自宅を建てて何年か経つと、外壁のひび割れや塗装表面の劣化、ジョイントコーキングの劣化などが気になる場合もあるでしょう。特に外壁は雨風に直接さらされる箇所であるため、定期的なメンテナンスが必要です。
今回は外壁工事の種類や費用目安、安心して任せられる業者の選び方を解説します。定期的な外壁の補修・工事を行って、自宅の壁を長く綺麗に保ちましょう。
外壁工事の種類
外壁工事とは、家の外壁を補修する工事を意味します。外壁工事の種類は次の4つです。
- 塗装工事
- 張り替え工事
- 重ね張り工事(カバー工法)
- 補修工事
その時の外壁の状態に合わせて、必要な工事が施されます。それぞれの工事の内容や特徴を知っておきましょう。
1.塗装工事
塗装工事は、自宅の外壁や屋根を塗り替えることで、遮熱性や防水性、低汚染性を高められる工事です。塗料には本来遮熱性や防水性、低汚染性などの機能が備わっていますが、雨風、紫外線の影響にさらされるうちに塗膜が劣化し防水性能が失われてしまいます。
そこで新しい塗料で塗り替える工事を行うことで、外壁を美しく長持ちさせることができるのです。塗装工事では単に塗装を塗り替えるだけではなく、高圧洗浄や下地の補修など外壁の状態に合わせて必要な処置が施されます。
塗料のもつ機能や耐用年数により工事の費用が異なりますが、安さだけで塗料を選んでしまうのはおすすめできません。自宅の環境に必要な塗料を検討して選ぶようにしましょう。
2.張り替え工事
張り替え工事は古くなった外壁を撤去して、新たに外壁材を張る工事です。外壁が劣化して雨漏りが発生したり、外壁材が剥がれてしまったりした場合には、外壁そのものを張り替え耐久性を上げなければいけません。
下地部分の補修を行った後に張り替えを行うため、耐久性をアップと外観のイメージチェンジを同時に行えるのがメリットです。例えば、かつて主流であったモルタルの外壁から、現在新築家屋に多く採用されているサイディングの外壁に張り替えるケースも多くみられます。
3.重ね張り工事(カバー工法)
重ね張り工事は外壁材を重ねるため、断熱性や遮音性を高めたい場合におすすめの工事です。。下地は既存のものを再利用するため、張り替え工事と比べると工期やコストを削減できます。しかし下地の劣化がある場合や、雨漏りをしてた場所であることが分かっていた場合、止水工事を行った後にカバー工法を行うことが適切です。
例えば、サイディング張りの外壁で、シーリング材の劣化や外壁材の割れや欠け、劣化が進んでいる場合、さらに下地の損傷が大きいと判断されるようなケースでは、重ね張り工事ではなく張り替え工事が適しているでしょう。
4.補修工事
補修工事とは、比較的小さなひび割れや塗膜の剥がれを補修する目的で、コーキングの打ち替えをする工事です。外壁の劣化状態に合わせて部分的な補修をするため、他の工事と比べて費用を抑えられます。
ただし補修工事によって、補修箇所とそれ以外で色の違いが出てしまう恐れがあるのがデメリットです。自宅の外観を重視しているケースでは、補修箇所や工事の方法も慎重に検討する必要があるでしょう。
また築年数が古い場合は価格だけで安易に補修工事を進めず、状態に応じた工事を選択することが大事です。
外壁のメンテナンスが必要になる目安
外壁のメンテナンスの時期を知る手がかりとなる劣化症状は次のとおりです。
- 外壁の反り
- 外壁のひび
- 外壁の剥がれ
- 外壁の破損
- 外壁の退色や色あせチョーキング
- (塗料が乾燥して白い粉状になる現象塗膜の剥がれ、膨れ
- 藻やカビの発生
- ジョイントコーキングの劣化
基本的には塗装工事が約10~15年、重ね張り・張り替え工事が約20~25年に一度必要だとされています。しかし、実際には自宅周りの環境や使用した外壁材によって、 この期間通りにいかないこともあるでしょう。
定期的に自宅の外壁チェックを行い、適切な工事時期を把握しておくのがおすすめです。
塗装工事が必要となる目安については、下記の記事でも詳しくご紹介しています。
関連記事:【徹底検証】外壁塗装は必要ないのか?外壁の危険信号ランキングと塗装業者の選び方
外壁工事の費用と工期の目安
4種類の外壁工事は内容や費用、工期が異なります。それぞれの工事ごとの費用と工期目安は以下のとおりです。
- 塗装工事:約60〜130万円(2〜3週間)
- 張り替え工事:約150~300万円(3週間~4週間)
- 重ね張り工事(カバー工法):約130〜350万円(3〜4週間)
- 補修工事(コーキング打ち替え):約500~1,000円/平方メートル(1日~1週間)
- 補修工事(ひび割れ補修):約2,000円/平方メートル(1日~1週間)
- 補修工事(塗膜剥がれ補修):約2,000~5,000円/平方メートル(1日~1週間)
費用を安く抑えるコツ
大規模な外壁工事が必要となる場合には、高額な費用がかかる可能性もあります。必要となる費用を少しでも安くするコツは次の3つです。
- 相見積もりをとる
- 足場が必要な屋根工事と一緒に施工する
- 助成金・補助金を活用する
外壁のメンテナンスを正しく行い、長く安全に住める環境を維持するために、コストをおさえるポイントを知っておきましょう。
1.相見積もりをとる
相見積もりをとって、自宅の外壁工事における費用相場を知ることが1つ目のポイントです。複数の業者の見積もりを比較すれば、不当なぼったくり業者に工事を依頼してしまう事態を避けられるでしょう。
業者を比較する際は費用だけではなく、対応の丁寧さやアフターフォローなどにも注目するのが重要です。費用とサポートの両方に納得できる業者を見つけるために、相見積もりをとる過程は欠かせません。
2.足場が必要な屋根工事と一緒に施工する
外壁工事費用の内訳で、意外に高額になってしまうのが作業者の足場を組む費用です。タイミングが合いそうであれば、足場が必要な屋根工事と一緒に外壁工事を依頼するのもよいでしょう。
屋根工事と外壁工事をまとめて施工することで、結果として自宅のメンテナンスに必要な費用が抑えられます。どちらの工事に関しても十分な技術と実績をもっている業者を探すようにしましょう。
3.助成金・補助金を活用する
条件を満たしていれば、外壁工事にかかる費用の一部を助成金や補助金でまかなえる場合もあります。特に遮熱塗料を使用した外壁塗装や、外壁の断熱改修に該当する外壁工事では、助成金や補助金を受け取れるケースが多いようです。
助成金や補助金の活用には、申請や書類の提出をする必要があります。国や地方自治体のホームページで、事前に助成金制度や補助金制度の情報を確認しておきましょう。
優良業者の選び方
外壁工事を安心して任せられる業者には、次のような特徴があります。
- 関連資格を保有している(塗装工事業許可、塗装技能士など)
- 実績が豊富である
- 実際の利用者の感想を掲載している
- 見積書が分かりやすい
- サポートが充実している
外壁工事業者選びのポイントは、技術力と実績を確認したうえで、相性の良い業者を見つけることです。いくら技術力が高くても、提示してくれる見積もりが分かりにくかったり、質問に答えてもらえなかったりしては不安になるでしょう。
何社かの情報や見積もりを比較して、信頼できる業者を選ぶ姿勢が大切です。
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その時の外壁の状況によって、施される外壁工事は4種類に分けられます。自宅を長持ちさせるためには、定期的な外壁のメンテナンスが欠かせません。
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