玄関ドアの劣化は、見た目だけでなく隙間風やガタ付きなど機能面で問題が生じることも少なくありません。劣化が気になりだしたときは、玄関ドアのリフォームを検討するのがおすすめです。近年は安価な玄関ドアも豊富に販売されているため、自宅に最適な製品を見つけられるでしょう。
今回は、玄関ドアのリフォーム方法や種類、選ぶ際のポイントを紹介します。人気メーカーも併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
玄関ドアのリフォームの種類とは
玄関ドアのリフォーム方法には、さまざまな種類があります。それぞれメリットやデメリットがあるため、それらを考慮して選ぶことが大切です。ここからは玄関ドアリフォームの種類を確認していきましょう。
玄関ドアの交換
見た目を大きく変えたいなら、玄関ドアそのものを交換するのがおすすめです。玄関ドアを新しく取り替えることにより、見た目がおしゃれになるだけでなく、断熱や防犯など機能性も格段に向上します。
近年は豊富な種類の玄関ドアが展開されているため、好きなデザインや目的に応じて自由に選ぶことが可能です。ただし、デザイン性や機能性に優れた玄関ドアは価格が高くなる傾向にあります。
玄関ドアの塗装
玄関ドアのデザインは気に入っているものの、汚れや劣化が目立つ場合は塗装を検討しましょう。同じ色の塗装を塗布すれば、見た目を一新できます。リフォームを機に雰囲気を変えたいなら、異なる色の塗料を選ぶのも良いかもしれません。
大掛かりな施工に比べて比較的安く費用を抑えられるため、コスパよくリフォームしたい場合にも最適です。ただし、塗装は工期が長いうえに玄関ドア自体は古い状態のままになります。
玄関ドアにドアシートを貼る
より手軽に玄関ドアのリフォームをしたいなら、ドアシートを活用しましょう。ドアシートとは、主に建物の壁やドアに貼る装飾シートのことです。色やデザインも豊富なため、手軽に玄関ドアの印象を変えられます。
ほかの施工に比べて費用を抑えられるのもうれしいポイントです。ただし玄関ドア自体は古い状態であるうえに、将来的にドアシートが剥がれるリスクがあります。
玄関ドアの一部(ドアノブや鍵)を交換
全体的に印象が変わるわけではありませんが、ドアノブや鍵など玄関ドアの一部を交換するリフォーム方法もあります。見た目より防犯性を高めたいなら、玄関ドアの部品を交換するリフォームが最適です。
とくにドアノブや鍵は毎日使う部分のため、劣化しやすいという特徴があります。ドアノブのデザインは豊富な種類が登場しているため、玄関ドアの雰囲気に合うものを選びましょう。
玄関ドアの種類とは
玄関は「住まいの顔」となる部分のため、こだわって選びたい人も少なくありません。玄関ドアには多くの種類があるため、それぞれの特徴やメリットを理解して自宅に適したものを選ぶことが大切です。ここからは、玄関ドアの種類を確認していきましょう。
片開きドア
玄関ドアの左右どちらか一方が開くタイプが、片開きドアです。多くの住宅で見られる玄関ドアで、もっともベーシックなタイプになります。完全に開閉するため、間口が広く取れない玄関に最適です。片開きドアのメリットは、デザインや色の展開が豊富であることが挙げられます。
住宅の雰囲気に合わせて玄関ドアを選べるため、商品選びにこだわりたい場合にもおすすめです。また、玄関ドアの上に窓を設置できるため、明るい玄関を作ることもできます。
親子ドア
間口を広く取りたい場合におすすめのタイプが、異なる大きさのドアを組み合わせて設計された親子ドアです。ペットや車椅子など大きなサイズを出し入れする際に便利なドアになります。ほかのタイプに比べて玄関が大きく見えるため、見栄えが良く視線を集めやすいのも特徴です。
ただし、ライフスタイルや家族構成によっては小さいドアを使用しない場合もあります。親子ドアは比較的高い価格帯になるため、その点も考慮しておきましょう。
両開きドア
2枚のドアが左右対称に開くタイプが、両開きドアです。左右どちらからでも開く玄関ドアのため、間口が広く通行しやすいというメリットがあります。また左右のドアを開けば開放感もあるため、明るい空間に仕上げられるのも魅力です。
片開きに比べて豪華な印象を与えるため、高級感や重厚感を演出したい場合にも最適でしょう。ただし住宅の構造上、設置できない場合があるため要注意です。
袖付き方開きドア
1枚のメイン扉の横に幅の狭い袖状の建具を組み合わせたタイプが、袖付き片開きドアです。一般的な片開きドアよりデザイン性が高く、ほかの住宅の玄関ドアと差別化できるメリットがあります。
また袖状の建具にはガラスが用いられることが多く、玄関スペースを明るく開放的に演出できます。個性的なタイプを選びたいのであれば、袖付き方開きドアを検討するのがいいかもしれません。
引き戸
ドアを横にスライドして開け閉めするタイプが、引き戸です。現在は採用率が低いですが、引き戸には多くのメリットがあります。たとえば、室内でドアを開けるときにスペースを取る必要がなく、狭い場所でも設置することができます。
また、引き戸は前後に扉を動かすのではなく、横にスライドさせる構造です。身体が不自由なお年寄りや小さな子どもでも簡単に開閉できます。ゆっくり閉まる玄関ドアもあるため、勢いよく閉めて指を挟むなど、大きな怪我を引き起こす心配もありません。
玄関ドアの色とデザインの選び方のヒント
玄関ドアは色やデザインなどさまざまな種類があるため、選び方で迷う人も多いはずです。ここでは、玄関ドアを選ぶ際のポイントをまとめました。ポイントを踏まえ、自宅に合った玄関ドアを選びましょう。
自然に馴染んでいるか周りとの調和を大切に
リフォームで玄関ドアを一新するときは、周囲に馴染む色を選びましょう。あまりに雰囲気と異なる色を選んでしまうと、玄関ドアだけが悪目立ちしてしまう可能性も高いです。また、庭にある草木や花など自然に調和する色を選ぶことも大切になります。
たとえば、淡いブルーやグレー、オフホワイト、アイボリーなどを選ぶと良いでしょう。これらの色の玄関ドアを選べば、自然とうまく馴染んで調和してくれます。逆にアクセントカラーや鮮やかな色は玄関ドアが悪目立ちするため、避けるのが無難です。
外観に使われているアクセントカラーに合わせる
玄関ドアを選ぶときは、壁やサッシなど全体の色を調和させることが基本です。淡い色の壁であればアイボリーやホワイト、ダーク系であれば黒や濃いグレーなどモノトーン系でまとめます。
ただし、玄関ドアに個性を出したいなら、屋根やバルコニーなど外観に使われているアクセントカラーに合わせるのもおすすめです。アクセントカラーに合わせれば、家全体の雰囲気もまとまりやすいでしょう。
外観よりも2トーン落とした色味にする
一般的に外壁はオフホワイトやアイボリー、グレーなど、汚れが目立ちにくい色が選ばれています。外壁に馴染む色を選びたいなら、外観よりも2トーン落とした色味を選ぶのがおすすめです。2トーン落としたカラーは外壁に調和するだけでなく、落ち着きのある印象を与えられます。シンプルな玄関ドアにリフォームしたい場合は色味にも配慮しましょう。
玄関ドア人気メーカー
玄関ドアを販売するメーカーは多く存在するため、自宅に合った会社を選ぶのは難しいかもしれません。ここでは、国内で人気を誇る玄関ドアメーカーを紹介します。玄関ドアを探すときの参考にしてください。
LIXIL
国内で多く選ばれているのが、総合住生活企業のLIXILです。お風呂やキッチン、トイレなどの水回り製品から、窓や玄関ドアなど住宅設備機器まで幅広く展開しています。とくに玄関ドアは国内で圧倒的な知名度を誇り、多くの住宅で使われています。
デザインやカラー、素材は豊富なラインナップなので、外観に合わせて自由に選べるのが特徴です。また、機能性に優れた玄関ドアも多く展開されています。たとえば、リモコンで操作できるタッチキーやスマホで作動できるカザスプラス、近づくだけで鍵を開けられるシステムキーなどがあります。
YKK
YKKは玄関ドアメーカーを代表する会社で、LIXILと同じく高い知名度を誇ります。玄関ドア以外にも、窓や網戸、カーポートなど住宅に関わる製品を多く展開しているのが特徴です。玄関ドアの品質にも高い評価を得ており、業界初の顔認証キーに対応した新スマートドアも展開しています。
また国土交通大臣の認定を受けた防火ドアタイプもあり、防犯対策に優れているのも魅力です。YKKの製品は、機能性もばつぐん。ハンドルボタンを押すだけで開けられるポケットキーや、タグキーをハンドルに近づけるだけで開けられるピタットキーなどが展開されています。
玄関ドアのリフォーム費用相場
玄関ドアのリフォームをおこなうにあたって、施工費用が気になる人も多いでしょう。施工費用はリフォーム内容によって大きく異なるため、事前に確認して選ぶことが大切です。以下の表では、施工別に玄関ドアのリフォーム費用相場をまとめました。
リフォーム内容 | 費用相場 |
玄関ドアの交換 | 20万円~50万円 |
玄関ドアの塗装 | 5万円~20万円 |
ドアシート貼り | 7万~15万円 |
素材や機能性によって、リフォーム費用に差が生まれます。また、既存のドアサイズに合わない玄関ドアを選んだ場合は、カバー工法が必要になる場合があります。カバー工法をおこなう場合は、費用が高くなるため注意しましょう。
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