今回は、マンションのお風呂をリフォームしたい方に向けて、対応可能な施工内容や設置するユニットバスの選び方を紹介しています。また、費用相場やできるだけ安く施工費用を抑える方法、マンションのリフォーム特有の注意点まで、さまざまな情報をまとめています。
マンションのお風呂をリフォームして理想の浴室を作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
マンションのお風呂に施せるリフォームとは
マンションのお風呂に施せるリフォームの種類は、以下のとおりです。
- 浴槽の交換
- 壁材・床材の張り替え
- 塗装
- 追い焚き機能の追加
- 浴室の広さ変更
ここでは、それぞれの項目に関する情報をまとめているので、マンションのリフォーム工事を検討する際の参考にしてください。
浴槽の交換
マンションのお風呂リフォームにおける代表は、浴槽の交換です。交換用の浴槽は、以下の素材を参考に選びましょう。
- FRP:ガラス素材で汚れがつきにくく、比較的安い価格で導入できる
- 人工大理石:天然石のようなビジュアルと汚れにくさで人気を集めている
- ホーロー:重厚感のある浴室を作り出すのに適している
マンションの浴槽を交換する際は、素材とあわせて浴室に入るサイズかどうかを事前に確認しておきましょう。浴槽のサイズに関する内容は後ほど解説します。
壁材・床材の張り替え
壁材や床材の張り替えを実施することで、マンションの浴室を生まれ変わらせることが可能です。お風呂の壁材と床材の種類に関しては、以下を参考にしてください。
壁材 | 床材 |
パネル:手入れが簡単 タイル:機能性に優れている 木:香りを楽しめる シート:安価で仕上げられる | 樹脂:耐水性に優れている FRP:防水性に優れている 木材:温かみのある浴室にできる タイル:滑り止め効果がある 石材:水に弱い シート材:安く施工できる |
お風呂に張れる壁材・床材には種類も豊富なので、設置したい箇所ごとにお気に入りのデザインを選びましょう。
塗装
浴室内を塗装することで、マンションのお風呂は印象を変えられます。落としにくい汚れを簡単に消せるのがメリットです。マンションのお風呂に施せる塗装の種類は以下を参考にしてください。
- アクリルウレタン樹脂塗料による塗装:色変え、傷やひび割れの対応などに適している
- フッ素系樹脂やガラスなどによるコーティング:汚れやカビを防止する効果がある
追い焚き機能の追加
既存のお風呂に追い焚き機能がなくても、後付けすることが可能です。ただし、管理会社によっては追い焚き機能を後付けするのに許可が降りないことも多いので、注意してください。
浴室の広さ変更
浴室の広さそのものを変えて、よりリラックスしやすい空間にするリフォームもあります。大規模な工事となるため、追い焚き機能の設置などと同様、管理会社などに確認したうえで施工を依頼する必要があります。
マンションのお風呂に設置するユニットバスを選ぶ際のポイント
マンションのお風呂をリフォームする際、ユニットバスを交換する方も多いでしょう。ここでは、マンションのお風呂に設置するユニットバスを選ぶ際のポイントを、サイズ・タイプの2項目に分けて解説します。
サイズ
ユニットバスの主なサイズ展開は、以下のとおりです。
0.75坪用 | 1.0坪用 | 1.25坪 |
1014:100cm × 140cm1116:110cm × 160cm1216:120cm × 160cm1217:120cm × 170cm1317:130cm × 170cm1418:1400cm × 180cm | 1616:160cm × 160cm1717:170cm × 170cm | 1618:160cm × 180cm1620:160cm × 200cm1621:160cm × 210cm |
ユニットバスは、マンションと戸建てでサイズが異なるので、注意しましょう。一般的に、マンションのユニットバスを選ぶ際は1418サイズか1620サイズを基準にするのがおすすめです。
タイプ
マンションのお風呂をリフォームする際は、以下に挙げる浴槽のタイプから選択しましょう。
- タマゴ浴槽:卵の殻をイメージさせる曲線が特徴
- コーナー浴槽:斜めにせり出すような形の浴槽
- ななめ浴槽:斜めに張り出しており足を伸ばしやすい
- アーチ浴槽:浴槽の縁がアーチの形状をしている
- エスライン浴槽:S字のような波型の形状をしている
上記を参考にしつつ、自宅の浴室に入ることを前提に新しいユニットバスの形式を決めてください。
マンションのお風呂をリフォームするのにかかる費用相場
マンションのお風呂をリフォームする際は、以下の費用相場を参考にしたうえで業者に依頼しましょう。
マンションのお風呂リフォームの費用相場 | 100,000〜1,500,000円 |
工事内容別の費用相場 | 在来工法からユニットバスのリフォーム→650,000〜1,500,000円 ユニットバスからユニットバスのリフォーム→500,000〜1,500,000円 浴槽の交換→100,000〜550,000円 追い焚き機能設置→350,000〜850,000円 天井・壁・床の修繕→50,000〜500,000円 |
また、以下の関連記事では、お風呂・浴室リフォームの工事内訳や施工事例を紹介しています。実際にかかった費用も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:お風呂・浴室リフォームの費用相場
マンションのお風呂をできるだけ安くリフォームする方法
マンションのお風呂をリフォームする際にかかる費用を安く抑えるには、以下に挙げる方法を把握・実践する必要があります。
- 自社施工のリフォーム業者を選ぶ
- 複数の業者に一括見積もりを取る
- リフォームに使用する製品を業者に選んでもらう
自社施工のリフォーム業者を選ぶ
ハウスメーカーを挟まず、自社施工でリフォームを行う業者であれば仲介手数料がかからないため、安くリフォームをすることが可能です。自社施工のリフォーム会社が優良な会社か判断する際は、過去の施工事例や評判の数、キャンペーン内容を事前に把握しておく必要があります。
複数の業者に一括見積もりを取る
できるだけ安くお風呂をリフォームする際は、複数の業者に対して見積もりを依頼する「相見積もり」がおすすめです。相見積もりに関する詳細は、以下を参考にしてください。
おすすめの理由 | 無料で実施できる予算範囲内で施工を実施できる業者を把握しやすい業者ごとの施工・サービス内容を比較できるリフォームの金額が適切か判断できる |
注意点 | 一括で依頼する業者を増やしすぎると依頼までに時間がかかる見積もり内容をほかの業者に見せない依頼条件を統一しておく |
見積書のチェックポイント | 作成年月日押印有無部材などの量項目別単価諸経費内訳合計金額 |
相見積もりをとる流れ | どのようなリフォームにするか予算も含めて決めるリフォーム業者の情報をまとめる候補となる業者に相見積もりをとる |
リフォームに使用する製品を業者に選んでもらう
リフォームに関する知見の豊富な業者に依頼して、使用する製品自体を安いものにしてもらうことも可能です。設備ごとにかけられる予算や、全体の予算を伝えたうえで、最適な製品を選んでもらいましょう。仮に業者に製品を選んでもらう際は、本当に安いものを選んでくれているかわかるよう確認することも忘れてはいけません。
補助金を活用する
マンションのお風呂は、補助金を申請することで予算よりも安くリフォームできます。主な補助金の例は以下を参考にしてください。
補助金を申請する際は、対象となる補助金の公募状況や地域特有の補助金があるかを、事前に確認しておきましょう。
マンションのお風呂をリフォームするうえでの注意点
マンションのお風呂をリフォームする際は、戸建てのときとは異なることを前提に以下の注意点の理解を徹底する必要があります。
- 管理規約と使用細則を確認しておく
- 管理組合への申請を忘れない
- 設計図の内容を把握しておく
- 近隣住民に断りを入れておく
- 防水対策を施しておく
管理規約と使用細則を確認しておく
事前に管理規約や使用細則の内容を確認し、そもそもお風呂のリフォームを実施していいのか把握しておきましょう。管理規約や使用細則にリフォームに関してNGだと連想できる内容がある場合は、リフォームは実施できません。
管理組合への申請を忘れない
管理規約と使用細則の確認とあわせて、管理組合への申請もあわせて行いましょう。管理組合への申請を怠り、独断でリフォームを敢行してしまうとトラブルが発生する可能性があるので注意が必要です。
設計図の内容を把握しておく
マンションによっては床下の構造などでリフォームが制限されるので、事前に設計図を確認したうえでリフォーム内容を業者に提案できるのが理想です。設計図とあわせて、断面図も用意できればリフォームの可否がよりスムーズに確認できるでしょう。
近隣住民に断りを入れておく
マンションでは他の住民も生活しているので、工事が入ることを事前に伝えておきましょう。お風呂のリフォームは工期が長くなる場合も多く、事前に断りを入れていないとトラブルにつながることもあります。
防水対策を施しておく
マンションのお風呂をリフォームする際は、下の階に水が漏れてしまわないよう配慮する必要があります。施工不良などによる水漏れが発生しないよう、防水対策を行っているか必ず業者に事前確認をとっておきましょう。
ゼヒトモでお風呂・浴室リフォームのプロを探す
今回は、マンションのお風呂をリフォームしたい方に向けて、対応可能な項目や施工にかかる費用、費用を節約する方法を紹介しました。マンションのお風呂をリフォームする際は、戸建てのお風呂をリフォームするうえでの内容とは別角度の情報を把握しておく必要があります。管理規約の確認や近隣住民への配慮など、マンションならではの注意点も把握したうえで、トラブルのないお風呂のリフォームを実現してください。
- マンションのお風呂・浴室をリフォームしたい
- お風呂・浴室リフォームの見積もりを取りたい
そんな方は、ゼヒトモでお風呂・浴室リフォームのプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたにピッタリのプロが見つかります。お風呂のリフォームを検討している方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください。
お風呂・浴室リフォーム関連の最新記事
室内で快適に洗濯物を乾かせたり、快適なバスタイムを送れたりするなどの理由で人気を集めている浴室乾燥機。自宅に後付けしたいと考えると、「浴室乾燥機は果たして後付けできるのか」「後付け可能な条件は何か」など気になりますよね。 […]
お風呂を10万円でリフォームするなら、部分的に改修したい箇所を決めましょう。浴槽の塗装や床タイルの上貼りなど、一部分であればグレードの高いリフォームが可能です。 また、予算を増やし20万円に引き上げると浴室全体の塗装が可 […]