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  6. 壁紙クロスの種類・特徴・選び方とは。リフォームの費用相場も
2022/09/30 2024/03/28

壁紙クロスを張り替えることで、部屋の印象をフレッシュかつクリーンに変えることができます。とはいえ、どのような種類があるのか、どう選べば良いのかと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、壁紙クロスについて知りたい方に向けて、必要な情報を詳しく紹介しています。種類やメーカーごとの特徴や選び方、リフォームする場合の費用相場も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を監修したプロ
有田 康子 さん

株式会社R&R.co

壁紙を変えておしゃれな部屋に!

部屋がなんとなく汚れた感じがするとき、部屋の雰囲気を変えたいときなどは、壁紙クロスを変えてみてはいかがでしょうか。張り替えるだけで簡単にリフォームが完成するので、大がかりな工事が不要で、他のリフォームと比べると費用も安価な傾向にあります。

また、シールタイプの壁紙を選べば、DIYをすることも可能です。壁紙の種類は多く、素材やメーカーなどによって特徴が異なります。より満足度の高いお部屋を完成させるためにも、種類別、メーカー別の特徴を押さえておきましょう。

壁紙(クロス)の種類別の特徴とは

まずは壁紙の素材ごとの特徴を理解しておきましょう。国内メーカーや輸入品などでは以下の素材を扱っています。

  • ビニールクロス
  • 織物(布)クロス
  • 紙製クロス
  • 自然素材の壁紙(漆喰や珪藻土)
  • 木質系壁紙
  • オレフィン壁紙

それぞれの特徴について見ていきましょう。

ビニールクロス

デザインやカラーが豊富で、好みのものが見つかりやすい点がビニールクロスの特徴です。また、水拭きができるので、少々汚れても簡単に手入れをすることができます。壁が汚れやすい子ども部屋や、こまめに手入れをしたいキッチン、ダイニングなどの壁紙としても適しているでしょう。

メリットが多い一方で、ビニール製のため通気があまりできず、カビが生えやすいというデメリットがあります。部屋の換気を心がけるなど、カビをはやさないように注意しましょう。

また、燃えると有毒ガスが発生する可能性もあります。ビニール独特の臭いが気になることもあるので、化学的な臭いが苦手な方は避けるほうが良いでしょう。

織物(布)クロス

織物(布)クロスとは、シルクやレーヨンなどの織物を使った壁紙です。織り方によってニュアンスが変わり、布ならではの落ち着いた高級感を演出できます。

ホテルのようなシックで落ち着いた部屋にしたい方は、織物のクロスも検討してみましょう。寝室などのくつろぎの場所にも合いますが、玄関や廊下などのお客さまも目にする部分にもおすすめです。センスの良さをさりげなくアピールできるでしょう。

ただし、織り目の部分にホコリが入り込みやすく、こまめなメンテナンスが必要です。また、クロス自体が高いだけでなく、張り替えにも手間がかかるため、施工費が高額になる傾向にあります。

紙製クロス

紙から作られたクロスもあります。デザインが豊富で好みの空間に仕上げられる点が魅力です。なお、日本ではビニールクロスが主流ですが、海外では紙製クロスが人気のため、輸入品が多いのも特徴といえるでしょう。

和紙でできたクロスは、吸湿性があり、室内の湿度を調整する機能もあります。ただし、紙製クロスはビニールクロスよりも薄く、張り替えの際に下地処理を念入りに行うことが必要です。そのため、施工費が割高になることもあります。

自然素材の壁紙(漆喰や珪藻土)

環境と快適さにこだわる方には、漆喰や珪藻土などの自然素材の壁紙がおすすめです。素材によってはホルムアルデヒドなどの有害成分を分解する効果や消臭効果もあるだけでなく、防火性も期待できます。

ただし、漆喰や珪藻土でできた壁紙クロスは価格が高く、リビングなどの広い空間に施工すると総額が高額になります。施工にも手間がかかるため、施工費も高くなる点にも注意が必要です。また、拭き掃除は基本的にはできないので、汚れがついたままになってしまうかもしれません。

木質系壁紙

木質系壁紙とは、薄く切った天然木材やコルクの裏に紙などのフィルムシートを貼って仕上げたものです。木目の味わいが美しく、ナチュラルな空間を目指すときには、ぜひ検討してみましょう。ただし、価格が高めなので、腰壁やアクセントクロスのように限定的に使うこともおすすめです。

オレフィン壁紙

オレフィン壁紙とは、ポリエチレンなどの合成樹脂を主原料としたものです。ビニールクロスと同じく汚れがつきにくいという特徴があります。

デザインが豊富な点もオレフィン壁紙の特徴です。シンプルな無地のものであっても、レンガやタイルのような雰囲気のデザインもあり、高級感とこだわりを感じさせる仕上がりになります。

メリットは多いものの、ビニールクロスと比べると高額になる点に注意が必要です。また、オレフィン壁紙は誰でも簡単に張れるというわけではないので、技術力に定評のある業者に依頼する必要があります。業者を選ぶときは、オレフィン壁紙の施工実績が豊富にあるか尋ねるようにしましょう。

壁紙(クロス)の国内主要メーカーと特徴

メーカーによっても特徴が異なります。入手しやすい国内の主要メーカーの特徴を紹介するので、ぜひクロス選びの参考にしてください。

サンゲツ

サンゲツは、国内最大手のクロスメーカーです。オリジナルの商品だけでなく輸入品も多く扱い、インテリア性の高い住宅空間に仕上げます。

全国にショールームがあり、手に取って選べるのもサンゲツの魅力です。実際に広い空間に施工してある状態も見学できるので、カタログや無料サンプルだけではわからない部分もチェックすることができます。

リリカラ

リリカラもデザイン性の高さで知られたメーカーです。英国調の落ち着いたデザインや、かわいいキャラクターデザインなど、幅広い選択肢から好みのものを指定できます。

また、マグネットでメモを張り付けられるものやプロジェクターとしても使える壁紙など、独自の目線で開発されたオリジナリティの豊富さも魅力です。いくつかショールームもあるので、実際に見て選ぶこともできます。

シンコール

キャラクターデザインが豊富で、子ども部屋向きのラインナップが充実したメーカーです。デジタルカタログもあるので、好みのものや条件に合致する品番を自宅で選ぶこともできます。

トキワ

トキワは50年以上の歴史を誇る壁紙メーカーです。自然素材のものや、特殊技術でリラックス効果のある壁紙など、幅広い品揃えも魅力といえます。

ルノン

ルノンは、消臭効果にこだわった壁紙のバリエーションが豊富です。室内の快適さにこだわる方も、ぜひ検討してみましょう。

東リ

東リは壁紙だけでなく、床材やカーテンなども扱うインテリアの総合メーカーです。壁紙は機能性が高いものが多く、防汚加工や不燃性あるものなども揃っています。ショールームもあるので、実物を見てから購入することも可能です。

壁紙(クロス)の選び方のポイント

壁紙は面積が広いため、部屋のイメージを大きく変えます。理想の空間を作るための選び方のポイントについて見ていきましょう。

どのような部屋にしたいかイメージする

まずは時間をかけて、どのような部屋にしたいのかイメージを膨らませましょう。インターネットなどで壁紙の画像を集めておけば、より理想に近いクロスを注文できるようになります。

床の色やドアの色調・天井などのバランスを考えて選ぶ

床やドア、天井などとのバランスを考えると、より一体感のある空間に仕上がります。家具やカーテンとの相性も考えてみましょう。

色の効果で壁紙を選んでみる

色が持つ効果にも注目してみましょう。例えば高級感を演出したいときは黒やブラウン、爽やかさにこだわるならブルー系が合います。

アクセントクロスを効果的に使う

部屋を1種類のクロスで仕上げる必要はありません。アクセントクロスも効果的に用い、理想の空間を作っていきましょう。

決める前に大きなサンプルで確認する

カタログの小さなサンプルでは、部屋全体に張ったイメージはつかみにくいものです。必要に応じて大きなサンプルを請求し、全体像を確認しておきましょう。

壁紙リフォームにかかる費用

壁紙の張り替えは施工費込みで1㎡あたり750~1,200円が目安になります。6畳の部屋であれば5万円程度、8畳の部屋であれば6万円程度を見積もっておきましょう。

壁紙は内装リフォームが得意な会社と一緒に選ぶのがおすすめ

壁紙の種類は多く、また紙製クロスや織物クロスのように施工方法が難しいものもあります。通販などで販売している壁紙を配送してもらいDIYするのも良いですが、仕上がりにこだわるなら内装リフォームが得意な会社に依頼し、壁紙選びから施工までのトータルサポートを検討しましょう。

ゼヒトモで壁紙クロスの張り替えリフォームのプロを探す

壁紙クロスを張り替えることで、より美しい空間を手に入れることが可能です。メーカーや種類の違いに注目すれば、より満足度の高い壁紙を選べるでしょう。

  • 壁紙クロスについて相談したい
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監修したプロのコメント

日本の住宅の8割以上が、白っぽい壁紙を使っています。ただ、本当に「白」なのでしょうか?面積が広いと元の色より薄く見える傾向があったり、部屋の照明の色によって、壁紙の色の見え方は大きく変わってきます。昼白色の照明では真っ白に見えたのに、電球色ではベージュ系に見えたりするのです。

いま人気のグレーのクロスを貼った際、電球色の照明の元で見ると、なんとなくすっきりしない印象になる場合もあります。「失敗したなぁ、、、」と感じるかもしれませんが、照明の色を昼白色にするだけでスタイリッシュな空間になる場合もあります。それほど照明の色は、壁紙の色の見え方に大きく影響してきます。

壁紙を張り替える際は、以下のような選び方をおすすめします。
*自然光と照明の光の両方で見る
*テーブルの上で見るだけでなく、大き目のサンプルを貼りたい壁に貼ってみる

*柄物のクロスは、リピート幅に注意(柄合わせの為に2倍の材料が必要になる事もあります。)


また、壁紙を張り替えるとお部屋の匂いも変わります。壁紙は、家の匂いが染み込み易いので、張り替えることで気分もリフレッシュできますよ。

この記事を監修したプロ
有田 康子 さん

株式会社R&R.co

女性目線からの、リフォーム・リノベーション全般のプランニング・現場管理・アフターフォローまで対応可能。電気メーカーにて半導体設計アシスタント・水回りメーカーにてアドバイザー・オーダーキッチンメーカーにて設計職・ハウスメーカーにてリフォーム営業として様々な勤務経験あり。 二級建築士・インテリアコーディネーター・CAD技能者2級・既存住宅状況調査技術者を取得。 その他、断熱、防音、耐震関係の仕事も多数従事している。

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