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  6. 壁紙リフォームの費用相場は?種類やDIYの方法も解説
2022/11/30 2024/04/10

壁紙・クロスを張り替えることで、部屋の雰囲気を一新できます。最近では、防カビ・防臭など、便利な機能がついたハイグレードタイプも人気です。今回は、壁紙の張り替えリフォームにかかる費用相場やメリット・デメリット、壁紙の種類について解説します。また、DIYをするポイントもご紹介しているので、壁紙リフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。

壁紙(クロス)張り替えリフォームの費用相場

壁紙(クロス)張り替えの費用は、以下の3つのポイントによって異なります。

  • 張り替える場所
  • 施工面積
  • 壁紙のグレード

特に、壁紙のグレードについては理解が重要です。壁紙には、量産品とハイグレード品があります。

量産品は、スタンダードなクロスです。カタログでは「SP」「EB」などと表示されます。耐久性や防カビなどの基本的な機能が備わっており、白やグレーの無地など、シンプルなデザインが多いです。安価でコストパフォーマンスが高いため、賃貸物件でよく用いられるほか、一軒家でも多く用いられます。

一方、ハイグレード品は、汚れやにおいを防止する機能や防臭・蓄光など、機能性が高いクロスです。費用相場が1平方メートルあたり1,000円〜であることから、「1,000番台」とも呼ばれます。機能性が高く、部屋の快適さをアップさせるのに役立つ壁紙です。デザインのレパートリーも豊富であるため、おしゃれで個性的な雰囲気を演出できます。ハイグレードクロスには、さらにリフォーム用と新築施工用があり、用途に応じて選べるのも便利です。

ハイグレードクロスは、量産品に比べて費用が高くなります。また、ハイグレード品のほうが施工の難易度が高いため、工事費用も高いです。費用相場は、量産品が1平方メートルあたり800~1,100円、ハイグレード品が1平方メートルあたり950〜1,500円程度です。

コストパフォーマンスを求めるなら量産品、機能性やデザイン性の高さにこだわるならハイグレード品を選びましょう。

【部屋の広さ別】壁紙(クロス)張り替えリフォームの費用相場

一般的な広さの洋室の壁紙を張り替える場合、スタンダードな量産型クロスで4万〜6万円程度、ハイグレードクロスで6万〜8.5万円程度が相場です。

ここでは、部屋の広さ別の壁紙(クロス)張り替えリフォームにかかる費用相場を、スタンダードクロスとハイグレードクラスに分けてご紹介します。なお、表中の平方メートル数は、壁と天井を合わせたおおよその施工面積です。

広さスタンダードハイグレード
6畳(約40平方メートル)4万〜5万円5.8万〜6.8万円
7畳(約43平方メートル)4.3万〜5万円6万〜7万円
8畳(約48平方メートル)4.5万〜5.6万円6.5万〜7.5万円
9畳(約51平方メートル)5万〜6万円7万〜8万円
10畳(約54平方メートル)5.4万〜6.3万円7.3万〜8.4万円

【場所別】壁紙(クロス)張り替えリフォームの費用相場

壁紙(クロス)は、施工する場所ごとに面積や求められる機能が異なり、費用相場もさまざまです。以下では、場所別に壁紙(クロス)張り替えリフォームの費用相場を解説します。

トイレ

トイレの壁紙(クロス)張り替えのリフォームにかかる費用相場は、2.5万〜4.5万円程度です。

トイレは面積が狭いスペースですが、人件費が発生するため割高になる傾向があります。トイレのクロスを張り替える際は、ほかの箇所の張り替えも同時にお願いするのがおすすめです。

トイレには、防汚・防臭機能を持った壁紙がよく用いられます。表面に特殊なコーティングを施し、汚れの原因となる菌の付着を防いだり、気になるニオイを消してくれたりするのです。

キッチン

キッチンの壁紙(クロス)張り替えのリフォームにかかる費用相場は、広さごとに以下のとおりです。

3.5畳3.8万~5.1万円
4.5畳4.7万~6.2万円
5.5畳4.9万~6.6万円

キッチンは、独立しているかリビング・ダイニングとつながっているかで、張り替える面積が異なります。

キッチンは、調理の汚れがつきやすいスペースであるため、汚れ防止機能のある壁紙がおすすめです。また、火を使用するため、不燃性の壁紙を選びましょう。このように、機能性が高いハイグレードクロスを用いる必要があるため、費用が高くなる傾向にあります。

洗面・脱衣所

洗面・脱衣所の壁紙(クロス)張り替えのリフォームにかかる費用相場は、3.9万〜4.4万円程度です。トイレと同様に施工面積は狭いですが、人件費がかかるため割高になります。

また、洗面所は湿気が多いため、カビや汚れが発生しやすい場所です。そのため、防カビ機能や汚れ防止機能など、機能性の高いハイグレードクロスが多く用いられています。張り替えにかかる費用が高くなるのが特徴です。

壁紙(クロス)張り替えリフォームのメリット・デメリット

壁紙(クロス)張り替えには、メリットとデメリットがあります。壁紙は、デザインの豊富さや施工の手軽さが魅力で、部屋の雰囲気を簡単に変えられるのがメリットです。一方、ほかの壁材に比べると、耐水性・耐久性に弱点があります。メリット・デメリットを勘案したうえで、リフォーム方法を選択してください。

メリット

壁紙(クロス)張り替えリフォームのメリットは以下のとおりです。

  • デザインが豊富で、部屋の雰囲気を気軽に変えられる
  • 安価で施工できる
  • 汚れや気になる部分を隠せる

壁をリフォームして部屋の雰囲気を変える方法として、塗装も挙げられます。しかし、ある程度のコストがかかるのが難点です。壁紙にはさまざまな色・デザインがあるため、張り替えることで部屋の雰囲気を一新できます。また、安価で施工できるため、気軽にリフォームできるのがメリットです。

また、汚れや傷が気になる場所も、クロスを張り替えることで隠せます。

デメリット

一方、壁紙(クロス)張り替えリフォームには以下のようなデメリットがあります。

  • 耐水性が低い
  • 劣化しやすい

壁紙は、ほかの壁材に比べると耐水性が低いです。壁紙が濡れると、下地が腐食してだめになってしまう可能性があります。カビも生えやすいため、注意が必要です。また、壁紙はのりで付着させるため、時間が経つとのりが劣化して剥がれてしまいます。

壁紙(クロス)の素材・デザイン・機能性

壁紙(クロス)は、素材・デザイン・機能性の3つで種類を分類できます。それぞれの種類の特徴を理解して、部屋の用途やインテリアに合った壁紙を選びましょう。

素材による違い

壁紙(クロス)の素材には、以下のような種類があります。

  • ビニールクロス
  • プラスチック系壁紙
  • 無機質系壁紙
  • 繊維系壁紙
  • そのほか

ビニールクロスは、ポリ塩化ビニルを原料とする壁紙で、安価で耐久性が高く、お手入れが楽なのが特徴です。

プラスチックは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を原料としており、ビニールクロスと同様に安価で耐久性が高いです。焼却しても有毒ガスが発生しません。

無機質系壁紙とは、ガラスや珪藻土・漆喰などの無機質素材から作られた壁紙のことです。デザイン性が高いため、インテリアにこだわる方に適しています。

繊維系壁紙は、植物繊維や化学繊維などを原料としており、耐水性が高く敗れにくいのが特徴です。

そのほか、合成紙を使用した壁紙も存在します。

デザインによる違い

壁紙(クロス)にはさまざまなデザインがあります。部屋の雰囲気やインテリアに合わせてデザインを選びましょう。ここでは、代表的なデザインの特徴をご紹介します。

  • 無地
  • 木目柄
  • レンガ柄
  • コンクリート柄
  • 花柄
  • 塗り壁柄

模様がないベーシックな無地の壁紙は、どのようなインテリアにも合い、部屋をシンプルな雰囲気にしたい方におすすめです。

木目柄は、木材の雰囲気を感じられるデザインで、温かみのあるナチュラルな空間を演出できます。

レンガ柄は、レトロな雰囲気が魅力で、洋風のインテリアにぴったりの壁紙です。

コンクリート柄は、無機質でモダンな雰囲気を演出できます。ホテルテイストな部屋にしたい方におすすめです。

花柄は、ポップで明るい雰囲気の部屋に仕上がります。子ども部屋に適した壁紙です。

塗り壁柄は、凹凸がついており、塗り壁のような質感でおしゃれさを演出できます。


機能性による違い

壁紙(クロス)は、デザインだけでなく機能性にも違いがあります。以下のような機能を持った壁紙が販売されています。

  • 省エネ
  • 抗アレルギー・抗ウイルス
  • カビ・結露防止
  • 蓄光
  • 落書き可能

省エネに役立つ壁紙は、光が反射しやすいようになっており、部屋の電気を最小限に済ませられる仕組みです。

抗アレルギー・抗ウイルスの壁紙は、花粉やダニ・ウイルスなどの物質の動きを制御し、快適に過ごせます。

カビ・結露防止の壁紙は、調湿性に優れており、湿気を吸収したり、家の中の湿気を外に推し出してくれる仕組みです。家が乾燥しているときは、吸収した湿気を放出するため、部屋の湿度を適度に保てます。

蓄光機能を持つ壁紙は、光を蓄え、明かりを消すと暗闇で発光する遊び心のある壁紙です。

落書き可能な壁紙は、チョークで絵を描いたり消したりできます。子ども部屋におすすめです。

壁紙(クロス)の張り替えはDIYできる?

壁紙(クロス)の張り替えをDIYで行うことを検討している方も多いでしょう。結論、壁紙の張り替えはDIYでもできます。道具を揃えれば壁紙費用だけで施工できるため、コストを抑えられるのがメリットです。8畳なら2万〜3万円程度で施工できます。

賃貸物件の場合は、シールタイプの壁紙を利用しましょう。退去の際、原状回復で撤去する必要があるためです。シールタイプは簡単に剥がせるため、頻繁に張り替えて模様替えを楽しみたい方にも適しています。

初心者におすすめの壁紙は、以下のとおりです。

  • シールタイプの壁紙
  • 幅が短い壁紙
  • 無地の壁紙

シールタイプの壁紙は、のりを塗って貼りつける必要がないため、初心者の方でも施工しやすいです。

幅が短い壁紙は、カットする量が少ないため、比較的簡単に施工できます。

無地の壁紙は、継ぎ目の連続性を気にする必要がありません。柄が入った壁紙は、貼り合わせた際に、柄がずれてしまうことがあります。柄が繰り返す幅を計算したうえで施工する必要があるため、難易度が高いです。

ただし、DIYで張り替えを行うと、壁紙同士の継ぎ目が目立ったり、気泡が発生したりする可能性があります。完璧に仕上げるのは難しい点に注意が必要です。仕上がりの綺麗さにこだわる場合は、業者に依頼しましょう。

以下では、壁紙(クロス)のDIYに必要な道具と、DIYの手順をご紹介します。

壁紙(クロス)のDIYに必要な道具

壁紙をDIYで張り替える際は、以下の道具を準備しましょう。どれもホームセンターで簡単に手に入ります。

  • のり:壁紙を貼りつけるために必要。シールタイプの壁紙を利用する場合は不要。
  • ヘラ:カッターで壁紙を切った後、壁紙の端を綺麗にそろえるために使用する。
  • なでバケ:壁紙を貼った後、内部の空気を抜いて綺麗に貼るために使用する。
  • バケツ:のりを入れるために使用する。
  • カッター:不要な壁紙をカットするために使用する。
  • ジョイントローラー:つなぎ目にローラーを押し付けることで、つなぎ目をわかりにくくする。
  • パテ:下地がでこぼこしている場合、平らにするために使用する。
  • 雑巾:はみ出たのりを拭き取るために使用する。
  • マスキングテープ:張り替え箇所周辺を保護するために使用する。
  • マスカー:マスキングテープにビニールがついたもの。床や壁を簡単に保護できる。

壁紙(クロス)のDIYの手順

壁紙(クロス)をDIYで張り替えるための手順は、以下のとおりです。

  1. 既存の壁紙を剥がす
  2. 下地をパテで補修し、乾かす
  3. 壁紙(クロス)を張る
  4. 空気を外に押し出して綺麗にする
  5. 余分な壁紙(クロス)をカットする

まずは、既存の壁紙を剥がしましょう。カッターで切り込みを入れて剥がします。その後、パテを使って下地表面のデコボコをなくしていきましょう。なお、​​既存の壁紙の上から新しい壁紙を貼る場合は、壁紙を剥がす必要はありませんが、下地処理は必要です。

下地のデコボコをなくさないと、綺麗に貼ることはできません。ヘラで余分なパテを除去したら、サンドペーパーをあてて平らにします。

パテが乾いたら、いよいよ壁紙を張りましょう。空気が入らないよう少しずつ貼っていきます。内部の空気を押し出すために、なでバケを活用してください。

壁紙を張れたら、定規やカッターなどを使って余分な部分をカットします。壁紙と壁紙の継ぎ目部分は、目立ちにくくなるようにジョイントローラーを当てましょう。

のりがはみ出ている場合は雑巾で拭き取り、のりが完全に乾いたら完成です。

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今回は、壁紙リフォームについて、クロスのグレード・部屋の広さ・部屋ごとの費用相場とクロスの種類、DIYのやり方や必要な道具を解説しました。壁紙・クロスには、素材やデザイン・機能ごとにさまざまな種類があります。施工する部屋に合わせて適切な壁紙を選びましょう。

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