おしゃれな雰囲気を演出するには、窓はどのようにリフォームするのが良いのでしょうか。この記事では、窓リフォームの方法や、注意するポイントなどを解説します。
注意点もあわせてご紹介するので、リフォーム時の参考にしてください。
窓リフォームの方法5選
まず、窓リフォームをする方法をご紹介します。主なリフォーム方法は、以下の5つです。
- 高性能ガラスに交換する
- 窓ガラスにフィルムを貼る
- カバー工法で外窓を交換する
- 内窓を設置する
- 後付け用の窓まわり製品を活用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高性能ガラスに交換する
1つめが、高性能ガラスに交換する方法です。冷暖房の効率を上げたい、日射しを遮りたい、窓際が寒いといった場合に適しています。
窓を断熱効果・遮熱効果のある省エネ仕様のものにすれば、電気代を節約できるほか、結露対策やダニ、カビの抑制も可能です。大きさが180×170cm程度の窓ガラスを交換する場合、5万~15万円が費用相場とされます。
ただし、窓枠や框(かまち)は元の状態のままのため、全体のデザインに統一感がなく、古さを感じることもあるでしょう。また、そこの部分は結露を防げないため、注意が必要です。
デザインも重視するのであれば、費用はかかりますが、窓枠ごと交換することをおすすめします。
窓ガラスにフィルムを貼る
2つめが、窓ガラスにフィルムを貼る方法です。最近は飛散防止や遮熱、防虫効果、防犯効果、目隠し効果など、さまざまな機能を持つ製品がそろっています。選択肢も多いため、自身の悩みに合わせて製品を選べば、快適な住空間を築けるでしょう。
業者に依頼する場合は、1平方メートルあたりの材料費と施工費がかかります。フィルムの価格は各メーカーで異なるため、注意しましょう。
以下は、フィルムの費用相場です。DIYで対応するのであれば、材料費のみで済みます。
防犯フィルム | 力を加えても破れにくい | 24,000円 |
飛散防止フィルム | ガラス破片の飛散を防ぐ | 11,000円 |
遮熱フィルム断熱フィルム | 熱を逃げにくくし寒さ対策になる | 15,000円 |
UVカットフィルム | 紫外線を99.9%カットする | 11,000円 |
目隠し・デザインフィルム | 明るさを保ちながらプライバシーを保護できる | 10,000円 |
メリットは、手軽にできる点です。ご紹介しているリフォームの中では一番価格が安く、キレイにはがせるため、賃貸住宅でも使えます。
DIYでも窓フィルムを貼れますが、キレイに貼れていないと熱割れと呼ばれるガラスの割れが発生する恐れがあります。また、見た目を美しく保つためにも専門業者に依頼することがおすすめです。
カバー工法で外窓を交換する
3つめが、カバー工法で外窓を交換する方法です。外窓交換とは、建物の外側に面した窓を新しい窓に交換する工事のことをいいます。外窓交換の強みは、窓がスムーズに開けられないケースやすき間風で寒いといったケースなど、窓の悩みを一掃できることです。
外窓交換のカバー工法では、今ある窓の障子部分を外し、新しい窓枠と窓を取り付けます。外窓交換カバー工法の費用は、窓の大きさによって価格が変わり、費用相場は以下のとおりです
- 小窓サイズ:約27万円
- 腰高窓サイズ:約35万円
- 掃き出し窓(テラス窓)サイズ:約60万円
近年では、窓交換に使われる窓には、木目調カラーのサッシの窓なども用意されています。こういった製品を選べば、フローリングと調和する窓枠にできて、室内をよりおしゃれな雰囲気にできるでしょう。
内窓を設置する
4つめが、内窓の設置です。内窓とは、今ついている窓の室内側に取り付ける樹脂製の窓のことをいいます。
既存の窓と内窓の間に空気層ができるため、高い断熱効果を得られるのが特徴です。断熱ガラス(複層ガラス)にすれば、寒さや暑さを防いでくれるため光熱費の削減に役立つほか、結露防止や防音対策にもなり、快適な室内を実現できます。
窓タイプを選べる内窓は、インテリア性の高さも魅力です。既存の窓の内側に取り付けるため、古い窓を隠せるだけでなく、カラーも好みに合わせて選べます。
ガラスの種類も選べ、高性能ガラスや不透明ガラスをチョイスすれば、デザイン性だけでなく性能性も格段に向上させることが可能です。
内窓を設置する際の費用は、一般的なサイズの窓であれば8万~15万円、大きなサイズの窓なら15万~30万円前後です。
後付け用の窓まわり製品を活用する
5つめが、後付け用の窓まわり製品の活用です。防犯対策をしたいのであれば、防犯用面格子の設置、災害や台風時の窓ガラスの割れ対策であれば雨戸やシャッターの取り付け、外からの視線、急な雨の吹き込みを防ぎたいのであれば、日よけやルーバーを取り付けるといいでしょう。
これらの製品には後付け用と先付け用、両方対応のものがあるため注意してください。製品ごとのおおよその費用相場は、以下のとおりです。
- 防犯用面格子:3万~5万円
- ルーバー:5万
- シャッター、手動シャッター:約17万~20万円※
- 電動シャッター:約28万~48万円※
※別途搬入費用や工事費用がかかります
後付けする場合のポイントは、既存の設備に対して違和感のない製品を選ぶことです。色や見た目がまったく異なるものを選んでしまうと統一感が欠けてしまうため、購入する前にしっかり家の設備と合うかどうかを確認することが重要です。
おしゃれに仕上がるおすすめの窓リフォーム
ここでは、おしゃれに仕上がるおすすめの窓リフォームをご紹介します。主なリフォームは、以下の3つです。
- 丸窓やアーチ窓、三角窓などの変形窓にする
- 窓枠を隠す
- デザイン多様な内窓を活用する
丸窓やアーチ窓、三角窓などの変形窓にする
窓を丸窓やアーチ窓、三角窓など変形窓にすると、おしゃれさをより演出できます。丸窓は外観にアクセントを付けられるほか、はめ殺しのタイプが多く防犯性にも優れているため寝室などにおすすめです。
半円形の採光用のFIX窓であるアーチ窓は、キレイな曲線が魅力で、住宅の外観に海外のデザインを映し出してくれます。三角窓は、シャープさがありつつ、外観に複雑さをプラスしてくれるデザインです。
それぞれの形によって窓が持つイメージや雰囲気が変わります。また、FIX窓にすればよりスタイリッシュな印象になるため、自宅にあったデザインの窓を見つけるようにしましょう。
窓枠を隠す
大がかりなリノベーションせずに、窓まわりをおしゃれにするポイントに、古い窓枠を隠すというものがあります。窓枠を隠すことで、外の景色が強調されて、よりおしゃれな空間を作り出すことが可能です。
窓枠を隠すといわれても想像しにくいかと思いますが、窓枠まで新たに壁を作ってその壁で窓枠を隠すイメージになります。壁といっても窓枠が隠れる程度の厚みのため、部屋が狭くなることはありません。
部屋の壁と窓枠まわりの内装を、同じ色で同化させることがポイントです。それにより、窓枠が壁に隠れて見えなくなり、壁と窓がシームレスにつながって開放的でおしゃれな室内に仕上がります。
ただし、カーテンやブラインドを取り付けると野暮ったくなるため、外からの視線が気にならない窓を選ぶようにしましょう。
LDKやリビングダイニングが外に面していないのであれば、一気に暮らしのおしゃれ度を格上げできます。窓の開閉がしにくい点だけは、あらかじめ理解しておきましょう。
デザイン多様な内窓を活用する
内窓には、さまざまな種類のデザインがそろっています。白やグレーなどのシンプルな枠はもちろん、温かみのある木製の製品なども選ぶことが可能です。
北欧チックな雰囲気を醸し出せる内窓やモダンな内窓など、スタイルにあった内窓もそろっており選ぶ楽しみもあります。
洋室だけでなく和室にも内窓は入れられるため、ガラスに和紙を挟み込んだ内窓を選び、木目調の窓枠を使用すれば、障子のような内窓に仕上がります。
このように、選ぶ内窓によって雰囲気を変えられるため、おしゃれにしたいのであればイメージに合った内窓を選ぶようにしましょう。
窓リフォームでおしゃれに仕上げるポイントと注意点
最後に、窓リフォームで住まいをおしゃれに仕上げるポイントと注意点をご紹介します。ポイントは以下の4点です。
- 設置場所に合わせてサイズやデザインを採用する
- 内観だけでなく外観も考慮する
- 窓の機能性も重視する
- マンションや賃貸は確認が必要
設置場所に合わせてサイズやデザインを採用する
設置場所に合わせて、サイズやデザインを調整するようにしましょう。
たとえば、リビングの窓のリフォームを考えるのであれば、腰窓にするか、掃き出し窓にするかは、設置場所に合わせて選ぶことが大切です。
リビングの外にテラスがあれば、部屋がテラスまで続いているように見せるためにも掃き出し窓がいいでしょう。一方、景色を切り取ったように見せたいのであれば、腰窓が効果的です。
また、FIXにするか開閉が可能なタイプにするかも、設置場所に合わせて選びましょう。風通しを良くして換気もしたりしたいのか、光を取り入れたり景色を楽しんだりしたいのかなど、条件と希望を照らし合わせて適切なチョイスができれば、快適な生活空間を演出できます。
内観だけでなく外観も考慮する
窓リフォームする際は、インテリアや家具などの内観のバランスだけを重視するのではなく、家の外観にも注目しましょう。
窓は、外観に大きく影響する箇所です。室内のことだけを考えて設置すると、内外のイメージがバラバラでまとまりのない印象になってしまいます。
外観を考えた場合、窓のラインがそろっているほうが美しく見えるものです。また、形が同じ窓が続いているほうがリズムよく見えたり、家の象徴になったりする効果があります。このように、内外の見え方を考慮して、バランスよく窓を設置するようにしましょう。
窓の機能性も重視する
デザイン性ばかりにこだわると、肝心の機能性が担保できなくなる恐れがあるため注意しましょう。
窓やサッシには、実に多くのデザインがあります。お気に入りが多くあれば、いろいろと設置したくなりますが、窓をリフォームする目的をはっきりさせておけば機能性を損なわずに適切な窓を設置できるでしょう。
窓を新たに設置すると、基本的に気密性や断熱性が下がります。お気に入りの窓を設置したところ、窓の設置場所が悪いために日差しが強くて光熱費が高くなったり、結露が出やすくなったりして、生活に支障が出る可能性も否定できません。
その際、リフォームの目的をはっきり決めておけば、選ぶべき窓や設置場所がおのずと決まります。防音対策の窓と結露対策の窓とでは選ぶ窓が異なるように、あらかじめ目的を決めておけば失敗を避けられるはずです。
マンションや賃貸は確認が必要
マンションや賃貸物件に住んでいる場合、リフォームできるかどうかの確認が必要です。基本的に窓は共用部分に分類され、内窓は専有部分になる場合が多いものの、マンションの管理規約によって異なります。
専有部分は個人の判断でリフォームできる場合もありますが、共用部分は個人の判断でリフォームできません。そのため、窓リフォームを検討している場合は、事前に管理組合へ確認を行いましょう。
マンションや賃貸物件の場合は、「後付け用の窓まわり製品」を有効活用しましょう。原状回復ができる製品も多いため、マンションや賃貸物件であってもリフォームが行えるメリットがあります。
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