輸入住宅や一部の木造住宅では、木製の窓枠が使われている場合があります。木の窓枠は味があってステキですが、直射日光によって経年劣化しやすく、色が剥げたりや汚れが付着しやすい面もあります。
窓枠の塗装の剥げや木枠の劣化が気になる時はDIYで塗装してみてはいかがでしょうか。
この記事では、DIYで窓枠を塗装する方法や、塗装を業者に頼んだ際の費用などをプロ監修の元、解説します。
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木の窓枠をDIYで塗装する方法
木材で出来た窓枠は、直射日光によって経年劣化が起こりやすい部分です。はじめはきれいだった木枠も、時間が経つと劣化が気になることがあります。
劣化した窓枠を生まれ変わらせるためには、塗装するのがオススメです。DIYで窓枠塗装をすれば、部屋の印象やインテリアの雰囲気も簡単に変えられます。
ここでは、DIYで窓枠を塗装する方法や準備物、塗料の選び方を解説します。
木製の窓枠塗装の手順
まずは、木製の窓枠を塗装する際の手順を確認しましょう。以下の5つのステップに沿って作業を進めると、簡単に窓枠塗装のDIYができます。
- 窓枠をヤスリがけして既存の塗料を落とす
- 窓枠の凹凸部分をパテで埋める
- マスキングテープで養生する
- 刷毛で塗料を塗って乾燥させる
- 仕上げにニスを塗る
塗装作業に慣れている方であっても、塗料が窓枠以外の部分に付いてしまうことがあります。塗料のはみ出しを防ぐためには、マスキングテープでしっかりと保護しておくことが大切です。
また、塗料を一度しか塗らない場合は、仕上がりがムラになる可能性があります。均一になるように塗料を重ね塗りして、ムラのない仕上がりを目指しましょう。
窓枠塗装の準備物
窓枠塗装を行う際は、以下の道具が必要です。「作業を開始してから道具が足りない」といったことがないように、準備物をそろえてからDIYを始めましょう。
- 紙ヤスリ(または電動サンダー)
- パテやヘラ
- マスキングテープ
- 塗料
- 刷毛
- ニス
窓枠のヤスリがけは紙ヤスリでもできますが、時間がかかる点には注意が必要です。作業を時短で済ませたいなら、塗料を落として均一にできる電動サンダーが便利です。電動サンダーは、ホームセンターでレンタルできることがあります。
また、ニスには水性・油性・水性ウレタンの3種類があるため、機能性や好みの仕上がりに合わせて選ぶのがおすすめです。
塗料の選び方
窓枠塗装のDIYに使用する塗料には、水性塗料と油性塗料の2種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるため、特徴を比較したうえで塗料を選びましょう。
【水性塗料】
メリット:においが気になりにくい。初心者でも手軽に扱える。
デメリット:油性塗料に比べると耐性が劣る。乾燥にかかる時間が長い。
【油性塗料】
メリット:乾燥時間が比較的短く、耐久性に優れている。
デメリット:においが気になる方には不向き。火気厳禁のため、保存する際は注意が必要。
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窓枠の塗装をDIYする時の注意点
DIYで窓枠を塗装する際は、注意すべきポイントがいくつかあります。
- 下処理を丁寧に行う
- 使用する塗料を慎重に選ぶ
- アルミサッシの場合は交換も検討する
窓枠塗装のプロではないからこそ、じっくりと時間をかけて丁寧に作業することが重要です。また、窓枠の素材が木材なのか、アルミサッシなのかによって対処の仕方が異なるため、素材ごとの違いも知っておきましょう。
ここでは、窓枠塗装をDIYで行う場合の注意点について解説します。
下地の下処理を丁寧に行う
DIYで窓枠を塗装する際は、下地の処理を丁寧に行いましょう。下地処理の仕上がりが、塗装の寿命を左右すると言っても過言ではありません。
「油分や汚れを取り除く」「サンドペーパーで油膜の剥がれを落とす」など、サッシの素材や劣化状況に合わせて下処理することが大切です。
使用する塗料を慎重に選ぶ
窓枠を自分で塗装したいのであれば、使用する塗料を慎重に選ぶ必要があります。窓枠の素材によって適切な塗料が異なるため、DIYする際は素材に関する知識が必要でしょう。
たとえば、木製の窓枠には以下のような性質があります。
- 湿度の変化によって伸縮する
- 直射日光が当たると色あせ・黒ずみが起こりやすい など
このような特徴をふまえ、木製の窓枠の塗装は塗料をいくつか使い分けるのが一般的です。また、基本的には3回ほどの重ね塗りが必要です。
木製以外の種類には、アルミで出来たアルミサッシも存在します。アルミサッシの主な性質は以下のとおりです。
- 耐久性が高い
- 酸化によるサビが表面に現れやすい
- 直射日光による膨張によってひびが入りやすい
- 劣化部分に水やほこりが溜まると腐食が進む など
詳しくは後述しますが、アルミサッシの塗装は高度な技術や知識を必要とします。
また、窓枠の素材による違いはもちろん、窓の位置も注意すべきポイントです。日光の当たり方や湿度など、窓枠がどのような場所にあるのかによっても適切な塗料は変わってくるでしょう。
現状の窓枠に合う塗料を見極めるためには、豊富な知識や経験が欠かせません。自分で塗料を選ぶのが難しい場合は、専門知識をもつ業者に相談するのも選択肢のひとつです。
アルミサッシの場合は交換も検討する
自宅の窓枠がアルミ素材の場合は、塗装ではなく交換も検討しましょう。アルミサッシのメンテナンス方法は塗装と交換の2パターンですが、劣化が進行している場合は交換を選ぶのが一般的です。
アルミサッシは塗料が付着しにくいことから、DIYでの塗装は難易度が高めです。プロではない方が塗装しても、すぐに剥がれてしまうでしょう。
DIYで塗装するほうがコストを抑えられますが、塗装に失敗して再度塗り直しとなれば、さらに費用がかかります。また、DIYの塗装は寿命が短い傾向があるため、中長期的なメンテナンス費用や手間も発生する場合があります。
DIYでの塗装は一時的な費用負担を抑えられますが、長い目で見ると交換のほうが安く済む可能性が高いです。アルミサッシの劣化が気になる場合は、DIYで対処するのではなく、窓枠リフォームのプロに交換を依頼するのがおすすめです。
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窓枠リフォームを業者に頼むメリットと費用
窓枠リフォームを業者に依頼すると、一般の人では難しい作業をお任せできるのがメリットです。さらに、窓枠の汚れや劣化が気にならなくなり、窓枠をさらに長持ちさせることができるでしょう。外壁の色や室内のインテリアに調和するように、窓枠の色を変えることも可能です。
それでは、窓枠の塗装と交換を業者に依頼した場合、かかる費用にはどのような違いがあるのでしょうか。1か所あたりの費用相場を以下にまとめました。
窓枠の塗装も交換も数万円単位のコストがかかりますが、今後のメンテナンス費用も考慮すると、業者に頼むのがオススメです。業者に依頼して窓枠を長持ちさせられれば、結果的にかかる費用はDIYよりも安くなるでしょう。
窓枠をきれいに生まれ変わらせたい場合や、窓枠のメンテナンス費用を抑えたい場合は、ぜひ窓枠リフォームを業者に依頼してみてください。
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窓枠の劣化が気になる場合は、DIYで塗装することが可能です。ただし、塗装しても長持ちしなかったり、サッシの種類によっては塗装が難しかったりします。
中長期的なコストを抑えて窓枠の劣化を改善したい場合は、プロに窓枠のリフォームを依頼しましょう。
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監修プロのコメント
窓枠の塗装方法は、現在の塗装の状況によって変わってくることを覚えておきましょう。
・着色で塗りつぶされている
・ステイン塗装の後にニスで仕上げている
・無塗装で白木のまま
などの様々な塗装の状況が考えられます。
また、塗装をしているように見えるが塩化ビニルのシートを貼ってあることもありますが、この場合は塗装が出来ないので注意して下さい。
現在の塗装状況を把握して、塗装できる状況と判断できれば、しっかりと下地処理を行ってからDIY塗装を楽しんでみて下さい。
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