外壁のカラー展開はさまざまあるため、スタイリッシュな黒を検討してる方も多いのではないでしょうか。黒い外壁はおしゃれな印象に仕上がりますが、いくつかデメリットがあるのも事実です。
そこで今回は、黒い外壁のメリットとデメリット、そして黒い外壁を選ぶ際の注意ポイントなどをご紹介します。外壁の色でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
外壁を黒にするメリット
外壁材を黒色にしたら具体的にどのようなメリットがあるのか、知りたい方も多いでしょう。ここでは、外壁を黒にする主なメリットを確認していきます。
おしゃれでモダンな印象の外観にできる
外観を黒色にするメリットは、おしゃれでモダンな印象の外観に仕上げられることです。とくに外観のデザインは自宅の印象を大きく変えるため、スタイリッシュにしたい場合は黒色がおすすめします。また室内をモダンなインテリアでまとめているなら、外観を黒色にすることで統一感を出せます。
ただし、外壁全体を黒色にして暗い印象にならないか不安になる人もいるかもしれません。外壁は複数の色を組み合わせることができるため、カラーの配置や配色で明るい印象に演出することも可能です。外観をモダンな雰囲気に仕上げたいなら、黒い外壁を検討してみてはいかがでしょうか。
高級感・重厚感のあるデザインにできる
光を反射しない黒い外壁は、ほかの色に比べて高級感のある仕上がりになります。また、黒い外壁は質感でも印象が変わることも多いです。たとえば、程よい光沢感でツヤのある質感の黒であれば、華やかで重厚感のある雰囲気を演出できます。
逆に、マットな質感の黒色であれば、無機質で落ち着いた印象になります。現在、日本では黒い外壁はあまり多くないため、黒色を選択すれば個性的な印象をプラスできるのも魅力です。黒色といっても質感で印象が変わるため、住宅のイメージに合わせて外壁の色を検討してみましょう。
組み合わせる色を際立たせる
外壁は複数の色を組み合わせることも可能です。黒色はもっとも暗い色であるため、ほかの色と組み合わせれば主役の色を際立たせます。たとえば、オフホワイトやベージュと合わせてコントラストを演出するのもおすすめです。ほかの外壁では見られない配色で、良いアクセントになり個性を演出できます。
デザイン性を高めたいなら、暗めのグレーと黒色を組み合わせるのも方法です。色の組み合わせは自由自在で、自分好みの外壁に施工できます。ただし、黒色の質感によって外壁の仕上がりイメージが変わることも多いです。後悔しないためにも、カラーシミュレーションをおこないましょう。
外壁を黒にするデメリット
多くのメリットがある黒い外壁ですが、いくつかデメリットがあるのも事実です。外観を黒色にしようか選択に迷うときは、デメリットをしっかり把握したうえで外壁の色を決めましょう。
汚れが目立ちやすい
「黒い外壁は汚れが目立ちにくい」というイメージを持つ人も多いですが、実は意外と汚れが目立ちやすい色です。たとえば、砂埃や鳥のフン、カビなど白っぽい汚れが外壁の表面に付くと目立ちやすくなります。とくに近くに畑が多くある場合は、風で砂埃が舞うため、汚れが気になることが多いです。
こまめなメンテナンスが必要になるため、掃除が面倒に感じるかもしれません。立地条件によっては、黒以外の色を選択したほうが汚れが目立ちにくくなることもあります。汚れが目立ちやすい色を外観に選びたい場合は、ほかの色も検討しましょう。自分で判断しにくいときは、プロのリフォーム業者に相談してみるのもおすすめです。
熱を吸収しやすい
黒色は熱を吸収しやすい色であるため、外壁に日光が当たると温度が上がりやすいです。外観だけ温度が上がるならまだしも、住宅の構造次第では室内の温度も上昇することがあります。暑い夏はエアコンが効きづらくなるため、電気代がかかります。断熱性能のある外壁を使うなど、対策が必要です。
また金属素材の外壁の場合は、直接触れると火傷するリスクもあります。小さな子どもがいる場合は、ほかの色を検討するのもいいかもしれません。
劣化しやすく定期的なメンテナンスが必要
外壁は常に日光や雨風にさらされるため、少しずつ劣化します。ただし、黒色はほかの色に比べて熱を吸収しやすいです。色あせや機能低下を引き起こして劣化が早まることがあります。劣化が早い色を避けたいのであれば、黒色はあまりおすすめしません。
また、美しい外観を維持するために定期的なメンテナンスが必要になるため、黒い外壁にすると面倒に感じることもあります。劣化スピードを抑えたいなら、紫外線をカットできる外壁塗料を使用するなどの対策をおこなうことが必要です。
外壁を黒にする際の注意点
黒色の外壁には多くのメリットがありますが、快適に暮らすためにはいくつか押さえておきたい注意点があります。外観の印象を大きく左右するため、事前に注意ポイントを確認していきましょう。
断熱性能の高い断熱材を取り入れる
黒い外壁は熱を吸収しやすいため、室内に熱がこもりやすく温度が上がりやすいです。夏場はエアコンも効きづらくなり、電気代も高くなることも考えられます。黒色による熱の吸収を抑えるには、外壁の断熱性を高めるのがおすすめです。
断熱効果を高めるには、断熱材を考慮しましょう。無機繊維や発泡プラスチックなど、種類によって断熱性能が変わります。それぞれの特徴を理解して、適切な断熱材を選びましょう。どのような断熱材を選べばいいかわからないときは、リフォーム業者に相談して決めると失敗しにくいです。
劣化しにくい塗料や外壁材を使用する
黒色は熱の吸収率が高く、塗装が剥がれたり色褪せしたりしやすいです。外観のイメージが変わる黒の色合いや質感だけでなく、劣化しにくい塗料や外壁材を選ぶことをおすすめします。
一般的な塗料に比べると費用が高くなりますが、美しい外観を維持しやすいです。またほかの色に比べると黒色は汚れが目立ちやすいため、防汚性能の高い塗料を選ぶのも有効です。外観を維持できるだけでなく、メンテナンスも楽になるため、塗料や外壁材には十分に考慮して選びましょう。
周囲の景観を考慮する
多くあるカラーの中でも黒は主張が強く、周りの景観に影響を与えます。一般的な住宅は、ベージュやオフホワイト、明るいグレーなど控えめな色が多いです。外壁といった住宅の大部分を占める部分を黒色にすると圧迫感が出てしまいます。
周囲の景観となじませるには、黒の単色使用を避けたりマットな質感を選んだりなどさまざまな方法があります。また、メーカーや塗料によって黒の出方も異なり、濃いグレーに見えることもあります。住宅とのバランスもあるため、リフォーム業者とよく相談して外壁の色を決めましょう。
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失敗しない色選びのポイント
外観の印象を大きく変えるため、塗料選びで失敗したくない人もいるはずです。ここからは、失敗しない色選びのポイントを確認していきましょう。
カラーシミュレーションを行う
周囲の景観に配慮するために、配色シミュレーションをおこないましょう。専用ソフトで外壁を複数のカラーパターンでシミュレーションでき、完成図をイメージしやすいです。全体を黒にすると圧迫感があるため、窓枠や扉をほかの色と組み合わせて馴染ませる方法もあります。
たとえば、黒い外壁に対して窓枠や扉を茶色にすると、高級感があり落ち着いた印象に仕上がります。グレーは都会的でモダンになり、赤は個性的で周りと差をつけたい場合におすすめです。ただし、複数の色を使いすぎると統一感がなくなります。配色シミュレーションで確認して色を決めましょう。
外構・エクステリアとのバランスを考える
玄関・フェンス・バルコニー・ベランダなどの外構やエクステリアとのバランスも考慮して、外壁の色を選びましょう。外構やエクステリアと外壁の組み合わせを考慮することで、全体に統一感が生まれます。
たとえば、外壁を黒色にして玄関やフェンスをオフホワイトにすればモノトーンの配色が完成します。オフホワイトが差し色になり、良いアクセントをプラスしてくれます。シックにまとめたいなら、玄関やフェンスはグレーにするのもおすすめです。
外壁を黒にする方法
新築の外壁を黒色にするリフォーム方法は、塗装以外にガルバリウム鋼板やサイディングがあります。それぞれの特徴を確認していきましょう。
外壁塗装
一般的に、外壁を黒色にする方法に塗装があります。塗料にはさまざまな種類がありますが、自然素材にするとグレーに近い色になることが多いです。自然素材は、顔料を入れても色出しに限界があります。黒色の塗料を選んでも色が薄く出るため、濃い色を出したい場合は樹脂系塗料がおすすめです。
外壁塗装を選ぶメリットは、色の種類が豊富で自分好みのカラーを見つけやすいことです。表面の仕上げ次第では外観の見え方も大きく変えられます。また塗料は真っ黒というより少し淡い色になり、やさしい仕上がりにしたい場合にぴったりです。ただ、外壁塗装は時間が経つと白っぽくなります。
ガルバリウム鋼板
黒い外壁にするときによく使われるのが、ガルバリウム鋼板です。金属製の外壁材で、モダンな印象に仕上がる黒とよくマッチしてくれます。また価格も比較的安く抑えられるため、費用を抑えてリフォームしたい場合にもおすすめです。また黒の色合いも濃い色が多く、全体が引き締まります。
ただし、金属製のガルバリウム鋼板は、夏場は熱くなりやすいです。不意に触れたときに火傷することがあるため、小さな子どもがいる家庭は十分に注意する必要があります。また、金属を貼り合わせるガルバリウム鋼板は、外壁につなぎ目が出てくる点もデメリットでしょう。
サイディング
黒い外壁にしたい場合に使用される素材が、サイディングです。セメントを原料として工場で作られた素材で、日本の住宅ではよく採用されています。サイディングを選ぶメリットは、カラー展開や形状が豊富で好きな外観にしやすいことです。木目調の素材もあり、アクセントとして使えます。
ただし、工場で作られた素材をつなぎ合わせてから、黒色にするのがサイディングです。その際つなぎ目が出てしまうと、見た目が悪くなる場合があります。つなぎ目から劣化が進み、サイディングが剥がれる恐れもあります。塗装と同じく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
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黒い外壁は、モダンな印象に仕上げられたりほかの色を際立たせられたり、重厚感のあるデザインにできたりなど多くのメリットがあります。また、外壁を黒色にする方法は、外壁塗装やガルバリウム鋼板、サイディングなどさまざまです。それぞれ特徴が異なるため、自分に適した方法を選びましょう。
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