一戸建て住宅の水道管交換が必要になった場合、気になるのは費用ではないでしょうか。本当に工事が必要か迷うケースもあるかもしれません。
今回は、水道管交換にかかる費用を徹底解説!水道管の交換が必要なケースや費用を抑える方法、業者選びのポイントも紹介します。水道工事を検討する際の参考にしてください。
一戸建て住宅の水道管交換に必要な費用相場
一戸建て住宅の水道管を交換する場合、地中の管を掘り起こす工事が必要です。施工には専門的なスキルや知識が必要になるため、業者への依頼が必要になるでしょう。場合によっては特殊な機材を使用するため、水道管の交換費用はおおよそ35~50万円程度が一般的です。 ただし、水道管の状況やお住まいの環境によって施工内容は異なります。
そのため、工事にいくらかかるかは一概に言えません。なかには水道管全体を取り替える大掛かりな工事や一部の水道管交換のみという部分的な簡易工事で済む可能性もあり、作業箇所により価格が大きく異なります。また、建物内なのか敷地内なのかにもよります。同じ施工でも業者によって費用は異なるため、必ず事前によく確認しておきましょう。
水道管を交換しなければいけないケースとは?
以下のような事象が発生している場合は、水道管を交換する必要があります。
- 寿命が過ぎている
- 水道管が錆びている
流れるものに合わせた設計がなされている水道管にも、一定の寿命があります。また、経年劣化によって性能が落ちるのが一般的です。水道管の交換に迷うときは、これらのケースに当てはまらないか確認してみましょう。
寿命が過ぎている
水道管を長期間使用していると劣化は避けられません。一般的に、水道管の寿命は15~20年といわれていますが種類やによって耐用年数が異なります。
素材 | 耐用年数 |
鉄管(鋼管) | 15-20年 |
鉛管 (1978年以降使用禁止) | 15-20年 |
ステンレス鋼管 | 30-40年 |
硬質塩化ビニルライニング管(塩ビ管) | 20-25年 |
ポリエチレン管(樹脂管) | 30-40年 |
鉄製の水道管は鋼管とも呼ばれ、主に古い建物に用いられています。 また、水道管と聞くと金属管を想像しがちですが、近年の建物には、腐食に強い特徴を持つ樹脂製の水道管が用いられるのが主流です。樹脂管は耐熱性が低く、年数が経つと配管の継ぎ目が弱くなる可能性があります。そのため、熱い油や熱湯などが流れるキッチンの水道管は特に注意が必要です。 いずれにしても、通常、築20年を経過したあたりが水道管の交換時期といえます。築年数が経過している一軒家は、交換の目安にしてください。
水道管が錆びている
経年劣化により、金属製の水道管の錆が目立ち始めたら交換のサインです。水道管内部が錆びると、具体的には、赤茶色の水が流れたり、異臭がしたり、いつもとは異なる味がしたりします。色や臭い、味の変化に気づいたら要注意です。衛生的に問題があり、健康に影響があるため早めの対処が必須です。
また、水道管が錆びると漏水するケースも見受けられます。掃除をしてもすぐに詰まったり、流れが悪かったりといった症状が現れることもあるでしょう。この場合も内部が錆びている可能性があるため、早急に水道管の交換を検討してください。
水道管の老朽化はトラブルの原因に
水道管の経年劣化を放置しておくと以下のようなトラブルに繋がるリスクがあります。
- サビが水道水に混ざり健康被害につながる
- 水漏れ
- 地震による水道管の破裂
特に水漏れは水道料金が高額になる、水道メーターが回り続ける、水圧が低くなるなどのことが主なトラブルと捉えられがちですが、屋内での水漏れは、カビの発生や床下や壁への浸水を引き起こすので注意です。
365日24時間使用するからこそ、配管の経年劣化は避けられませんが、トラブルを避けるためにも劣化に気づいたらなるべく早めに修復しましょう。
水道管交換工事費用を抑えるには
水道管交換の工事費用を抑えるコツは、以下の3つです。
- 相見積もりを行う
- 補助金を申請する
- 水回りのリフォーム工事も一括で行う
前述したように、水道交換には一定の費用が必要です。これらのコツをおさえれば、修理費用を抑えながら安全な施工を実現できます。実際に業者に施工を依頼する前に、これらの項目をしっかりとチェックしておきましょう。
相見積もりを行う
業者に施工を依頼する際は、相見積もりを行いましょう。同じ施工でも、業者によって料金設定は異なります。そのなかでよりお得な業者を選ぶためには、複数の業者を比較検討することが必要です。
まずは、公式サイトやホームページなどで相談や見積りに関する費用を確認してみてください。見積り無料で実績豊富な業者であれば、より気軽に相談できます。後から見積り費用を請求されたり、相談料を取られたりといったトラブルに繋がることもなく安心です。
補助金を申請する
鉛製水道管の交換工事の場合、地域によって補助金が交付され、費用を負担してくれる場合があります。交付対象や金額は、自治体によって異なるため事前確認がおすすめです。申請手続きには工事代金の見積書などが必要な場合があることを理解しておきましょう。
鉛製水道管はさびにくく加工しやすいため、以前一時期全国に広まった水道管ですので、一度ご自宅の水道管の素材を確認してみましょう。現在は姿を消しつつあるものの、交換の際はぜひ自治体の補助金の活用を検討してみてください。
水回りのリフォーム工事も一括で行う
水道管が劣化していると、壁や床などにも影響が出ている可能性があります。この場合、水道管の交換だけでなく原状回復工事が必要です。
年数的にキッチンや風呂場、洗面所などのダメージが大きい場合は、水回りのリフォームをするという方法があります。一括で行うことでトータルコストが抑えられるというメリットがあります。築年数が経過している場合は、水回りのリフォームにあわせて水道管工事を検討するのもおすすめです。
水道業者を選ぶ際のポイント
水道業者の選び方のポイントは、以下の4つです。
- 実績がある
- 見積もりがしっかりしている
- 対応が丁寧で迅速である
- 資格を持っている
相見積もりをとる際も、これらのポイントをチェックしてみましょう。施工後のことを考えると、対応内容も大切な項目です。資格を持つ業者であれば、費用に納得したうえで安心して施工を依頼できます。
実績がある
水道管の交換工事は、しっかりと実績がある業者に依頼しましょう。判断基準として、最低でも10年以上の活動例がある業者がおすすめです。対応実績は、公式サイトなどで確認できます。 なかには、問題が起こったタイミングで屋号を変え、連絡がつかなくなるというケースもあるため注意してください。業者が示す実績だけでなく、口コミで評判が確認できるとより安心です。
見積もりがしっかりしている
見積りは、金額だけでなく工事内容もしっかりと確認してください。業者によっては、「水道工事一式」として見積りを作成する場合があります。詳細がわからないまま施工を依頼すると、後のトラブルに繋がりかねません。
見積書は一式であっても、工事内容や使用部材などの書類が添付してあれば安心です。不明な場合は、見積りの時点で業者に確認しておきましょう。
対応が丁寧で迅速である
施工を依頼するなら、対応が丁寧で迅速な業者がおすすめです。水道管の状態や施工内容など、わかりやすく説明してくれる水道業者を選びましょう。こちらの不明点にも親切に答え、迅速に対応できる業者なら安心です。
反対に、対応が高圧的で大雑把な業者などは注意してください。考えの行き違いなどをきっかけに、さまざまなトラブルが発生するケースが考えられます。
資格を持っている
水道工事を行うには一定の資格が必要です。施工は国家資格保持者が在籍する水道局指定業者に依頼しましょう。前述したように、水道管交換の施工内容はケースごとに異なります。資格を持つ専門業者であれば、難しい水まわりのトラブルにも対応可能です。
水道管交換以外の施工が必要な場合も、有資格者のいる業者なら安心して相談できます。キッチンや浴室、トイレなど水まわりの不具合をまとめて解消したいときにおすすめです。なかにはリフォームを手がける業者もあるため、築年数が経過した一戸建て住宅もすっきりと一新できるでしょう。
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日々の生活の中で重要な役割を果たす水道管ですが、交換には専門的な技術や知識が必要です。場合によっては、専用機材や重機を使用した工事が必要になります。施工には一定の費用がかかるため、相見積もりをしたうえで信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
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