給湯器を交換する際、ホームセンターに依頼するか迷っている方もいるのではないでしょうか。業者選びは選択肢を多くし、業者ごとの特徴や違いを比較検討して選ぶことが大切です。
本記事では給湯器交換の依頼先や費用相場について、ホームセンターを中心に紹介します。
給湯器の交換をする方法はどれがおすすめ?
給湯器を交換する際は、どこに依頼すればいいのか迷う方も多いでしょう。交換の依頼先は、主に次の5つがあげられます。
- ホームセンター・家電量販店
- ガス会社
- 給湯器メーカー
- 給湯器専門業者
- 工務店・リフォーム会社
ここでは、交換の依頼先それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
ホームセンター・家電量販店に依頼する
給湯器の交換は、ホームセンターや家電量販店に依頼できます。これらの依頼先は実店舗があり、実際に給湯器を見ながら選べる点がポイントです。
ホームセンター・家電量販店のメリット
- 店頭で実物を確認できる
- ポイントを貯められる
- 型落ち品や在庫処分などでお得に購入できる
ホームセンター・家電量販店は店舗で実物を確認してから購入できます。ポイントカードを発行しているところも多く、ポイントを貯めて次回に利用したり、すでに貯まっているポイントを使ったりできる点もメリットです。
また、新製品にこだわらないのであれば、型落ち品や在庫処分品などを安く購入できるため、価格重視の方におすすめです。
ホームセンター・家電量販店のデメリット
- 専門知識に欠ける場合がある
- 施工業者は外注になる
ホームセンター・家電量販店は給湯器以外にも幅広い製品を取り扱っているため、店舗の担当者が給湯器について専門知識を持たない場合もあります。
また、実際の工事を行うのは委託先の施工業者のため、認識の相違などトラブルが起こるリスクがあることがデメリットといえるでしょう。
ガス会社に依頼する
給湯器の交換は、ガス会社でも対応しています。毎月届く使用料の明細書に連絡先が記載されているため、問い合わせをして交換を依頼できます。
ガス会社のメリット
- 普段利用しているため安心感がある</li>
- ガスに関する知識・経験が豊富</li>
- ショールームや展示会などで実物を確認できる</li></ul>
いつも利用しているガス会社であれば信頼でき、安心感があります。ショールームや展示会などで実物を確認できる機会もあり、実物を見てから依頼できる点もメリットです。
ガス会社のデメリット
- 割引率が低く総額費用が高くなる
- 取り扱う商品が限られている
ガス会社では給湯器の割引がほとんどなく、ほかの依頼先に比べて費用は割高になる傾向にあります。取扱商品の種類も少なく、選択肢があまりない点もデメリットです。
給湯器メーカーに依頼する
購入したい給湯器のメーカーに直接交換を依頼することもできます。給湯器の国内主要メーカーは、ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパスなどがあります。
既存の給湯器と同じメーカーにしたい場合や、特に欲しい機種があるときにおすすめです。
給湯器メーカーのメリット
- 大手メーカーとしての安心感がある
- 給湯器の知識が豊富
- 給湯器を確実に入手できる
給湯器メーカーであれば給湯器の知識に問題なく、安心して依頼できます。また、求める給湯器を確実に入手できることもメリットです。
給湯器メーカーのデメリット
- 対応が迅速でない場合もある
- 割引率が小さめ
給湯器メーカーの場合、工事については専門業者ほどに迅速な対応は期待できません。給湯器の割引率も小さめで、料金は高くなる傾向にある点がデメリットです。
給湯器専門業者に依頼する
さまざまなメーカーの給湯器を取り扱っている専門業者もあり、給湯器の販売から修理・交換などの工事を専門としています。専門業者はインターネットでも検索でき、取り扱いの製品や料金を比較検討できるため便利です。
給湯器専門業者のメリット
- さまざまなメーカーの給湯器から選べる
- 製品の割引率が高い
- 独自のアフターサービスがあることが多い
専門業者はさまざまなメーカーの製品を扱っているため、インターネット上で比較して選べます。セールで割引をしている業者も多く、費用が安く抑えられる点がメリットです。
アフターサポートで修理を無料で行っていたり、メーカー保証だけでなく自社独自の保証サービスをつけたりしている業者もあります。
給湯器専門業者のデメリット
- 悪徳業者の見極めが必要
- 専門資格を持たずに交換工事を行う業者もある
給湯器専門業者の中には悪徳業者もいるため、注意が必要です。安さを優先して適切な作業を行わない、必要のない工事をして高い費用を請求されるといった事例があげられます。
また、無資格で工事を行う業者もあり、有資格者がいることを明示しているか、施工実績が豊富であるかの確認工数が必要な点がデメリットといえるでしょう。
工務店・リフォーム会社に依頼する
工務店やリフォーム会社でも、給湯器の交換を依頼できます。住まいのリフォームを行う際に依頼すると便利であり、工事費用が割安になることもあります。
工務店・リフォーム会社のメリット
- 給湯器を安く購入して依頼できる
- 地元の会社で安心
- 他のリフォームを一括で依頼できる
工務店やリフォーム会社は、インターネットなどで給湯器を安く購入し、工事だけ依頼できる点がメリットです。地元で馴染みのある会社に依頼できるという安心感もあり、現地調査をしてから工事をしてもらえます。
特に、お風呂のリフォームを行う場合、給湯器交換を一括で依頼できることもメリットといえるでしょう。
工務店・リフォーム会社のデメリット
- 給湯器の交換だけでは依頼できない場合もある
- 給湯器の交換は割高になりやすい
工務店やリフォーム会社は給湯器の交換よりも水回りのリフォームを多く手がけており、ホームページでの施工例もあまり掲載されていません。
給湯器交換の単体工事だけでは依頼できないケースもあり、依頼できても割高になる傾向があることがデメリットといえるでしょう。
ホームセンターで給湯器交換する場合の費用相場
ホームセンターでガス給湯器を交換する際、気になるのが費用相場です。給湯器の交換にかかる費用は、「給湯器の本体価格」と「工事費」の2つに分けられます。
これらを合計した一般的な費用相場は、10〜30万円程度です。具体的な価格は、給湯器の種類や号数、熱効率の違いによって変わります。
給湯器の種類は、主に給湯専用・風呂給湯器(オートタイプ・フルオートタイプ)に分けられます。また、従来型か、熱効率の高いエコジョーズかどうかも価格に差が出る要素です。
値段は、号数や設置タイプ(壁掛け、据え置きなど)、保証内容、リモコン付属かどうかによっても変動します。
ホームセンターには安い商品もありますが、型落ち商品や在庫処分品などの可能性があるため、内容もよく確認するとよいでしょう。ホームセンターで給湯器を交換する場合の費用相場について、20号と24号の場合を紹介します。
ガス給湯器20号の場合
各地にあるホームセンターはさまざまで、給湯器交換の費用も異なります。ここでは、関東圏で代表的なホームセンターである島忠とカインズホームの費用相場をみていきましょう。
20号(2〜3人家族)の費用相場は、次のとおりです。
【島忠・従来型】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | 7万円 | 13万円 | 16万円 |
【島忠・エコジョーズ】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | 15万円 | 18万円 | 20~26万円 |
据え置き | ー | 18~20万円 | 21万円 |
【カインズホーム・従来型】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | 7万円 | 13万円 | 16万円 |
【カインズホーム・エコジョーズ】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | 11万円 | 18万円 | 20~26万円 |
据え置き | ー | 18~20万円 | 21万円 |
ガス給湯器24号の場合
24号(3〜4人家族)の費用相場は、次のとおりです。
【島忠・従来型】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | 8万円 | 14万円 | 17万円 |
【島忠・エコジョーズ】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | ー | 19万円 | 21~27万円 |
据え置き | ー | 19~21万円 | 21〜22万円 |
【カインズホーム・従来型】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | 8万円 | 14万円 | 17万円 |
【カインズホーム・エコジョーズ】
給湯専用 | オート | フルオート | |
壁掛け | ー | 19万円 | 21~27万円 |
据え置き | ー | 19~21万円 | 21〜22万円 |
費用相場には給湯器本体とリモコン、標準取付工事費が含まれ、給湯専用給湯器はリモコン別売りです。
また、カインズホームの標準取付工事費には、撤去工事費・取付工事費・処分費・交通費、その他諸費用などが含まれています。具体的な金額は、各ホームセンターに見積もりを請求して確認してください。
依頼先の賢い選び方について
給湯器の交換を依頼する際は、金額以外の点も確認する必要があります。また、見積もりは1社だけに依頼するのではなく、複数社に相見積もりをすることも大切です。
ここでは、依頼先の賢い選び方や注意点を紹介します。
値段だけでなく保証内容も確認する
給湯器交換はコストだけでなく、保証サービスやアフターサービスがあるかの確認も必要です。給湯器メーカーの製品保証のほかに、独自に保証を設けている業者もあります。長期保証があれば、メーカー保証期間が終了したあとも無償で修理を依頼できます。
一般家庭で使用する給湯器の寿命は約10年が目安となるため、10年間の保証が付く業者であれば安心です。
なお、給湯器の保証には、工事保証と商品保証の2種類があります。保証内容によっては設置工事の不具合に対する保証だけで、本体の故障には対応してもらえないこともあるため、注意が必要です。保証内容は、必ず確認しておきましょう。
複数社で相見積もりする
給湯器交換の見積もりは、必ず複数社から相見積もりをとるようにしてください。1社だけで判断すると、損をしてしまう可能性があります。給湯器の本体価格や工事費用、保証費用などを比較し、総合的に見てお得な業者を選びましょう。
ただし、他社に比べてかなりコストが安い業者の場合、安い理由を必ず把握しておいてください。安くてもあとから追加費用が発生するのでは、結局高く付くことになります。
また、金額だけを重視するのではなく、ほかの点も確認が必要です。 問い合わせしたときの担当者の対応や、連絡が迅速かどうかをチェックすることで、信頼できる業者かどうかがわかります。 施工実績や資格についても確認しておけば、料金があまり変わらない場合の選ぶ基準になるでしょう。
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給湯器交換の各依頼先におけるメリットやデメリット、賢い依頼先の選び方などをまとめて解説しました。安心して給湯器の交換を行うためにも信頼できる業者に依頼することが大切です。
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