ベランダ屋根とは、2階以上のベランダ・バルコニーなどに設置する屋根のことです。自宅にベランダ屋根があり、かつ劣化が目立つため修理を依頼したくても、実際にかかる費用目安を事前に把握しておかないと不安と考える方も多いでしょう。今回は、ベランダ屋根の特徴や種類、メリットやデメリットに触れながら、ベランダ屋根を修理するのにかかる費用について解説します。また、ベランダ屋根の修理を依頼する前に覚えておきたいことにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもベランダ屋根とは
ベランダ屋根とは、ベランダ・バルコニーといった屋外スペースに設置する屋根のことです。建物の外部に設置されるのが特徴で、雨・日差しを防止する役割を果たします。ベランダ屋根があることで、屋外スペースで過ごす時間をより快適なものにできます。
ベランダ屋根の種類・形状
ベランダ屋根には、アール型・フラット型・サンルーフの3種類があります。ここでは、ベランダ屋根の種類・形状に関する情報をまとめています。
アール型
丸みを帯びた形をしているのが、アール型の特徴です。屋根上に積もった雪が落下しやすいため、雪国のベランダに多く設置されています。また、雨風を入りにくくする効果もあるので、雨の多い地方でも活躍できます。
フラット型
名称のとおり、平坦な形状をしているのがフラット型屋根の特徴です。雨や雪を防ぐ効果はあまり期待できないものの、ベランダの形状を問わず取り付けられます。
サンルーフ
屋根の周囲にガラスを張るのがサンルーフの特徴です。サンルーフがあれば、ペットが脱走する心配が少なくなります。また、適度に日差しも入ってくるので、ベランダでの日光浴も楽しめます。
ベランダ屋根のメリット・デメリット
ベランダ屋根を設置することには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここでは、ベランダ屋根の主なメリットとデメリットを紹介します。
メリット
ベランダ屋根を設置するメリットは、洗濯のしやすさや室温の上昇を防止できることです。
洗濯がしやすくなる
ベランダ屋根があると雨風が入りにくくなるため、天気を気にせず洗濯物を干せます。外出することが多い、洗濯する機会が多い場合は、ベランダ屋根を非常に重宝します。また、鳥の糞が付着するのを防いだり、洗濯物を見えなくしたりできるのも、ベランダ屋根のメリットです。
室温の上昇を防げる
ベランダ屋根は雨風だけでなく、日差し・熱線を和らげる効果も期待できます。そのため、室温が上昇するのを防げるのもメリットです。クーラーの効きも良くなるため、電気代も節約できます。
デメリット
ベランダ屋根を設置するデメリットには、室内が暗くなることや雨音が響いてしまうことが挙げられます。
室内が暗くなる
ベランダ屋根を設置すると、日差しを防止できる反面室内が暗くなってしまいます。室内を暗くせずベランダ屋根を設置したい場合は、透明な素材のものを選ぶべきです。
雨音が響きやすくなる
ベランダ屋根は、雨粒が当たった音が響きやすいのがデメリットです。特に、寝室に近い場所にベランダ屋根がある場合は、毎日の睡眠に影響を与える可能性があります。
【施工種別】ベランダ屋根の修理費用
ここでは、以下の施工種別にベランダ屋根の修理費用をまとめています。
- 屋根材の交換
- 屋根材張り替え・骨組み交換
- ベランダ屋根の撤去・交換
屋根材の交換
ベランダ屋根に使用している屋根材を交換する工事の場合は、約50,000円から200,000円が費用相場です。既存の屋根材を一度すべて撤去し、新しい屋根材に交換する作業になります。また、足場を設置する際は別途足場費用もかかります。
屋根材張り替え・骨組み交換
ベランダ屋根の骨組みを交換する費用相場は、屋根材の張り替えとあわせて250,000円から600,000万円ほどです。ベランダ屋根は屋根材だけでなく、屋根材を支える骨組みの部分も劣化してしまいます。そのため、屋根材の張り替えとあわせて骨組みを交換することもあるでしょう。
ベランダ屋根の撤去・交換
既存のベランダ屋根を一度撤去し、新しいメーカーのものに交換することもあります。その場合は、最低でも約300,000円から費用がかかります。製品の値段だけでなく、全撤去の費用が加算されるため、最低でも数十万円は予算を確保しておくべきです。
以下の関連記事では、屋根修理・工事の費用相場や施工事例について説明しています。実際にかかった費用も紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:屋根修理・工事の費用相場
【素材別】ベランダ屋根の修理費用
ベランダ屋根の修理費用は、以下に挙げる素材別でも異なります。
- 波板
- パネル
- 金属
波板
名称のとおり、波打った形状をしているのが波板の特徴です。波板はリーズナブルかつ加工しやすいという特徴もあり、1枚あたり約500円から900円ほどで購入できます。なお波板は使用されている素材も多岐に渡り、安価なものであればビニル樹脂、高価なものはポリカーボネートが使用されています。
パネル
ベランダ屋根の素材をパネルにする際は、1枚あたり約2,000円から4,000円ほどかかると考えておきましょう。パネルにはアクリル製とポリカーボネート製があり、より安く購入できるのがアクリル製のものです。対してポリカーボネート製の屋根はアクリル製よりも高価なものの、耐久性が高めになっています。
金属
豪雪地帯や強風の吹きやすい地域では、金属を使用したベランダ屋根も多く見られます。金属製のベランダ屋根は、1枚あたり約700円から1,200円ほどかかります。比較的安価ではあるものの、金属屋根は錆びやすく、定期的なメンテナンスが必要な点に注意してください。
ベランダ屋根の修理を依頼する前に
ベランダ屋根の修理を業者に依頼する前に、以下に関する情報を把握しておきましょう。
- ベランダ屋根が破損する原因
- ベランダ屋根の修理が必要な状態・症状
- ベランダ屋根の修理費用を抑える方法
ベランダ屋根が破損する原因
ベランダ屋根が破損する原因でもっとも多いのは、経年劣化です。雨風や雪、日差しを防ぐ効果のあるベランダ屋根は、確実に経年劣化していきます。経年劣化による機能の低下や色褪せが目立つ場合は、交換や修理を検討すべきです。また、台風や豪雪、雹などの自然災害が原因で、ベランダ屋根が破損することもあります。
ベランダ屋根の修理が必要な状態・症状
自宅のベランダ屋根が以下のようになったら、修理もしくは交換を検討すべきです。
- 雨風により錆びている
- 錆が悪化することにより穴が空いている
- 雨漏りが発生している
また、既存のベランダ屋根が、日差しや雨風に関するベランダ屋根のメリットを発揮していないと自覚のある場合も、交換すべきです。
ベランダ屋根の修理費用を抑える方法
ベランダ屋根の修理費用を抑える方法には、相見積もりや火災保険が挙げられます。相見積もりとは、複数の業者に一括で見積もりを出してもらう方法です。業者ごとの施工費用を比較できるだけでなく、施工内容や見積もり項目の詳細などを把握できる方法でもあります。またベランダ屋根は、災害の影響を受けやすい場所でもあるため火災保険を利用対象になります。ただし、積雪による破損や台風による屋根材の剥がれなど、あくまで「災害」による破損・劣化が対象となることを覚えておくべきです。
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今回は、ベランダ屋根の修理を業者に依頼する際の費用相場や、修理を依頼する前に押さえておきたいポイントについて解説しました。ベランダ屋根の修理を依頼する際は、屋根の種類ごとにしっかりとした施工実績を持っている業者に依頼したいと考える方も多いでしょう。
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