ワインの染み抜きをしました。話題の記事で紹介されている方法や、ドラッグストアで見かけた話題のグッズを使用して実際にシミ抜きを行いました!そのシミ抜き過程の写真も紹介します。
最後の結論まで、ぜひとも読んでみてくださいね。写真たくさんで文章の量は少ないので、長いスクロールにはなりますが、どうぞお付き合いください!
ワインの染みの原因
独立行政法人 酒類総合研究所は、赤ワインの色はぶどうに含まれるアントシアニンという成分と説明しています。
アントシアニンは赤いぶどうだけでなく、ブルーベリーやアメリカンチェリーにも含まれます。この成分が鮮やかな赤い色であり、落ちにくい染みの正体です。
準備した染み抜き用品4選
- 衣料品用酸素系漂白剤
- 靴用酸素系漂白剤
- オキシドール
- ウタマロ石鹸
1.衣料品用酸素系漂白剤
かの有名な酸素系漂白剤です。
2.靴用酸素系漂白剤
子供が学校で履く上履きを漂白することを目的に作られた酸素系漂白剤です。日本製の文字に惹かれて購入。
3.オキシドール
傷口の消毒液として使われます。
4.ウタマロ石鹸
黄ばみやシミなど、とにかく万能でなんでも落とす!という評判を拝見していたため、使ってみることに。ワインの染み抜きにも使えるのでしょうか?
実験用品1)ワイン
使ったワインは、この実験のために開封したわけではありません。飲もうと開封したものの「好みではない」と、煮込み料理などに使っていた赤ワインです。使えそうな量が残っていたので使ってみることに。
実験用品2)ワインのシミをつけた洋服
最初に4枚用意しました。(後ほど1枚追加します)
4枚とも綿100%です。タンクトップはリブ編みです。リブ編みとは伸縮性のある編み方で、体にフィットする着心地の編み方です。いかにも汚れが染み込みそうで取れにくそう。
ワインをかけてから、2時間以上の時間をおきました。ワインはかけただけで、染み込ませるために叩いたりはしていません。
【実験1】衣料品用酸素系漂白剤でワインの染み抜きをしてみた
バケツに汲んでいたお湯がぬるくなっていたため、電気ケトルで沸かした熱湯を加えました。人肌くらいを目標に。
面倒になり、ケトルの蓋を全部外して投入。
洗剤を入れようにも、お湯が何リットルなのかわからない!はかっていませんでした!
約3リットルではないかと仮定し、3リットル分の量を入れました。
衣料品用酸素系漂白剤には、あえて汚れの落ちにくそうなリブ編みのタンクトップで実験をしてみます。
つけこみます。漂白剤の顆粒が見えます。
つけたそばから水の色が濁っています。このまま30分放置しました。
軽く乾かした後の様子がこちら!すごく落ちています!
【実験2】靴用酸素系漂白剤でワインの染み抜きをしてみた
日本製の3文字に期待が高まります。
実験を並行して行うため、洗面所のシンクを使うことに。
いっそこのシンクもしっかり漂白してほしいという期待も(日頃からお掃除しましょう)。
ぬるま湯の方が効果が高いということなので、ぬるま湯をはります。
酸素系漂白剤を投入。しかしこのシンクに張ったぬるま湯が何リットルなのかわからない!
靴用酸素系漂白剤と同じ条件にしたかったので、3リットル分の量を入れました。
手でかき混ぜて溶かす。
さらに溶かす。
手を使って大丈夫なのか、終わった後に不安になりました。肌が弱い方はゴム手袋などを着用するか、何か道具を使った方がいいと思います。
靴用酸素系漂白剤にも、汚れの落ちにくそうなリブ編みのタンクトップで実験をします。
ワインで汚れたタンクトップを・・・
投入!すぐに水が濁ってきました。
しっかりつけこみました。このまま30分放置します。
軽く乾かした後の様子がこちら!よく落ちています!しかし「何かをこぼした跡」があることは確認できてしまいます。完全に落ちたとは言えません。
【実験3】オキシドールでワインの染み抜きをしてみた
なぜオキシドールという消毒液で染み抜きができるのでしょうか。「オキシドールでワインのシミ抜きができる」という記事を読み、実験を決意。読んだ記事の要約はこうでした。ワインをこぼした服の下にはタオルなどを敷いておく。オキシドールと食器用洗剤を混ぜたものをワインをこぼした箇所にかける。そうするとワインのシミが下のタオルに移ってシミが取れる、というもの。
ワインの染みがついた洋服だけは準備万端です。(ホラーな雰囲気。ワインこわい!)
しかし、準備不足でスプレーボトルの購入を忘れる失態!どうしましょう。
用意したタオル。洋服もタオルも準備万端なのに、スプレーボトルだけがありません。
しかたがない、とつけこみ作戦にしてみることにしました。
バケツに水とオキシドールをキャップ5杯分程度入れて、キュキュットという食器用洗剤を2プッシュ分入れて、30分つけこむことにしました。
染みは取れるのでしょうか。
軽く乾かした後の様子がこちら!完全に取れた、とは言い切れませんが、随分落ちています。
【実験4】ウタマロ石鹸でワインの染み抜きをしてみた
ずっと使ってみたかったのですが、使ったことのなかったウタマロ石鹸!ついに手に入れました。
弊社のコーポレートカラーと似ていて好感が持てます。いい色ですね〜。
マルセルは、マルセイユのことでしょうか。フランスのマルセイユは高級石けんの産地として有名で、もう1000年以上も前から石けんを作り続けているという歴史があります。そのマルセイユのことなのでしょうか。
ワインの染みがついた服はこちらを使います。すごく、ホラーです。ハロウィーンに着たらウケそうなTシャツですね。
濡らします。ややあたたかいぬるま湯を使います。
水を張ってみると、ワインの赤が水にうつっていることがわかります。
いざ!ウタマロ石鹸!
ワインのシミにこすると、蛍光剤の影響か、グレーがかった色になっていきます。
ウタマロ石鹸で根気よくこすっていきます。泡も水も濁ったグレー。
見てください!こんなに落ちています。
さらにこすると、さらに落ちました!
軽く乾かした後の様子がこちら!すごく落ちています!ウタマロ石鹸、すごいですね。
【実験5 / 番外編】ウタマロ石鹸で「ワインをこぼしてすぐに」染み抜きをしてみた
ウタマロ石鹸の落ちの良さに驚いたので、予定していなかった実験をしました。
「ワインをこぼしてすぐにウタマロ石鹸で洗うと、どの程度落ちるのか?」
写真付きでお送りします。
使うワインは同じです。タンクトップ(3枚目のタンクトップ!)にワインをこぼします。
ああー!
なかなかインパクトの強い、ぎょっとする写真ですね。
こぼしてすぐに水洗いしても、この色の残り具合。
赤ワインの色の手強さがよくわかります。水では落ちません。
ここにウタマロ石鹸の登場です。また、よくこすりました。
見てください!どこにあるかほとんどわかりません。実際に見ても、よく見たらわかるけど言われないと気がつかないほどに落ちていました。
ウタマロ石鹸、やり手です。ワインをこぼしたことが、なかったことになっています。
実験結果のまとめ
1.衣料品用酸素系漂白剤
落ちがいい!さすがです。
2.靴用酸素系漂白剤
靴用にもかかわらず、落ち具合はなかなか。しかしやはり靴用です。靴への漂白に使いましょう。
洋服についたワインの染み取りに完全に効果を発揮する漂白剤ではありません。
3.オキシドール
落ちがいいですが、完全に落ちるわけではありませんでした。ワインをこぼしてすぐであれば取れるかもしれません。
わざわざ漂白剤を買わなくとも、消毒液と食器用洗剤、家にあるもので代用できるのが良いですね!
4.ウタマロ石鹸
噂には聞いていましたがここまでしっかり漂白してくれるとは。青く小さく安価ながら、かなりの実力者です。価格は1個税込200円以下です。私は100円で購入しました。
結論6つ
- ワインをこぼしたらすぐに対処する。
- ワインをこぼして時間が経ったら、落ちない可能性の方が高い。ほんのりピンクが残る。
- ワインをこぼさないように気をつける。
- 黒やネイビーの色の服を着ると、ワインをこぼしても目立たない。
- 衣料品のワインのシミは、衣料品用の染み抜き洗剤を使う。しかしオキシドールも効果あり。
- 今回使った洋服は、洋服自体の色落ちはしませんでした(無印良品です。優秀!)しかし洋服用の漂白剤は、洋服自体の模様や色が落ちる可能性もあります。使用する際は、ご自身の責任でご利用ください。
最後に
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
ウタマロ石鹸を絶賛しましたが、この記事の目的はワインの染み抜き方法です。染み抜き方法としてウタマロ石鹸が有効であることを正確にお伝えしましたが、ここでは紹介しきれなかった染み抜き洗剤・漂白剤、方法は多数あります。
ワインがお好きな方や、乳幼児やペットなどのご家族がいらっしゃり、自宅でワインがこぼれそうな方は、ここでは紹介しきれなかった製品も試してみてくださいね!
ぜひともこぼさないようにワインを楽しんで、こぼしたときはすぐに染み抜きの対処をしてください。
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