壁紙(クロス)のリフォームを検討するときに、まず気になるのが費用相場です。壁紙は面積が広いため、広い部屋のリフォームをするときや、複数箇所を張り替えるときには費用がかさみます。
この記事では、壁紙張り替え費用の相場を紹介します。一般的な張り替えのタイミングや、費用を安く抑える方法についてまとめました。また、賃貸物件を退去するときの壁紙費用は誰が負担するのかについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
壁紙(クロス)の張り替えの費用相場
壁紙(クロス)を張り替えるだけで、部屋は大きく雰囲気が変わります。
壁紙の張り替え費用は、壁の面積と場所によって変わるので、それぞれの費用相場を説明していきます。
【広さ別】壁紙(クロス)張り替えの費用相場
広さ別の壁紙張り替え費用相場です。※壁紙価格と施工費用を含む
広さ | スタンダードクロス | ハイグレードクロス |
6畳 | 3万~6万円 | 4万~7万円 |
8畳 | 4万~9万円 | 5万~10万円 |
12畳 | 5万~12万円 | 7万~15万円 |
20畳 | 7万~15万円 | 10万~23万円 |
【場所別】壁紙(クロス)張り替えの費用相場
場所で考えた場合の費用相場です。天井が高い場合は、以下の表記よりも費用が高額になることがあります。※壁紙価格と施工費用を含む
場所 | スタンダードクロス | ハイグレードクロス |
キッチン | 3万~6万円 | 4万~7万円 |
洗面所 | 3万~4万円 | 4万~5万円 |
トイレ | 3万~5万円 | 5万~7万円 |
壁紙(クロス)張り替えのタイミングの目安
壁紙(クロス)は、約10年で寿命になるといわれています。しかし、洗面所やキッチンのように水や油がつきやすい環境や、直射日光にあたる場所などは、耐用年数が短くなる可能性があるため注意が必要です。
また、耐用年数に達していなくても、劣化が激しい場合は交換するようにしてください。見た目が悪くなるだけでなく、悪臭やカビが発生する原因になることもあります。
費用を安く抑える方法4選
壁紙の張り替え費用を安く抑えたいときは、次の4つのポイントに注目してください。
相見積もりをする
複数の業者に見積もりを依頼することで、費用が安い業者を選べます。少々手間と時間はかかりますが、相見積もりを取ってから、業者を決めるようにしてください。
なお、見積もりを比較するときは、料金だけに注目してはいけません。担当者の対応やアフターサービス、実績、仕上がりの様子なども比較し、安心して作業を任せられる優良業者に決めましょう。
安い素材の壁紙(クロス)で施工する
安い素材の壁紙を選ぶと、施工費用も安くなります。施工する面積が広くなればなるほど、節約できる費用が大きくなるため、同時に複数の部屋の壁紙を張り替えるときや、リビングや玄関ホールなどの広い部分を張り替えるときは素材の値段にも注目してください。
なお、安価なタイプの壁紙を「スタンダードクロス」、高級なタイプや高機能なタイプを「ハイグレードクロス」と呼び分けます。スタンダードクロスはハイグレードクロスに比べて安価ですが、はがれやすいことや湿気に弱い、希望するデザインがない可能性が高いなどの注意点もあります。壁紙を選ぶ前に、業者にそれぞれの特徴を確認しておきましょう。
同時に複数箇所の施工を行う
同時に複数箇所の壁紙を張り替えることで、都度依頼する手間が省けるだけでなく、手数料や交通費などがかからずに済みます。また、古い壁紙をまとめて処分してもらえるため、廃棄費用も抑えられるかもしれません。
そろそろ張り替えが必要と思われる部分があるときは、まとめて依頼してみてはいかがでしょうか。業者によってはまとめて依頼することで割引が適用されることもあり、安価に張り替えができることもあります。
DIYで張り替える
DIYでやると人件費がかからないため、材料代だけで壁紙の張り替えを実施できます。しかし、失敗すると費用がかえって上がる可能性があるだけでなく、ローラーや刷毛といった工具を買うのにも費用がかかり、結果的に高くつくことがあります。
また、業者とは異なり、壁紙を卸価格で購入できないため、材料代だけでも高額になるかもしれません。完成度や費用の面から考えると、業者に依頼するほうがよいケースが多いでしょう。
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壁紙(クロス)の素材の特徴
壁紙(クロス)は素材によって、機能性や適した場所などが異なります。素材ごとの特徴をまとめました。ぜひ素材選びの参考にしてください。
塩化ビニル樹脂系
特徴 |
価格が安く種類が豊富 高耐久性・高耐水性で掃除が簡単 焼却処分する際にダイオキシンが出る可能性がある 汚れやすいキッチンや洗面所、玄関におすすめ |
プラスチック系
特徴 |
塩化ビニル樹脂系と比べると価格が高め 表面強度が高く、キズがつきにくい 水拭きできる 清潔に保ちたい子ども部屋やリビングにおすすめ |
無機質系
特徴 |
土や石、ガラス繊維などが原料 独特な風合いがある 施工技術によっては下地の凹凸や継ぎ目が目立つ 珪藻土風なら和室、漆喰風なら玄関などにおすすめ |
木質系
特徴 |
価格が高め 天然木やコルクが原料 ぬくもりのある雰囲気に仕上がる 耐水性が低い素材もある 玄関や廊下、アクセントクロスにおすすめ |
繊維系
特徴 |
木綿や麻、ポリエステルなどが原料 水拭きは避けるほうがよい ホコリがつきやすい 高級感を演出したい場所におすすめ |
紙系
特徴 |
パルプや合成紙などを使用 吸音性・通気性が高い 下地の凹凸が出やすいので施工に注意 落ち着いた雰囲気になるので寝室や書斎におすすめ |
リフォームでよくある失敗2選
壁紙リフォームでよくある失敗を知っておくことも重要です。ここからは失敗例と解決法を紹介します。
リフォームしていない部分の壁紙が古く見える
壁紙には汚れが付着しています。白く見える壁紙でも、新しいものと取り換えると汚れやくすみが歴然とします。そのため、特定の部屋の壁紙だけを取り換えると、他の部屋の壁紙が古く薄汚れて見えるかもしれません。
新品の壁紙の明るさが気になるときは、あらかじめ少しくすんだカラーを選んでみるのも良いでしょう。オフホワイトやアイボリーのようにクリアすぎない白を選ぶことで、浮かずに周りに馴染みます。
また、壁紙の一部が汚れているときも、全体を交換するようにしてください。部分的に張り替えると、交換した壁紙だけが明るく見えて、浮いてしまうことがあります。壁紙を張り替えるときは、できれば天井も張り替えるようにすると、色の違いが目立ちにくくなるでしょう。
部屋の家電が不調になる
壁紙交換時には、意外と多くのホコリが出ます。エアコンや空気清浄機などの家電がホコリを吸い込み、壊れたり不調になったりすることもあるかもしれません。
家電やパソコンなどの精密機器は、別の部屋に移動させ、ホコリが入り込まないようにしましょう。また、作業を手伝うときや見るときは、マスクやゴーグルを着用し、ホコリが体内に入らないようにしてください。
アパート退去時は壁紙(クロス)の張り替え費用を負担するべき?
賃貸アパートや賃貸マンションなどの賃貸物件に住んでいる場合は、退去時に壁紙(クロス)の張替え費用を請求されることがあります。どのような汚れに対して費用が発生するのか、また、安くできる方法があるのか、詳しく見ていきましょう。
自然に発生した汚れ
自然に発生した汚れについては、入居者はクロスの張り替え費用や補修費用を負担する必要がありません。なお、自然に発生した汚れとは、以下のものを指します。
- 日焼けによる色褪せ
- 通常の使用による画鋲やピンでできた穴
- 家具やエアコンの裏側にできた黒ずみ
清潔に暮らしていても、時間が経過すれば壁紙は汚れるものです。上記のような汚れは入居者に責任があるとは考えられないため、張り替え費用は請求されないことが一般的です。
イレギュラーな汚れ
故意に発生したと考えられるイレギュラーな汚れについては、入居者がクロスの張り替え費用や修繕費用を負担するべきと判断されることがあります。たとえば、以下の汚れは、イレギュラーだと考えられます。
- 故意につけたキズ、落書き
- クロスの下の石膏ボードの張り替えが必要なほどの深い穴
- タバコのヤニによる壁紙の汚れやにおい
落書きやヤニによる汚れは、適切に掃除をすれば、ある程度落とせるため、費用が発生しない可能性があります。しかし、無理にこすってしまうと、壁紙そのものが破損することもあるため、素材の特徴を調べてから処理するようにしてください。
また、イレギュラーな汚れが発生したときは、費用が発生することを前提として、張り替えの相場をチェックしておくようにしましょう。退去時にまとめて支払うため、計画的に費用を用意しておくことが必要です。
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本記事では壁紙・クロス張替えの費用や安く抑えるコツ、素材について解説しました。壁紙には様々な種類があるため、住まいの状況に合わせたものを、業者に張り替えてもらうことをおすすめします。
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