浴室は家庭の中でも、汚れやすく、お手入れが滞りやすい場所のひとつです。床や壁の汚れの他、椅子やシャンプーのボトルなどにも、気づかないうちに汚れが蓄積していきます。入浴やシャワーの時間は身体を洗うだけではなく、気分転換や疲れをとるために、髪やお肌のお手入れをするためにと、色々な意味をもっているものです。
そこで今回は、風呂の洗剤の選び方や掃除する際のポイントなどを解説します。せっかくの時間を気持ちよく過ごすために、お風呂の洗剤の選び方やお掃除のポイントを確認してみましょう。
種類別!お風呂の洗剤の選び方
お風呂掃除用の洗剤といっても、さまざまな種類があります。ただ、以下の4種類に分類できます。
それぞれどのようなメリットを持つのか、1つずつ見ていきましょう。
無添加洗剤のメリット
無添加洗剤のメリットは、以下の2つです。
・自然界に既に存在するもので作られている
・不自然な物質や性能の高すぎる成分が含まれていないことが多い
1.自然界に既に存在するもので作られている
合成洗剤に含まれる合成界面活性剤は自然界にはないものです。洗剤の改良は進んでいるものの、環境に影響を与えないとはいえません。一方で、無添加洗剤は合成界面活性剤が含まれておらず、地球にやさしいとされています。
2.不自然な物質や性能の高すぎる成分が含まれていないことが多い
洗浄力は合成洗剤に劣るかもしれませんが、過剰に皮脂を奪う物質が配合されていないともいえます。掃除をする際の肌荒れや乾燥が特に気になる方は、無添加洗剤を試してみても良いのではないでしょうか。
業務用洗剤のメリット
業務用洗剤のメリットとしては、次の2つが挙げられます。
・洗浄力が強い
・大容量で販売していることがある
それぞれどのようなメリットがあるのか、1つずつ見ていきましょう。
1.洗浄力が強い
市販の家庭用洗剤に比べて濃度が濃く、用途に応じて必要な濃度に薄めて使えるものも多くあります。また、限られた用途のためにつくられた洗剤もあります。洗浄力が強いからこそ、頑固な汚れを落とせるようなものを探している方におすすめです。
一方、洗浄力が強力であるがゆえの欠点もあります。洗浄力が強いために肌への刺激が強かったり、適切な道具や手法が必要であったりといった日常での使いにくさもあります。そのため、刺激性や使いやすさなどを考えているのであれば、他の洗剤を選んだほうが良いでしょう。
2.大容量で販売していることがある
ドラッグストアやホームセンターではなかなか販売していませんが、ネットでは業務用として大容量で販売しているものもあります。リットル単位で購入するとなかなか減らないため、なくなるたびに購入するという手間がしばらくなくなります。また、大容量ゆえに割安なこともありますよ。
クエン酸入り洗剤のメリット
クエン酸入りの洗剤のメリットは、水垢が取れやすいということです。室内の汚れのひとつに、水道水に含まれるミネラルが固まってしまう水垢があります。この水垢はアルカリ性にあたるため、クエン酸のような酸性の物質と反応して中和され、汚れが浮きやすくなることが期待されます。
こすらない洗剤のメリット
こすらない洗剤のメリットは3つもあります。
・浴槽をこすらなくていい
・疲れない
・気が進まないときでも使いやすい
1.浴槽をこすらなくていい
こするということは、汚れ以外にも浴槽や壁の表面も多かれ少なかれ傷つけているということです。こすりによる細かな傷は目に見えないため、パッと身だと気づかないかもしれません。しかし、細かい傷にカビや石鹸カス、皮脂汚れが隙間に入りこんでしまうことがあります。
こすらない洗剤は、こすって汚れを落とすのではなく、ジワジワと汚れに染み込んで汚れを溶かしてくれます。過剰な摩擦を防ぐため、新たな傷をつけてしまうことを防ぐことも可能です。
2.疲れない
浴槽の中や床を洗うときは無理な姿勢をとった状態で力を入れ続けます。「良い運動」とポジティブに考えることもできますが、身体を痛めてしまうかもしれません。
しかし、こすらなくても良い洗剤であれば、洗剤の力で汚れを溶かし水で流すだけでスッキリです。身体への負担も減らせるため、無理な姿勢で掃除したくない方にも向いています。
3.気が進まないときでも扱いやすい
冬の寒い時期に浴室に行き掃除をするのは、寒くて気が進まない方も多いのではないでしょうか。一方、夏でも湯船に浸かりたいからと浴槽を洗うにしても、夏は夏で暑くて気だるくなってしまい、掃除をするのが億劫になるかもしれません。
そのようなときに役立つのが、こすらない洗剤です。こする動作が必要なく、スプレーしてお湯で流すだけで完了するため、気が進まないときでも気軽に掃除しやすくなるでしょう。
【あわせて読みたい】
実際にお風呂掃除を業者に頼んでみた! 費用と時間とピカピカ体験談 >>>
お風呂の洗剤を選ぶ際のポイント
お風呂の洗剤は4種類あるとはいえ、それでも数が多いため、どれがよいかわからないかもしれません。そこでここでは、お風呂の洗剤を選ぶ際のポイントをいくつかピックアップして紹介します。
ポイント①酸性・アルカリ性・塩素系の強みを知っておく
お風呂掃除の洗剤を見てみると、酸性だったりアルカリ性だったり記載されているものがあります。それぞれ得意な汚れが異なるため、どのような汚れを取りたいのか考えた上で選ぶのがおすすめです。簡単にそれぞれの得意な汚れをまとめると次のとおりです。
酸性やアルカリ性は洗浄力が高いほど手肌の配慮が求められるため、そこまで考慮して買うようにしましょう。塩素系に関しては、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生してしまうことから、混ぜないようにしてください。
ポイント②洗剤の付け方
洗剤は、液体タイプやクレンザータイプ、そしてスプレータイプに分かれます。その中でもおすすめのものがスプレータイプであり、ワンプッシュで広範囲に洗剤を付けられます。そのため、全体的にお風呂を掃除したいときに向いています。また、スプレータイプはスプレーのトリガー部分を引っ掛けて収納できるという部分も魅力的なポイントです。
ポイント③泡切れの良さ
泡切れの良さも、お風呂の洗剤を選ぶ際のポイントです。泡切れが良いとシャワーをサッとかけるだけで泡を流すことができ、時短につながる上に節水にもなります。ただ、泡切れに関しては使ってみないとわからない部分であるため、まずは買ってみてから泡切れか良いかどうかチェックしてみると良いでしょう。
環境に優しい風呂用洗剤の代用として使えるもの5選
掃除用洗剤はたくさんの種類がありますが、シンプルな成分のものや、身近な素材で手作りして代用することもできます。もしちょうどお風呂に使える洗剤を持っていなかったり、切らしてしまったりする場合には、以下のものを使ってみましょう。
重曹でお風呂掃除
重曹は料理や防臭、防虫などさまざまなところで使える便利なアイテムです。お風呂の掃除としても活用できるため、持っていて損することはありません。
そもそも汗や皮脂の汚れは酸性であり、アルカリ性の重曹と反応することで中和され、汚れが浮きやすくなります。方法としては、100均といったところで手に入るスプレーボトルに重曹水をつくり、洗剤と同じように汚れにスプレーをしてこすればOKです。
ひどい汚れには重曹に水を少しずつ混ぜてペーストをつくり、スポンジにつけて汚れをこするのがおすすめです。クレンザーのように、粉をふりかけて使うこともできますが、浴槽や壁の素材を傷つけてしまうかもしれません。そのため、目立たないところで試してから、全体に使うと良いでしょう。
クエン酸でお風呂掃除
鏡や浴槽に残る白い汚れは水道水の中のミネラルが残ったもので、アルカリ性です。そのため、酸性の物質と反応させて中和させましょう。
この際に役立つのが、クエン酸です。スプレーボトルにクエン酸を溶かしたクエン酸水をつくっておき、ちょっとした汚れに対して、スプレーをして軽くこするだけで取れるでしょう。しつこい汚れに関しては、スプレーの後にラップをして30分程度パックをして汚れを浮かせてからこすることで、取れやすくなります。
お酢でお風呂掃除
クエン酸がないようでしたら、米酢や穀物酢でも代用できます。水で薄めて使いましょう。ただし、クエン酸に比べると臭いが強めです。
サンプルでもらったボディーソープやシャンプー
ボディーソープやシャンプーも皮脂を落とす成分が含まれていることから、軽い汚れであれば十分落とせます。サンプルでもらったり、肌に合わなかったりして不要なのに捨てづらいものがあれば、試してみてはどうでしょうか。
ただし、浴室専用洗剤と比べると水切れが悪く、洗い流す際に水をたくさん使うことになるかもしれません。そのことを考えると、重曹やクエン酸などのほうがまだ活用できるでしょう。
食器洗い用中性洗剤
浴室の軽い汚れは中性の洗剤で十分に落とすことができます。実際に市販されている商品でも中性の洗剤があるため、中性であれば食器用の洗剤でお風呂を洗っても問題ありません。
おすすめのお風呂用洗剤3選!
最後に、筆者が日常的に使っているおすすめの洗剤を紹介します。もしどのお風呂の掃除向け洗剤を使えばよいか悩んでいるのであれば、以下の中から良さそうなものを選んで購入してみてはいかがでしょうか。
防カビ・除菌プラス バスクリーナー
ポップなキャラクターがアイコンとなっているジョンソンの家庭用洗剤シリーズは、浴室用の洗剤も優秀です。乳酸配合という珍しさから購入しましたが、こすらなくても、皮脂汚れやぬめりも良く落ちます。
また安価で、色々なところで手に入ることも常備する理由のひとつです。ただし、酸性の洗剤であることからカビ取り剤などの塩素系洗剤と一緒に使うことはできません。
KINCHO お風呂用ティンクル すすぎ節水タイプ
筆者の住む地域では限られた店舗でしか見かけない品で、やや割高ですが非常に気に入っています。お酢成分が配合されている酸性の洗剤です。
浴室用の椅子や床のしつこい汚れやぬめりも良く落ちます。難点といえば、その香りです。強く酸っぱい香りがしますから好みが分かれるでしょう。こちらも酸性のため、カビ取り剤などの塩素系洗剤と一緒に使うことはできません。
コストコ アームアンドハンマー ベーキングソーダ(重曹)
洗剤ではありませんが、筆者はコストコ取り扱いの大容量重曹を常備しています。こちらは食品添加物基準を満たしているので、保管さえ気をつけていれば料理にも使うことが可能です。
入浴剤代わりに湯船に入れればさっぱりしますし、お湯を抜くときに軽くこすれば、浴槽の汚れもするっと落ちます。大袋のままだと大変使いにくいため、お気に入りの容器に小分けにしておくと便利です。
お風呂をピカピカに掃除するメリット3つ
そもそもお風呂をピカピカにするメリットはどういったことにあるでしょうか。改めて挙げてみましょう。
メリット1.何といっても気持ちいい
ピカピカなお風呂は気持ちいいものです。髪や身体を綺麗にしても、浴槽や壁の汚れやカビ、排水溝の匂いがあっては、ゆっくりすることもできません。
メリット2.キレイを維持しやすくなる
ピカピカに掃除をしていると、ちょっとした汚れですら気がつきやすくなるでしょう。毎日少しずつでも気になるところを手入れしていれば、汚れがこびりついて掃除が大がかりになることが少なくなります。
結果的に掃除が楽になり、気持ちの良い空間を維持しやすくなります。特に子どもがいる家庭の場合は、なおさらお風呂をキレイな状態で保ちたくなるでしょう。
メリット3.長期的には体調にも影響する可能性が!?
カビは石鹸かすや皮脂汚れを養分にして成長し、胞子を空気中に飛ばしています。胞子はカビの種のようなものです。非常に小さくて目には見えませんが、吸い込むと肺の奥深くまで入り込めるとされています。
カビがある状態だと、呼吸器系の疾患がある人やアレルギー体質の人はもちろん、今まで症状がなかった人の健康を害する可能性もあるでしょう。定期的にピカピカにしておけば、カビの発生や増殖を防ぐことができます。健康的にお風呂を使うために、お風呂の掃除は欠かせないものです。
【あわせて読みたい】
ユニットバスの交換費用について徹底解説!知っておきたいポイントはココ >>>
\ 無料でピッタリのプロとマッチング /
最後に
今回は、お風呂の洗剤の選び方や掃除する際のポイントなどを解説しました。お風呂の洗剤は複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。また、重要やクエン酸といった代わりのものもあるため、手元にお風呂の洗剤がなくても掃除できる可能性があります。
そのため、お風呂をきれいにしたいと考えているのであれば、この記事を参考にして取り組んでみてはいかがでしょうか。
ゼヒトモのハウスクリーナーに依頼を出しませんか?
もし自分でお風呂を掃除する時間がないのであれば、ハウスクリーナーに依頼してみるのがおすすめです。ハウスクリーナーに依頼することで、お風呂場全体の掃除や洗面所も掃除もまとめてしてもらえます。
ただ、どのようにハウスクリーナーを探せばよいか悩むかもしれません。その際に活用できるのがゼヒトモです。
ゼヒトモでハウスクリーニングのリクエストを出すと、5名以内のハウスクリーナーからすぐにハウスクリーニングの見積もれます。「お風呂の掃除をしてほしい」「家の掃除をしてほしい」という依頼も、気軽にぜひ出してみてくださいね。
\ あなたの近くにいいプロいます♪ /
依頼した方の声
とても対応が良くて、キッチン、換気扇、お風呂、トイレがピカピカになりました。 頼む前は汚れていて恥ずかしいと思いましたが、頼んで良かったです。 説明も丁寧で分かりやすくとても親切でした。
毎月実家が定期清掃でキレイにしてもらっているということで私の家も頼みました。子供も小さく3人もいるのでお掃除に手が回らない。リビングの床の食べこぼし汚れ、トイレ、浴室、窓など 気になるところを隅々まで丁寧にお掃除してもらってます。 今は隔月頼んでます。とてもキレイを維持しています。
お風呂、キッチン、トイレなどの水回りを中心にやっていただき、細かいところまですごくきれいになりました。 見違えるようにきれいになり本当に嬉しいです。 玄関や窓のサッシなど、時間が余ればその分どんどん他の箇所もきれいにしていただけたため、全体的にすごく満足しています。 お人柄も気さくな方で安心してお願いすることができました。 この度はありがとうございました!
他のハウスクリーニングの記事も読んでみる?
洗濯機
洗濯機まわりの棚の選び方!断捨離と整理収納でスッキリ洗面所にする方法
カビ・アレルギー・花粉症
カビ掃除の方法を場所別に解説!梅雨だけでなく、アレルギー対策としても
ハウスクリーニング関連の最新記事
電子レンジは綺麗に使っているつもりでも、いつの間にか汚れてしまいます。できてしまった焦付きや油のハネは放置しておくと火事の原因になるとの報告もあります。(電子レンジ火災:東京消防庁発表より) 電子レンジをキレイに保つため […]
きちんと洗濯しているのに、服にカビがついてしまったという経験はありませんか。衣類に発生したカビは、他の服からだけではなく、洗濯槽内で発生したカビからも移る可能性があります。普段の日常生活から、綺麗な洗濯槽を維持したり、収 […]