【2022年版】外壁塗装の費用相場は？安く抑えるコツも解説

自宅の外壁塗装工事を検討している場合、「費用はいくらかかるのか」「塗料はどれを使えばよいか」「費用が一度に用意できない場合はどうすればよいか」など、疑問や不安がある方も多いでしょう。納得して適切な費用を支払うためには、事前に相場や内訳について理解することが重要です。

この記事では、外壁塗装の費用相場や塗料の特徴、価格を安く抑えるコツや支払い方法などを解説します。外壁塗装のプロを気軽に探せる便利なサービスも紹介しているため、外壁塗装工事の実施を考えている方は必見です。

この記事を監修したプロ

想いを形に工房

監修したプロのプロフィールを見る

外壁塗装の延床別費用相場

外壁塗装にかかる費用は、塗装面積や塗料の種類に左右されます。塗装面積とは、建物全体の外壁の面積から塗装しない部分を差し引いた面積のことです。

基本的に、延床面積に係数1.2を掛けると目安の塗装面積が算出されます。 ここでは、坪数ごとの費用相場と、外壁に加えて屋根も塗装した場合の費用相場を紹介します。

坪数ごとの費用相場

2階建て住宅について、坪数ごとの外壁塗装費用相場は以下のとおりです。

一般的な一戸建ての平均坪数は30坪と言われているため、外壁塗装の費用相場は通常約60万〜100万円と理解しておくとよいでしょう。また、使用する塗料の種類や外壁の状況などによって費用は変動します。

外壁＋屋根塗装の費用相場

屋根の塗装には、基本的に30万〜40万円近くかかります。そのため、外壁に加えて屋根も塗装する場合、外壁塗装の費用相場に30万〜40万円を加えた額が合計の費用相場です。

なお、外壁や屋根塗装工事の際には足場代がかかります。外壁と屋根を一緒に施工することで足場代が1回分で済み、その分工事費用が安くなるのです。

外壁塗装の費用の内訳（塗料・足場など）

外壁塗装工事にかかる費用の内訳は、「約30%が人件費であり材料費と足場代が約20%ずつ、残りがそのほか業者が受け取るマージンや交通費などの諸経費」といわれています。それぞれの詳しい内訳は以下のとおりです。

• 材料費：塗料代、塗料の飛散を防ぐための養生シートや飛散防止ネット、壁の隙間を埋めるためのシーリング材など、必要な材料一式にかかる費用
• 足場代：施工の際、住宅のまわりに建設する足場の設置にかかる費用
• 人件費：塗装を担当する職人や、そのほか外壁塗装工事に関係する人の労働に対してかかる費用
• そのほか：業者が現場に向かうための交通費や事務手数料といった諸経費やマージン

塗料別の費用相場と耐久年数

前述のとおり、外壁塗装にかかる費用は、塗料の種類によって違います。塗料の種類ごとの耐久年数や費用相場は以下のとおりです。

このように、耐用年数が長く劣化しにくい塗料ほど、単価が高くなる傾向にあります。一番耐久年数が長いフッ素塗料は、1平方メートル当たり3,000円を超え、30坪の場合100万円弱の費用が必要です。

塗料別の特徴

塗料別の特徴は以下のとおりです。品質や値段もさまざまなため、適切なものを判断しましょう。

• アクリル：アクリル樹脂が主成分の塗料で、軽量なのが特徴です。ほかの塗料と比較して費用が安いのがメリットですが、寿命も短いため、メンテナンスや補修用には向いていません。
• ウレタン：ウレタン樹脂が主成分の塗料で、密着性に優れていて剥がれにくいです。柔らかく、さまざまな形状の外壁に対応しています。
• シリコン：シリコン樹脂が主成分の塗料で、外壁塗装で多く用いられています。シリコン塗料のなかでも、さらに水性1液型・溶剤1液型・溶剤2液型と分かれており、溶剤2液型のほうがグレードが高く、費用も高いです。
• ラジカル：シリコン樹脂が主成分の塗料で、ラジカル制御型の酸化チタンを使用しています。そもそもラジカルとは、樹脂を劣化させるエネルギーのことで、塗膜の劣化症状の1つである「チョーキング現象」の原因になるものです。ラジカル塗料では、ラジカルを制御する効果を持つ酸化チタンを使用することで、耐久性を高めています。
• フッ素：フッ素樹脂が主成分の塗料で、耐熱性や耐寒性に優れています。汚れが雨で落ちやすいためお手入れしやすく、酸性雨や紫外線にも強いため長持ちするなどのメリットがあります。

外壁塗装の費用を安く抑える3つのコツ

塗料のグレードを落とさずに外壁塗装の費用を抑えるためのコツは、以下のとおりです。

• 助成金・補助金や火災保険を使う
• 閑散期に施工する
• 地域密着型の業者に依頼する

このほか、業者に依頼する際は他社にも連絡して相見積もりをとることで、費用を適正価格に抑えられます。なお、費用を節約するためにDIYを検討する方もいます。しかし、外壁塗装の工事は危険を伴い、素人が施工することはおすすめしません。特に足場を組まないと塗装できない部分の施工は、命に関わります。そのため、塗装工事のプロに依頼するのが安全です。

助成金・補助金や火災保険を使う

お住まいの都道府県によっては、助成金や補助金制度を使える場合があります。「こどもみらい住宅支援事業」は、省エネ性能が高い住まいの新築やリフォームについて補助金を支給する制度です。そのほかにも、省エネ住宅へのリフォームに関する補助金制度が存在します。

また、住宅リフォームに対する助成金制度を設けている自治体もあります。詳しくは、各自治体のホームページをご確認ください。 災害による被害を受けて外壁塗装を行う場合、火災保険が適用されることがあります。該当する方は、ぜひ利用してみてください。

閑散期に施工する

閑散期は、工事費用が安くなる傾向があります。外壁塗装工事では、梅雨や冬が閑散期に該当します。費用をなるべく抑えたい場合は、工事が少ない時期を選びましょう。

ただし、外壁塗装工事の性質上、工事中に雨や雪が降ると工事を中断・延長する必要があります。延長分の費用が追加で発生することはありませんが、想定工期よりも長くなる可能性があるため、工事を短期間で済ませたい方は注意が必要です。

地域密着型の業者に依頼する

大手の工務店・リフォーム会社に比べると、地域密着型の業者の方が費用が安くなる傾向にあります。特に、大手の業者は複数の下請け業者に業務を委託しているため、仲介料やマージンの影響で費用が高くなりやすいです。一方で地元の業者は、自社のスタッフが作業を担うことがほとんどなので、費用を安く抑えられます。

外壁塗装の費用の支払い方法

外壁塗装工事には、100万円前後とかなり高額な費用がかかります。費用の支払い方法は、大きく以下の2つです。

• 現金・クレジットカード
• ローン

それぞれメリット・デメリットがあります。ここでは、外壁塗装の費用の支払い方法について解説します。

現金・クレジットカード

現金で支払う際は、一括払い・2回払い・3回払いがあります。一括払いは、工事が完了したタイミングで全額を一括で支払う方法です。工事の終了を見届けてから支払える方法であるため、信頼できます。まとまった費用が一度に用意できる場合は一括払いがおすすめです。

なお、最初に一括で費用の支払いを請求する業者は、悪徳業者であるパターンがあります。持ち逃げ被害に遭うリスクもあるため、注意してください。 また、着工前後で2回にわけて支払う方式や、規模が大きく多額の費用がかかる場合は3回払いが認められるケースもあります。

最近では、クレジットカードでの支払いに対応している業者も増えました。クレジットカードで支払うことで、カード会社から付与されるポイントを貯められるというメリットがあります。ただし、手数料がかかるため、クレジットカード払いに対応していない業者があったり、業者からの割引が適用されない場合があったりするため、注意が必要です。

ローン

まとまった金額を一度に用意できない場合は、リフォームローンが利用できる可能性があります。外壁塗装業者や銀行、住宅ローンの借入先などに相談してみてください。リフォームローンの使用には、自身で組む方法と業者の提携ローンを使う方法があります。費用総額は高くなりますが、住宅ローン減税制度を活用できる場合もあるので、ぜひ検討してみてください。

ゼヒトモで外壁塗装のプロを探す

今回は、外壁塗装工事にかかる費用相場や費用の内訳、費用を抑えるコツ、支払いの方法などについて解説しました。 外壁塗装工事は、延床面積と塗料の種類によってコストが変わります。外壁塗装を検討している方は、この記事を参考に、資金計画を立ててみましょう。

また、費用を抑えるコツもあるため、ぜひ利用してみてください。外壁塗装工事は、DIYでは難しいため、プロに頼ることがおすすめです。

• 外壁塗装工事について相談したい
• まずは無料で見積もりを取りたい
• 外壁塗装の事例を知りたい

そんな方は、ゼヒトモから経験豊富な外壁塗装のプロを探してみませんか？ 場所・希望日時・予算など、いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにぴったりな外壁塗装工事のプロが見つかります。 外壁塗装工事を検討している方は、ゼヒトモをチェックしてください！

監修したプロのコメント

塗装費用を安く抑えるコツは、まずは助成金や補助金を調べるのが良いかと思います。数は少ないですが、自治体から補助金が出ていることもあります。

また、火災保険を使う際には悪徳業者もいますので注意しましょう。

インターネットの記事で「費用を抑えるには閑散期を狙いましょう！」などの記事をよく見ますが、弊社（和やか株式会社）に関しては、閑散期も繁忙期も同じ値段です。

各業者の方針なので一概には言えませんが、閑散期に費用を安くする業者は、売上が少ない業者である可能性もあります。開業・設立して間もない、地域から信頼されていない、なども考えられますね。

特に塗装会社の悪徳業者はよく聞きますので、値段だけではなく地域に根差しているなど安心できる業者に依頼することをお勧めします。

この記事を監修したプロ

高城 和幸 さん

想いを形に工房

親子四代で90年と長期間にわたり、住まいのサポートを実施。内装・キッチン・トイレのリフォームや、外壁・屋根塗装など豊富な施工実績あり。国土交通省より優良な事業者と認定された証明である「住宅リフォーム事業者団体国土交通大臣登録」を取得。リフォーム補助金の活用サポートやリフォームガイドBOOKのプレゼントなども実施。

監修したプロのプロフィールを見る