても身体への違和感や着衣の乱れを気にせず、ピラティスの効果を最大限に引き出す上で重要な「集中力」を維持することができるのです。
2.汗を吸い取ってくれ、速乾性のある薄手の素材を選ぶ
ピラティスウェア選びでは、汗を吸い取ってくれ速乾性のある薄手の素材を選ぶことも大切です。ピラティスは難易度が上がるにつれ運動量も増し、比例して汗の量も増加します。Tシャツなどよりも、汗を素早く吸収し乾燥させてくれるピラティス専用のウェアがおすすめです。
ピラティスでは身体の外側の筋肉を大きくするのではなく、内部の筋肉を鍛え姿勢を整えていくのが目的。意外と厚手なジャージ類は避け、身体の関節がよく動かせ細かい動きができるような、薄手の生地にしましょう。ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティス氏の言葉に、
‘Everything should be smooth, like a cat. The exercises are done lying, setting, kneeling etc. to avoid excessive strain on the heart and lung.’「ピラティスをするとき、動きは猫のようにスムーズでなくてはならない。心臓や肺に余計な緊張を与えることは避けることだ。」
という一文があります。心臓や肺に余計な緊張を与えないスムーズな動きを実現するために、ピラティスウェアには最適の機能を備えた素材を選びたいですね。
3.気持ちが晴れやかになるウェアを選ぶ
ピラティスウェアを選ぶ際は、機能性だけでなく、心も晴れやかにしてくれるものを選ぶと良いでしょう。ピラティスで目指すのは、バランスのとれた心身の健康の実現とその維持。正しい呼吸を行いながら体幹を鍛え、生活習慣などが原因でできた身体の歪み・癖を直し、正しい姿勢に整えていきます。
ピラティス氏はその教えの中で、自分自身に集中すること、また自然のサイクルに沿ってよく体を動かしながら生活することが大切であると説きました。
‘It is the mind itself which builds the body.’「身体を構築するのは心である」
ピラティス氏のこの言葉が指すように、心と身体は繋がっており互いに影響し合っています。ピラティスウェア選びにおいても、実用的な面だけでなく、自分にとって着心地が良いもの(色や形、素材)を選ぶことで先ず心が喜び、それに比例して身体も健康を保持できるようになるでしょう。
おすすめピラティスウェア
1. Manduka
Mandukaは1997年にアメリカで誕生したブランド。ヨギー(ヨガをする人)Peter Sterios によって創設された、質の良いヨガマットなどが有名なブランドです。その様々なこだわりが詰まったヨガウェアは、ピラティスにも使用できる高性能で質の良いものばかり。
ウェアの生地に使われているのは、肌に優しいオーガニックコットン、通気性の良い麻、ブナ材を原料とした人工繊維モダールサン、リサイクルポリエステルなど。ピラティスウェア選びのポイントとして挙げた「着心地の良さ」「通気性」「伸縮性」の全てが実現されています。
全ての製品が自然環境に配慮した考えのもとに製造されており、商品を購入するとその素晴らしい性能と質の恩恵を受けるだけでなく、自動的にブランドの環境貢献のポリシーに共感していることになります。忙しい毎日でも無理せず環境保護活動に参加できる、嬉しいシステムです。
2. emmi yoga
おしゃれに敏感な女性におすすめしたいのがemmi yoga。ヨガウェアのemmi yoga、普段着を展開するemmi atelierの2つのラインがあります。emmi yogaの商品はそのままピラティスウェアとしても活用できるものばかり。
そのどれもが美しいフォルム、落ち着いたクリアーカラーに仕上げられており、ピラティスウェアを選ぶ上で挙げた「気持ちが晴れやかになる」ポイントを満たしてくれること間違いなしです。どちらかというと少しゆとりのあるウェアが多い印象ですので、ピラティスに合う体にフィットするような商品を意識して選びましょう。
3. vedruss
vedrussは日本で女性として初めてアシュタンガヨガの指導者となったヨギーニ、吉川めいさんのブランド。ヨガ用に作られたウェアですが、身体にフィットするものが多いのでピラティスにも向いています。肌触りの良いオーガニックコットンを使い、動きやすいようストレッチの効いた商品が多く展開されています。
特におすすめなのはレギンスとダブルクロス・キャミ(ヨガ用のキャミソール)!7分丈、10分丈を揃えたレギンスは、透け防止のためヒップまでダブルインナーになっており、1枚でスタイリッシュな装いに。ダブルクロス・キャミはそのバックスタイルの美しさにもこだわった、ブランド開始当時から人気の商品。ウェアの多くは優しく淡い色を基調としています。ピラティスウェアに必須の機能性と、気持ちを明るくしてくれる要素を兼ね備えた、魅力的なブランドです。
最後に
選ぶ際に注目したいポイントとおすすめのピラティスウェアブランド、それぞれ3つずつご紹介してきましたが、如何でしたでしょうか?最後にジョセフ・ピラティスが残した言葉をもう一つお伝えしましょう。
‘In 10 sessions, you’ll feel the difference, in 20 you’ll see the difference, and in 30 you’ll have a new body.’「10回のセッションで違いを感じ、20回のセッションで違いが見え、30回のセッションで新しい身体が手に入るだろう」
やはり30回はセッションを体験し、この言葉の意義を体感したいものですね。それを実現する上で要とも言えるピラティスウェア選び。是非この記事を参考に、自分にしっくりくる、とっておきの一着を見つけてください。
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