IHクッキングヒーターの交換を検討する際は、電気代がいくらかかるのかが気になりますよね。IHはガスコンロよりも費用がかさみがちというけど、実際の所はどうなのでしょう? IHクッキングヒーターとガスコンロの電気代を比べてみました。
この記事では、IHとガスコンロの料金比較や、それぞれのメリット・デメリットをご紹介。費用の節約のコツも解説するので、コンロの買い替えを検討される方は参考にしてみてください。
IHクッキングヒーターとガスコンロの料金はいくら?
IHクッキングヒーターの電気代とガスコンロの料金には、どれくらいの違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれの料金について解説します。
IHクッキングヒーターの電気代は1時間あたりいくら?
IHクッキングヒーターの電気代を求める際は、以下の計算式を使用します。
【計算式】電気代=消費電力×使用時間×電気料金単価
以下の仮定条件を元に、1時間あたりの電気代を算出してみましょう。
【仮定】
消費電力 | 使用時間 | 電気料金の単価 |
弱火〜中火:0.3kW最大:3.2kW | 1時間 | 昼間:36.9円夜間:18.9円 |
【昼間・夜間のIHクッキングヒーターの電気代】
0.3kWの場合 | 3.2kWの場合 | 平均的な電気代 | |
昼間 | 11.07円 | 118.08円 | 64.575円 |
夜間 | 5.67円 | 60.48円 | 33.075円 |
毎日同じ時間帯にIHクッキングヒーターを1時間使ったとすると、1か月の調理に使う電気代は昼間の場合で約2,002円、夜間の場合で約1,025円です。
参照:石油連盟「1kWhあたりのエネルギー別単価比較!!」
ガスコンロのガス代は1時間あたりいくら?
ガスコンロのガス代の計算式は以下のとおりです。
【計算式】ガス代=出力×3.6MJ/h×時間÷ガスの発熱量×ガス料金
「3.6MJ/h」はガスコンロの性能を表すkWを発熱量に換算したもので、「3.6MJ/h=1kW」が成り立ちます。
なお、プロパンガスと都市ガスにおける発熱量の違いも考慮しなければいけません。条件を以下のように仮定し、それぞれのガス代を算出してみました。
【仮定】
火の強さごとの出力 | 使用時間 | ガスの発熱量 | ガス料金 | |
プロパンガス | 弱火:0.37kW中火:1.66kW強火:2.96kW | 1時間 | 99MJ/㎥ | 643.4円 |
都市ガス | 弱火:0.37kW中火:1.66kW強火:2.96kW | 1時間 | 45MJ/㎥ | 202.6円 |
【ガスコンロのガス代<プロパンガス>】
0.37kWの場合 | 1.66kWの場合 | 2.96kWの場合 | 平均/時間 |
8.66円 | 38.84円 | 69.25円 | 38.91円 |
【ガスコンロのガス代<都市ガス>】
0.37kWの場合 | 1.66kWの場合 | 2.96kWの場合 | 平均/時間 |
6.0円 | 26.91円 | 47.98円 | 26.96円 |
毎日1時間ガスコンロを使用したとすると、1か月の調理に使うガス代はプロパンガスが約1,206円、都市ガスが約836円です。
参照:石油連盟「1kWhあたりのエネルギー別単価比較!!」
結果としては、IHクッキングヒーターとガスコンロではIHクッキングヒーターのほうが、費用がかかるという結論がでてしまいました~。費用面だけ見れば、なんですが!(以下本文にIHクッキングヒーターのメリット・デメリットに続きます)
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IHクッキングヒーターとガスコンロそれぞれのメリットとデメリット
IHクッキングヒーターとガスコンロには、料金以外にもさまざまな違いがあります。それぞれのメリット・デメリットを、以下の項目ごとに見ていきましょう。
- 安全性
- 火力・加熱の違い
- お手入れのしやすさ
- 壊れにくさ
- 調理器具の種類
IHとガスコンロの安全性はどっちが上?
安全性の観点では、IHクッキングヒーターに軍配が上がります。火を使わない仕組みのため、火災のリスクがありません。また、ガス漏れする心配もないでしょう。
一方のガスコンロは、火災やガス漏れのリスクが高いのがデメリットです。安全装置が付いていないタイプでは、自然発火や空焚きにも注意する必要があります。
IHとガスコンロの火力・加熱の違いは?
IHクッキングヒーターは加熱スピードが強く、火力を調整しやすいのがメリットです。センサーで強弱を指定できるため、料理が苦手な方でも火力の加減がしやすく安定して料理ができます。
火力を調整しやすい点は、ガスコンロも共通しています。ただし、IHクッキングヒーターに比べてガスコンロは火力のロスが多く、火加減の調節が必要です。
Hとガスコンロのお手入れのしやすさはどっち?
IHクッキングヒーターは凹凸の少ない形状のため、簡単にお手入れができます。油汚れが付着しても、基本的にはガラストップの拭き掃除だけで対応できます。
一方で、ガスコンロは器具の間の小さい隙間やくぼみが多いことから、掃除の手間がかかるのが難点です。お手入れをする際は部品を取り外したり、さまざまな掃除道具を用意したりする必要があります。
Hとガスコンロの壊れにくさはどっち?
一般的に、IHクッキングヒーターとガスコンロの耐用年数はどちらも10年程度のため、壊れにくさに大きな差はないと言われています。使い方や使用頻度によって異なりますが、場合によっては10年以上使うことも可能です。
ただし、メーカー側の部品の保存期間は10年程度のため、使用して年数が経つと故障した際に部品がなくて修理できないこともあります。
Hとガスコンロで使える調理器具の種類は?
IHクッキングヒーターは使用できる調理器具が限られます。鉄鍋やステンレス製フライパンなど、IH対応の調理器具しか使えません。土鍋やガラス鍋を使いたい場合は、さまざまな素材に対応したオールメタルのIHクッキングヒーターの導入が必要です。
一方のガスコンロは、調理器具の種類を選ばないのがメリットです。ほとんどの調理器具が使えるため、ガスコンロ対応かどうかを確認する必要がないでしょう。
IHクッキングヒーターの電気代を節約する方法
IHクッキングヒーターはメリットとして、火力の強さ、安定性、掃除のしやすさ、デザイン面が挙げられます。
デメリットとしては、ガスコンロと比較すると、IHクッキングヒーターは電気代がかさみやすいのが難点です。しかし、ガスコンロに勝るメリットも多数あります。デメリットである電気代を節約できれば、ガスコンロよりも機能的に便利に使えるでしょう。
ここでは、IHクッキングヒーターの電気代を節約する方法を3つご紹介します。
- 使用時間を意識する
- 他の加熱方法と併せて使用する
- 使用する調理器具を変えよう
IHの使用時間を意識する
IHクッキングヒーターの電気代を抑えたい場合は、電気の料金プランを見直しましょう。料金プランの中には、時間帯によって電気料金が変動する「時間帯別電灯プラン」があります。
時間帯別電灯プランは昼間の電気料金が割高ですが、夜間は通常よりも安く使えます。昼間よりも夜間の使用が多いのであれば、時間帯別電灯プランで電気料金を節約しましょう。
ほかにもさまざまなプランがあるため、使用頻度の高い時間帯に合わせてプランを選択するのがおすすめです。使用時間を意識すれば、ガスコンロよりも料金を抑えられる可能性があります。
他の加熱方法と併せて使用する
IHクッキングヒーターを使用する際は、他の加熱方法を併用しましょう。たとえば、煮込み料理に電子レンジを活用したり、電気ケトルでお湯を沸かしたりするなどが挙げられます。節約効果はもちろん、調理の時短にもつながります。
使用する調理器具を変えよう
調理器具の選び方も節約の重要なポイントです。熱伝導に優れた調理器具は加熱時間が短いため、電気の使用を抑えられるでしょう。なかでも、鉄製やステンレス製は熱伝導率が良いのでおすすめです。
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IHクッキングヒーターは、ガスコンロのガス代に比べて電気代が高くなる傾向があります。ただし、使用時間に合わせて料金プランを選んだり、他の加熱方法を併用したりするなどの工夫を取り入れれば、料金を節約できます。
IHクッキングヒーターには使いやすさやデザイン、料理のしやすさなど、さまざまなメリットがあります。
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