室内の掃除は思い立ったらすぐに掃除機やクイックルワイパーなどでできますが、ベランダ掃除は思い立ってもなかなかやれないものです。
戸建てのベランダ掃除、マンションのベランダ掃除のやり方など、その特徴ごとに、効率的な掃除のやり方を取り上げました。ぜひ最後まで読んでみてください。
1:ベランダ・バルコニーの汚れはなに?
まずベランダの汚れの原因を確認しましょう。基本的には排気ガス、外気の汚れ、砂、土が汚れの主な原因です。
交通量の多い道路に面しているベランダでは排気ガスや砂埃による汚れが目立ちます。そのまま放置していると汚れが定着してしまって落としづらくなります。そのため、定期的に掃除する必要があります。
また、ベランダでガーデニングや小さな植物を育てている場合は、砂や土が周りに散ることによりベランダが汚れていきます。
ベランダのピンクの汚れは何?
ベランダには茶色い砂や土砂の汚れだけでなく、ピンクや赤っぽい色の汚れがでることがあります。
クーラーのドレン(排水ホース)の水が流れるところや排水口近くなど、湿っている場所がピンクや赤っぽい色に変色していることはありませんか?
これはお風呂場でもよくみるヤツと同じ【赤色酵母のロドトルラ】かもしれません。
カビではなく酵母菌でジメジメとしている場所に繁殖します。
2:ベランダ掃除に必要な道具は? 掃除に適した天気は?
続いて、ベランダ掃除に必要な道具と掃除に適した天気について解説します。道具と天気を知っておくことで、いつどのような道具を用意して掃除すればよいか把握しやすくなり、効率よくベランダやバルコニーを綺麗にできます。
必要な道具は?
ベランダやバルコニーの掃除に必要な道具には、普通の掃除と変わったものはありません。
- ほうき・ちりとり
- 雑巾や古タオル
- バケツ
- 使い古した歯ブラシ
- 新聞紙
- マスク
- ゴム手袋
- デッキブラシ(戸建ての場合)
これらがあれば十分です。
戸建てのベランダの場合、しつこい汚れはケルヒャーなどの高圧洗浄機があればより快適なベランダお掃除ができます。
掃除に適した天気は?
掃除に適した天気は、湿度があり、風が弱い日です。小雨や曇りの風にそういう日が多い傾向です。
逆に、カラッと晴れた日で風があった場合は、砂埃が舞っていたり、ゴミが飛来したりするため適しません。
3:ベランダ掃除で気を付けるポイントは?
掃除で気を付けるポイントは、「他の家の迷惑にならないか」ということです。
マンションなどの集合住宅において、2階以上に住まわれている場合、階下への水漏れや、隣室への水漏れに注意が必要です。ベランダは防水加工がされていないこともあります。隣室と壁があったとしても、同じ排水溝を使用している場合があります。
勢いよく水を流すとそれらが漏れていってしまうので、慎重に掃除を進めなければなりません。
また、何でも流してしまうと排水溝が詰まる原因となってしまいます。落ち葉や大きな埃などは事前にゴミ袋に入れて捨てるようにしましょう。
マンションのベランダ掃除でケルヒャーを使うのは一戸建と違い、周囲に迷惑がかかります。
大きな音がでることと、水を大量に使うことでマンションの規約違反になるかもしれません。あらかじめ規約を確認しましょう。
4:実際のベランダの掃除方法
それでは、実際の掃除方法について見ていきます。
<マンションのベランダの掃除の流れ>
(1)ほうきや掃除機でマンション・ベランダ内の大きなゴミを取る
まずはほうきで大きなゴミを取り除きましょう。
掃除機は音が大きいので、マンションや集合住宅は、近隣に迷惑をかけることがあるので注意しましょう。
サッシの溝は掃除機でゴミを吸い取るほうが楽なので、掃除機を室内に向けたままホースを室内から伸ばして掃除すると音が外に漏れにくくなります。
(2)取れないゴミを手で取る
ほうきや掃除機で取れなかったゴミは手で取り除きます。
(3)土や砂を拭き取る
マンションのベランダは掃き出しができないので、土や砂は、少し湿らせてからまとめて掃き取ります。その後で別の雑巾などで拭き掃除をします。
(4)拭き掃除をする
(1)から(3)までで大きなゴミや固まった土・砂の除去を行ったので、最後に仕上げです。
水を汲んだバケツに雑巾を浸し、しっかりと絞ってから床を拭きます。細かい目地の部分や角などは歯ブラシを使ってこすり落としてから拭き取ります。
汚れが取れない場合は、メラニンスポンジ(激落ちくんなど)を使うとスムーズにキレイになります。
雑巾での拭き掃除が面倒な場合は、クイックルワイパーを使う方法もあります。クイックルワイパーが汚れなくなるまで何度も交換して拭き掃除をし、最後にウエットシートで仕上げ拭きをしていきます。
雑巾を洗う手間は省けますがクイックルワイパーを何度も交換しなければならず、コストがかかるのが難点です。
<戸建てのベランダ掃除の流れ>
(1)ほうきや掃除機でベランダの大きなゴミを取る
まずはほうきでベランダ・バルコニー内の大きなゴミを取り除きましょう。掃除機でも構いませんが、音が大きい場合、近隣への影響がありそうであれば配慮として避けましょう。
ただし、サッシ部分は掃除機のほうが楽ですので部分使用ができると良いです。
(2)デッキブラシでベランダの床をこすり洗いする
戸建の場合はお隣の家とベランダが繋がっていることはありませんので、デッキブラシで多少大胆に掃除をすることが可能です。高圧洗浄機があれば、それを使うといいでしょう。
高圧洗浄機がない場合は、しつこい汚れ部分は住居用洗剤を使い、デッキブラシでこすります。床を傷つけたくない場合は、先端がスポンジで出来ているスポンジデッキブラシがあるので、ホームセンターなどで調達しましょう。
(3)浮き出た汚れを水で流す
デッキブラシで一通り綺麗になったら、排水溝の方へ向かって水を流します。
(4)ベランダ内を拭き掃除をする
(1)から(3)までで大きなゴミや固まった土・砂の除去を行ったので、最後に仕上げです。水を汲んだバケツに雑巾を浸し、しっかりと絞ってから床を拭きます。細かい目地の部分や角などは歯ブラシを使ってこすり落としてから拭き取ります。
戸建ての場合、近隣への配慮に余裕が生まれるので多少大胆に掃除が可能です。ただし、マンションと同様の掃除方法も取れるので、そちらの方法で行われても問題ありません。
5:ベランダ掃除の要注意ポイント
掃除をするに当たって注意すぺきポイントがあります。簡単にまとめると以下のとおりです。
(1)べランダの排水溝はいつもキレイに
マンション、戸建てを問わず、ベランダの排水溝には風雨によって泥や落ち葉などのゴミが溜まっていきます。これを放っておくと排水溝が詰まってしまったり、水漏れなどのトラブルの原因になってしまいます。
ほうきで掃き出せないような細かいゴミやヘドロは、使い古した歯ブラシを使って掻き出すようにしましょう。
(2)手すりの汚れは服や手につくのでいつもキレイに
風雨によって運ばれた土や砂のほか、排気ガスによる黒ずみ、鳥のフンなど、手すりには様々な汚れが付着します。手すりの汚れは部屋の中からでも見えてしまうので、ここもなるべく綺麗にしておきたいところです。
排気ガスによる汚れはアルカリ性の住宅用洗剤を水で2倍程度に薄め、ブラシに付けて擦り落とすのが簡単です。鳥のフンは湿らせたキッチンペーパーなどで拭き取り、その後に消毒用エタノールをスプレーして消毒を行っておきましょう。
(3)ベランダ側溝の苔やピンクの汚れに注意
手すり側にある側溝は日陰になることが多いため、緑色の苔が生えてしまうことがあります。こうした苔は台所用の塩素系洗剤を少量吹きかけて、しばらく放置した後に歯ブラシでこそぎ取るようにしましょう。
ピンク色の汚れ(酵母菌)も苔と同じ要領でキレイになります。酵母菌は酸性の性質を持っているので、重曹(弱アルカリ性)での掃除も効果があります。
(重曹での掃除の仕方はこちらの記事でも取り上げていますので参考にしてください。)
苔は熱湯をかけてふやかしてからこそぎ取ることもできますが、火傷に注意してください。
(4)エアコンの室外機はホコリがたまりがち
ベランダに室外機を設置している家は、室外機の掃除も合わせて行う必要が出てきます。表面の掃除は簡単ですが、中の掃除は解体が必要です。この場合、エアコン本体の掃除と合わせてプロの力を頼ることをお勧めします。
6:ベランダの汚れ別の賢い掃除方法
ベランダの汚れ別で、効果がある掃除の小技を紹介します。
(1)ベランダの土埃や砂は濡らした新聞紙が効果的
ベランダで一番多いのが土埃や砂です。このような細かなゴミを取るには新聞紙を使います。新聞紙を水に濡らし、細かくちぎった後でベランダにまんべんなく撒きます。その後でホウキを使って新聞紙をチリトリに回収していきます。
(2)ベランダの排水口のゴミは歯ブラシで
様々なゴミや髪の毛、枯れ葉などがどうしても溜まりやすいのが排水口の周りです。水が溜まっていると不衛生なことも多いのでゴム手袋をして掃除をしましょう。
細かなゴミは使い古しの歯ブラシを使ってかき出すように取り除くときれいに取れます。
<排水溝や雨樋につまりはありませんか?>
排水溝や雨樋は耐用年数があります。一般に15年と言われていて、それを超えるとリフォームの対象となります。
ベランダからの排水溝や雨樋のリフォームやその費用について詳しくはこちら
(3)ベランダの隅のホコリ・繊維くずにも濡らした紙で
ホコリや繊維くずのような細かいゴミも土埃や砂と同様に新聞紙を使いましょう。
(4)ベランダにはびこる排ガスの汚れは?
ベランダが交通量の多い道路などに面していると排気ガスの油でベランダが汚れてしまうことがあります。排ガスの汚れに効果があるのが油分をしっかりと分解してくれるアルカリ性の洗剤です。市販のアルカリ性洗剤ならば水で2倍程度に薄めて使いましょう。
また、市販の洗剤でなく、重曹も効果があります。重曹は、100mlの水に小さじ一杯の重曹を混ぜたものを使います。ブラシ等につけてこすれば汚れをしっかりと落とすことができます。
重曹よりもアルカリ性が強く水にも溶けやすい「セスキ炭酸ソーダ」も最近注目されています。こちらは水500mlに対して小さじ一杯で使用できます。
(5)鳥のフンはすぐに撃退!
鳩などの鳥のフンには様々な病気の原因菌が潜んでいたり、アレルギーを引き起こすこともあります。
フンの掃除する時には、ゴム製の手袋を付け、菌を吸い込まないようにマスクもしましょう。拭き取るにはお湯で少しだけ湿らせたキッチンペーパーを使用します。 取り除いた後は、エタノールスプレーを吹きかけて消毒も行いましょう。
(6)コケは育つ前になかったことに
ベランダには、日当たりや季節によって緑色のコケが生えてしまいます。コケは市販のカビ取り剤をスプレーしてブラシなどでこすれば簡単に落とすことが可能です。また、熱湯をかけても同じような効果があります。少しふやかして軽くこするだけでコケは簡単に剥がれ落ちます。
\ 業者依頼は意外に安いかも♪ /
7:ベランダ・バルコニー掃除の便利グッズ
続いてベランダ掃除に便利なグッズを紹介します。簡単に表でまとめると以下のとおりです。
クイックルワイパーはマンションのベランダ掃除でもお役立ち
床掃除のスタンダード用品ですが、ベランダ掃除でも使用できます。泥や砂対策には、クイックルワイパーの内のフローリング用のドライシート。ベランダの汚れや網戸掃除にはクイックルワイパーのウエットタイプをセットし、複数回拭くと汚れが落ちていきます。
かんたんマイペットはピンポイントの汚れに!
マイペットは、住まいの様々なところに使用することが出来る住居用洗剤です。水で取れない頑固な汚れにピンポイントで使用しましょう。
フローリングワイパーは立ったまま使えるから便利
フローリングのホコリを取ったり水拭きしたりできる便利なフローリングワイパーですが、ベランダの掃除にもお勧めです。ほうきとちりとりの代わりに、ドライシートを使用すれば簡単にホコリを除去できます。
また、ウェットシートを付ければ立ったままの楽な姿勢で水拭きが可能です。汚れがそんなに溜まっていない状態なら、ワイパーだけで簡単に掃除を済ませられます。ベランダ掃除で使ったワイパーを室内で使いたくない、という方は室内用と外用の2本用意しましょう。
マイクロファイバークロスで効率よく汚れ落し
極細の繊維で編まれたマイクロファイバークロス。ナイロンやポリエステルといった素材でできた極細の繊維は吸水性が高い上に乾きやすく、汚れを効率よく絡めとる働きがあります。
普通の雑巾よりも力を入れずに簡単に汚れを落とせるため、ベランダの床や手すりの汚れ落としに最適です。付いてすぐの汚れならば、水で濡らしたマイクロファイバークロスでサッと拭くだけで、簡単にきれいになります。
戸建てのベランダ掃除は高圧洗浄機(ケルヒャーなど)が便利
戸建ての方におすすめなのが、高圧洗浄器(ケルヒャーなど)です。水の勢いで広範囲の汚れを簡単に吹き飛ばすことができ、洗剤を使用しなくても頑固な汚れも落とせるという優れものです。さらにベランダ以外にも窓や玄関掃除、洗車など幅広く使用できます。
大変便利な高圧洗浄器ですが、使用時の音が大きいことや水および汚れの飛び散りが起きやすいこと、電気代や本体の価格が高いというデメリットもあります。そのため、音が近所の迷惑にならないか、電気代や本体の価格に見合った使い方ができるかなど、念入りに調べてから購入を決めましょう。
なお、集合住宅でも規約によっては高圧洗浄機が使用可能な場合もあります。集合住宅で高圧洗浄機の使用を考えている方は、特に静音性が高く飛び散りの少ないものを選び、近隣の方に使用の許可を得てから使用するようにしましょう。
マジックリン ピカッと輝くシート厚手パッド
床の掃除を中心に話を進めてきましたが、手すり汚れが雑巾で拭き取るだけで取れないことがあります。そんなときに マジックリン ピカッと輝くシート厚手パッドを使用します。水垢のような汚れから鳥のフンまで落とすことができます。
【お掃除の関連記事】
レンジフードクリーニング(換気扇お掃除)業者に頼んだ体験記~費用と流れと感想 >>>
実際にお風呂掃除を業者に頼んでみた! 費用と時間とピカピカ体験談 >>>
戸建てマンション問わず、意外に大変なベランダ掃除
住んでいる家が、戸建て・マンションを問わず意外に大変なのがベランダ掃除です。自分でやると時間がかかるし、掃除道具も結構コストがかかります。
ベランダ掃除をやってみてピカピカになったら気持ちいいですが、時間と手間をかけたのに思った程キレイにならないことも多々あります。
ベランダの汚れは家の中の汚れと違って、頑固なので素人の掃除とプロの道具&テクニックとでは差が出るものです。昔と違って今は手軽にプロにベランダや家の中の『ちょっと嫌だな~』と思う場所のお掃除を頼めます。
しかもお値段も思ってたよりリーズナブルで済む場合もあるため、できる限りコストを抑えたい方にも向いています。
ゼヒトモでベランダ・バルコニークリーニングのプロを探してみませんか?
ベランダ・バルコニークリーニングをプロに頼んでみたいけど、自分の家の近くにどんなプロがいるか分からないですよね。
それに、一つの業者だけでなく、『いろいろなプロを複数一気に検討してみたい』『自分に一番ピッタリのプロに頼みたい』と思いませんか?
そんな悩みをお持ちの方にピッタリなのが、ゼヒトモです。
ゼヒトモはAIを使った『〇〇をしたい人』と『その道のプロ』を結びつけるマッチングサービス。
ゼヒトモであなたにピッタリのベランダ掃除の業者を探してみませんか?
予算や都合のいい日時、どんなサービスを希望しているかの質問に答えることで、簡単にあなたにピッタリなプロを見つけられます。
プロのお掃除が気になる方は、下のボタンをタップしてあなたの近くのプロを探してみてください。
\ 意外に簡単お掃除のプロ探し♪ /
プロのベランダ・バルコニー掃除サービスを活用のメリットは?
1.プロならではの技術で、徹底的に掃除してもらえる
鳥のフンや排ガスの汚れ、排水口の汚れは、なかなか頑固で簡単には落とせません。プロに掃除をお願いすることで、専用の薬品や道具を使い、細かい部分まで徹底的にきれいにしてもらえるのがメリットでしょう。
特に、衛生面が心配なフンの掃除も、プロに任せれば安全かつ確実に行ってもらえます。一度ピカピカに掃除してもらうと、まるで新築同様の仕上がりになりますよ。
2.掃除のストレスから開放される
外に出ないといけないベランダ掃除を、日頃から丁寧に行うのはなかなか大変でしょう。特に、長年の汚れを落とすとなるとかなりの時間がかかりストレスです。
プロに掃除を任せてしまえば、そのぶんの時間が節約できます。また、蓄積された汚れがリセットされることで、日々のお手入れも楽になるでしょう。
\ 意外に簡単お掃除のプロ探し♪ /
依頼した方の声
ベランダの掃除をお願いしたところ、ビックリするくらい丁寧にやっていただけました。下の階に水漏れしないようにテープを貼っていただいたり、水も拭き取っていただいたおかげでほこりっぽくならずに済みました!またぜひお願いしたいクオリティでしたね。
バルコニー清掃をお願いしました。自分で掃除してもなかなかキレイにならなかった箇所が、とてもキレイになり、気持ちよく洗濯物が干せそうです。
ベランダ掃除をお願いしました。鳥糞などがこびりついていて自分ではどうにもできなかったのですが、時間をかけてしっかり掃除してくれました。 時間も希望を聞いてその通りに来てくれて良かったです。
ベランダ・バルコニー掃除関連の最新記事
ベランダ掃除をしないで放置すると、当然のことながら汚れがたまります。場合によっては、汚れがたまりすぎたことが原因でトラブルが起こることもあるため、注意が必要です。 この記事では、ベランダ掃除をしないことで起こるトラブルや […]
日当たりの悪いベランダは苔が生えることもあり、掃除に手間がかかります。苔は見た目が悪くなるだけでなく、滑って転倒する危険もあるため早めに除去しなければなりません。 本記事では、苔が生える原因や除去方法、放置した場合に起こ […]