現在では、ほとんどの家でフローリングが床材として用いられています。
ただ、「フローリングを畳にしたい!」と考えている方もいるかも知れません。
そこで今回は、フローリングを畳にする方法や費用相場などを紹介します。
フローリングを畳にする方法は2種類ある
フローリングから畳にする方法は、次の2つが挙げられます。
- 畳マットを敷く
- リフォームする
それぞれの費用相場やメリット・デメリットを簡単にまとめると以下のとおりです。
畳マット | リフォーム | |
メリット | ・コストを抑えられる ・簡単に取り外せる | ・根本的な部分から畳にできる ・ズレない |
デメリット | ・ズレてしまう ・掃除しにくい | ・畳マットと比べ費用がかかる ・張替えや表替えが必要になる |
費用相場(6畳あたり) | 6万円前後 | 14万円~49万円 |
おすすめの人 | ・賃貸に住んでいてリフォームできない人 ・コストを抑えて畳にしたい人 | ・洋室から和室へリフォームしたい人 ・今後フローリングにすることがない人 |
それぞれの具体的な内容に関しては別の項目で紹介しているため、ぜひそちらを読んでみてください。
フローリングを畳にする方法①畳マットを敷く
1つ目の方法は、畳マットを敷くことです。
畳マットは、フローリング畳や置き畳と呼ばれることもあります。
畳マットでフローリングを畳にするメリット
畳マットでフローリングを畳にするメリットは、以下の2つが挙げられます。
- コストを抑えられる
- 簡単に取り外せる
コストを抑えられる
本格的な畳の張り替えと比較すると、畳マットは安価でリフォームができます。
相場は1畳1万円前後であり、業者に頼まずともDIYで設置できるのもポイントです。
簡単に取り外せる
特別な道具や材料は必要なく、手で簡単に取り外せる構造になっています。
賃貸マンションに住んでいる方でも、手軽にリフォームができるでしょう。
畳マットでフローリングを畳にするデメリット
畳マットにはリフォームよりもコストを抑えられたり簡単に取り外せたりなどのメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。
- ズレてしまう
- 掃除しにくい
ズレてしまう
畳マットを設置してもフローリングとの相性が悪いと、滑り止めの機能が発揮されず、ズレてしまう恐れがあります。
特に子どもがいる家庭だと、子どもが走り回る度にズレてしまうかもしれません。
掃除しにくい
そうなれば、ズレる度に床が傷ついてしまう可能性もあります。
また、畳マットには凹凸があるため、フローリングのときよりも掃除しにくくなります。
畳マットの選び方
畳マットはさまざまなものがあるため、どれが良いのか悩むかもしれません。
もしそうであるならば、以下のポイントを踏まえて選ぶようにしましょう。
素材
畳マットは、い草や和紙などが用いられています。
簡単に書く素材の特徴をまとめると以下のとおりです。
い草 | ・調湿作用がある ・天然素材 |
和紙 | ・水分に強い ・防汚加工や撥水性を持つものもある |
ポリプロピレン | ・耐久性に優れている ・リーズナブル |
い草の場合は調湿作用があることから夏でも冬でも快適であり、和紙は水分に強いおかげでカビやダニの発生を防げます。
ポリプロピレンも水分に強い上に耐久性に優れているため、長く使いたい方にぴったりでしょう。
サイズ
畳マットは目的に合わせて枚数で広さを調製できるという利点もありますが、サイズがどのくらいなのか把握できていないと、イメージ通りに設置できないかもしれません。
そのため、買う前にどのくらいのサイズなのかチェックしておくことが大切です。
畳マットのサイズはいくつかありますが、初めて買うのであれば82cmの半畳サイズがおすすめです。
一方でコンパクトなものを探しているのであれば、60〜70cmのユニット畳が向いています。
サイズが小さいからこそ、狭い部屋にも設置することが可能です。
機能性
畳マットによっては、さまざまな機能性を備えています。
主なものとして、防菌や防臭、滑り止めなどです。
例えば快適さを優先して畳マットを選ぶのであれば、防菌や防臭機能を備えたものを選ぶことで、快適に過ごせるようになるでしょう。
畳マットのお手入れ方法
畳マットを長く使うためには、お手入れ方法も覚えておきましょう。
お手入れ方法まで知っておくことで、きれいに快適な畳マットを維持できます。
換気を心がける
畳は日本古来の木造建築に適した床材です。
しかし現在の住宅は、気密性・断熱性が高く、その分湿気が中にこもりやすくなっています。
畳の最大の弱点はダニ・カビが発生しやすいことです。
日頃からお天気の良い日には窓を開けて、湿気がこもらないように換気を心がけておきましょう。
水拭きは禁物、掃除機を活用
畳のお掃除には水拭きは禁物です。
畳が湿ってしまうとカビの原因になります。
普段の手入れは、畳目にそって掃除機をかけ、ゴミを吸い取ってください。
同じ部分を何度か往復して吸い取るだけで十分です。
畳の上に敷物は禁物
畳の上に絨毯やカーペットなどの敷物を敷くことは、畳本来の良さを消してしまうだけでなく、湿気がこもりやすくなります。
またゴミやほこりが溜まりやすくなることから、ダニやカビの発生を促してしまいます。
そにため、畳はそのままで使用してください。
3ヶ月に一度はお酢でお掃除
畳を長持ちさせたいのであれば、3か月に一度くらいの割合で、酢水で拭き掃除をすると良いでしょう。
やり方は簡単、バケツ半分ほどの水にお酢を小さじ2、3杯入れた酢水を作ります。
その酢水で硬く絞った雑巾で畳を拭き、最後に乾拭きします。
お酢には殺菌・漂白作用があるので、これだけで畳を衛生的に保つことが可能です。
たまに畳を上げて風通し
畳は吸湿性が良いため、畳内部には湿気がこもりがちになります。
湿気は下に下がっていくため長い間敷きっぱなしにしておくと、フローリング・畳両方を痛めてしまいます。
たまには畳を持ち上げて風通しをすると、より良いでしょう。
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畳マットが購入できる場所はどこ?
畳マットに関しては、さまざまなところで購入できます。
主なところは以下のとおりです。
- 楽天市場
- アマゾン
- ニトリ
- 無印良品
- ホームセンター
- ベルメゾン
例えばニトリの場合、リーズナブルな畳マットがそろっているため、少しでも安く済ませたい方におすすめです。
また、楽天市場やアマゾンのようなインターネットショップの場合はオンラインで購入できるため、近くで畳マットが売られていない場合に向いています。
フローリングを畳にする方法②リフォームする
2つ目の方法は、リフォームすることです。
フローリングから畳へのリフォームには、畳マットとは違ったメリット・デメリットがあるため、リフォームのことも検討しながらどちらが良いのか考えてみましょう。
リフォームでフローリングを畳にするメリット
リフォームでフローリングを畳にするメリットは、根本的な部分から畳にできることが挙げられます。
畳マットの場合はフローリングに敷くだけであるため、ズレてしまうこともあります。
しかし、リフォームの場合はそのようなことがありません。
また、本格的な畳を設置できるからこそ洋室から和室にしたい場合にもリフォームがおすすめです。
リフォームでフローリングを畳にするデメリット
デメリットとしては、費用と時間がかかってしまうことが挙げられます。
そのため、すぐにフローリングから畳へしたいと考えている方には向いていません。
また、畳にすると張替えや表替えが必要になる場合もあるため、手間がかかってしまいます。
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フローリングを畳にするリフォームの相場
フローリングから畳にする際のリフォームにおける費用相場は、6畳あたり14万円~49万円前後です。
これにはフローリングの撤去処分費や畳代などの諸経費も含まれています。
畳マットが安いもので1万円以下で買えることを考えると、いかにリフォーム費用が高額なのか把握できるでしょう。
琉球畳にしたり土台から取り替えたりする場合は費用が高くなりますが、それでも50万円未満で済む場合がほとんどです。
フローリングから畳への変更はDIYでもできる?
日頃からDIYをしている方の場合、「フローリングから畳への変更を自分だけでできるのは?」と思うかもしれません。
ただ、実際のところは難しく、おすすめできません。
畳マットのような薄いものを使ったDIYならできますが、本格的な畳を使いたい場合にはきちんと技術を持つプロに任せることをおすすめします。
リフォーム業者を見つける際のポイント
フローリングから畳へリフォームしてくれる業者は数多くあるため、どこに依頼すれば良いか迷うかもしれません。
もしそうであるならば、実績をチェックしておきましょう。
実績が豊富なところであるほど、これまでの知識や経験を踏まえた上でリフォームしてくれます。
また、複数の業者を比較するために見積もりしてもらうことも大切です。
リフォームの費用や工事方法は業者や物件によって異なるため、いくつかの会社に見積もってもらい、自分が良いと思えるところに依頼しましょう。
畳を張り替える際のプロはゼヒトモで見つけよう!
今回は、フローリングを畳にする方法を2つ紹介しました。
それぞれメリットとデメリットがあり、予算や物件によって向き不向きが異なります。
だからこそ、しっかりと考えた上でどちらの方法を選ぶのか決めてみましょう。
なお、ゼヒトモでは畳の張り替えをしてくれるプロを簡単に探すことが可能です。
リフォーム後、畳の張り替えをどうすればよいか気になる方は、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか。
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依頼した方の声
畳新調ですっきり感がすごく満足しています。 畳のにおいがすごく新鮮です。
畳がいぐさの畳だけではなくていろんな種類があることを教えて頂きました。今の畳はカラフルで、フローリングにリフォームしなくても簡単に洋風の感じになって、しかも安く出来る事が分かって勉強になりました。 工事の方も丁寧に畳表替え工事をして頂きました。 ありがとうございました。
とても明るい雰囲気の方で、安心して畳の新調をお願いできました。 新しくした和紙畳、とてもオシャレで傷や汚れにも強くて満足しています。
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