「リビングを広くしたい」「二世帯住宅用にリビングを増設したい」という場合には、増築リフォームを検討するのがおすすめです。床面積を広げたりサンルームを設置したりするだけで、ゆとりのあるリビングを実現できます。
そこで本記事では、リビング増築のリフォーム方法や費用相場を徹底解説。おしゃれな施工事例も解説するので、住まいにこだわりたい方はぜひ参考にしてください。
リビング増築のリフォーム方法
そもそも増築リフォームとは「床面積を増やして空間を広くするリフォーム」を指します。リビングを増築リフォームで広くする方法としては、主に下記3つが挙げられます。
- 庭の一部をリビングにする
- サンルームを設置する
- セカンドリビングを設ける
本来床のない場所に新たな空間を新設するため、スペースにゆとりがない場合は施工できません。床面積を増やさずにリビングを広くしたい場合は、間取り変更リフォームを検討しましょう。ここでは、それぞれのリフォーム方法を詳しく解説します。
庭の一部をリビングにする
リビング増築リフォームで最も一般的なのは「庭の一部をリビングにする」方法です。庭の一部にコンクリートの基礎や外壁などを新設し、既存室内とつなげることでリビングを広げられます。
本来庭だった場所がリビングになるため、日当たりが良く開放的な空間を演出できるでしょう。庭の使用機会が少ない方や庭の面積にゆとりがある場合は、ぜひ検討してみてください。
サンルームを設置する
「天候を気にせず洗濯物を干したい」「観葉植物を飾るガーデンスペースが欲しい」という場合には、サンルームを設置するのがおすすめです。
サンルームとは、太陽光を多く取り入れるために屋根や壁をガラス張りにした部屋のことで、一般的にはリビングと庭の間に増設するケースが多いです。
簡易的に見えますが、サンルームの後付けは原則増築扱いとなり、基礎工事からしっかり行われます。施工費用も最低50万円以上はかかるため、まとまったお金を用意しておきましょう。
セカンドリビングを設ける
既存のリビングを広げず、新しいセカンドリビングを設ける方法もあります。「二世帯で同居するため子世帯向けのリビングがほしい」といった場合に、小さめのセカンドリビングを増設する方法です。
たとえば1階にメインリビングがあるなら、2階にセカンドリビングを設けるのが良いでしょう。コンパクトなセカンドリビングは、趣味や仕事に集中したいときにも便利です。
間取り変更リフォームでリビングを広くできる場合も
増築するほど住宅のスペースに余裕がない場合は、間取り変更リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。間取り変更リフォームとは、その名の通り間仕切り壁の設置や撤去を通じて間取りを変更させるリフォームのことを指します。
子どもの成長やライフスタイルの変化などに応じて間取り変更を検討する世帯も多く、リビングを広げる方法としては下記が挙げられます。
- リビング・キッチン・ダイニングをつなげる
- リビング・ウッドデッキ・テラスをつなげる
- 和室を洋室に変更し、リビングと一体化させる
間取り変更リフォームであれば、床面積を増やすことなく空間にゆとりを持たせることが可能です。間取り変更はマンションでも取り入れられるリフォームなので、興味のある方は一度業者に問い合わせてみましょう。
リビング増築にかかる費用相場と施工期間
リビング増築にかかる費用相場は、リフォーム内容や増築面積によって異なります。基本的に、増築にかかる費用は約15〜40万円/㎡が目安です。下記に増築面積・リフォーム内容ごとの費用相場をまとめたので、リビング増築を検討している方は参考にしてください。
【リフォーム内容別】
リフォーム内容 | 費用相場(6畳あたり) | 施工期間 |
庭の一部をリビングにする | 約300~400万円 | 2週間程度 |
セカンドリビングを設ける | 約300万円~ | 2週間~3週間程度 |
サンルームを設置する | 約150~250万円 | 1週間~2週間程度 |
【増築面積別】
増築面積 | 費用相場 |
約2畳 | 約100万円~ |
約4.5畳 | 約170万円〜 |
約6畳 | 約200万円~ |
約10畳 | 約300万円~ |
増築費用は内装材や外装材のグレード、水回り設備設置の有無などによっても変動します。増築には外壁や屋根の工事も必要になるため、外壁塗装や屋根の葺き替えで気になる箇所があれば、同時に施工を依頼しましょう。
なおリビングの増築リフォームは一般的な戸建て住宅の建設と同じ流れで行うため、必然的に工期も長くなります。工事中に居住スペースがなくなったり、水回りが使用できなかったりする場合は仮住まいが必要になるため注意してください。
リビング増築のおしゃれなリフォーム事例
ここからは、リビング増築のおしゃれなリフォーム事例を3つご紹介します。どれも開放的でゆとりのある空間を実現した事例ばかりなので、こだわりのあるリビングにしたい方はぜひチェックしてみてください。
セカンドリビングを設けてゆとりある暮らしに
住宅のスペースに余裕があるなら、セカンドリビングを増築するのがおすすめです。こちらの事例では2階部分にセカンドリビングを設けており、個人でのくつろぎスペースを実現されています。
1階のメインリビングは家族で集まる用、2階のセカンドリビングは個人の仕事や趣味用というように用途を分けておくと、さらに使い勝手が良くなるでしょう。
離れ増築でリビングを拡大!
敷地内の余った土地を活用し、離れ増築でリビングを拡大させた事例です。家族が増えたことをきっかけに増築し、全員でゆったりくつろげるリビングになりました。
外壁には高級感あふれる黒色を採用し、住宅の白色と対比してメリハリのある印象に。外部にリビングを延長したことで、日の当たる明るい空間をつくりだしています。
ライフスタイルの変化に合わせて快適なリビングへ
こちらの事例では、ライフスタイルの変化や子どもの成長などに合わせ、リビングの増築リフォームを行いました。
リビングとダイニングをひと続きにし、開放的で心地良い空間を実現。子どもの勉強や仕事にぴったりなスペースも増え、家族それぞれが快適な時間を過ごせるよう設計されています。
リビング増築における注意点
最後に、リビング増築において注意しておきたいポイントを解説します。
- 建ぺい率と容積率を確認する
- 役所へ確認申請を行う
- 通し柱は撤去できない
住宅をリフォームする際は建築基準法を守る必要があるため、場合によってはリビング増築をできない可能性もあります。また、リビング増築によって床面積が増えると固定資産税が上がるため、工事後は必ずお住まいの市区町村に届け出るようにしましょう。
建ぺい率と容積率を確認する
リビングを増築する前に、まずは建築基準法による建ぺい率と容積率を確認しておきましょう。建ぺい率とは「敷地面積に占める建築面積の割合」、容積率とは「敷地面積に占める延床面積の割合」のことを指し、どちらも用途地域や都市計画によって制限が設けられています。
既存の住宅が建ぺい率と容積率ギリギリで建てられている場合は、増築リフォームでリビングを広くすることはできません。建ぺい率と容積率は各自治体の担当課で確認できるため、不明な場合は問い合わせてみましょう。
役所へ確認申請を行う
増築する床面積が10平米を超えたり、防火・準防火地域にある土地を増築したりする場合は、役所への建築確認申請が必要です。確認申請には費用がかかるため、事前に心得ておきましょう。
素人だと申請手続きが難しい場合も多いので、不明点があれば施工業者に相談するのがおすすめです。
通し柱は撤去できない
住宅に通し柱がある場合は、増築リフォームで撤去することはできません。住宅の構造上重要な柱なので、増築をする場合は通し柱のある場所を避ける必要があります。
通し柱の場所によっては希望通りにリフォームできない可能性もあるため、具体的な増築内容を考える前に施工業者に確認してもらってください。
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リビング増築のリフォーム方法や費用相場、おしゃれな施工事例などをまとめて解説しました。リビング増築には決して安くない費用がかかるため、安心して施工するためにも信頼できる業者に依頼することが大切です。
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